【コラム】アーセナルにとってチェフは過去10年で最高の補強になり得る
2015.07.01 17:00 Wed
▽デイビッド・シーマンとイェンス・レーマンには失礼だが、アーセナルのゴールマウスをこのレベルのGKが守ることになるのは、プレミアリーグ創設以降で初めてだ。アーセナルは6月29日、チェルシーからGKペトル・チェフ(33)を獲得したことを発表した。推定移籍金は1000万ポンド(約19億2000万円)。チェルシーとの契約期間が残り1年だったとはいえ、このクラスのGKが1000万ポンドというのは破格だ。
◆なぜアーセナル移籍が決まったのか
▽チェフは家族の環境を考慮し、同じロンドンに本拠を構えるアーセナルの移籍を望んだとみられる。ただ、ジョゼ・モウリーニョは、最後までチェフのアーセナル移籍を反対していたはずだ。
▽モウリーニョは2014-15シーズン、第2GKとしたチェフを公式戦の16試合で起用した。ローテーションを好まないモウリーニョのことを考えれば、16試合という試合数は多い(クルトワが“万全”ではない時は確実に起用された)。モウリーニョが、本当に手放したくないと考えていたことの証左だ。

▽先日、モウリーニョは、チェフのアーセナル移籍に関して、以下のように話していた。
「ひとつはジョゼ・モウリーニョ(の判断)。もうひとつは、アブラモビッチ氏。もうひとつは、ボード(クラブ 上層部)。ボード(の判断には)には私(の意向)も少し入る。他の人(の意向)も少し入る。ボードの判断が私(に委ねられる)なら、ペトルは残留だ。彼の意向に反することでも? そのとおりだ」
▽それでも、ローカル・ライバルへの移籍が決まったのは、オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏の決定力に因るところが大きい。チェフは移籍決定後、自身の決定に理解を示してくれたアブラモビッチ氏に感謝のメッセージを残した。また、チェフは移籍後に、「ヴェンゲル監督はアーセナルでの野心を話してくれた。チームの一部として求められている役割を聞けば、決定は明白だった」と語った。アーセナルを選んだのは、ヴェンゲル監督の求心力も大きく影響したはずだ。
▽当時、モウリーニョがすんなりとクディチーニにポジションをキープさせていたら、チェフはブルーズのレジェンドになることなく、他のクラブで才能を開花させていた可能性もあっただろう。モウリーニョに、「チェフに苦しめられたくない」という特別な気持ちがあるのは仕方がないことだ。
◆チェフは現在でもプレミアのベスト
▽いずれにせよ、アーセナルにとってチェフの獲得は非常に大きい。33歳という年齢を不安視する声があるかもしれないが、継続的に試合に出場することができなかった昨シーズンでさえ、チェフのパフォーマンスはまったく低下することがなかった。今のところ、衰えは皆無。チェフ自身も、アーセナルへの加入が決定した後、「フットボールに対する取り組み方、モチベーション、成功へのハングリー精神は、キャリアスタート時と変わらない」と、さらなる栄光に向けて意欲十分だ。
▽個人的には、現在でもチェフがプレミアリーグ最高のGKだと考えている。大多数のフットボールファンがプレミアリーグ最高のGKとして名前を挙げるのは、ダビド・デ・ヘア、あるいはティボー・クルトワかもしれない。イギリスメディアの『デイリー・メール』は昨年末、現役GKのランキング(ベスト10)を発表したが、1位にマヌエル・ノイアー、2位にデ・ヘア、3位にクルトワを推していた。
▽確かに、デ・ヘアのレスポンスや一対一の能力、クルトワのハイボール処理やショットストップは素晴らしい。ただ、イングランドにやって来た2011年当時より大幅に改善されたとはいえ、デ・ヘアはクロスの対応に改善の余地がある(プレミアリーグでプレーするGKにとって、最も重大なファクターだ)。クルトワは、現代のGKとしては足元の技術に長けているとは言えない。2014-15シーズンは、細かなポジショニングミスを犯すこともしばしばあった。
▽チェフは、GKに必要なあらゆる能力をハイレベルで有しており、穴のないGKだ。足元の技術、ハイボールの処理と攻撃の1歩目となるフィード、経験に裏打ちされたポジショニング。派手なセーブが少ないのは、チェフのポジショニングがほとんどの場面で完璧だからだ。世界中を見渡しても、安定感で彼に勝るGKがいるだろうか。最終ラインに与える影響も、絶大なものが期待できる。アーセナルにとってチェフは、過去10年で最高の補強になり得る。
▽元オランダ代表のエドウィン・ファン・デル・サールは、2005年に34歳という年齢でマンチェスター・ユナイテッドに加入した。同クラブでは6シーズンにわたって活躍し、レジェンドと呼ばれる座まで登りつめた。彼は、1999年に退団したピーター・シュマイケルの正統後継者を見つけることができていなかったユナイテッドの守備に安定をもたらし、2006-07シーズンにチームの4年ぶりとなるリーグ優勝に貢献すると、そこからプレミア3連覇の原動力となった。チェフもファン・デル・サールと同じように、長年にわたってアーセナルを支えるだけでなく、2004年以降リーグ優勝から遠ざかっているチームに新たな息吹をもたらす存在になれるはずだ。
《超ワールドサッカー編集部・音堂泰博》
◆なぜアーセナル移籍が決まったのか
▽チェフは家族の環境を考慮し、同じロンドンに本拠を構えるアーセナルの移籍を望んだとみられる。ただ、ジョゼ・モウリーニョは、最後までチェフのアーセナル移籍を反対していたはずだ。
▽モウリーニョは2014-15シーズン、第2GKとしたチェフを公式戦の16試合で起用した。ローテーションを好まないモウリーニョのことを考えれば、16試合という試合数は多い(クルトワが“万全”ではない時は確実に起用された)。モウリーニョが、本当に手放したくないと考えていたことの証左だ。

Getty Images
▽先日、モウリーニョは、チェフのアーセナル移籍に関して、以下のように話していた。
▽それでも、ローカル・ライバルへの移籍が決まったのは、オーナーであるロマン・アブラモビッチ氏の決定力に因るところが大きい。チェフは移籍決定後、自身の決定に理解を示してくれたアブラモビッチ氏に感謝のメッセージを残した。また、チェフは移籍後に、「ヴェンゲル監督はアーセナルでの野心を話してくれた。チームの一部として求められている役割を聞けば、決定は明白だった」と語った。アーセナルを選んだのは、ヴェンゲル監督の求心力も大きく影響したはずだ。
▽とはいえ、モウリーニョの判断は、おそらく間違っていない。2004-05シーズンに、それまでチェルシーの守護神だったカルロ・クディチーニ(彼は2002-03シーズンにプレミアリーグ最優秀GK賞を獲得するなど、当時屈指のGKだった)を降格させ、加入1年目だった22歳のチェコ人にゴールマウスを託したのはモウリーニョだ。

Getty Images
▽当時、モウリーニョがすんなりとクディチーニにポジションをキープさせていたら、チェフはブルーズのレジェンドになることなく、他のクラブで才能を開花させていた可能性もあっただろう。モウリーニョに、「チェフに苦しめられたくない」という特別な気持ちがあるのは仕方がないことだ。
◆チェフは現在でもプレミアのベスト
▽いずれにせよ、アーセナルにとってチェフの獲得は非常に大きい。33歳という年齢を不安視する声があるかもしれないが、継続的に試合に出場することができなかった昨シーズンでさえ、チェフのパフォーマンスはまったく低下することがなかった。今のところ、衰えは皆無。チェフ自身も、アーセナルへの加入が決定した後、「フットボールに対する取り組み方、モチベーション、成功へのハングリー精神は、キャリアスタート時と変わらない」と、さらなる栄光に向けて意欲十分だ。
▽個人的には、現在でもチェフがプレミアリーグ最高のGKだと考えている。大多数のフットボールファンがプレミアリーグ最高のGKとして名前を挙げるのは、ダビド・デ・ヘア、あるいはティボー・クルトワかもしれない。イギリスメディアの『デイリー・メール』は昨年末、現役GKのランキング(ベスト10)を発表したが、1位にマヌエル・ノイアー、2位にデ・ヘア、3位にクルトワを推していた。
▽確かに、デ・ヘアのレスポンスや一対一の能力、クルトワのハイボール処理やショットストップは素晴らしい。ただ、イングランドにやって来た2011年当時より大幅に改善されたとはいえ、デ・ヘアはクロスの対応に改善の余地がある(プレミアリーグでプレーするGKにとって、最も重大なファクターだ)。クルトワは、現代のGKとしては足元の技術に長けているとは言えない。2014-15シーズンは、細かなポジショニングミスを犯すこともしばしばあった。
▽チェフは、GKに必要なあらゆる能力をハイレベルで有しており、穴のないGKだ。足元の技術、ハイボールの処理と攻撃の1歩目となるフィード、経験に裏打ちされたポジショニング。派手なセーブが少ないのは、チェフのポジショニングがほとんどの場面で完璧だからだ。世界中を見渡しても、安定感で彼に勝るGKがいるだろうか。最終ラインに与える影響も、絶大なものが期待できる。アーセナルにとってチェフは、過去10年で最高の補強になり得る。
▽元オランダ代表のエドウィン・ファン・デル・サールは、2005年に34歳という年齢でマンチェスター・ユナイテッドに加入した。同クラブでは6シーズンにわたって活躍し、レジェンドと呼ばれる座まで登りつめた。彼は、1999年に退団したピーター・シュマイケルの正統後継者を見つけることができていなかったユナイテッドの守備に安定をもたらし、2006-07シーズンにチームの4年ぶりとなるリーグ優勝に貢献すると、そこからプレミア3連覇の原動力となった。チェフもファン・デル・サールと同じように、長年にわたってアーセナルを支えるだけでなく、2004年以降リーグ優勝から遠ざかっているチームに新たな息吹をもたらす存在になれるはずだ。
《超ワールドサッカー編集部・音堂泰博》
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