中止となったセルビアvsアルバニアの処分が決定
2014.10.24 18:38 Fri
▽UEFA(欧州サッカー連盟)は24日、中止となったユーロ2016予選グループI第3節のセルビア代表vsアルバニア代表(14日開催)に関する処分を発表した。
▽コソボにおける領土問題などで対立する両国が相まみえたこの一戦は、ホームのセルビアがアルバニアサポーターの入場を禁じる緊張状態の中で行われた。しかし、前半途中にバルカン半島でのアルバニア人居住地域統一を目指す「大アルバニア主義」を示す旗を吊るした無人の飛行物体がピッチに出現。これをセルビアのDFステファン・ミトロビッチがつかんで取り外すと、アルバニアの選手たちが反応し、両チームが入り乱れる乱闘が勃発した。
▽そして、セルビアサポーターもこの乱闘に加わり、試合が続行不可能の状況になると、最終的にアルバニアの選手たちがピッチから退場。試合は前半41分で中止に追い込まれた。
▽この試合の処分として、UEFAはこの試合を3-0でセルビアの勝利にする決定を下した。だが、一方で試合開催側における管理の不徹底などを指摘し、セルビアの勝ち点3を剥奪。今後のユーロ予選2試合を無観客試合にする処分を科した。さらに、UEFAは両国に10万ユーロ(約1400万円)の罰金を科している。
▽コソボにおける領土問題などで対立する両国が相まみえたこの一戦は、ホームのセルビアがアルバニアサポーターの入場を禁じる緊張状態の中で行われた。しかし、前半途中にバルカン半島でのアルバニア人居住地域統一を目指す「大アルバニア主義」を示す旗を吊るした無人の飛行物体がピッチに出現。これをセルビアのDFステファン・ミトロビッチがつかんで取り外すと、アルバニアの選手たちが反応し、両チームが入り乱れる乱闘が勃発した。
▽そして、セルビアサポーターもこの乱闘に加わり、試合が続行不可能の状況になると、最終的にアルバニアの選手たちがピッチから退場。試合は前半41分で中止に追い込まれた。
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