ルカク1G1Aのエバートン、首位通過が決定《EL》

2014.11.28 05:05 Fri
▽ELグループリーグ第5節が27日にヨーロッパ各地で行われた。グループHの2位・ヴォルフスブルク(勝ち点7)と首位・エバートン(勝ち点8)の一戦は、アウェイのエバートンが2-0で勝利した。

▽前節、クラスノダールFCに5-1で大勝しグループリーグ突破に向けて一歩前進したヴォルフスブルク。直近のシャルケ戦で敗れ、約2カ月ぶりの黒星を喫したチームは、前回対戦で大敗(1-4)したエバートンをホームに迎え、決勝トーナメント進出を目指した。

▽一方、グループHで唯一無敗を継続し首位に立つエバートンは、今節で勝利すれば、最終節を残しての首位通過が決定する。だが、今週末にプレミアリーグのトッテナム戦を控えるため、主力数名が温存された。
▽立ち上がりの主導権争いに注目が集まった試合は、開始直後からボールを保持するヴォルフスブルクが難なく主導権を握った。

▽12分、左サイドからのダイアゴナルランでデ・ブライネのスルーパスを引き出したペリシッチがボックス内でシュートを放つが、このシュートはわずかに枠の右。続く15分には右CKのサインプレーからボックス手前左のフントが左足のミドルシュートでゴールを狙うが、ここはGKハワードのビッグセーブに阻まれた。
▽一方、押し込まれる時間が続いたエバートンは15分にセットプレーから先制のチャンスが訪れる。ガルバットの右CKをファーサイドで待ち受けたディスタンがフリーでヘディングシュート。だが、ピッチに叩きつけたこのシュートはクロスバーを叩き、先制点には至らなかった。

▽思わず肝を冷やしたホームチームだったが、こちらも20分過ぎにゴールへ迫る。セットプレーの流れからボックス内でベントナーがヒールで流したボールに抜け出したペリシッチがワンタッチでゴールに流し込んだ。完全にオンサイドに見えたプレーだったが、副審はペリシッチのオフサイドを取り、このゴールは認められず。

▽前半半ばから終盤にかけてもヴォルフスブルクのペースで試合が進む。さらに31分にはハムストリングを負傷したマッカーシーがオスマンとの交代でピッチを後に。なかなか流れを掴めないエバートンだったが、前半終了間際に頼れるエースが先制点をもたらす。43分、相手CKのカウンターからハーフウェイライン付近でボールを受けたルカクがドリブルでボックス内まで持ち込み、落ち着いてゴール左隅へ流し込んだ。

▽エバートンの1点リードで迎えた後半もヴォルフスブルクが試合の主導権を握る。リスクを冒した攻撃で相手を押し込むヴォルフスブルクは57分、デ・ブライネの右CKをペリシッチがニアでフリックすると、このボールをベントナーが巧みなヘディングでコースを変えてゴールネットを揺らす。だが、ベントナーはわずかにオフサイドラインを越えており、ゴールは認められなかった。

▽攻勢を続けるヴォルフスブルクは65分にペリシッチ、73分にシェーファーが決定的なシュートを放つが、いずれのシュートも相手GKハワードのビッグセーブに阻まれる。すると、前に重心がかかり過ぎたチームは、再びエバートンのカウンターの餌食に遭う。

▽75分、中盤でのボール奪取から相手陣内中央でボールを受けたルカクが圧巻のボールキープでDFを引き付け、裏を狙うミララスにスルーパスを通す。ゴール前に抜け出したミララスはGKとの一対一を冷静に制した。

▽その後、オリッチとアーノルドを投入したヴォルフスブルクの反撃をきっちり跳ね返した試合巧者のエバートンが、敵地で2-0の勝利を収めた。勝ち点を11に積み上げたエバートンが最終節を残してグループリーグ首位通過を決めた。

▽また、同日行われたもう試合、3位のリールと最下位のFCクラスノダールの一戦は、1-1のドローに終わった。この結果、勝ち点3で最下位のFCクラスノダールの敗退が決定。なお、グループ2位通過は、2位のヴォルフスブルク(勝ち点7)と3位のリール(勝ち点4)が直接対決する最終節で決定する。

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