プレビュー:絶対王者への挑戦権を手にするのは!?《Fリーグ2014/2015 プレーオフ》
2015.02.20 09:00 Fri
▽Fリーグ2014/2015 powered by inゼリープレーオフが20日(金)に開幕する。リーグ戦2位から5位の4チームがリーグ1位の名古屋オーシャンズへの挑戦権を懸けて、トーナメント戦で戦う。20日のプレーオフ1st Roundを勝ち上がった2チームは、21日(土)に2nd Roundで対戦。勝者が、絶対王者の待つFinal Roundへと進出する。
▽20日の第1試合(16:30キックオフ)ではリーグ2位のバサジィ大分と同5位のシュライカー大阪が対戦。第2試合(19:30キックオフ)ではリーグ3位のバルドラール浦安と同4位のエスポラーダ北海道が対戦する。果たして絶対王者への挑戦権を掴むのは。
■第1試合
大分(リーグ2位)vs大阪(リーグ5位)
▽大分は昨季もリーグ戦2位でプレーオフに進出し、絶対王者・名古屋への挑戦権を得た。迎えたFinal Round第1戦では、1勝のアドバンテージを有する名古屋に勝利。しかし翌日に行われた第2戦では0-7の大敗を喫して、リーグ制覇の夢は潰えた。昨季の雪辱を晴らすためにも、Final Roundへ勝ち上がりたい。
▽対する大阪は、今季のリーグ戦最終節でプレーオフ出場権を獲得。昨季もリーグ戦最終節で4位に滑り込みプレーオフに出場した。しかし、浦安を相手に1st Roundで敗退。今季は下克上を成し遂げたいところ。
◆ドリブラーコンビを活かす必殺カウンター~バサジィ大分~
▽大分の武器は、何と言っても日本代表に名を連ねる仁部屋和弘と小曽戸允哉のドリブラーコンビだ。ストップ&ゴーやキックフェイントからマーカーの逆を突くドリブルを得意としている仁部屋に対して、小曽戸はフットサル特有の足裏を使った小回りの利くドリブルで相手の守備網を掻い潜っていく。
◆伝家の宝刀、パワープレーでゴールをこじ開けられるか~シュライカー大阪~
▽対する大阪は、今季から元フットサル日本代表の木暮賢一郎監督が就任し、フィールドの4人が連動して崩す『クアトロ』の形を取り入れている。大阪は、パスをつないでポゼッションを高めて崩す展開を得意とするが、今回の対戦では、大分が自陣に引いて守りを固めてくることも予想できる。ハーフコートゲームになれば、大阪は苦しむ可能性が高い。
▽そこで期待されるのが大阪のもう1つの武器である『パワープレー』だ。パワープレーは、ゴレイロ(GK)をFP(フィールドプレーヤー)に代えて、5人全員が相手陣内に攻め込むものであり、ゴールマウスを空けて攻撃に専念する、まさに諸刃の剣といえるだろう。
▽しかし、大阪は足元の技術に定評があるGK宮竹晴紀を相手陣内に上げ、流れの中でパワープレーを行う。そのため、相手にボールを奪われてもGKがすぐにポジションに戻れるため、リスクマネジメントをしながらポゼッションを高めることができる。元ムエタイ世界チャンピオンという異色の肩書きを持つ宮竹は、反射神経を生かしたセービングの他に、強烈なシュートも魅力の1つだ。大阪は、宮竹を使ったパワープレーの利点を活かしつつ、まずは先制点を奪いたい。
■第2試合
浦安(リーグ3位)vs北海道(リーグ4位)
▽浦安は昨季も3位でプレーオフに進出し、大阪との1st Roundを制したものの2nd Roundで大分に敗れた。今季は米川正夫新監督の下、攻守にわたってアグレッシブな姿勢を貫き、魅せるフットサルで結果を残してきた。完成度も高く、悲願の初優勝に期待がかかる。
▽対する北海道は、昨シーズンを9位で終えた。しかし今季は守備面が飛躍的に向上してリーグ最少失点をマーク。粘り強い守備からの鋭いカウンターで相手を仕留める堅守速攻のスタイルが強化されて、リーグ戦4位で初のプレーオフ出場を成し遂げた。
◆リスクを負っても魅せるフットサル~バルドラール浦安~
▽自分たちで主導権を握る魅力あるフットサルを追求する浦安は、Fリーグの中でも総合力の高いチームだ。日本代表を経験した選手を多く揃えるなど個人のポテンシャルは高く、今季は一貫したチーム作りをしてきた結果、チームとしての方向性が確立している。それだけに今回のプレーオフでも、自信を持った自分たちのスタイルで挑むだろう。
▽引き分けでも突破が決まるチームは、守備的な試合の入りをするのがセオリー。しかし浦安の場合は、ボールポゼッションを高めて攻撃の主導権を握ることで、有利に試合を進めるだろう。得点が欲しい北海道がボールを奪いにくる状況を作り出し、得意とするプレス回避から連動した攻撃に持ち込みたい。
▽そこで鍵を握るのがキャプテンを務める星翔太だ。戦術理解度が高く、浦安の頭脳といえる選手。監督の求めていることを理解している星が、チームを牽引して浦安のフットサルを体現していきたい。またチームトップとなる22ゴールを奪うなど、今季はスコアラーとしても活躍。星がいかに決定的な仕事をするかにも注目が集まる。
◆リーグ最少失点の守護神と高速カウンター~エスポラーダ北海道~
▽対する北海道は堅守速攻の“エスポラーダ・スタイル”を武器とする。中でも23歳ながらも日本代表でも守護神を務めるGK関口優志と、AFCフットサル選手権での“ヒールリフト”で一躍名を広めた22歳の室田祐希の若手2人が鍵を握る。判断力や反射神経、プレースピードに長けた関口は、バイエルンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーを彷彿とさせるような思い切りの良い飛び出しが特長の1つだ。さらに日本代表として海外での経験を積んだことで基礎技術も飛躍的に向上し、注目を集める若手ゴレイロ(GK)へと成長した。
▽一方の室田は、一瞬のスピードで相手を抜き去る切れ味の鋭いドリブルを武器とする。また、昨シーズンはトレーニング環境が整っている名古屋でプレーしていたこともあり、フィジカル面が強化された。これにより、スピード重視だったドリブルに力強さも加わり、キャリアハイとなる17ゴールをマークした。
▽ゴールが必要な北海道にとっては、なんとか得意とするカウンターに持ち込みたい。しかし上記にもあるように、浦安は自分たちのスタイルを貫くだろう。浦安の連動した攻撃を、GK関口を中心とした粘り強い守備で跳ね返し、室田にボールを集めるカウンターに持ち込めるかが勝負の分かれ目となるだろう。
◆王者への挑戦権を懸けた白熱の戦い
▽泣いても笑っても、リーグ制覇への第一歩を踏み出すには、この試合で結果を出さなくてはいけない。どの試合も、各チームが死力を尽くしてぶつかり合う好ゲームが予想される。果たしてリーグ創設以来、7連覇中の名古屋への挑戦権を手にするのは!?
▽20日の第1試合(16:30キックオフ)ではリーグ2位のバサジィ大分と同5位のシュライカー大阪が対戦。第2試合(19:30キックオフ)ではリーグ3位のバルドラール浦安と同4位のエスポラーダ北海道が対戦する。果たして絶対王者への挑戦権を掴むのは。
■第1試合
大分(リーグ2位)vs大阪(リーグ5位)
▽大分は昨季もリーグ戦2位でプレーオフに進出し、絶対王者・名古屋への挑戦権を得た。迎えたFinal Round第1戦では、1勝のアドバンテージを有する名古屋に勝利。しかし翌日に行われた第2戦では0-7の大敗を喫して、リーグ制覇の夢は潰えた。昨季の雪辱を晴らすためにも、Final Roundへ勝ち上がりたい。
◆ドリブラーコンビを活かす必殺カウンター~バサジィ大分~
▽大分の武器は、何と言っても日本代表に名を連ねる仁部屋和弘と小曽戸允哉のドリブラーコンビだ。ストップ&ゴーやキックフェイントからマーカーの逆を突くドリブルを得意としている仁部屋に対して、小曽戸はフットサル特有の足裏を使った小回りの利くドリブルで相手の守備網を掻い潜っていく。
▽今季の大分は、リーグ戦で117ゴールを挙げており、仁部屋は25ゴール、小曽戸は22ゴールをマーク。実に40%もの得点を2人で奪っており、大分にとって欠かせない得点源と言える。大分はこの2人の能力を最大限に生かすため、カウンター勝負に持ち込みたいところ。
◆伝家の宝刀、パワープレーでゴールをこじ開けられるか~シュライカー大阪~
▽対する大阪は、今季から元フットサル日本代表の木暮賢一郎監督が就任し、フィールドの4人が連動して崩す『クアトロ』の形を取り入れている。大阪は、パスをつないでポゼッションを高めて崩す展開を得意とするが、今回の対戦では、大分が自陣に引いて守りを固めてくることも予想できる。ハーフコートゲームになれば、大阪は苦しむ可能性が高い。
▽そこで期待されるのが大阪のもう1つの武器である『パワープレー』だ。パワープレーは、ゴレイロ(GK)をFP(フィールドプレーヤー)に代えて、5人全員が相手陣内に攻め込むものであり、ゴールマウスを空けて攻撃に専念する、まさに諸刃の剣といえるだろう。
▽しかし、大阪は足元の技術に定評があるGK宮竹晴紀を相手陣内に上げ、流れの中でパワープレーを行う。そのため、相手にボールを奪われてもGKがすぐにポジションに戻れるため、リスクマネジメントをしながらポゼッションを高めることができる。元ムエタイ世界チャンピオンという異色の肩書きを持つ宮竹は、反射神経を生かしたセービングの他に、強烈なシュートも魅力の1つだ。大阪は、宮竹を使ったパワープレーの利点を活かしつつ、まずは先制点を奪いたい。
■第2試合
浦安(リーグ3位)vs北海道(リーグ4位)
▽浦安は昨季も3位でプレーオフに進出し、大阪との1st Roundを制したものの2nd Roundで大分に敗れた。今季は米川正夫新監督の下、攻守にわたってアグレッシブな姿勢を貫き、魅せるフットサルで結果を残してきた。完成度も高く、悲願の初優勝に期待がかかる。
▽対する北海道は、昨シーズンを9位で終えた。しかし今季は守備面が飛躍的に向上してリーグ最少失点をマーク。粘り強い守備からの鋭いカウンターで相手を仕留める堅守速攻のスタイルが強化されて、リーグ戦4位で初のプレーオフ出場を成し遂げた。
◆リスクを負っても魅せるフットサル~バルドラール浦安~
▽自分たちで主導権を握る魅力あるフットサルを追求する浦安は、Fリーグの中でも総合力の高いチームだ。日本代表を経験した選手を多く揃えるなど個人のポテンシャルは高く、今季は一貫したチーム作りをしてきた結果、チームとしての方向性が確立している。それだけに今回のプレーオフでも、自信を持った自分たちのスタイルで挑むだろう。
▽引き分けでも突破が決まるチームは、守備的な試合の入りをするのがセオリー。しかし浦安の場合は、ボールポゼッションを高めて攻撃の主導権を握ることで、有利に試合を進めるだろう。得点が欲しい北海道がボールを奪いにくる状況を作り出し、得意とするプレス回避から連動した攻撃に持ち込みたい。
▽そこで鍵を握るのがキャプテンを務める星翔太だ。戦術理解度が高く、浦安の頭脳といえる選手。監督の求めていることを理解している星が、チームを牽引して浦安のフットサルを体現していきたい。またチームトップとなる22ゴールを奪うなど、今季はスコアラーとしても活躍。星がいかに決定的な仕事をするかにも注目が集まる。
◆リーグ最少失点の守護神と高速カウンター~エスポラーダ北海道~
▽対する北海道は堅守速攻の“エスポラーダ・スタイル”を武器とする。中でも23歳ながらも日本代表でも守護神を務めるGK関口優志と、AFCフットサル選手権での“ヒールリフト”で一躍名を広めた22歳の室田祐希の若手2人が鍵を握る。判断力や反射神経、プレースピードに長けた関口は、バイエルンのドイツ代表GKマヌエル・ノイアーを彷彿とさせるような思い切りの良い飛び出しが特長の1つだ。さらに日本代表として海外での経験を積んだことで基礎技術も飛躍的に向上し、注目を集める若手ゴレイロ(GK)へと成長した。
▽一方の室田は、一瞬のスピードで相手を抜き去る切れ味の鋭いドリブルを武器とする。また、昨シーズンはトレーニング環境が整っている名古屋でプレーしていたこともあり、フィジカル面が強化された。これにより、スピード重視だったドリブルに力強さも加わり、キャリアハイとなる17ゴールをマークした。
▽ゴールが必要な北海道にとっては、なんとか得意とするカウンターに持ち込みたい。しかし上記にもあるように、浦安は自分たちのスタイルを貫くだろう。浦安の連動した攻撃を、GK関口を中心とした粘り強い守備で跳ね返し、室田にボールを集めるカウンターに持ち込めるかが勝負の分かれ目となるだろう。
◆王者への挑戦権を懸けた白熱の戦い
▽泣いても笑っても、リーグ制覇への第一歩を踏み出すには、この試合で結果を出さなくてはいけない。どの試合も、各チームが死力を尽くしてぶつかり合う好ゲームが予想される。果たしてリーグ創設以来、7連覇中の名古屋への挑戦権を手にするのは!?
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