DFBポカール決勝前哨戦はヴォルフスブルクに軍配《ブンデスリーガ》

▽ブンデスリーガ第33節ヴォルフスブルクvsドルトムントが16日、ヴォルフスブルクの本拠地フォルクスワーゲン・アレーナで行われ、2-1でヴォルフスブルクが勝利した。ドルトムントの香川は70分に交代している。

▽2位ヴォルフスブルク(勝ち点65)は前節パーダーボルン戦を勝利したことで3位以上を確定させ、来季のCL出場を決めた。その試合のスタメンからグスタボとトレーシュに代わってアーノルドとユングが起用された。

▽一方、前節ヘルタ・ベルリン戦を勝利したドルトムント(勝ち点43)は、EL出場権の得られる7位に浮上。その試合のスタメンから試合開始前に急遽先発を外れたフンメルスに代わってパパスタトプーロスが起用され、香川は5試合連続先発起用となった。
▽30日に開催されるDFBポカール決勝の前哨戦は、開始40秒にドルトムントが出鼻をくじかれる。左サイドに流れたデ・ブライネのグラウンダーのクロスに、ダイアゴナルランでボックス中央に侵入したカリジウリにフリーで合わせられ、ヴォルフスブルクに先制を許してしまった。

▽早々に失点を喫したドルトムントは、自陣に引いて守備ブロックを敷くヴォルフスブルクに対し、ギュンドガンを軸にボールを支配。攻めあぐねる状況が続いていたが、10分に試合を振り出しに戻す。オーバメヤンのダイレクトパスに抜け出したカンプルがボックス中央に進入したところで、飛び出したGKベナーリオに倒されてPKを獲得。これをオーバメヤンがゴール左に決めた。▽ここからは一進一退の攻防が繰り広げられる。ドルトムントはムヒタリャンを軸にシュートに持ち込めば、ヴォルフスブルクはドストを軸にシュートシーンを演出。そんな中でヴォルフスブルクは18分にビッグチャンスを迎える。しかし、デ・ブライネのスルーパスに抜け出したドストはGKランゲラクとの一対一を決めきれない。さらに22分には左サイドのカリジウリの右足アウトでの絶妙なパスに、ペリシッチが合わせる決定機を作り出すも、枠を捉えきれなかった。

▽前半半ば以降は、カウンターを狙うヴォルフスブルクが攻勢を強めていく。まずは30分、デ・ブライネのスルーパスに抜け出したドストがシュートに持ち込むも、GKランゲラクの好守に再度阻止され、直後のCKからナウドの放ったヘディングシュートはGKランゲラクの守備範囲に飛んでしまった。

▽一方、立て続けにピンチを迎えたドルトムントも、36分に決定機を演出。左サイドを突破したムヒタリャンのクロスを、ファーサイドのオーバメヤンがダイビングヘッドで合わせたが枠を捉えきれず、前半は1-1で終了した。

▽後半も立ち上がり4分、ヴォルフスブルクが出鼻をくじく。CKの混戦からボックス中央のナウドが左足でゴール左に蹴り込み、勝ち越しに成功した。その直後、ムヒタリャンの際どいシュートを浴びたヴォルフスブルクだったが、自陣に構えてドルトムントを受け止め、試合をコントロール。

▽デ・ブライネを起点としたカウンターでドルトムントをけん制するヴォルフスブルクが引き続きペースを握ると、64分にはCKのサインプレーからカリジウリがシュートに持ち込む。しかし、GKランゲラクのセーブに阻まれた。

▽その後も攻めあぐねるドルトムントは、70分に2枚代えを敢行。香川とカンプルに代えて、ロイスをトップ下に、インモービレを最前線に投入し、オーバメヤンを右サイドに回した。そのドルトムントがポゼッションする流れで試合は推移していったが、連動した崩しを見せられずシュートに結びつけることができない。そのまま1-2でタイムアップ。DFBポカール決勝前哨戦を落とした。ただ、後続のブレーメンやホッフェンハイムも敗戦したため、7位を維持している。