イグアインのPKが決まっていたら…一度はCL出場権を諦めかけたラツィオMF

ラツィオのイタリア代表MFアントニオ・カンドレーバは、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を喜んでいる。だが、ナポリのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインがPKを蹴ることになったときは、目標を逃すかもしれないと覚悟したようだ。

負けなければCL予選プレーオフ出場権獲得という状況で、勝ち点3差の4位ナポリとの敵地での一戦を迎えたラツィオは、前半に2点を先行した。だが、後半に退場者を出し、さらにイグアインに2ゴールを許して追いつかれてしまう。

動揺したラツィオは75分、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFセナド・ルリッチがイタリア代表DFクリスティアン・マッジョを倒すと、主審がPKを宣告。微妙な位置での微妙なコンタクトだっただけに、ラツィオの選手たちは猛抗議するが、判定が覆ることはなかった。

ところが、イグアインがこのPKをクロスバーの上へと外してしまう。これで勇気づいたラツィオは、途中出場のナイジェリア代表MFオジェニ・オナジとドイツ代表FWミロスラフ・クローゼが2ゴールを奪って勝負を決めた。

前半終盤にチームの2点目となるゴールを決めていたカンドレーバは、試合後に次のように述べている。イタリア『ANSA通信』などが伝えた。

「素晴らしい快挙だ。僕らはCL出場に値する。ナポリに勝ったことでそれを証明したんだ。イグアインのPKのときは、僕らがCLから外れることになるかと思ったよ。でも、こういう結果になった。僕らはとても素晴らしい価値を持つ3位になったんだ。ダービーでの敗戦で落胆したけど、CL出場権を獲得してうまく終えることができた」

一方、ラツィオのステファノ・ピオリ監督は、イグアインのPKが決まっていれば「難しくなっていただろう」と認めつつ、「それでも我々は反撃できたはずだ」と述べている。


提供:goal.com