スアレスの2発でウルグアイがイングランドを撃破《ブラジル・ワールドカップ》
2014.06.20 06:05 Fri
▽ブラジル・ワールドカップのグループD第2節、ウルグアイ代表vsイングランド代表が19日にアレーナ・デ・サンパウロで開催され、ウルグアイがスアレスの2ゴールにより2-1で勝利した。
▽共に黒星スタートとなった南米の強豪とフットボールの母国が対峙した一戦。ウルグアイはヒザの手術からの回復途上で初戦を欠場したスアレスが先発に復帰し、スタメンをコスタリカ戦から5選手入れ替えた。一方のイングランドは、敗れたイタリア戦と同様のメンバーで、最前線にスタリッジを起用。ただ、2列目の並びを右からスターリング、ルーニー、ウェルベックに変更した。
▽12℃という肌寒い環境の中でスタートした試合の序盤は、一進一退の攻防となる。先にチャンスを形成したのはイングランドで、10分にペナルティアーク付近からルーニーが直接FKでゴールを狙う。壁の上を越したコントロールシュートは、わずかに枠を外した。
▽前半の半ばにかけては、ウルグアイが攻勢に出る。15分にC・ロドリゲスが際どいシュートを放ったウルグアイは、ハイプレスからボールを奪うと、手数をかけずにゴール前にクロスを送っていく。27分には、ショートコーナーでのサインプレーからカバーニがゴールを狙うも、シュートはわずかにバーの上へ外れた。
▽耐える時間が続いていたイングランドだが、31分にはセットプレーから決定機を演出する。左サイド深くで得たFKでキッカーを務めたジェラードがゴール前に好クロスを入れると、ファーサイドに走り込んだルーニーがこれを頭で合わせる。しかし、ミートしきらなかったヘディングシュートはバーに直撃した。
▽2つのセットプレーから危険なシーンをつくられたウルグアイだが、39分には先制点を得る。中央突破したロデイロからボックス左の手前でボールを受けたカバーニがゴール前に走り込んだスアレスへ浮き球パスを供給。ジャギエルカの背後を取ったスアレスが巧みなヘディングシュートをゴール左に流し込んだ。
▽選手交代なしで迎えた後半の立ち上がりは、追加点を狙いにいったウルグアイがイングランドを押し込む。スアレスやC・ロドリゲスが積極的にシュートへ持ち込むウルグアイは52分、ロデイロのパスからボックス左に抜け出したカバーニが決定機を得る。しかし、パリ・サンジェルマンFWはGKハートとの一対一の場面でシュートを枠外に外してしまう。
▽すると、逆に54分にはイングランドにチャンスが訪れる。左サイドでベインズが上げたクロスからゴール至近距離のルーニーが決定機を迎えたが、シュート精度を欠いたことでGKムスレラにファインセーブを許してしまう。
▽その後、イングランドのホジソン監督はスターリング、ウェルベックと下げていき、バークリー、ララナを投入して同点弾を狙う。すると75分、エースのゴールで試合を振り出しに戻す。右サイドを突破してボックス右に侵入したG・ジョンソンのラストパスをゴール前のルーニーが難なくプッシュ。ルーニーのワールドカップ初ゴールでイングランドがスコアをタイに戻した。
▽終盤、完全に劣勢だったウルグアイだが、ワンチャンスをモノにして勝ち越す。85分、GKムスレラのフィードをジェラードがクリアできずにそのまま流れると、抜け目なく狙っていたスアレスが完全にディフェンスライン裏に抜け出す。プレミアリーグ得点王はボックス右から豪快にGKハートの牙城を破り、スコアを2-1とした。
▽その後は、イングランドの猛攻を凌いだウルグアイが逃げ切りに成功。勝ち点3獲得で最終節、イタリア戦での決勝トーナメント進出を目指すことになった。一方のイングランドは、翌日に行われるイタリアvsコスタリカでイタリアが勝利を収めなければグループステージ敗退が決定する。
▽共に黒星スタートとなった南米の強豪とフットボールの母国が対峙した一戦。ウルグアイはヒザの手術からの回復途上で初戦を欠場したスアレスが先発に復帰し、スタメンをコスタリカ戦から5選手入れ替えた。一方のイングランドは、敗れたイタリア戦と同様のメンバーで、最前線にスタリッジを起用。ただ、2列目の並びを右からスターリング、ルーニー、ウェルベックに変更した。
▽12℃という肌寒い環境の中でスタートした試合の序盤は、一進一退の攻防となる。先にチャンスを形成したのはイングランドで、10分にペナルティアーク付近からルーニーが直接FKでゴールを狙う。壁の上を越したコントロールシュートは、わずかに枠を外した。
▽前半の半ばにかけては、ウルグアイが攻勢に出る。15分にC・ロドリゲスが際どいシュートを放ったウルグアイは、ハイプレスからボールを奪うと、手数をかけずにゴール前にクロスを送っていく。27分には、ショートコーナーでのサインプレーからカバーニがゴールを狙うも、シュートはわずかにバーの上へ外れた。
▽耐える時間が続いていたイングランドだが、31分にはセットプレーから決定機を演出する。左サイド深くで得たFKでキッカーを務めたジェラードがゴール前に好クロスを入れると、ファーサイドに走り込んだルーニーがこれを頭で合わせる。しかし、ミートしきらなかったヘディングシュートはバーに直撃した。
▽2つのセットプレーから危険なシーンをつくられたウルグアイだが、39分には先制点を得る。中央突破したロデイロからボックス左の手前でボールを受けたカバーニがゴール前に走り込んだスアレスへ浮き球パスを供給。ジャギエルカの背後を取ったスアレスが巧みなヘディングシュートをゴール左に流し込んだ。
▽選手交代なしで迎えた後半の立ち上がりは、追加点を狙いにいったウルグアイがイングランドを押し込む。スアレスやC・ロドリゲスが積極的にシュートへ持ち込むウルグアイは52分、ロデイロのパスからボックス左に抜け出したカバーニが決定機を得る。しかし、パリ・サンジェルマンFWはGKハートとの一対一の場面でシュートを枠外に外してしまう。
▽すると、逆に54分にはイングランドにチャンスが訪れる。左サイドでベインズが上げたクロスからゴール至近距離のルーニーが決定機を迎えたが、シュート精度を欠いたことでGKムスレラにファインセーブを許してしまう。
▽その後、イングランドのホジソン監督はスターリング、ウェルベックと下げていき、バークリー、ララナを投入して同点弾を狙う。すると75分、エースのゴールで試合を振り出しに戻す。右サイドを突破してボックス右に侵入したG・ジョンソンのラストパスをゴール前のルーニーが難なくプッシュ。ルーニーのワールドカップ初ゴールでイングランドがスコアをタイに戻した。
▽終盤、完全に劣勢だったウルグアイだが、ワンチャンスをモノにして勝ち越す。85分、GKムスレラのフィードをジェラードがクリアできずにそのまま流れると、抜け目なく狙っていたスアレスが完全にディフェンスライン裏に抜け出す。プレミアリーグ得点王はボックス右から豪快にGKハートの牙城を破り、スコアを2-1とした。
▽その後は、イングランドの猛攻を凌いだウルグアイが逃げ切りに成功。勝ち点3獲得で最終節、イタリア戦での決勝トーナメント進出を目指すことになった。一方のイングランドは、翌日に行われるイタリアvsコスタリカでイタリアが勝利を収めなければグループステージ敗退が決定する。
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