多くを取り戻したい香川 「良い一年の良いスタートにしたい」

日本代表は12日、アジアカップの初戦を迎える。MF香川真司にとっては、いろいろなものを取り戻す「リスタート」となる。

日本は11日、試合会場で公式練習を行った。雨が振る中のトレーニングで、選手たちは準備を進めた。

4年前に日本は優勝したが、香川にとっては複雑な気持ちが残る大会だ。準決勝で脚を骨折し、離脱を強いられた。そのケガが、移籍初年度のドルトムントでのシーズン後半を棒に振ることにつながった。

その“痛み”は残るが、それだけに仕切り直したいとの思いも強い。まさかの不振にあえぐドルトムントでの復活も、ここがスタートになるかもしれない。

「(前回大会は)これからという時に終わってしまったという感じですが、2015年、新年に新たな気持ちで臨みたいし、良い一年にしたい。良いスタートを切りたい。コンディションも悪くないし、そこで結果を残せば自信をつかめると思います」

最高のスタートにするには、勝利はもちろん、自分のゴールが一番だ。

「シュートの意識は余計に持たないといけない。今回のアジアカップを見ても(ボックス内の守備が)固い。ワンツーなど細かいプレーで崩すのも手ですけど、打たないと何も始まらないと思う。細かいプレーが得意な選手も多いですけど、シュートをやはり意識したい」

まずは初戦の勝利。チームが求めるものに貢献することが、自身の成長につながると信じている。

「4年前とは状況が違うし、自分自身も去年1年なかなか結果が出なかった。個人としても弾みをつけたいし、同時にチームとして日本を代表して戦っているわけなので、責任感を持ってチームとしても個人といても良いスタートを切れるように、気負わず準備をしていきたい」

「求められているものをピッチで出したい。それが経験につながるし、そういう成長がこれから上に行くのに必要不可欠」

日本代表の背番号10の2015年が始まる。
提供:goal.com