川崎F、杉本&大久保の日本代表コンビで鳥栖に打ち勝つ《J1》

▽明治安田生命J1リーグ1stステージ第13節の川崎Fvs鳥栖が23日に行われ、ホームの川崎Fが3-2で勝利した。

▽前節、昨季王者のG大阪と引き分けた7位の川崎F(勝ち点18)は今節、ホームに公式戦5試合負けがない6位の鳥栖(勝ち点19)を迎えた。

▽この試合でJリーグ通算100試合達成となったレナトと、大久保、杉本の日本代表コンビを3トップで起用した川崎Fは、8分にセットプレーの流れから角田がポスト直撃のシュートを放つなど、良い入りを見せる。そして19分、ボックス左で仕掛けた車屋のクロスをGKが弾いたボールに反応した杉本が丁寧なボレーシュートを決め、先制に成功した。
▽杉本の2戦連続弾で幸先良くリードを奪った川崎Fだったが、先制点を演出した車屋が負傷交代するアクシデントに見舞われるなど、時間の経過と共に流れを失う。すると36分、ボックス左に抜け出した豊田にニアポストを破るシュートを決められ、同点に追いつかれた。

▽豊田の得点ランキングトップタイとなる今季10ゴール目で1-1のイーブンに戻った試合は、後半も引き続き拮抗した展開となる。53分には吉田の左クロスに反応した藤田が枠の左を捉えたヘディングシュートを放つが、ここは川崎GK新井の好守に阻まれる。対する川崎Fも中村のミドルシュートやレナトのドリブル突破からゴールに迫るも、勝ち越しゴールには繋がらない。▽その後も一進一退の攻防が続く中、均衡を破ったのは川崎F。62分、谷口の左クロスをゴール前の大久保が頭で合わせる。このシュートはGKと右ポストに阻まれるが、こぼれ球にいち早く詰めた大久保がゴールに押し込んだ。

▽再びビハインドを追うことになった鳥栖は、前節プロ初ゴールを記録した18歳の鎌田をピッチに送り出すと、この交代が同点弾をもたらす。81分、鎌田のパスに抜け出した金民友の折り返しが相手DF井川のオウンゴールを誘い、鳥栖がスコアをタイに戻した。

▽ホームで勝ち切りたい川崎Fはすぐさま攻勢に転じると、失点から2分後にレナトのFKをゴール前の杉本が巧みなヘディングでコースを変えてゴール左隅に流し込み、値千金の勝ち越しゴールを奪った。杉本と大久保の日本代表コンビの活躍で鳥栖との打ち合いを制した川崎Fが、公式戦3試合ぶりの勝利を掴んだ。