ウディネーゼに辛勝のローマが2015年初戦を制す《セリエA》

2015.01.06 22:28 Tue
▽2位ローマ(勝ち点36)は6日、セリエA第17節で9位ウディネーゼ(勝ち点22)の本拠地フリウリに乗り込み、1-0で勝利した。

▽2014年最終戦となった前節ミラン戦をゴールレスドローで終えたローマは、首位ユベントスとのポイント差を[3]に広げられた。勝利を取り戻したいローマだが、アフリカネーションズカップのためジェルビーニョとケイタが不在。主力を欠く中、ストロートマンが先発となった。

▽立ち上がりからボールを保持したローマは、中盤に下りてゲームメイクをするトッティを起点に、ホレバスとマイコンの両サイドバックのオーバーラップを絡めた攻撃を展開。そして、ヴィドマーとガブリエル・シルバの両ウイングバックがバックラインに下がって5バック気味に対応するウディネーゼを攻略にかかった。
▽そんな中17分、ローマが最初のチャンスをゴールに結びつける。中央やや右からのトッティのFKに、フリーで合わせたアストーリのヘディングシュートがゴール右角に当たり、内側に跳ね返ったボールがかすかにゴールラインを割った。

▽失点を受けて両ウイングバックの位置取りを上げたウディネーゼは19分、ヴィドマーの突破からディ・ナターレがシュートに持ち込めば、20分にもP・コネがミドルシュートと反撃に転じる。そして27分にはディ・ナターレの絶妙なクロスボールにガブリエル・シルバがボレーで合わせる決定機を演出。
▽ウディネーゼの反撃を受ける格好となったローマだが、30分を回る頃には再びポゼッションを高めると、37分にイトゥルベのお膳立てからトッティが決定的なシュートに持ち込んだ。そのまま主導権を握ったローマが1点のリードを持って前半を終えた。

▽後半もボールを保持したローマは自陣に引くウディネーゼを相手に、トッティのアイデアを生かしたパスを起点に攻撃を展開。試合をコントロールしながら時間を進めると、66分には5日後に控えるラツィオとのダービーを見越し、マイコンとトッティの両ベテランに代えてトロシディスとフロレンツィを投入した。

▽一方、守備に時間を割かれるウディネーゼはディ・ナターレを下げて長身FWのテローを投入。しかし、デ・ロッシを軸にディフェンス面で集中力を切らさないローマを脅かすような攻撃を仕掛けることはできない。そして、78分にはピャニッチに決定的なシュートに持ち込まれるも、GKカルネジスが好守で阻止。

▽何とか1点差を保つウディネーゼは、80分に中盤アンカーのギジェルメを削ってボールスキルに長けるB・フェルナンデスを投入。すると85分、P・コネがリャイッチの負傷を受けて直前に投入されていたエマヌエルソンにボックス内で倒されるも、主審はノーファウルの判定を下した。

▽終盤はウディネーゼの反撃を受けたローマだったが、自陣に引いてリードを保つと、エマヌエルソンやフロレンツィが決定的なシュートを浴びせつつ5分の追加タイムを消化。逃げ切って2015年初戦を制し、暫定ながら首位ユベントスの勝ち点に並んだ。

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