【セリエA移籍総括】FFP影響下の2大クラブが大型補強
2015.09.08 17:02 Tue
◆セリエAの主な移籍◆
【ユベントス】
GK:ネト(25)←フィオレンティーナ※フリー
DF:ルガーニ(20)←エンポリ
DF:アレックス・サンドロ←ポルト(ポルトガル)
MF:サミ・ケディラ(28)←レアル・マドリー(スペイン)※フリー
MF:ファン・クアドラード(27)←チェルシー(イングランド)※レンタル
MF:エルナネス(30)←インテル
MF: マリオ・レミナ(22)←マルセイユ(フランス)※買取OP付きレンタル
FW:マリオ・マンジュキッチ(29)←アトレティコ・マドリー(スペイン)
FW:パウロ・ディバラ(21)←パレルモ
FW:シモーネ・ザザ(24)←サッスオーロ
【ローマ】
GK:ヴォイチェフ・シュチェスニー(25)←アーセナル(イングランド)※買取OP付きレンタル
DF:アントニオ・リュディガー(22)←シュツットガルト(ドイツ)※買取OP付きレンタル
DF:ノルベルト・ギョンベル(23)←カターニャ※買取OP付きレンタル
DF:リュカ・ディーニュ(22)←パリ・サンジェルマン(フランス)※買取OP付きレンタル
DF:エメルソン・パルミエリ(21)←サントス(ブラジル)※レンタル
MF:ウィリアム・ヴァンクール(26)←ディナモ・モスクワ(ロシア)
FW:イアゴ・ファルケ(25)←ジェノア
FW:モハメド・サラー(23)←チェルシー(イングランド)※買取義務付きレンタル
FW:エディン・ゼコ(29)←マンチェスター・シティ(イングランド)※買取義務付きレンタル
FW:エセキエル・ポンセ(18)←ニューウェルス(アルゼンチン)
【ラツィオ】
DF:ヴェスレイ・ホード(21)←AZ(オランダ)※フリー
DF:パトリック(22)←バルセロナB(スペイン)※フリー
MF:セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(20)←ゲンク(ベルギー)
MF:ラベル・モリソン(22)←無所属
FW:アレッサンドロ・マトリ(31)←ミラン※レンタル
FW:リカルド・キシュナ(20)←アヤックス(オランダ)
【フィオレンティーナ】
GK:ルイージ・セペ(24)←ナポリ※レンタル
DF:ダビデ・アストーリ(28)←カリアリ※買取義務付きレンタル
DF:ファクンド・ロンカーリア(28)←ジェノア※レンタルバック
DF:ジウベルト(22)←ボタフォゴ(ブラジル)
MF:マリオ・スアレス(28)←アトレティコ・マドリー(スペイン)
MF:ジョアン・ベルドゥ(32)←バニーヤース(UAE)※フリー
MF:マティアス・ヴェシーノ(23)←エンポリ※レンタルバック
MF:ヤクブ・ブワシュチコフスキ(29)←ドルトムント(ドイツ)※買取OP付きレンタル
FW:ニコラ・カリニッチ(28)←ドニプロ(ウクライナ)
【ナポリ】
GK:ホセ・マヌエル・レイナ(32)←バイエルン(ドイツ)
GK:ガブリエウ(22)←ミラン※レンタル
DF:ブラド・キリケシュ(25)←トッテナム(イングランド)
DF:エルセイド・ヒサイ(21)←エンポリ
DF: ナサニエル・チャロバー(20)←チェルシー(イングランド)※買取OP付きレンタル
MF:ミルコ・ヴァルディフィオーリ(29)←エンポリ
MF:アラン(24)←ウディネーゼ
DF:ミランダ(30)←アトレティコ・マドリー(スペイン)
DF:ジェイソン・ムリージョ(23)←グラナダ(スペイン)
DF:マルティン・モントーヤ(24)←バルセロナ(スペイン)※買取OP付きレンタル
MF:ジェフリー・コンドグビア(22)←モナコ(フランス)
MF:フェリペ・メロ(32)←ガラタサライ(トルコ)
MF:イバン・ペリシッチ(26)←ヴォルフスブルク(ドイツ)
FW:ステファン・ヨベティッチ(25)←マンチェスター・シティ(イングランド)※買取義務付きレンタル
FWアデム・リャイッチ(23)←ローマ※買取OP付きレンタル
FW:ジョナタン・ビアビアニ(27)←無所属
【ミラン】
DF:アレッシオ・ロマニョーリ(20)←ローマ
DF:ロドリゴ・エリー(21)←アヴェッリーノ※フリー
MF:ホセ・マウリ(19)←パルマ※フリー
MF:アンドレア・ベルトラッチ(24)←ローマ
MF:ユライ・クツカ(28)←ジェノア
MF:アントニオ・ノチェリーノ(30)←パルマ※レンタルバック
FW:カルロス・バッカ(28)←セビージャ(スペイン)
FW:ルイス・アドリアーノ(28)←シャフタール(ウクライナ)
FW:マリオ・バロテッリ(25)←リバプール(イングランド)※レンタル
【サンプドリア】
DF:ニクラス・モイサンデル(29)←アヤックス(オランダ)※フリー
DF:マッティア・カッサーニ(31)←パルマ※フリー
DF:エルビン・ズカノビッチ(28)←キエーボ
MF:フェルナンド(23)←シャフタール(ウクライナ)
MF:エドガル・バレット(30)←パレルモ※フリー
MFラザロス・クリストドゥロプーロス(28)←ヴェローナ※買取OP付きレンタル
FW:アントニオ・カッサーノ(33)←無所属
【ジェノア】
DF:エセキエル・ムニョス(24)←パレルモ※フリー
DF:イッサ・シッソコ(30)←ナント(フランス)
DF: クリスティアン・アンサルディ(28)←ゼニト(ロシア)※レンタル
MF:ブレリム・ジェマイリ(29)←ガラタサライ(トルコ)※レンタル
MF:ディエゴ・カペル(27)←スポルティング(ポルトガル)
MF:オリヴィエ・ヌチャム(19)←マンチェスター・シティ(イングランド)※レンタル
FW:ゴラン・パンデフ(31)←ガラタサライ(トルコ)※フリー
【トリノ】
DF:ダビデ・ザッパコスタ(23)←アタランタ
DF:ダニーロ・アベラル(26)←カリアリ
MF:ダニエレ・バセッリ(23)←アタランタ
MF:ジョエル・オビ(24)←インテル
FW:アンドレア・ベロッティ(21)←パレルモ
【ウディネーゼ】
DF:アリ・アドナン(21)←チャイクル・リゼスポル(トルコ)
MF:マヌエル・イトゥーラ(31)←グラナダ(スペイン)※フリー
MF:マルキーニョ(29)←ローマ
FW:ドゥバン・サパタ(24)←ナポリ※レンタル
【パレルモ】
DF:アブデルアミド・エル・カウタリ(25)←モンペリエ(フランス)
DF:オスカル・ヒリェマルク(23)←PSV(オランダ)
FW:アルベルト・ジラルディーノ(33)←広州恒大(中国)
【ヴェローナ】
DF:フィリップ・ヘランデル(22)←マルメ(スウェーデン)
DF:サミュエル・スープライェン(26)←ディジョン(フランス)
MF:フェデリコ・ヴィヴィアーニ(22)←ローマ
FW:ジャパオロ・パッツィーニ(30)←ミラン※フリー
※注:【】内は移籍先
★FFP違反の影響を受けるローマとインテルが夏を制す
▽今夏のイタリアは、FFP違反の影響を受ける2つビッグクラブが大型補強に出て、カルチョ・メルカートの主役となった。
▽まずは、総勢10選手を獲得したローマ。買い取りオプション付きのレンタル移籍を駆使し、FWゼコやFWサラーといった質の高い攻撃陣、DFリュディガーやDFデューニュといった有望な若い守備陣を手に入れた。一方、ウインガーも含めて一時は9人を有す戦力過多の前線だったが、FWドゥンビアをCSKAモスクワに戻し、FWリャイッチとFWイバルボをそれぞれレンタルで出して戦力を整えている。昨季冬の移籍市場は失敗に終わったが、今夏は確かな補強もあり第2節で王者のユベントスを撃破。時期尚早なのは承知だが、早くもスクデット奪還の機運が高まっている。
▽同じくFFPを遵守しなければいけないインテルは、最終ラインにDFミランダ、中盤にMFコンドグビア、前線にFWヨベティッチといったビッグネームを獲得。MFコバチッチやMFシャキリを売却せざるを得なかったが、デッドライン・デイにMFペリシッチ、MFフェリペ・メロ、FWリャイッチを手に入れた。欧州カップ戦に出場しないものの、質と量ともに強力な戦力を保持することに成功している。ただ、今季は最低でもCL出場権を獲得できなければ、1年後により厳しい現実が待ち受けることになる。
◆消化不良のミランと帳尻を合わせたユーベ
▽一方、ライバルのインテルに先を越され、消化不良の夏を過ごしたのがミランだ。獲得が決定的とも伝えられたコンドグビアをインテルにかっさらわれたものの、FWバッカとFWルイス・アドリアーノの新2トップ、ミハイロビッチ新監督と師弟関係にあるDFロマニョーリを手に入れて戦力アップに成功。しかし、8月はFWバロテッリを1年で復帰させる“まさかの賭け”に出た上、得意のデッドライン・デイでの駆け込み移籍を全く成立させることができなかった。とりわけ、クオリティ的に乏しい中盤とセンターバックに1人ずつ即戦力を確保しておきたかったところ。
▽FWテベス、MFビダル、MFピルロが去った王者・ユベントスは、早い段階でFWマンジュキッチやFWディバラ、MFケディラといったタレントを確保して戦力循環を図った。ただ、かねてから伝えられていた新トップ下の獲得に関しては、1カ月以上にわたってMFドラクスラーを狙っていたものの、土壇場でヴォルフスブルクに奪われる形に。最終的に、1年半前に「ヴチニッチ&グアリンのトレード問題」で大きな騒動を起こしたインテルとの取引によってMFエルナネスを獲得し、何とか帳尻を合わせた格好だ。
◆イタリアでも手続き遅れで移籍破談
▽サッリ監督がエンポリで指導したMFヴァルディフィオーリとDFヒサイが加入したナポリは、最終的にFWイグアインの残留に成功。ただ、GKデ・ヘアの獲得オペレーション問題と同様に、手続きの遅れでサンプドリアのMFソリアーノを獲得できないという失態を犯した。CL予選プレーオフで敗退したラツィオは、MFミリンコビッチ=サビッチやFWキシュナといった若手への先行投資に尽力しつつも、負傷者が目立つ前線にFWマトリを迎え入れている。MFピサーロなどのベテラン数人と契約更新しなかったフィオレンティーナは、最後にドルトムントからMFブワシュチコフスキを獲得。その他は地味な補強が目立った。
◆初のイラク人選手誕生
▽プロヴィンチャ勢では、無所属のFWカッサーノが古巣のサンプドリアに復帰し、FWパンデフとMFジェマイリの元ナポリ・コンビがジェノアに新天地を求めた。さらに、FWジラルディーノがイタリアで自身8クラブ目となるパレルモへ、FWパッツィーニが親友のFWトニのいるヴェローナへと加入。DFダルミアンがマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたトリノは、U-21イタリア代表DFザッパコスタと精度の高い左足を持つDFアベラルで穴を埋めた。最後に、自前のスタジアムとしてフリウリの改修が完成間近のウディネーゼには、セリエAでプレーする初のイラク人選手となったDFアリ・アドナンが加わっている。
【ユベントス】
GK:ネト(25)←フィオレンティーナ※フリー
DF:ルガーニ(20)←エンポリ
DF:アレックス・サンドロ←ポルト(ポルトガル)
MF:サミ・ケディラ(28)←レアル・マドリー(スペイン)※フリー
MF:ファン・クアドラード(27)←チェルシー(イングランド)※レンタル
MF:エルナネス(30)←インテル
MF: マリオ・レミナ(22)←マルセイユ(フランス)※買取OP付きレンタル
FW:マリオ・マンジュキッチ(29)←アトレティコ・マドリー(スペイン)
FW:パウロ・ディバラ(21)←パレルモ
FW:シモーネ・ザザ(24)←サッスオーロ
【ローマ】
GK:ヴォイチェフ・シュチェスニー(25)←アーセナル(イングランド)※買取OP付きレンタル
DF:アントニオ・リュディガー(22)←シュツットガルト(ドイツ)※買取OP付きレンタル
DF:ノルベルト・ギョンベル(23)←カターニャ※買取OP付きレンタル
DF:リュカ・ディーニュ(22)←パリ・サンジェルマン(フランス)※買取OP付きレンタル
DF:エメルソン・パルミエリ(21)←サントス(ブラジル)※レンタル
MF:ウィリアム・ヴァンクール(26)←ディナモ・モスクワ(ロシア)
FW:イアゴ・ファルケ(25)←ジェノア
FW:モハメド・サラー(23)←チェルシー(イングランド)※買取義務付きレンタル
FW:エディン・ゼコ(29)←マンチェスター・シティ(イングランド)※買取義務付きレンタル
FW:エセキエル・ポンセ(18)←ニューウェルス(アルゼンチン)
【ラツィオ】
DF:ヴェスレイ・ホード(21)←AZ(オランダ)※フリー
DF:パトリック(22)←バルセロナB(スペイン)※フリー
MF:セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(20)←ゲンク(ベルギー)
MF:ラベル・モリソン(22)←無所属
FW:アレッサンドロ・マトリ(31)←ミラン※レンタル
FW:リカルド・キシュナ(20)←アヤックス(オランダ)
GK:ルイージ・セペ(24)←ナポリ※レンタル
DF:ダビデ・アストーリ(28)←カリアリ※買取義務付きレンタル
DF:ファクンド・ロンカーリア(28)←ジェノア※レンタルバック
DF:ジウベルト(22)←ボタフォゴ(ブラジル)
MF:マリオ・スアレス(28)←アトレティコ・マドリー(スペイン)
MF:ジョアン・ベルドゥ(32)←バニーヤース(UAE)※フリー
MF:マティアス・ヴェシーノ(23)←エンポリ※レンタルバック
MF:ヤクブ・ブワシュチコフスキ(29)←ドルトムント(ドイツ)※買取OP付きレンタル
FW:ニコラ・カリニッチ(28)←ドニプロ(ウクライナ)
【ナポリ】
GK:ホセ・マヌエル・レイナ(32)←バイエルン(ドイツ)
GK:ガブリエウ(22)←ミラン※レンタル
DF:ブラド・キリケシュ(25)←トッテナム(イングランド)
DF:エルセイド・ヒサイ(21)←エンポリ
DF: ナサニエル・チャロバー(20)←チェルシー(イングランド)※買取OP付きレンタル
MF:ミルコ・ヴァルディフィオーリ(29)←エンポリ
MF:アラン(24)←ウディネーゼ
【インテル】
DF:ミランダ(30)←アトレティコ・マドリー(スペイン)
DF:ジェイソン・ムリージョ(23)←グラナダ(スペイン)
DF:マルティン・モントーヤ(24)←バルセロナ(スペイン)※買取OP付きレンタル
MF:ジェフリー・コンドグビア(22)←モナコ(フランス)
MF:フェリペ・メロ(32)←ガラタサライ(トルコ)
MF:イバン・ペリシッチ(26)←ヴォルフスブルク(ドイツ)
FW:ステファン・ヨベティッチ(25)←マンチェスター・シティ(イングランド)※買取義務付きレンタル
FWアデム・リャイッチ(23)←ローマ※買取OP付きレンタル
FW:ジョナタン・ビアビアニ(27)←無所属
【ミラン】
DF:アレッシオ・ロマニョーリ(20)←ローマ
DF:ロドリゴ・エリー(21)←アヴェッリーノ※フリー
MF:ホセ・マウリ(19)←パルマ※フリー
MF:アンドレア・ベルトラッチ(24)←ローマ
MF:ユライ・クツカ(28)←ジェノア
MF:アントニオ・ノチェリーノ(30)←パルマ※レンタルバック
FW:カルロス・バッカ(28)←セビージャ(スペイン)
FW:ルイス・アドリアーノ(28)←シャフタール(ウクライナ)
FW:マリオ・バロテッリ(25)←リバプール(イングランド)※レンタル
【サンプドリア】
DF:ニクラス・モイサンデル(29)←アヤックス(オランダ)※フリー
DF:マッティア・カッサーニ(31)←パルマ※フリー
DF:エルビン・ズカノビッチ(28)←キエーボ
MF:フェルナンド(23)←シャフタール(ウクライナ)
MF:エドガル・バレット(30)←パレルモ※フリー
MFラザロス・クリストドゥロプーロス(28)←ヴェローナ※買取OP付きレンタル
FW:アントニオ・カッサーノ(33)←無所属
【ジェノア】
DF:エセキエル・ムニョス(24)←パレルモ※フリー
DF:イッサ・シッソコ(30)←ナント(フランス)
DF: クリスティアン・アンサルディ(28)←ゼニト(ロシア)※レンタル
MF:ブレリム・ジェマイリ(29)←ガラタサライ(トルコ)※レンタル
MF:ディエゴ・カペル(27)←スポルティング(ポルトガル)
MF:オリヴィエ・ヌチャム(19)←マンチェスター・シティ(イングランド)※レンタル
FW:ゴラン・パンデフ(31)←ガラタサライ(トルコ)※フリー
【トリノ】
DF:ダビデ・ザッパコスタ(23)←アタランタ
DF:ダニーロ・アベラル(26)←カリアリ
MF:ダニエレ・バセッリ(23)←アタランタ
MF:ジョエル・オビ(24)←インテル
FW:アンドレア・ベロッティ(21)←パレルモ
【ウディネーゼ】
DF:アリ・アドナン(21)←チャイクル・リゼスポル(トルコ)
MF:マヌエル・イトゥーラ(31)←グラナダ(スペイン)※フリー
MF:マルキーニョ(29)←ローマ
FW:ドゥバン・サパタ(24)←ナポリ※レンタル
【パレルモ】
DF:アブデルアミド・エル・カウタリ(25)←モンペリエ(フランス)
DF:オスカル・ヒリェマルク(23)←PSV(オランダ)
FW:アルベルト・ジラルディーノ(33)←広州恒大(中国)
【ヴェローナ】
DF:フィリップ・ヘランデル(22)←マルメ(スウェーデン)
DF:サミュエル・スープライェン(26)←ディジョン(フランス)
MF:フェデリコ・ヴィヴィアーニ(22)←ローマ
FW:ジャパオロ・パッツィーニ(30)←ミラン※フリー
※注:【】内は移籍先
★FFP違反の影響を受けるローマとインテルが夏を制す
▽今夏のイタリアは、FFP違反の影響を受ける2つビッグクラブが大型補強に出て、カルチョ・メルカートの主役となった。
▽まずは、総勢10選手を獲得したローマ。買い取りオプション付きのレンタル移籍を駆使し、FWゼコやFWサラーといった質の高い攻撃陣、DFリュディガーやDFデューニュといった有望な若い守備陣を手に入れた。一方、ウインガーも含めて一時は9人を有す戦力過多の前線だったが、FWドゥンビアをCSKAモスクワに戻し、FWリャイッチとFWイバルボをそれぞれレンタルで出して戦力を整えている。昨季冬の移籍市場は失敗に終わったが、今夏は確かな補強もあり第2節で王者のユベントスを撃破。時期尚早なのは承知だが、早くもスクデット奪還の機運が高まっている。
▽同じくFFPを遵守しなければいけないインテルは、最終ラインにDFミランダ、中盤にMFコンドグビア、前線にFWヨベティッチといったビッグネームを獲得。MFコバチッチやMFシャキリを売却せざるを得なかったが、デッドライン・デイにMFペリシッチ、MFフェリペ・メロ、FWリャイッチを手に入れた。欧州カップ戦に出場しないものの、質と量ともに強力な戦力を保持することに成功している。ただ、今季は最低でもCL出場権を獲得できなければ、1年後により厳しい現実が待ち受けることになる。
◆消化不良のミランと帳尻を合わせたユーベ
▽一方、ライバルのインテルに先を越され、消化不良の夏を過ごしたのがミランだ。獲得が決定的とも伝えられたコンドグビアをインテルにかっさらわれたものの、FWバッカとFWルイス・アドリアーノの新2トップ、ミハイロビッチ新監督と師弟関係にあるDFロマニョーリを手に入れて戦力アップに成功。しかし、8月はFWバロテッリを1年で復帰させる“まさかの賭け”に出た上、得意のデッドライン・デイでの駆け込み移籍を全く成立させることができなかった。とりわけ、クオリティ的に乏しい中盤とセンターバックに1人ずつ即戦力を確保しておきたかったところ。
▽FWテベス、MFビダル、MFピルロが去った王者・ユベントスは、早い段階でFWマンジュキッチやFWディバラ、MFケディラといったタレントを確保して戦力循環を図った。ただ、かねてから伝えられていた新トップ下の獲得に関しては、1カ月以上にわたってMFドラクスラーを狙っていたものの、土壇場でヴォルフスブルクに奪われる形に。最終的に、1年半前に「ヴチニッチ&グアリンのトレード問題」で大きな騒動を起こしたインテルとの取引によってMFエルナネスを獲得し、何とか帳尻を合わせた格好だ。
◆イタリアでも手続き遅れで移籍破談
▽サッリ監督がエンポリで指導したMFヴァルディフィオーリとDFヒサイが加入したナポリは、最終的にFWイグアインの残留に成功。ただ、GKデ・ヘアの獲得オペレーション問題と同様に、手続きの遅れでサンプドリアのMFソリアーノを獲得できないという失態を犯した。CL予選プレーオフで敗退したラツィオは、MFミリンコビッチ=サビッチやFWキシュナといった若手への先行投資に尽力しつつも、負傷者が目立つ前線にFWマトリを迎え入れている。MFピサーロなどのベテラン数人と契約更新しなかったフィオレンティーナは、最後にドルトムントからMFブワシュチコフスキを獲得。その他は地味な補強が目立った。
◆初のイラク人選手誕生
▽プロヴィンチャ勢では、無所属のFWカッサーノが古巣のサンプドリアに復帰し、FWパンデフとMFジェマイリの元ナポリ・コンビがジェノアに新天地を求めた。さらに、FWジラルディーノがイタリアで自身8クラブ目となるパレルモへ、FWパッツィーニが親友のFWトニのいるヴェローナへと加入。DFダルミアンがマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたトリノは、U-21イタリア代表DFザッパコスタと精度の高い左足を持つDFアベラルで穴を埋めた。最後に、自前のスタジアムとしてフリウリの改修が完成間近のウディネーゼには、セリエAでプレーする初のイラク人選手となったDFアリ・アドナンが加わっている。
ローマの関連記事
|
|
ローマの人気記事ランキング
1
モウリーニョ解任のローマに“レジェンド”デ・ロッシが帰還! 監督就任に「この感動は言葉では言い表せない」
ローマは16日、新監督にダニエレ・デ・ロッシ氏(40)が就任することを発表した。 契約期間は2024年6月30日までの残りシーズンとなる。 デ・ロッシ新監督は、ローマ育ちでアカデミー出身者。2002年にファーストチームに昇格すると、2019年7月にボカ・ジュニアーズに移籍するまでプレー。ローマ時代には2007年、2008年にはコッパ・イタリアで優勝。2007年にはスーペル・コパも制し、フランチェスコ・トッティ氏が引退してからはキャプテンとしてチームを支えた。 引退後はイタリア代表のテクニカルコーチを務め、2021年のユーロ優勝に貢献。2022年10月から2023年2月まではSPALで指揮を執っていたが、半年でわずか3勝に終わり解任されていた。 ローマでは公式戦通算616試合に出場し63ゴール。18年間プレーしたクラブに監督として復帰することとなったデ・ロッシ新監督は、クラブを通じてコメントしている。 「ローマのテクニカル面でのリーダーシップの責任を私に託してくれたフリードキンファミリーに感謝したい。私としては、今からシーズン終了までの間に待ち受ける試練に立ち向かうため、日々の犠牲を払い、自分の中にある全てを捧げる必要があると思っている」 「ベンチに座ることができる感動は言葉では言い表せない。私にとってローマがどんな存在であるかは、誰もが知っているが、我々全員を待っている仕事は既に引き受けた」 「我々には時間がなく、選択肢もない。競争力を持ち、目標のために戦い、達成しようとすることがスタッフと私が自分たちに与える唯一の優先事項だ」 ローマは16日、4シーズン目を迎えていたジョゼ・モウリーニョ監督を解任。就任1年目の2021-22シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグで優勝。2022-23シーズンはヨーロッパリーグで決勝に進むも、セビージャにPK戦の末に敗れて準優勝。今シーズンはリーグ戦で序盤から調子が上がらず、14日に行われたセリエA第20節でミランに敗れ、3戦未勝利となっており、9位と苦しんでいた。 2024.01.16 22:15 Tue2
ローマが今夏最初の補強! レバンテで最年少デビューのU-17スペイン代表DFを獲得
ローマは1日、レバンテからU-17スペイン代表DFブバ・サンガレ(16)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2027年6月30日までの3年となる。 マリ人の両親の下、スペインで生まれ育ったサンガレは、レバンテのカンテラへ加入。スペインの世代別代表に名を連ねる右サイドバックは、昨年12月6日に行われたコパ・デル・レイのアモレビエタ戦でクラブ最年少記録となる16歳4カ月でのファーストチームデビューを飾った。 攻守両面でスケールの大きさを感じさせる逸材は、ローマにとって今夏最初の補強選手となったが、当面はプリマヴェーラが主戦場となる。 <span class="paragraph-title">【動画】ローマ加入が決まったサンガレ</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="es" dir="ltr"> Benvenuto alla Roma, Buba Sangaré! <a href="https://twitter.com/hashtag/ASRoma?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ASRoma</a> <a href="https://t.co/2eyMVN3msy">pic.twitter.com/2eyMVN3msy</a></p>— AS Roma (@OfficialASRoma) <a href="https://twitter.com/OfficialASRoma/status/1807762608042152272?ref_src=twsrc%5Etfw">July 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2024.07.02 14:52 Tue3
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu4
ベンフィカが3選手を補強! ローマのスウェーデン代表DFダール&コモの元イタリア代表FWベロッティをレンタル、ブラガのポルトガル代表FWブルマを完全移籍で獲得
ベンフィカは3日、ローマのスウェーデン代表DFサミュエル・ダール(21)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。背番号は「26」をつける。 ダールはスウェーデンのユールゴーデンから2024年7月にローマに完全移籍。左サイドバックを務める中、セリエAで2試合、コッパ・イタリアで1試合の出場に終わっていた。 スウェーデン代表デビューも果たしている中、成長のために出場機会を求めポルトガルの強豪に武者修行。ダールは「素晴らしい歴史とサッカーのレベルを誇るこのクラブに来られてとても幸せだ。ここにいられることは本当に素晴らしい」と今回の移籍にコメントしている。 また、コモからは元イタリア代表FWアンドレア・ベロッティ(31)をレンタル移籍で獲得。背番号は「19」に決定した。 ベロッティはイタリア代表として44試合で12ゴールを記録。パレルモやトリノ、ローマ、フィオレンティーナでプレー。今シーズンからコモに完全移籍していた中、セリエAでは18試合で2ゴール、コッパ・イタリアで1試合の出場に終わっていた。 自身初の海外移籍となるベロッティ。「シーズンを最高の形で終えたい。試合はたくさんあるし、トロフィーを持ち帰らなければならない。最高の形で思い出に残るような素晴らしいシーズンにしたい」と意気込みを語った。 さらにブラガからはポルトガル代表FWブルマ(30)を完全移籍で獲得。契約期間は2028年夏までとなる。背番号は「27」に決まった。 ブルマはスポルティングCPのアカデミー育ち。ファーストチーム昇格後は、ガラタサライやレアル・ソシエダ、RBライプツィヒ、PSV、オリンピアコス、フェネルバフチェと渡り歩き、2023年1月にブラガにレンタル移籍で加入。同年7月に完全移籍で加入した。 今シーズンはプリメイラ・リーガで17試合7ゴール5アシスト。ヨーロッパリーグ(EL)でも6試合で3ゴール1アシストを記録するなど主軸としてプレー。ブラガでは通算90試合27ゴール22アシストを記録していた。 左ウイングを主戦場としており、ベロッティとの関係性に期待したいところ。ブルマは「ここにきて、素晴らしいクラブを代表できることを嬉しく思う。ここに来るのは良い時期だと思う。これからも努力を続け、ファンにたくさんの喜びをもたらしていきたい」と意気込んだ。 2025.02.04 11:50 Tue5
