酒井高フル出場のHSVに香川先発のドルトムントが完敗《ブンデスリーガ》

▽ドルトムントは20日、ブンデスリーガ第13節でハンブルガーSVの本拠地アイエムテック・アレーナに乗り込み、1-3で敗れた。ドルトムントの香川は前半のみの出場に終わり、ハンブルガーSVの酒井高はフル出場した。

▽2週間前に行われた前節シャルケとの“レヴィア・ダービー”を香川のゴールなどで3-2と制した2位ドルトムント(勝ち点29)は4連勝中で、首位バイエルンを5ポイント差で追走。そのシャルケ戦を負傷で欠場したロイスが復帰し、ベストメンバーで酒井高が2試合連続スタメンとなった11位ハンブルガーSV(勝ち点15)との一戦に臨んだ。

▽ハンブルガーSVが自陣に引くことなく前からプレスをかけたことで、序盤は一進一退の攻防となる。[4-1-4-1]の左インサイドMFに位置した香川はライン間でボールを受けてはショートパス使って打開を図るも、チームに良い流れを持ち込めない。すると16分、イリセビッチのボレーシュートを浴びたドルトムントは、18分にPKを献上する。
▽ホルトビーのスルーパスに抜け出したイリセビッチが独走してGKビュルキと一対一となると、シュートは打てなかったものの、GKビュルキに倒されたとしてPKを獲得した。これをラソッガが決めてハンブルガーSVが先制した。

▽失点を受けてドルトムントが押し込んでいくと、23分にロイスがミドルシュートを放ってGKアトラーを強襲。しかし、自陣に引くハンブルガーSVを攻めあぐねる状況を強いられてしまう。▽すると41分、ショートカウンターに転じたHSVが追加点を奪う。中盤でギンターのミスパスをカットしたイリセビッチがスルーパスを供給。これを受けたホルトビーがボックス右から右足でゴール左へ流し込んだ。

▽2点ビハインドのドルトムントは後半頭から2選手を変更。香川とギンターに代えてカストロとピシュチェクをそれぞれ同ポジションに投入した。そのドルトムントが立ち上がりから圧力をかけると、ムヒタリャンやシュメルツァーがミドルシュートを浴びせていく。

▽ところが55分、酒井高が得たCKからHSVが突き放す。ホルトビーの右CKがフンメルスのヘディングでのクリアミスを誘い、オウンゴールで3点目を奪取した。

▽完敗ムードのドルトムントは63分にオーバメヤンのシュートでゴールに迫るも、GKアトラーの好守に阻まれる。さらに76分のギュンドアンの直接FKもGKアトラーにビッグセーブで阻止された中、86分にヤヌザイのスルーパスに抜け出したオーバメヤンが一矢報いて3-1とした。しかし、終了間際のカストロの決定的な2本のシュートもGKアトラーにビッグセーブで防がれ、そのまま敗戦。格下HSVに完敗し、連勝が4でストップした。