プレビュー:マラドーナ以来のファイナルへ、初4強のダークホースを叩けるか《ナポリvsドニプロ》
2015.05.07 12:00 Thu
▽ヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグのナポリvsドニプロが、7日の日本時間28:05にサン・パオロで行われる。
▽ベスト8でヴォルフスブルクに圧勝したナポリは、“神の子”マラドーナを擁して優勝を成し遂げた1988-89シーズン以来のべスト4進出。現在はリーグ戦で4位に位置しており、来季のCL出場権を獲得できる3位以内を逃す可能性もあるため、ELを制覇してCLへの切符を手に入れたいところ。指揮官として史上最多タイの3度目のEL優勝(UEFAカップ時代も含む)を目指すベニテス監督は、順当にチームをファイナルへ導けるか。
▽対するドニプロは、今大会屈指のダークホースだ。CLから回ってきたオリンピアコスとアヤックスを破り、準々決勝ではグループステージから無敗を維持していたクラブ・ブルージュを撃破。クラブ史上初の4強入りを果たしている。下馬評では劣るものの、ここまで勝ち上がってきた実力を披露し、ナポリを相手にアップセットを目指す。
◆ナポリ◆
【4-2-3-1】
▽ナポリ予想スタメン
GK:アンドゥハル
DF:マッジョ、アルビオル、ブリトス、グラム
MF:ダビド・ロペス、インレル
MF:カジェホン、ハムシク、メルテンス
FW:イグアイン
負傷者:DFスニーガ、MFデ・グズマン、MFミチュ(足首)
出場停止者:なし
▽今季のグループステージでドニプロの一員としてプレーしたDFストリニッチには出場資格がない。DFスニーガとMFデ・グズマンは、コンディション不良により招集外となった。スタメン選考に関しては、ベニテス監督がターンオーバーを志向するため、読みにくい部分もあるが、直近のミラン戦でベンチスタートとなったMFインレルやFWメルテンスが先発入りするだろう。
◆ドニプロ◆
【4-2-3-1】
▽ドニプロ予想スタメン
GK:ボイコ
DF:フェデツキ、ドウグラス、チェベリャチコ、レオ
MF:ロタン、カンカバ
MF:ルチケビッチ、フェドルチュク、コノプリャンカ
FW:カリニッチ
負傷者:DFマズフ(ヒザ)、MFシャコフ、FWゾズリャ(ヒザ)
出場停止者:なし
▽負傷離脱しているDFマズフとFWゾズリャに加えて、3日に行われたリーグ戦で負傷交代したシャコフが欠場する見込み。ベンチにはFWセレズニョフやFWガマといった攻撃的なカードが控えている。
◆カウンターを発動させるためには~ナポリ~
▽ナポリは今大会の1stレグにおいて、突破に大きく近づく結果を得ている。ベスト32ではトラブゾンシュポル(A)に4-0、ベスト16ではディナモ・モスクワ(H)に3-1、ベスト8ではヴォルフスブルク(A)に4-1という戦績。ベニテス監督は今回も十分なアドバンテージを手にして2ndレグを迎えるため、できるだけ多くのゴールを奪うことをチームに求めるはずだ。
▽ホームで戦う今回の1stレグは、アウェイのドニプロが自陣に引く可能性があるため、自ずとポゼッションが高まるだろう。ナポリはボールを動かしながら相手の守備を崩せるクオリティもあるにはあるが、チームにとって一番の武器はイグアインを中心に繰り出すカウンターだ。
▽現に、直近のミラン戦では開始直後に10人となった相手のゴールをうまくこじ開けることができず、先制点を奪うまでに約70分を要した。今回もゴールを奪うことに苦労するかもしれないが、1点を奪えばドニプロは前がかるはず。その展開となれば、守備を整備しながらボールを奪い、一気にカウンターを発動して得点を重ねていきたい。ナポリとしては、先制点を手にして理想的な展開に持ち込めるかどうかが、好結果への鍵となりそうだ。
◆攻守にハードワークを徹底~ドニプロ~
▽一方のドニプロはチームスタイルのハードワークを徹底させ、アウェイゴールを持ち帰りたいところ。高い位置から連動したプレスをかけ、ボールを奪えば鋭いカウンターでゴールを脅かしていきたい。
▽そのカウンターをけん引するのがエースのコノプリャンカ。卓越した技術を有するウクライナの攻撃的MFは、左サイドを起点にドリブル、パス、シュートを高い次元で披露できる。今シーズン終了時にドニプロとの契約が切れるため、今夏でビッグクラブに移籍すると見られているが、格上との対戦で決定的なプレーを披露できるか。
▽ドニプロの守備陣にとって、最も気を付けなければならないのがイグアインだ。最終ラインとの巧みな駆け引きで裏を取るだけでなく、サイドに流れてボールを引き出し、味方を生かすプレーもできる。一方で、イグアインを抑えることができれば、ナポリの攻撃の大部分を防ぐことにつながるだろう。組織力で勝負するドニプロの守備陣が、ワールドクラスのストライカーをいかにして封じるかに注目だ。
▽ベスト8でヴォルフスブルクに圧勝したナポリは、“神の子”マラドーナを擁して優勝を成し遂げた1988-89シーズン以来のべスト4進出。現在はリーグ戦で4位に位置しており、来季のCL出場権を獲得できる3位以内を逃す可能性もあるため、ELを制覇してCLへの切符を手に入れたいところ。指揮官として史上最多タイの3度目のEL優勝(UEFAカップ時代も含む)を目指すベニテス監督は、順当にチームをファイナルへ導けるか。
▽対するドニプロは、今大会屈指のダークホースだ。CLから回ってきたオリンピアコスとアヤックスを破り、準々決勝ではグループステージから無敗を維持していたクラブ・ブルージュを撃破。クラブ史上初の4強入りを果たしている。下馬評では劣るものの、ここまで勝ち上がってきた実力を披露し、ナポリを相手にアップセットを目指す。
【4-2-3-1】
▽ナポリ予想スタメン
GK:アンドゥハル
DF:マッジョ、アルビオル、ブリトス、グラム
MF:ダビド・ロペス、インレル
MF:カジェホン、ハムシク、メルテンス
FW:イグアイン
負傷者:DFスニーガ、MFデ・グズマン、MFミチュ(足首)
出場停止者:なし
▽今季のグループステージでドニプロの一員としてプレーしたDFストリニッチには出場資格がない。DFスニーガとMFデ・グズマンは、コンディション不良により招集外となった。スタメン選考に関しては、ベニテス監督がターンオーバーを志向するため、読みにくい部分もあるが、直近のミラン戦でベンチスタートとなったMFインレルやFWメルテンスが先発入りするだろう。
◆ドニプロ◆
【4-2-3-1】
▽ドニプロ予想スタメン
GK:ボイコ
DF:フェデツキ、ドウグラス、チェベリャチコ、レオ
MF:ロタン、カンカバ
MF:ルチケビッチ、フェドルチュク、コノプリャンカ
FW:カリニッチ
負傷者:DFマズフ(ヒザ)、MFシャコフ、FWゾズリャ(ヒザ)
出場停止者:なし
▽負傷離脱しているDFマズフとFWゾズリャに加えて、3日に行われたリーグ戦で負傷交代したシャコフが欠場する見込み。ベンチにはFWセレズニョフやFWガマといった攻撃的なカードが控えている。
★タクティカル・プレビュー
◆カウンターを発動させるためには~ナポリ~
▽ナポリは今大会の1stレグにおいて、突破に大きく近づく結果を得ている。ベスト32ではトラブゾンシュポル(A)に4-0、ベスト16ではディナモ・モスクワ(H)に3-1、ベスト8ではヴォルフスブルク(A)に4-1という戦績。ベニテス監督は今回も十分なアドバンテージを手にして2ndレグを迎えるため、できるだけ多くのゴールを奪うことをチームに求めるはずだ。
▽ホームで戦う今回の1stレグは、アウェイのドニプロが自陣に引く可能性があるため、自ずとポゼッションが高まるだろう。ナポリはボールを動かしながら相手の守備を崩せるクオリティもあるにはあるが、チームにとって一番の武器はイグアインを中心に繰り出すカウンターだ。
▽現に、直近のミラン戦では開始直後に10人となった相手のゴールをうまくこじ開けることができず、先制点を奪うまでに約70分を要した。今回もゴールを奪うことに苦労するかもしれないが、1点を奪えばドニプロは前がかるはず。その展開となれば、守備を整備しながらボールを奪い、一気にカウンターを発動して得点を重ねていきたい。ナポリとしては、先制点を手にして理想的な展開に持ち込めるかどうかが、好結果への鍵となりそうだ。
◆攻守にハードワークを徹底~ドニプロ~
▽一方のドニプロはチームスタイルのハードワークを徹底させ、アウェイゴールを持ち帰りたいところ。高い位置から連動したプレスをかけ、ボールを奪えば鋭いカウンターでゴールを脅かしていきたい。
▽そのカウンターをけん引するのがエースのコノプリャンカ。卓越した技術を有するウクライナの攻撃的MFは、左サイドを起点にドリブル、パス、シュートを高い次元で披露できる。今シーズン終了時にドニプロとの契約が切れるため、今夏でビッグクラブに移籍すると見られているが、格上との対戦で決定的なプレーを披露できるか。
▽ドニプロの守備陣にとって、最も気を付けなければならないのがイグアインだ。最終ラインとの巧みな駆け引きで裏を取るだけでなく、サイドに流れてボールを引き出し、味方を生かすプレーもできる。一方で、イグアインを抑えることができれば、ナポリの攻撃の大部分を防ぐことにつながるだろう。組織力で勝負するドニプロの守備陣が、ワールドクラスのストライカーをいかにして封じるかに注目だ。
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