原口フル出場のヘルタ・ベルリンが2連勝で11位浮上《ブンデスリーガ》

▽前節終了時点で13位に位置するヘルタ・ベルリン(勝ち点29)は5日、ブンデスリーガ第27節で17位パーダーボルン(勝ち点24)を本拠地ベルリン・オリンピア・シュタディオンに迎え、2-0で勝利した。ヘルタ・ベルリンの原口はフル出場、細貝は招集外だった。

▽前節ハンブルガーSVに勝利してここ4戦負けのないヘルタ・ベルリンが、後半戦わずか1勝でついに降格圏に沈んだパーダーボルンの一戦。

▽試合は立ち上がりから地力に勝るヘルタ・ベルリンがボールを持つ展開となった。しかし、守備に徹するパーダーボルンを崩せない状況が続く。膠着状態を打破するべく、ヘルタ・ベルリンは両サイドのベーレンスと原口のポジションを入れ替えたりするなど打開を試みた。
▽そのヘルタ・ベルリンは36分、左サイドのプラッテンハールトのクロスに、ペカリークがダイビングヘッドで合わせるチャンスを生むも、シュートは枠を捉えきれなかった。さらに43分、原口が右サイドからのクロスのルーズボールをボレーで合わせたがミートできず、シュートシーンの乏しい前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、多少パーダーボルンが前がかる展開となったが、やはり膠着状態に変わりはなかった。盛り上がりに欠ける展開の中、68分にヘルタ・ベルリンがFKから均衡を破る。ゴール正面の位置からプラッテハールトが蹴った直接FKがバーに直撃すると、ルーズボールをシュトッカーが押し込んだ。▽直後にGKクラフトの好守でM・ブランチッチのシュートを防いだヘルタ・ベルリンは、カルーや原口のカウンターで追加点に迫る。しかし、82分に独走したカルーのシュートは相手DFの好ブロックに阻まれ、86分に独走した原口はシュートをミスしてGKとの一対一を決めきれない。

▽それでもヘルタ・ベルリンは88分、勝負を決定づける追加点を奪いきった。右サイドからのペカリークのクロスを途中出場のN・シュルツがボレーで合わせ、見事ネットを揺らした。2連勝のヘルタ・ベルリンは11位に浮上。一方、敗れたパーダーボルンは17位のままとなっている。