イグアインのドッピエッタでナポリが3位死守《セリエA》

▽3位ナポリ(勝ち点33)は26日、セリエA第20節で7位ジェノア(勝ち点28)を本拠地サン・パオロに迎え、2-1で勝利した。

▽ナポリは前節CL出場権を争うラツィオとの上位対決をイグアイン弾で制し、CL圏内の3位に浮上。そして、4日前に行われたコッパ・イタリアのウディネーゼ戦(2-2)ではPK戦の末に勝ち上がった。良い流れのチームはその試合のスタメンから大幅に9選手を変更。イグアインやカジェホンが先発に戻った。

▽ドリブラーのフェトファツィディスを1トップに配す[3-4-3]の布陣を敷いたジェノアに対し、ナポリが仕掛ける展開で試合はスタート。すると7分、カジェホンのミドルシュートがGKペリンを襲うと、弾き方が甘くなったところをイグアインがヘディングで押し込んだ。
▽あっさりと先制されたジェノアは自陣に引き出したナポリ相手に徐々にポゼッションを高めていく。そして、左サイドからペロッティ、右サイドからエデニウソンのドリブル突破でナポリの守備網を崩しにかかった。すると18分にはフェトファツィディスとの連係からボックス右に侵入したエデニウソンが枠内シュートを打ったが、GKラファエルの好守に阻止される。

▽一方、単発ながらD・ロペスやデ・グズマンのミドルシュート、イグアインの相手守備陣の背後を狙う動きでジェノアゴールに迫ったナポリは、38分に追加点のチャンスを迎える。デ・グズマンがイグアインのスルーパスに抜け出して独走。しかし、飛び出したGKペリンを外しにかかったループシュートはわずかにバーの上へ外れていった。直後の40分、FKの流れからアントネッリの強烈なシュートを浴びたナポリだったが、GKラファエルがこの日2本目の好守を見せ、前半を1点リードしたままハーフタイムを迎えた。▽後半は前がかるジェノア相手にナポリが背後を取ってチャンスを演出していく。そして開始4分、ハムシクのラストパスに抜け出したデ・グズマンが切り返してDFとGKを外し、無人のゴールに蹴り込んだ。ところが、N・ブルディッソの好カバーに阻まれ、追加点を奪うことはできない。

▽直後にジェノアはベルトラッチがGKラファエルが一歩も動けないシュートを放つも、枠を捉えきれず。そして、フェトファツィディスに代えてミランから今冬獲得したニアングを最前線に投入した。すると直後の56分、ベルトラッチの縦パスを受けたファルケがペナルティアーク中央から左足でシュート。これがゴール右隅に吸い込まれ、ジェノアが同点に追いついた。

▽まさかの失点を喫したナポリは、即座に反撃。60分にカジェホンがバー直撃のシュートを放つと、その後も立て続けにカジェホンがフィニッシュに持ち込んだが、GKペリンを破ることはできない。それでも74分、FKの混戦の中イグアインがボックス内でクチュカに倒されてPKを獲得。これをイグアイン自らが決めて勝ち越しに成功した。

▽直後の76分、左CKからクチュカが際どいヘディングシュートを放ったジェノアは、79分に最後のカードとしてデ・マイオを削ってレスティエンヌを右ウイングに投入。だが、自陣に引いて守備を固めるナポリを崩しきれずにタイムアップを迎えた。勝利したナポリは3位の座を死守している。