疑惑のゴール取り消しも! 判定に救われたラツィオがケイタの豪快弾で先勝《CL予選プレーオフ》
2015.08.19 06:03 Wed
▽チャンピオンズリーグ(CL)予選プレーオフ1stレグのラツィオvsレバークーゼンが、18日にスタディオ・オリンピコで開催され、ホームのラツィオが1-0で勝利した。
▽昨シーズンのセリエAを3位で終えたラツィオは、8シーズンぶりのCL本選出場を目指す。今夏の移籍市場ではフェリペ・アンデルソンやデ・フライ、ビリアといった主力の慰留に成功したものの、補強は若手の獲得にとどまっている。今回の一戦では負傷のGKマルケッティに代わってGKベリシャが起用された以外は、昨シーズンのベストメンバーが先発に名を連ねた。
▽一方、昨シーズンのブンデスリーガを4位で終えたレバークーゼンは、先週末のリーグ開幕節でホッフェンハイムに逆転勝利を収めるなど、仕上がりは上々。強豪ラツィオのホームに乗り込んだ一戦では、チャルハノールやソン・フンミン、ベララビ、キースリンクとお馴染みの攻撃陣が先発起用された。
▽互いに縦への速さを特長とするチーム同士の一戦は、立ち上がりからオープンな展開となる。5分過ぎには押し込んだラツィオが、ボックス付近でルリッチとパローロが続けてシュートを狙うも相手DFの身体を張ったブロックに阻まれた。
▽その後も攻守が目まぐるしく入れ替わる展開が続く中、25分過ぎに両者に決定的な場面が訪れる。26分、セットプレーの流れからボックス手前でルーズボールに反応したラース・ベンダーが右足を一閃。だが、抑えの利いた強烈なミドルシュートは左ポストを叩く。すると、この跳ね返りを拾ったラツィオが高速カウンターを発動。長い距離を持ち上がったF・アンデルソンのスルーパスに反応したクローゼがGKレノを左にかわして左足でシュートを放つも、このシュートは左ポストに阻まれた
▽ゴールレスで迎えた後半、両ベンチはハーフタイムに動く。ホームのラツィオは、前半に負傷したクローゼに代えてケイタを投入。対するレバークーゼンは、ややプレーに関与する回数が少なかったソン・フンミンを下げてメーメディを投入。この交代でトップ下のチャルハノールが左サイドに移り、メーメディは最前線のキースリンクの下にセカンドトップとして入った。
▽後半先に決定機を迎えたのはラツィオ。47分、ボックス左に抜け出したケイタがシュートを試みるが、ここはバランスを崩して打ち切れない。さらに攻勢に出るラツィオは、53分にオナジに代えて新戦力のミリンコビッチ=サビッチをピッチに送り出した。
▽後半の入りこそラツィオに押し込まれたものの、時間の経過とともにレバークーゼンが攻守に圧倒する。チャルハノールの高精度のプレースキックやベララビの仕掛けを起点にラツィオゴールに迫るレバークーゼンは、69分に絶好の先制機を迎える。
▽カウンターからボックス右に抜け出したベララビのマイナスの折り返しを中央で受けたチャルハノールがシュート。これが味方のキースリンクにディフレクトしゴールネットを揺らす。だが、副審はオンサイドだったキースリンクがオフサイドポジションにいたと判断し、このゴールは取り消しとなった。
▽判定に救われたラツィオはここから息を吹き返すと、77分に先制点を奪う。相手陣内中央でK・パパドプーロスのトラップミスを突いたケイタが驚異的な加速と強靭なフィジカルでDFターを振り切り、ゴール左隅へシュートを流し込んだ。
▽その後、競り合いの場面で頭部を負傷したデ・フライがストレッチャーに乗せられて負傷交代になるアクシデントに見舞われたラツィオだったが、終盤にかけて運動量が落ちたレバークーゼンの反撃を凌ぎ切って、試合はこのままタイムアップ。微妙な判定で流れが変わった白熱の一戦を制したラツィオが、ホームで1-0の先勝。一方、試合を支配しながらも判定に泣いたレバークーゼンは、26日にホームで行われる2ndレグで逆転突破を目指すことになった。
▽昨シーズンのセリエAを3位で終えたラツィオは、8シーズンぶりのCL本選出場を目指す。今夏の移籍市場ではフェリペ・アンデルソンやデ・フライ、ビリアといった主力の慰留に成功したものの、補強は若手の獲得にとどまっている。今回の一戦では負傷のGKマルケッティに代わってGKベリシャが起用された以外は、昨シーズンのベストメンバーが先発に名を連ねた。
▽一方、昨シーズンのブンデスリーガを4位で終えたレバークーゼンは、先週末のリーグ開幕節でホッフェンハイムに逆転勝利を収めるなど、仕上がりは上々。強豪ラツィオのホームに乗り込んだ一戦では、チャルハノールやソン・フンミン、ベララビ、キースリンクとお馴染みの攻撃陣が先発起用された。
▽その後も攻守が目まぐるしく入れ替わる展開が続く中、25分過ぎに両者に決定的な場面が訪れる。26分、セットプレーの流れからボックス手前でルーズボールに反応したラース・ベンダーが右足を一閃。だが、抑えの利いた強烈なミドルシュートは左ポストを叩く。すると、この跳ね返りを拾ったラツィオが高速カウンターを発動。長い距離を持ち上がったF・アンデルソンのスルーパスに反応したクローゼがGKレノを左にかわして左足でシュートを放つも、このシュートは左ポストに阻まれた
▽前半終盤にかけても球際で激しくぶつかり合う両者は果敢にゴールを目指すも、最後の場面で粘りを見せる守備をこじ開けられない。45分には相手FKの流れからハーフウェイライン付近でパスカットしたチャルハノールが、前に出ていたGKベリシャの位置を見て精度の高いロングシュートを放つ。だが、このシュートはわずかに枠の右に外れ、試合はゴールレスで折り返した。
▽ゴールレスで迎えた後半、両ベンチはハーフタイムに動く。ホームのラツィオは、前半に負傷したクローゼに代えてケイタを投入。対するレバークーゼンは、ややプレーに関与する回数が少なかったソン・フンミンを下げてメーメディを投入。この交代でトップ下のチャルハノールが左サイドに移り、メーメディは最前線のキースリンクの下にセカンドトップとして入った。
▽後半先に決定機を迎えたのはラツィオ。47分、ボックス左に抜け出したケイタがシュートを試みるが、ここはバランスを崩して打ち切れない。さらに攻勢に出るラツィオは、53分にオナジに代えて新戦力のミリンコビッチ=サビッチをピッチに送り出した。
▽後半の入りこそラツィオに押し込まれたものの、時間の経過とともにレバークーゼンが攻守に圧倒する。チャルハノールの高精度のプレースキックやベララビの仕掛けを起点にラツィオゴールに迫るレバークーゼンは、69分に絶好の先制機を迎える。
▽カウンターからボックス右に抜け出したベララビのマイナスの折り返しを中央で受けたチャルハノールがシュート。これが味方のキースリンクにディフレクトしゴールネットを揺らす。だが、副審はオンサイドだったキースリンクがオフサイドポジションにいたと判断し、このゴールは取り消しとなった。
▽判定に救われたラツィオはここから息を吹き返すと、77分に先制点を奪う。相手陣内中央でK・パパドプーロスのトラップミスを突いたケイタが驚異的な加速と強靭なフィジカルでDFターを振り切り、ゴール左隅へシュートを流し込んだ。
▽その後、競り合いの場面で頭部を負傷したデ・フライがストレッチャーに乗せられて負傷交代になるアクシデントに見舞われたラツィオだったが、終盤にかけて運動量が落ちたレバークーゼンの反撃を凌ぎ切って、試合はこのままタイムアップ。微妙な判定で流れが変わった白熱の一戦を制したラツィオが、ホームで1-0の先勝。一方、試合を支配しながらも判定に泣いたレバークーゼンは、26日にホームで行われる2ndレグで逆転突破を目指すことになった。
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