試合中止の経緯語るアルバニア主将「イバノビッチは本当の紳士」
2014.10.15 20:42 Wed
▽ラツィオに所属するアルバニア代表MFロリク・サナが、14日に行われたユーロ2016予選グループI第3節のセルビア代表戦が中止になった経緯について語った。また、チェルシーのセルビア代表DFブラニスラフ・イバノビッチを称賛している。
▽1990年代のコソボ紛争から対立が続く両国の対戦は、前半の途中にバルカン半島でのアルバニア人居住地域の統一を目指す「大アルバニア主義」を示す旗が飛行物体に吊るされてピッチに出現。これをセルビアDFステファン・ミトロビッチが掴んで取り外そうとした行為に対し、アルバニアの選手たちが反応したことで両チームが入り乱れる乱闘が勃発した。さらに、セルビアのサポーターもこの乱闘に加わったことで試合が続行不可能の状況となり、最終的に試合中止となった。
▽この試合でアルバニアのキャプテンを務めたサナは、セルビアのサポーターから受けた被害を訴え、試合再開が困難な状況だったと語っている。セルビアの通信社『tanjug.rs』がサナのコメントを伝えた。
「僕たちは、フットボールをするためにベオグラードに来た。でも、セルビアのサポーターから攻撃されたんだ。僕たちは旗を取って、全てを正常に戻したかった。でも、襲われたんだ」
「セルビアのサポーターが椅子でチームメートを襲っていたから、彼らを守る必要があった。僕は顔に傷を負ったし、(アルバニア代表DF)トウラント・シャカは鼻と目が腫れていたよ。そして、警備員は僕たちを保護せずに襲ってきた」
▽一方でサナは、セルビアのキャプテンを務めたイバノビッチの人間性を称賛している。
「イバノビッチは本当の紳士だ。彼は、僕たちの(試合を続けないという)決定を受け入れてくれた。試合前には、僕たちのところにやって来て、単なる試合だと言ってくれたんだ」
▽1990年代のコソボ紛争から対立が続く両国の対戦は、前半の途中にバルカン半島でのアルバニア人居住地域の統一を目指す「大アルバニア主義」を示す旗が飛行物体に吊るされてピッチに出現。これをセルビアDFステファン・ミトロビッチが掴んで取り外そうとした行為に対し、アルバニアの選手たちが反応したことで両チームが入り乱れる乱闘が勃発した。さらに、セルビアのサポーターもこの乱闘に加わったことで試合が続行不可能の状況となり、最終的に試合中止となった。
「僕たちは、フットボールをするためにベオグラードに来た。でも、セルビアのサポーターから攻撃されたんだ。僕たちは旗を取って、全てを正常に戻したかった。でも、襲われたんだ」
「セルビアのサポーターが椅子でチームメートを襲っていたから、彼らを守る必要があった。僕は顔に傷を負ったし、(アルバニア代表DF)トウラント・シャカは鼻と目が腫れていたよ。そして、警備員は僕たちを保護せずに襲ってきた」
「UEFA(欧州サッカー連盟)は状況を見て、無観客スタジアムで試合を再開させることを望んでいた。しかし、ピッチに戻ることは不可能だった。フットボールは歓喜するために行われるものであり、今回のような惨劇を見るためではない」
▽一方でサナは、セルビアのキャプテンを務めたイバノビッチの人間性を称賛している。
「イバノビッチは本当の紳士だ。彼は、僕たちの(試合を続けないという)決定を受け入れてくれた。試合前には、僕たちのところにやって来て、単なる試合だと言ってくれたんだ」
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