スパーズ、終了間際のケイン弾でウェストハムとドロー《プレミアリーグ》

▽プレミアリーグ第26節、6位トッテナム(勝ち点43)と8位ウェストハム(勝ち点38)のロンドン・ダービーが22日にホワイト・ハート・レーンで開催され、2-2で終了した。

▽トッテナムは、木曜日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグのフィオレンティーナ戦(1-1)から先発を6選手変更。最前線に最近のリーグ戦10試合で11ゴールと好調のケインを置き、2列目に右からタウンゼント、デンベレ、ラメラを並べた。

▽立ち上がりから前に出て行ったトッテナムは、6分にベンタレブがGKアドリアンを脅かすミドルシュートを放ち、ケインもゴールに近づくなど上々の入りを見せる。
▽しかし、序盤のチャンスをトッテナムが決めきれないでいると、相手のミスからアウェイチームが試合の均衡を破る。ウェストハムは21分、緩慢なプレーを見せたデンベレから高い位置でボールを奪うと、ボックス左のクレスウェルがクロス。これを、ゴール前のクヤテーが頭で押し込んで先行した。

▽ウェストハム1点リードのまま前半が終了すると、トッテナムのポチェッティーノ監督は、ハーフタイムにデンベレを下げてエリクセンを投入。さらに、60分にはタウンゼントに代えてフィオレンティーナ戦でゴールを記録したソルダードを送り出し、リスクを冒して得点を狙いにいく。▽しかし、後半も先にスコアを動かしたのは、公式戦5試合ぶりの勝利を狙うウェストハムだった。62分、左サイドのノーブルが入れたクロスにボックス右のサコーが右足で合わせてネットを揺らし、リードを2点に広げた。

▽その後、試合はオープンな展開で推移すると、80分にトッテナムが1点を返す。ラメラが入れたクロスはGKアドリアンにパンチングでクリアされるも、ルーズボールをペナルティアーク付近のローズがダイレクトでシュート。ワンバウンドしたボールがゴール右に吸い込まれ、トッテナムが1点差に詰め寄る。

▽さらに猛攻に出るトッテナムはアディショナルタイム5分、ボックス内でケインがソングに倒されてPKを獲得。このPKでキッカーを務めたケインは、ゴール左に放ったシュートをGKアドリアンにセーブされるも、正面にこぼれたボールを押し込んで今季リーグ戦14ゴール目を記録。トッテナムがエースの土壇場弾でドローに持ち込んだ。