イタリア撃破のコスタリカが2戦連続のアップセットで決勝Tへ イングランド敗退《ブラジル・ワールドカップ》
2014.06.21 02:57 Sat
▽ブラジル・ワールドカップのグループD第2節、イタリア代表vsコスタリカ代表が20日にレシフェのアレーナ・ペルナンブーコで行われ、0-1でコスタリカが勝利した。この結果、コスタリカの決勝トーナメント進出が決定した。
▽初戦で強豪・イングランド代表を2-1で下したイタリアは、その試合からスタメンを3人変更。負傷で初戦を欠場したキャプテンのGKブッフォンが復帰し、パレッタとヴェッラッティに代わってアバーテとモッタが入った。一方、初戦のウルグアイ代表戦で見事な逆転勝利を飾ったコスタリカは、初戦と同じ11人を起用。イタリアから2戦連続のアップセットを狙った。
▽立ち上がりから試合のペースを掴んだのはコスタリカだった。ボールを保持して敵陣に侵攻すると、6分にはモッタからボールを奪ってショートカウンターを発動。最後はボックス左のテヘダがシュートに持ち込んだが、これはバルザーリのブロックに阻まれる。さらに、このプレーで得たボラーニョスの左CKからボルジェスがヘディングで合わせたものの、枠の上を越えていった。
▽一方のイタリアは、相手の出方を窺いながら隙を狙って前に出て行く。徐々にポゼッションを高めていくが、ライン間でボールを受けるマルキジオやモッタがコスタリカの素早い寄せに遭ってボールを失ってしまう。それでも、27分にピルロのフィードからバロテッリが競ってボックス手前にこぼれたボールをモッタが右足でシュート。しかし、このシュートは枠の左に逸れていった。
▽それでもイタリアは、30分を過ぎたあたりから相手守備陣の裏を突くピルロのダイレクトパスでチャンスを作り出す。まずは31分、ピルロの絶妙なフィードに抜け出したバロテッリが飛び出すGKケイロル・ナバスの頭上を突くループシュートを放つが、これはうまくミートできずに相手DFに処理される。続く32分にはピルロの縦パスからカンドレーバが後方にそらしたボールにバロテッリが再び抜け出す。バロテッリはダイレクトで強烈なボレーシュートを放ったが、これはGKケイロル・ナバスにセーブされた。
▽前半の終盤は、コスタリカが攻勢をかける。43分にはキエッリーニが後逸したボールを拾ったキャンベルがドリブルでボックス内に侵入。キャンベルは後ろからキエッリーニに倒されるが、笛は鳴らない。それでも、コスタリカは自力でゴールをこじ開ける。44分、左サイドからジュオール・ディアスがクロスを入れると、ファーサイドに走りこんだルイスがヘディングシュート。これがクロスバーの下を叩いてゴールラインを割り、コスタリカが先制した。
▽1点のビハインドを追うイタリアのプランデッリ監督は、後半の頭から精彩を欠いていたモッタに代えてカッサーノを投入。システムを[4-4-1-1]に変えて反撃を目指した。そのイタリアは、自由なポジション取りでボールに絡むカッサーノを中心に敵陣に攻め込んでいくと、52分にボックス手前の位置で得たFKをピルロがブレ球で直接狙うも、これはGKケイロル・ナバスに弾き出された。
▽早く追いつきたいイタリアは、57分にカンドレーバを下げてインシーニェを左サイドに投入。マルキジオを右サイドに回した。しかし、効果的な攻撃を仕掛けることができずに時間が経過。するとプランデッリ監督は、69分にマルキジオに代えてドリブラーのチェルチを右サイドに投入し、最後のカードを切り終えた。
▽リードを保つコスタリカは、相手の攻撃を阻止しながらカウンターから追加点を狙う。さらに、キャンベルやルイスといった攻撃の核を下げてフレッシュな選手を投入し、最後まで1点を守りきる策を採った。結局、4分のアディショナルタイムもうまく凌いで試合は終了。ルイスのゴールを守りきったコスタリカが、2戦連続のアップセットに成功した。この結果、コスタリカが1990年イタリア大会以来となる決勝トーナメント進出を決め、イングランドのグループステージ敗退が決定した。なお、イタリアは最終節、勝ち点3で並ぶウルグアイとグループ突破を懸けて直接対決を行う。
▽初戦で強豪・イングランド代表を2-1で下したイタリアは、その試合からスタメンを3人変更。負傷で初戦を欠場したキャプテンのGKブッフォンが復帰し、パレッタとヴェッラッティに代わってアバーテとモッタが入った。一方、初戦のウルグアイ代表戦で見事な逆転勝利を飾ったコスタリカは、初戦と同じ11人を起用。イタリアから2戦連続のアップセットを狙った。
▽立ち上がりから試合のペースを掴んだのはコスタリカだった。ボールを保持して敵陣に侵攻すると、6分にはモッタからボールを奪ってショートカウンターを発動。最後はボックス左のテヘダがシュートに持ち込んだが、これはバルザーリのブロックに阻まれる。さらに、このプレーで得たボラーニョスの左CKからボルジェスがヘディングで合わせたものの、枠の上を越えていった。
▽一方のイタリアは、相手の出方を窺いながら隙を狙って前に出て行く。徐々にポゼッションを高めていくが、ライン間でボールを受けるマルキジオやモッタがコスタリカの素早い寄せに遭ってボールを失ってしまう。それでも、27分にピルロのフィードからバロテッリが競ってボックス手前にこぼれたボールをモッタが右足でシュート。しかし、このシュートは枠の左に逸れていった。
▽それでもイタリアは、30分を過ぎたあたりから相手守備陣の裏を突くピルロのダイレクトパスでチャンスを作り出す。まずは31分、ピルロの絶妙なフィードに抜け出したバロテッリが飛び出すGKケイロル・ナバスの頭上を突くループシュートを放つが、これはうまくミートできずに相手DFに処理される。続く32分にはピルロの縦パスからカンドレーバが後方にそらしたボールにバロテッリが再び抜け出す。バロテッリはダイレクトで強烈なボレーシュートを放ったが、これはGKケイロル・ナバスにセーブされた。
▽前半の終盤は、コスタリカが攻勢をかける。43分にはキエッリーニが後逸したボールを拾ったキャンベルがドリブルでボックス内に侵入。キャンベルは後ろからキエッリーニに倒されるが、笛は鳴らない。それでも、コスタリカは自力でゴールをこじ開ける。44分、左サイドからジュオール・ディアスがクロスを入れると、ファーサイドに走りこんだルイスがヘディングシュート。これがクロスバーの下を叩いてゴールラインを割り、コスタリカが先制した。
▽1点のビハインドを追うイタリアのプランデッリ監督は、後半の頭から精彩を欠いていたモッタに代えてカッサーノを投入。システムを[4-4-1-1]に変えて反撃を目指した。そのイタリアは、自由なポジション取りでボールに絡むカッサーノを中心に敵陣に攻め込んでいくと、52分にボックス手前の位置で得たFKをピルロがブレ球で直接狙うも、これはGKケイロル・ナバスに弾き出された。
▽早く追いつきたいイタリアは、57分にカンドレーバを下げてインシーニェを左サイドに投入。マルキジオを右サイドに回した。しかし、効果的な攻撃を仕掛けることができずに時間が経過。するとプランデッリ監督は、69分にマルキジオに代えてドリブラーのチェルチを右サイドに投入し、最後のカードを切り終えた。
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