大宮が東京Vにリベンジ! 横浜FMは大雨の影響で試合途中で中止《第95回天皇杯》

▽6日に第95回天皇杯2回戦の5試合が各地で行われた。▽J2で首位を走る大宮と同3位の東京VがNACK5スタジアム大宮で対峙した一戦は、互いにほぼ主力をスタメンで起用。強い雨が降りしきる中でスタートした試合は、序盤から球際でバチバチとぶつかり合う激しい展開となった。開始8分に大木のクロスから中後が決定的なヘディングシュートを放つなど、東京Vが良い入りを見せた。だが、試合巧者の大宮は18分にカウンターから泉澤が先制ゴールを奪った。▽しかし、失点後も勢いが衰えない東京Vは22分、持ち味のスプリントで裏に抜け出したアラン・ピニェイロがボックス内でGKをかわし、無人のゴールへシュートを流し込み、試合を振り出しに戻した。その後も一進一退の攻防が続いた中、30分過ぎに大宮に勝ち越しゴール。36分、左サイド深くでボールを持った泉澤のクロスをゴール前に飛び込んだ渡邉がワンタッチで合わせ、ホームの大宮が前半を1点で終えた。
▽迎えた後半は東京Vが高木善に続けて決定機が訪れるなど、良い入りを見せたが、時間の経過とともに大宮が主導権を奪い返す。途中投入の家長を起点に遅攻と速攻を織り交ぜた攻めで追加点を狙うと、75分にボックス内でパスを受けた泉澤が自身の放ったシュートのこぼれ球を冷静にゴール右隅に流し込み、試合を決定づける3点目を奪取。その後も動きの止まった東京Vに対して、再三の決定機を作った大宮だったが、相手GK佐藤のビッグセーブに阻まれ、更なる追加点は奪えず。それでも、ホームでのリーグ戦で敗戦を喫した東京V相手にリベンジを果たした大宮が、3回戦進出を決めた。

▽また、同じくJ2勢同士の対戦となった千葉と岐阜の一戦は、ホームの千葉が1-0で勝利。J2で下位に低迷する岐阜相手に苦戦を強いられた千葉だったが、直近のリーグ戦で2戦連発中の松田が43分に挙げたゴールを守り切った。J2の京都は、1回戦で栃木を破って勢いに乗る茨城県代表の流通経済大を相手に、宮吉の2ゴールなどで4-0の勝利を収めた。▽J1勢では宮城代表の仙台大学をホームに迎えた仙台が、思わぬ苦戦を強いられながらも菅井の決勝点で3-2で勝利し、何とかJ1の面目を保った。なお、横浜FMと滋賀代表のMIOびわこ滋賀の一戦は、大雨の影響で1-1で迎えた73分に中止が決定した。再開方法はJFAが協議し、後日に発表される予定だ。

▽6日に行われた天皇杯2回戦の結果と、9日に行われる同2回戦の日程は以下の通り。

◆天皇杯2回戦結果(9/6開催)
仙台 3-2 仙台大学
大宮 3-1 東京V
千葉 1-0 岐阜
京都 4-0 流通経済大
横浜FM vs MIOびわこ滋賀
※大雨の影響で中止

◆天皇杯2回戦日程(9日)
▽9月9日(水)
《19:00》
鹿島 vs 琉球
新潟 vs 秋田
清水 vs 藤枝
熊本 vs 鳥取
名古屋 vs 町田
神戸 vs 長野