EL出場権争いの直接対決はラツィオが劇的勝利《セリエA》

2014.03.31 00:08 Mon
▽セリエA第31節ラツィオvsパルマが30日に行われ、3-2でラツィオが勝利した。

▽8位ラツィオ(勝ち点42)と6位パルマ(勝ち点47)のEL出場権を争う中位対決。試合は、前節ユベントスにリーグ戦18試合ぶりに敗戦したパルマに対し、シンプルに縦へボールを運ぶラツィオが先制する。15分、右サイドゴールライン際からコンコが上げたクロスを、ファーサイドのルリッチが押し込んだ。

▽しかし、カッサーノを起点に反撃に転じるパルマは26分、カッサーノのミドルシュートをGKマルケッティが弾いたルーズボールを拾ったビアビアニが頭で押し込んで、同点に追いついた。前半終盤にかけてもカンドレーバやルリッチの単騎突破に頼る単調な攻めに終始したラツィオに対し、構成力で上回るパルマが主導権を握った中、1-1のまま前半を終える。

▽後半も時間の経過とともにパルマが流れを引き寄せる展開となったが、61分にラツィオがショートカウンターからチャンスを創出。しかし、ルリッチのシュートはGKミランテの好守に阻まれる。それでも67分、ラツィオがゴールを奪いきる。ルリッチのラストパスをボックス左で受けたクローゼが難なくゴール右へ決めた。

▽再びリードを許したパルマは、アタッカーのパッラディーノを投入。なかなかラツィオの守備網を攻略できずにいたが81分、パッラディーノの折り返しをカッサーノが合わせたシュートを、シアニがかすかに触ったことで僅かにバウンドが変化したボールがGKマルケッティの股間を抜けてゴールに吸い込まれた。

▽幸運な形で試合を振り出しに戻したパルマはその後、85分にムナーリがフリーでヘディングシュートを放ったものの枠に飛ばせず、2-2で試合は終了するかに思われた。ところが、ラツィオは追加タイム3分、ボックス左からケイタが上げたクロスに、カンドレーバが合わせて劇的な勝ち越しゴール。直後にタイムアップを迎え、パルマとの勝ち点差を2に縮めたラツィオが、EL出場権争いに踏み止まっている。

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