香川1ゴール2アシスト! クロップのホーム最終戦を飾ったドルトムントがEL出場権獲得《ブンデスリーガ》

2015.05.24 00:58 Sun
23日に行われたブンデスリーガ最終節、ドルトムントvsブレーメンの一戦はホームのドルトムントが3-2で勝利を収めた。ドルトムントMF香川真司は先発で81分までプレーし、1ゴール2アシストを記録した。

勝ち点43で7位と8位に並んで最終節を迎えた両チーム。ドルトムントは引き分け以上ならほぼ確実に来季ヨーローッパリーグ(EL)出場を決めることができ、ブレーメンも勝てばEL出場に望みをつなぐことができる。

今季限りで退任するクロップ監督のホーム最終戦ということもあり、何としても勝利をプレゼントしたいドルトムントは立ち上がりから積極的な姿勢を見せた。9分には左サイドからロイスが折り返したボールにオーバメヤンがボレーで合わせ、惜しくも左ポストを叩く。

15分、先制点を奪ったのはやはりドルトムント。ブレーメンの最終ラインからの軽率なミスパスをギュンドガンが拾うと、一人かわして香川へボールを渡す。香川がさらにゴール前へと持ち込み、左足で今季5点目となるゴールを蹴り込んだ。

さらにその2分後、ドルトムントが一気に畳みかける。オーバメヤンが左サイドから仕掛け、横パスを受けた香川が浮き球で絶妙なワンツーをラインの裏へ。オーバメヤンが右隅に蹴り込んで2-0と突き放した。

ブレーメンも26分、高い位置でボールを奪い、ユヌゾビッチのパスから19歳のエズナトゥリがブンデスリーガ初ゴールを決めて1点差に詰め寄る。36分にもディ・サントに決定的な抜け出しを許してヴァイデンフェラーに救われるなど、ドルトムントは守備面に不安定さをのぞかせた。

それでも攻撃面は快調で、42分には再び突き放すことに成功。相手CKから長いカウンターを仕掛けると、香川が前線にロングボールを送る。絶妙なトラップで受けたムヒタリャンが冷静にGKカスティールスを破り、3-1のリードで前半を折り返した。

後半もドルトムントが優勢に試合を進め、追加点は奪えないながらもたびたびブレーメンのゴールに迫る。65分には右からのクロスをオーバメヤンが折り返し、ムヒタリャンが放ったシュートが惜しくもクロスバーを叩いた。

香川は81分にベンチに下がりヨイッチと交代。85分にはユヌゾビッチのFKにゲブレ・セラシエが合わせてブレーメンが再び1点差に詰め寄り、ドルトムントは最後まで気の抜けない戦いを強いられることになった。

失点直後には今季限りで現役を退くキャプテンのケールがベンチに下がり、ホームサポーターから拍手で見送られる。そのまま1点差で逃げ切ったドルトムントがクロップ監督のホーム最終戦を勝利で飾った。

この結果、ドルトムントは7位で今シーズンを終えることが確定。ヴォルフスブルクと対戦するDFBポカール決勝の結果にかかわらず来季ELに出場できることになった。30日に行われるポカール決勝がクロップ監督のドルトムントでのラストマッチとなる。


提供:goal.com

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