マインツ監督、日本人最速のドッペルパックを実現した武藤にお辞儀 「パフォーマンスに敬意」

2015.08.30 07:15 Sun
マインツFW武藤嘉紀は29日のブンデスリーガ第3節ハノーファー戦で、公式戦初ゴールを含む2ゴールを決め、3-0の快勝の立役者となった。大活躍の武藤にお辞儀したマルティン・シュミット監督は試合後、そのパフォーマンスを称賛している。

武藤は17分、29分とゴールを決め、後半立ち上がりにもフォアチェックから相手のミスを誘い、3点目の起点となった。

マインツでの公式戦4試合目、先発起用2試合目と早い段階で見事な結果を出した武藤を、ブンデスリーガ公式ウェブサイトはマン・オブ・ザ・マッチに選出。これまでブンデスリーガでゴールを決めた日本人選手16人のうち、ドッペルパック(1試合2得点)は最速記録だと伝えた。

決定的な仕事をした武藤が86分にピッチを退く際、スタンドからは大きな拍手が送られ、シュミット監督は武藤にお辞儀をした。試合後の会見でこの場面について聞かれると、シュミット監督は以下のように説明している。

「もちろん冗談でもあったが、彼のフレンドリーな振る舞いにも影響されたかもしれない。練習で話しかけるときに、彼はいつもああやってお辞儀するんだ。ただ、彼のパフォーマンスに敬意を払うためにお辞儀したというのもあるね」

だが、シュミット監督は武藤の活躍を喜びつつ、指揮官としての立場も強調した。前節ボルシアMG戦では、批判を受けた武藤を擁護したが、明らかな結果を残した今回は、逆に褒めちぎる必要もないと感じたようだ。シュミット監督は次のように続けている。

「彼だけを褒めるわけではない。ほかの選手が2得点を挙げ、3点目を演出すれば、その選手のことも褒めるし、敬意を払う。武藤のパフォーマンスを評価しているが、ほかのメンバーのパフォーマンスも悪くなかった。彼が一人で勝ったわけではなく、チーム全体の勝利だ。彼は我々を助け、我々は彼を助ける」

この活躍で期待がさらに高まった武藤。監督は過剰な重圧になることを警戒しているようだ。


提供:goal.com

ハノーファーの関連記事

2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のハノーファーでプレーする元日本代表DF室屋成(31)が日本へと帰国することになるようだ。ドイツ『ビルト』が伝えた。 青森山田高校から明治大学へと進学。エリートコースと歩んだ室屋は、2016年2月にFC東京へと加入。2017年12月にはEAFF E-1サッカー選手権で日本代表に選ば 2025.05.13 14:25 Tue
室屋成の所属するハノーファーは23日、アンドレ・ブライテンライター監督(51)との契約を解除を発表した。 現役最後の所属クラブとなったハフェルゼで指導者キャリアをスタートしたブライテンライター監督は、2024年12月末に解任されたシュテファン・レイトル前監督の後任として、約6年ぶりにハノーファーの監督に復帰。 2025.04.24 12:30 Thu
2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のヘルタ・ベルリンは17日、シュテファン・レイトル氏(47)を新監督に招へいしたことを発表した。 昨夏に就任したクリスティアン・フィエル監督の下で今シーズンを戦ってきたヘルタ・ベルリンは、ここまでリーグ戦22試合で7勝4分け11敗の14位と低迷しており、16日に成績不振を理由に同監 2025.02.18 10:00 Tue
ハノーファーは23日、バイエルンのU-23韓国代表MFイ・ヒョンジュ(21)をレンタル移籍で獲得することを発表した。背番号は「11」となる。 浦項スティーラースの下部組織育ちのイ・ヒョンジュは、2022年1月にバイエルンⅡにレンタル移籍。2022年8月に完全移籍で加入した。 U-20日本代表MF福井太智(ポ 2024.06.24 00:30 Mon
シュツットガルトを退団した元日本代表MF原口元気(33)だが、古巣が獲得に関心を寄せているようだ。 浦和レッズの下部組織で育った原口は、そのままトップチームに昇格すると、2014年7月にヘルタ・ベルリンに完全移籍。その後はドイツでのキャリアを続けている。 ヘルタからフォルトゥナ・デュッセルドルフへとレンタル 2024.06.10 12:45 Mon

ブンデスリーガの関連記事

最終節を前に前節、FW町野修斗のホルシュタイン・キールとMF三好康児のボーフムの降格が決定したブンデスリーガ。最終節の注目は3チームによる残り2枠を懸けたチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに絞られた。 そのCL出場を争うMF堂安律の4位フライブルク(勝ち点55)は3位フランクフルト(勝ち点57)と対戦する。フ 2025.05.17 14:00 Sat
バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナ 2025.05.16 19:30 Fri
ボルシアMGの日本代表DF板倉滉(28)が今シーズン限りで退団。夏に移籍を果たすことになるという。ドイツ『ビルト』が伝えた。 板倉は2019年1月に川崎フロンターレからマンチェスター・シティに完全移籍。そのままオランダのフローニンヘンへ2度のレンタル移籍を経験すると、その後はシャルケにレンタル移籍。2022年7月 2025.05.16 14:45 Fri
ウニオン・ベルリンは15日、ドイツ人MFラニ・ケディラ(31)との契約延長を発表した。契約期間に関する詳細は明かされていない。 今シーズンもブンデスリーガ31試合に出場し、最終節の古巣アウグスブルク戦はクラブ通算150試合目のメモリアルゲームとなる31歳MFは、今回の契約延長に際してクラブに対する想いを語った。 2025.05.15 23:43 Thu
フランクフルトは15日、ディノ・トップメラー監督(44)との契約を2028年6月30日まで延長したことを発表した。 オリバー・グラスナー前監督の退任に伴い、2023-24シーズンからフランクフルトの新指揮官に就任したトップメラー監督。 就任1年目は前年の7位を上回るブンデスリーガ6位フィニッシュに導くと、2 2025.05.15 21:30 Thu

ハノーファーの人気記事ランキング

1

足首のじん帯断裂で日本代表不参加の室屋成、3週間経たずにボールを使ったトレーニングを再開

ハノーファーの日本代表DF室屋成が、早々にトレーニングへの復帰を果たした。クラブ公式サイトが伝えた。 室屋は14日に行われた2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のハンザ・ロストック戦で開始5分で負傷交代。左足首の外側側副じん帯を断裂していた。 そのため、1月と2月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表招集を回避していた。 その室屋だが、リハビリをスタート。ハノーファーは1日、「室屋はチームと一緒にピッチに戻り、リハビリとアスレティック・トレーナーのマルクス・ボーカーと個別トレーニングを行い、様々なランニングのエクササイズを行なった」と報告した。 じん帯断裂という重傷から3週間も経たないうちに復帰に向けて動き出している室屋。1日にはすでにボールを使った簡単なトレーニングを行っているとのことだ。 今シーズンは2.ブンデスリーガで16試合に出場し3アシストを記録している室屋。早期復帰により、3月の代表戦までにコンディションを上げられるかに注目だ。 2022.02.02 21:30 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly