ザルツブルクの快進撃を止めたバーゼルがベスト8進出《EL》

2014.03.21 07:14 Fri
▽EL決勝トーナメント2回戦2ndレグが20日に行われ、ザルツブルクvsバーゼルは1-2でバーゼルが勝利した。この結果、2戦合計スコアを2-1としたバーゼルがベスト8進出を果たした。

▽今シーズン、ELの舞台で快進撃を見せるザルツブルクと、昨シーズンのELベスト4のバーゼルが対峙したこのカード。先週行われた1stレグは互いに譲らず、0-0のドローに終わっていた。

▽グループステージから続いた連勝記録は「8」でストップしたものの、ドローで1stレグを終えたザルツブルクは、ホームのレッド・ブル・アレナで序盤から勇敢な戦いを見せる。すると9分、アランに対して後方から危険なタックルを敢行したバーゼルのDFスヒーが1発レッドを掲示され、退場処分となる事件が発生。

▽数的優位を追い風に攻勢を増すザルツブルクは22分、ゴールライン際でのクレインの粘りからボックス右のカンペルが折り返すと、EL得点ランキングのトップに立つジョナタン・ソリアーノがダイレクトボレーで合わせて、待望の先制点を奪う。

▽その後もザルツブルクペースで進む試合だったが、29分に再びアクシデント。ザルツブルクのCKの際にアウェイのバーゼルサポーターが選手に向かって投擲を行う暴挙に出たことで試合が一時中断。約20分後に再開された試合は、スコアが動かぬまま後半へと折り返した。

▽迎えた後半もペースを握ったのはホームのザルツブルクだったが、先にゴールネットを揺らしたのは10人のバーゼル。51分、F・フライの右CKをファーのシュトレラーが頭で合わせた。アウェイゴールを与えたことで、このままでは敗退となるザルツブルクは攻撃のギアを上げて攻めるも、再三の好セーブを見せるGKゾンマーの牙城を崩せない。逆に60分、相手セットプレーの場面でGKグラクシの判断ミスからサウロに追加点を与えてしまう。

▽これでベスト8進出には2ゴールが必要となったザルツブルクは積極的に攻撃の交代カードを切っていく。この流れの中でS・マネやカンプルに決定的な場面が訪れるも、これを決めきれない。すると試合終盤にはアランが2枚目の警告を受けて退場となり、アドバンテージまで失ってしまった。結局、試合はこのままタイムアップ。数的不利を背負いながらセットプレー2発で試合をひっくり返したバーゼルがベスト8進出。一方、ザルツブルクの快進撃はラウンド16で終焉を迎えた。

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