独紙評価:岡崎の裏への動きを絶賛 「2得点と新記録で報われた」

13日に行われたブンデスリーガ第3節のヘルタ・ベルリンvsマインツは、アウェイのマインツが3-1と勝利を収めた。2ゴールを挙げ、今季初白星に大きく貢献したマインツの日本代表FW岡崎慎司は、ドイツメディアで高く評価されている。

岡崎はこの試合でリーグ通算得点を28とし、奥寺康彦氏が1978～1986年にケルンとブレーメンで樹立したブンデスリーガ1部における日本人通算得点の記録を塗り替えた。

マインツは36分に先制した。MFク・ジャチョルのシュートのこぼれ球が、ペナルティエリア中央の岡崎に渡り、岡崎は左足でネットを揺らす。後半も、マインツはヘルタから3年ぶりに復帰したFWサミ・アラギのゴールでリードを広げると、アディショナルタイムに岡崎がMFユヌス・マリのパスを押し込み、「ドッペルパック」(1試合2ゴール)を達成した。

この2ゴールで、ヘルタFWユリアン・シーバーと並び、得点ランク首位タイに立った岡崎。ドイツ『ビルト』(チーム平均点2.92)は、岡崎にチーム単独ベストの最高点1を与え、第3節のベストイレブンにも選出した。

また、同メディアは新加入のMFヨナス・ホフマン(4)以外の全員に3と及第点をつけている。(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)

『キッカー』(チーム平均点3.3)の岡崎の採点は、チーム単独最高点の2。寸評では「岡崎はまたもキャスパー・ヒュルマンド監督が率いるチームにとっての大きな価値を証明した」と記した。

一方、多くのシュートチャンスを許すも、最終的にはヘルタをPKによる1点に抑えたことで守備ラインも、全員が3と及第点をつけられた。チーム単独最低点はク・ジャチョルの4.5だった。

また、地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』では、チーム平均点が2.54と高く、その中で岡崎とDFジュニオール・ディアスに1.5と最高点がつけられた。岡崎のプレーについては、次のように記されている。

「序盤はベルリンの守備を務める”巨人たち”に抑えられたが、試合が経過していくと、徐々に(マークを)うまく逃れるようになり、空いたスペースを有効に利用した。裏のスペースに忍び込んだ報いが、2ゴールとブンデスリーガにおける日本人新記録だ」

昨季からマインツでプレーする岡崎は、これまで公式戦41試合出場で20ゴールを記録。ホームで迎える次節のドルトムント戦は、ブンデスリーガ通算100戦目となる。

なお、ヘルタ・ベルリンの日本代表MF細貝萌はベンチ入りするも出番はなく、FW原口元気の戦列復帰も見送られ、日本人対決は実現しなかった。


提供:goal.com