世界王者vsアジア王者は白熱のドロー《国際親善試合》
2015.03.26 06:38 Thu
▽国際親善試合のドイツ代表vsオーストラリア代表が、25日にドイツのフリッツ・ヴァルター・シュタディオンで開催され、2-2の引き分けに終わった。
▽昨年行われたブラジル・ワールドカップの覇者であるドイツだが、ユーロ2016予選のグループDではポーランド代表に次ぐグループ2位(2勝1敗1分)と、調子を落としている。29日にグルジア代表とのアウェイゲームを控えるレーブ監督率いるチームは、アジア王者のオーストラリア代表とのフレンドリーマッチに臨んだ。
▽注目のメンバーでは、負傷のGKノイアーに加え、J・ボアテングとフンメルスのセンターバックコンビがベンチスタート。その一方で、初招集のケルンDFヘクトルや長期離脱後初招集のギュンドガンとバドシュトゥバーが先発で起用され、最前線には“偽9番”のゲッツェが入った。
▽24日に起こったドイツのジャーマンウイングス社の4U9525便墜落事故で亡くなった被害者への黙祷が捧げられた後、スタートした世界王者とアジア王者の一戦。開始直後にバーンズとレッキーが続けてフィニッシュに絡むなど、オーストラリアが良い入りを見せたが、時間の経過と共に地力で勝るドイツが主導権を掴んだ。
▽トップ下に入るエジルと“偽9番”のゲッツェ、左ウイングのロイスの3人が自由にポジションを入れ替える流動性を生かした攻撃で相手を押し込むドイツは、5分にセットプレーの流れからギュンドガンが右ポストを掠めるシュートを放つなど、徐々に得点の匂いを感じさせる仕掛けを見せ始める。すると17分、相手陣内でボールを奪ったケディラが左サイドを豪快に持ち上がってゴール前のスペースにスルーパスを通す。このパスに反応したロイスがスライディングシュートで押し込んだ。
▽迎えた後半、ドイツを率いるレーブ監督はバドシュトゥバーに代えて後半頭からルディを投入。この交代でルディが右サイドバックに入り、ムスタフィがセンターバックにポジションを移した。対してオーストラリアを率いるポステコグルー監督は前半と同じ11人を後半のピッチに送り出した。
▽拮抗した展開となった後半の立ち上がり。互いにボックス付近の好位置でFKを得るが、プレースキックの精度の差が試合の流れを変える。48分、ボックス手前やや右の位置でFKを得たドイツはこれをロイスが直接狙うが、このシュートはGKライアンに触れられてクロスバーの上をわずかに越える。続く50分、今度はオーストラリアが先ほどのドイツと同じような位置で得たFKをジェディナクが直接狙うと、壁の上をわずかに越えたシュートがGKツィーラーの手を弾いてゴールネットに吸い込まれた。
▽ホームでまさかの逆転を許したドイツはすぐさま反撃を開始するが、ハーフタイムで守備を修正してきたオーストラリアの守備をなかなか崩し切れない。62分にはボックス付近での細かい連係プレーからボックス右のベララビが枠を捉えたシュートを放つが、ここはGKライアンのビッグセーブに阻まれた。
▽60分を過ぎてから積極的に交代カードを切っていく両者だが、よりスムーズな試合運びを見せたのは1点リードのオーストラリアだった。組織的な守備から再三のカウンターを仕掛けるオーストラリアは71分、オアーがボックス左で上げた丁寧なクロスをファーサイドのレッキーが頭で合わせるが、このヘディングシュートは右ポストを叩いた。
▽試合終盤にかけて猛攻を仕掛けるドイツは、途中出場のシュールレとポドルスキのコンビが仕事を果たす。81分、ボックス左でドリブルを仕掛けたシュールレがDFをかわしてグラウンダーのボールを送ると、これをファーサイドで待ち構えていたポドルスキが冷静に流し込んだ。この同点弾で試合を振り出しに戻したドイツは後半アディショナルタイムにもポドルスキに決定機が訪れるが、ここは相手DFの粘り強い対応に遭い、勝ち越しはならず。世界王者とアジア王者の一戦は、白熱のドローに終わった。
▽昨年行われたブラジル・ワールドカップの覇者であるドイツだが、ユーロ2016予選のグループDではポーランド代表に次ぐグループ2位(2勝1敗1分)と、調子を落としている。29日にグルジア代表とのアウェイゲームを控えるレーブ監督率いるチームは、アジア王者のオーストラリア代表とのフレンドリーマッチに臨んだ。
▽注目のメンバーでは、負傷のGKノイアーに加え、J・ボアテングとフンメルスのセンターバックコンビがベンチスタート。その一方で、初招集のケルンDFヘクトルや長期離脱後初招集のギュンドガンとバドシュトゥバーが先発で起用され、最前線には“偽9番”のゲッツェが入った。
▽トップ下に入るエジルと“偽9番”のゲッツェ、左ウイングのロイスの3人が自由にポジションを入れ替える流動性を生かした攻撃で相手を押し込むドイツは、5分にセットプレーの流れからギュンドガンが右ポストを掠めるシュートを放つなど、徐々に得点の匂いを感じさせる仕掛けを見せ始める。すると17分、相手陣内でボールを奪ったケディラが左サイドを豪快に持ち上がってゴール前のスペースにスルーパスを通す。このパスに反応したロイスがスライディングシュートで押し込んだ。
▽一方、悪くない入りながら先制を許したオーストラリアは、22分にジェディナクのパスミスからロイスに2点目のチャンスを献上するなど、ややバタついた対応を見せる。それでも、相手の緩い守備を突いて28分にジェディナクがミドルシュート、32分には中央をペネトレイトしたレッキーがGKと一対一の場面を迎えるなど、決定機を創出した。そして40分、左サイド深くでのスローインからバーンズが入れたクロスをゴール前のトロイージが頭で合わせ、1-1のイーブンで前半を終えた。
▽迎えた後半、ドイツを率いるレーブ監督はバドシュトゥバーに代えて後半頭からルディを投入。この交代でルディが右サイドバックに入り、ムスタフィがセンターバックにポジションを移した。対してオーストラリアを率いるポステコグルー監督は前半と同じ11人を後半のピッチに送り出した。
▽拮抗した展開となった後半の立ち上がり。互いにボックス付近の好位置でFKを得るが、プレースキックの精度の差が試合の流れを変える。48分、ボックス手前やや右の位置でFKを得たドイツはこれをロイスが直接狙うが、このシュートはGKライアンに触れられてクロスバーの上をわずかに越える。続く50分、今度はオーストラリアが先ほどのドイツと同じような位置で得たFKをジェディナクが直接狙うと、壁の上をわずかに越えたシュートがGKツィーラーの手を弾いてゴールネットに吸い込まれた。
▽ホームでまさかの逆転を許したドイツはすぐさま反撃を開始するが、ハーフタイムで守備を修正してきたオーストラリアの守備をなかなか崩し切れない。62分にはボックス付近での細かい連係プレーからボックス右のベララビが枠を捉えたシュートを放つが、ここはGKライアンのビッグセーブに阻まれた。
▽60分を過ぎてから積極的に交代カードを切っていく両者だが、よりスムーズな試合運びを見せたのは1点リードのオーストラリアだった。組織的な守備から再三のカウンターを仕掛けるオーストラリアは71分、オアーがボックス左で上げた丁寧なクロスをファーサイドのレッキーが頭で合わせるが、このヘディングシュートは右ポストを叩いた。
▽試合終盤にかけて猛攻を仕掛けるドイツは、途中出場のシュールレとポドルスキのコンビが仕事を果たす。81分、ボックス左でドリブルを仕掛けたシュールレがDFをかわしてグラウンダーのボールを送ると、これをファーサイドで待ち構えていたポドルスキが冷静に流し込んだ。この同点弾で試合を振り出しに戻したドイツは後半アディショナルタイムにもポドルスキに決定機が訪れるが、ここは相手DFの粘り強い対応に遭い、勝ち越しはならず。世界王者とアジア王者の一戦は、白熱のドローに終わった。
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