トルコに完敗のオランダ、4位転落で予選敗退の危機《ユーロ2016予選》

▽オランダ代表は6日、ユーロ2016予選グループA第8節でトルコ代表とのアウェイ戦に臨み、0-3で完敗して4位に転落した。オランダは予選敗退の危機に陥っている。

▽オランダは3日前に行われたアイスランド代表戦をロッベンの負傷やマルティンス・インディの退場などでブリント体制の初陣を飾れず、0-1で落とした。その試合のスタメンから4選手を変更。ケガのロッベンや出場停止のマルティンス・インディらに代わってファン・ペルシやブルマが起用された。

▽1ポイント差に迫る4位トルコを相手に、オランダはアイスランド戦同様[4-3-3]の布陣を採用。前線は右からナルシン、ファン・ペルシ、デパイと並べた。対するトルコはアルダを左に、チャルハノールを右に配す[4-5-1]の布陣を採用。満員の観衆に後押しされたホームチームが立ち上がりからボールを保持すると、8分に試合を動かす。アルダのスルーパスに反応したオズヤクプが中盤から飛び出してデ・フライを出し抜き、ボックス中央まで侵入。冷静にGKシレッセンとの一対一を制した。
▽リズムを掴めないまま失点したオランダは自陣に引き出したトルコを相手に14分、ファン・ペルシとのパス交換でボックス右を突破したナルシンがシュートに持ち込むも、GKバハジャンにセーブされる。そして20分にはチャルハノールのFKからアジズに決定的なヘディングシュートを浴びて冷やりとしたオランダは、23分にファン・ペルシのポストプレーからスナイデルがミドルシュートを放ったが、GKの正面を突いてしまう。

▽2つのチャンスをモノにできなかったオランダは26分、2失点目を喫した。ブリントが自陣でアルダにボールを奪われ、そのアルダはボックス左に進入。GKシレッセンがニアサイドを破られてしまった。▽2点のビハインドを負い、苦境に追い込まれたオランダは自陣に引くトルコを攻めあぐねると、36分に3失点目のピンチを迎える。ブルマを背負いながら反転したユルマズに強烈なシュートを浴びたが、ここはGKシレッセンが何とか凌いだ。攻めあぐねるオランダは42分に左サイドからのデパイの鋭いクロスにクラーセンがヘディングシュートで合わせるもミートしきれず、前半を0-2で終えた。

▽後半からデ・フライに代えてワイナルドゥムを投入し、ブリントをセンターバックに下げたオランダが、前半同様にポゼッションを高めていった。デパイとナルシンの両翼から反撃を窺うオランダは50分、デパイのクロスからゴールに迫るも、ワイナルドゥムのヘディングシュートはミートできなかった。

▽自陣に4-5の守備ブロックを形成してオランダの攻撃を跳ね返すトルコは、51分に右CKからアジズのヘディングシュートでゴールに迫る。そして、足を痛めていたアルダを交代させると、65分にはチャルハノールもベンチに下げてフレッシュな選手を投入し、集中した守りを続けていった。

▽こう着状態を打破するべく、ナルシンに代えてプロメスを投入したオランダは、75分にCKからブルマがヘディングシュートに持ち込めば、76にもFKから投入直後のルーク・デ・ヨングがヘディングシュートでゴールに迫るも枠を捉えきれない。

▽そして85分、トルコが勝負を決定付ける。左サイド高い位置でエルキンがファン・デル・ヴィールを突破。ボックス左まで侵入してクロスを送ると、リードウォルドを背負ったユルマズが反転からシュートを決めた。オランダに完勝したトルコは3位に浮上。一方でオランダは4位に転落し、予選敗退の危機に陥っている。