プレミア移籍の噂に「行く価値はある」と話す岡崎、「連覇すれば何かが起きる」とアジアカップに集中
2015.01.07 19:09 Wed
アジアカップに臨む日本代表はオフが明けた7日、トレーニングを再開した。大会とは別のところで噂に上っているエースFWも、精力的に汗を流した。
メニューはフィジカルを中心としたもので、日本語学校の生徒が訪れるなど和やかな雰囲気の中で行われていた。ところが1時間を過ぎた頃、雰囲気が変わる。戦術練習が始まり、それぞれのポジションに2人が配置された。ハビエル・アギーレ監督が誰と誰をライバルとして競らせようとしているのか、関係が一目で分かるようになっていた。右サイドバック 酒井高徳・植田直通
右CB 吉田麻也・塩谷司
左CB 森重真人・昌子源
左サイドバック 長友佑都・太田宏介
アンカー 長谷部誠・今野泰幸
右MF 遠藤保仁・柴崎岳
左MF 香川真司・清武弘嗣
右MF 本田圭佑・小林悠
左MF 乾貴士・武藤嘉紀
右FW 岡崎慎司
左FW 豊田陽平実際には、1トップを争うのは岡崎と豊田になるだろう。すでに現時点で岡崎の体のキレは素晴らしく、このままだと先発で起用されることは間違いない。2011年にカタールで行われた前回のアジアカップでは、岡崎は2戦目まで交代出場していた。先発したのはようやく3戦目だったが、その後はスターターに定着して、フル出場を果たすようになっていた。
当時は大会期間中にシュツットガルトへの移籍話が持ち上がっており、アジアカップでの活躍が契約の後押しとなった。決勝が終わるとミックスゾーンを慌ただしく通り過ぎ、そのままドイツに飛んでいった。今回も移籍話の渦中にある。今回持ち上がっている噂は、プレミアリーグ行きだ。「自分のところにあんまり話は来ていない」と、岡崎は言う。それでも、心の中に自分なりの考えがあるのは確かであるようだ。「今回(の大会)も前回と一緒で、アジアカップで活躍すれば移籍の話がうまくいくと思っています」
すべては自分でつかみ取る。自分の現在地を知るからこそ、すべきことも見えてくる。 「年齢的には、これが最後のチャンスかと思っています。何をするにしても。だからすごく考えるかと思います。自分はいつもチャレンジャーとしてやってきたので、自分の直感を信じて、腹をくくることになるのかと思っています」
リーグを移る、ということにも思うところはある。 「プレミアは、より個人の力が強い選手がいるリーグ。ブンデスはより組織というものがあって、チームとしてしっかりしているから日本人もプレーできる。プレミアで日本人がなかなか活躍できない理由は、自分で体感しないと何が足りないのかは分かりません。マインツから移籍して試合に出られなくなったとしても、行く価値はあると思います」
リスクは承知している。だが、確かな覚悟をもって、ここまでも歩んできた。
「出られなくなったら、『自分はそこまでの選手だった』と見切りがつけられる。マインツでもそう思いながら移籍しました」「ただ、今は移籍についてはそんなに考えていません。アジアカップのことしか考えていません」4年前からさらに進歩した姿を見せて、「子どものころからの夢でもある」というプレミアへの移籍を決めることができるか。「連覇すれば何かが起きる」。そう言いながら「今はそれを横に置いてアジアカップです」と岡崎は気持ちを切り替えていた。
提供:goal.com
メニューはフィジカルを中心としたもので、日本語学校の生徒が訪れるなど和やかな雰囲気の中で行われていた。ところが1時間を過ぎた頃、雰囲気が変わる。戦術練習が始まり、それぞれのポジションに2人が配置された。ハビエル・アギーレ監督が誰と誰をライバルとして競らせようとしているのか、関係が一目で分かるようになっていた。右サイドバック 酒井高徳・植田直通
右CB 吉田麻也・塩谷司
左CB 森重真人・昌子源
左サイドバック 長友佑都・太田宏介
アンカー 長谷部誠・今野泰幸
右MF 遠藤保仁・柴崎岳
左MF 香川真司・清武弘嗣
右MF 本田圭佑・小林悠
左MF 乾貴士・武藤嘉紀
右FW 岡崎慎司
左FW 豊田陽平実際には、1トップを争うのは岡崎と豊田になるだろう。すでに現時点で岡崎の体のキレは素晴らしく、このままだと先発で起用されることは間違いない。2011年にカタールで行われた前回のアジアカップでは、岡崎は2戦目まで交代出場していた。先発したのはようやく3戦目だったが、その後はスターターに定着して、フル出場を果たすようになっていた。
当時は大会期間中にシュツットガルトへの移籍話が持ち上がっており、アジアカップでの活躍が契約の後押しとなった。決勝が終わるとミックスゾーンを慌ただしく通り過ぎ、そのままドイツに飛んでいった。今回も移籍話の渦中にある。今回持ち上がっている噂は、プレミアリーグ行きだ。「自分のところにあんまり話は来ていない」と、岡崎は言う。それでも、心の中に自分なりの考えがあるのは確かであるようだ。「今回(の大会)も前回と一緒で、アジアカップで活躍すれば移籍の話がうまくいくと思っています」
すべては自分でつかみ取る。自分の現在地を知るからこそ、すべきことも見えてくる。 「年齢的には、これが最後のチャンスかと思っています。何をするにしても。だからすごく考えるかと思います。自分はいつもチャレンジャーとしてやってきたので、自分の直感を信じて、腹をくくることになるのかと思っています」
リーグを移る、ということにも思うところはある。 「プレミアは、より個人の力が強い選手がいるリーグ。ブンデスはより組織というものがあって、チームとしてしっかりしているから日本人もプレーできる。プレミアで日本人がなかなか活躍できない理由は、自分で体感しないと何が足りないのかは分かりません。マインツから移籍して試合に出られなくなったとしても、行く価値はあると思います」
リスクは承知している。だが、確かな覚悟をもって、ここまでも歩んできた。
「出られなくなったら、『自分はそこまでの選手だった』と見切りがつけられる。マインツでもそう思いながら移籍しました」「ただ、今は移籍についてはそんなに考えていません。アジアカップのことしか考えていません」4年前からさらに進歩した姿を見せて、「子どものころからの夢でもある」というプレミアへの移籍を決めることができるか。「連覇すれば何かが起きる」。そう言いながら「今はそれを横に置いてアジアカップです」と岡崎は気持ちを切り替えていた。
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