本田、CSKA最終戦でアシストもチームは敗退《CL》

2013.12.11 07:37 Wed
10日に行われたCLグループD最終節、ビクトリア・プルゼニvsCSKAモスクワは、1-2でアウェイのCSKAが敗れ、グループ最下位で敗退が決まった。MF本田圭佑は52分に途中出場すると、65分に先制点をアシストしている。

契約が今年いっぱいとなっている本田をベンチスタートとしたCSKAは、トップ下にジャゴエフを起用。引き分け以上でEL出場権を獲得できる状況だったが、ホームで3-2と勝利したプルゼニは簡単な相手ではなかった。

逆転でEL出場の可能性を残すプルゼニは、序盤からホルバートのリスタートやジュリシュのサイドアタックなどで果敢に攻め込む。25分くらいまでは、明らかにプルゼニのリズムだった。

しかし、CSKAはセーフティーに戦いつつ、虎視眈々とカウンターを狙っていた。31分と32分には、1トップのムサが背後に抜け出し、GKと1対1に。これを決めていればCSKAが楽になることは間違いなかったが外してしまう。これらは痛かったが、CSKAはこの時間帯から良い流れをつかみ、首尾良く0-0で前半を終えた。

迎えた後半。後のないプルゼニが攻撃の迫力を一気に強めると思われた。だが、スルツキ監督は相手の機先を制するかのように、52分にトシッチと本田を交代。本田をトップ下、ジャゴエフを左MF、G・ミラノフを右MFに置くという布陣変更を行う。前半は2列目があまり機能していなかっただけに、この采配はかなり効果的だった。本田が入ったことで中盤にタメができ、ムサが良い形でボールを受ける回数も増える。やはり背番号7の存在感は際立っていた。

よりゴールを欲していたのはプルゼニだが、焦る相手をあざ笑うかのように、CSKAは先制点を手に入れる。65分、ジャゴエフが中盤で粘って出したボールを右に開いた本田がふわりとしたボールをファーへ送った。これをヘッドで合わせたのがムサ。この一撃でCSKAは大きなアドバンテージを得た。

ところがこの2分後、CSKAはジャゴエフが相手を後ろから蹴って一発退場。10人での戦いを強いられる。予期せぬアクシデントに直面したスルツキ監督はすぐさま守備的戦術へシフト。ムサと本田以外は自陣に引いて守りに徹する形を採った。

相手が退場者を出したことで、プルゼニが勢いづいた。サイドからの攻撃にCSKA守備陣は対応できず、76分には同点弾。コラージュのヘディングシュートがネットを揺らし、すぐさまボールを拾って逆転弾を狙いにいく。

EL出場権を懸けたラスト10分、CKSAは耐え抜けなかった。

プルゼニは90分、ライトラルのクロスに途中出場のワグナーが合わせて、土壇場で2-1と逆転。

アディショナルタイム、CSKAはゴール正面の直接狙える位置からFKのチャンスを得たが、本田のシュートは壁を越えず。本田はCSKAラストゲームでアシストを記録したものの、チームの結果は残せずに終わった。


提供:goal.com

CSKAモスクワの関連記事

CSKAモスクワは26日、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチ(34)の加入を発表した。 契約期間は1年間で、1年間の延長オプションがついている。背番号は「15」に決定した。 ピャニッチはメスのユース出身で、メス、リヨン、ローマ、ユベントス、バルセロナ、ベシクタシュでプレー。2022年9月か 2024.09.26 22:30 Thu
セビージャは17日、CSKAモスクワのナイジェリア代表FWチデラ・エジュケ(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。 フリートランスファーでの加入となり、2027年6月までの3年契約を結んだ。 エジュケは、ノルウェーのヴォレレンガでヨーロッパでのキャリアをスタート。その後ヘーレンフェーンへと移籍し、202 2024.06.17 22:40 Mon
元ロシア代表MFアラン・ジャゴエフ(33)が現役引退を決断した。 今年9月にギリシャのPASラミアへ加入したジャゴエフは新天地で2試合に出場。しかし、キャリアを通じて苦しんだ負傷により、21日に双方合意の下で契約を解除。さらに、このタイミングでの現役引退を発表した。 「プロフットボーラーとしてのキャリアに終 2023.11.22 06:45 Wed
スュペル・リグのチャイクル・リゼスポルは14日、CSKAモスクワから元アルゼンチン代表FWアドルフォ・ガイチ(24)の1年レンタルを発表した。 東京オリンピックのアルゼンチン代表でもプレーしたガイチ。サイズは190cmを誇り、アルゼンチンでは珍しく大柄のストライカーは2020年夏にサン・ロレンソからCSKAモスク 2023.09.15 11:10 Fri
ゼニトは17日、元ロシア代表DFマリオ・フェルナンデス(32)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2024年6月30日までの1年となるが、1年の延長オプションが付帯している。 母国ブラジルのグレミオで台頭したフェルナンデスは、2012年にCSKAモスクワに完全移籍。以降はロシア屈指の名門で長らく右サイド 2023.07.17 19:51 Mon

UEFAチャンピオンズリーグの関連記事

欧州サッカー連盟(UEFA)は12日、チャンピオンズリーグ(CL)の決勝戦を裁く審判団を発表した。 9月17日に開幕し白熱の戦いが繰り広げられた今大会も残すところフースバル・アレーナ・ミュンヘンで行われる決勝戦のみに。日本時間31日28時に行われる決勝戦に駒を進めたのが、初優勝を目指すパリ・サンジェルマン(PSG 2025.05.13 10:00 Tue
WOWOWは12日、独占放送するUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)の決勝でもライブビューイングを開催することを発表した。 白熱のUCLは決勝まで進んでおり、インテルとパリ・サンジェルマン(PSG)が勝ち残り。インテルは3年ぶり、PSGは5年ぶりの決勝となる 15年ぶりの優勝を目指すインテルと、初優勝を目 2025.05.12 14:15 Mon
パリ・サンジェルマン(PSG)のルイス・エンリケ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に際し、プレミアリーグチームとの相性の良さを冗談まじりに語った。 7日、CL準決勝2ndレグが行われ、PSGはアーセナルと対戦した。 アウェイでの1stレグで1-0と先勝していたPSG。2ndレグは序盤からアーセナル 2025.05.08 19:40 Thu
アーセナルのイングランド代表MFデクラン・ライスが、パリ・サンジェルマン(PSG)戦を振り返った。 7日、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグが行われ、アーセナルはアウェイでPSGと対戦。ホームでの1stレグで1-0と敗れており、突破のためには最低でも90分間での勝利が必要だった。 そのアーセナルは 2025.05.08 12:55 Thu
パリ・サンジェルマン(PSG)の会長を務めるナセル・アル・ケライフィ氏が7日にホームで行われ、2-1で勝利したチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのアーセナル戦後にコメントした。 敵地での1stレグを1-0で先勝していたPSGは、ホームで行われた2ndレグを2-1で制し、5季ぶり2度目のCL決勝進出とした 2025.05.08 12:30 Thu

CSKAモスクワの人気記事ランキング

1

セルビア代表MFトシッチがCSKAモスクワ退団 かつてユナイテッド在籍のサイドアタッカー

▽CSKAモスクワは5日、セルビア代表MFゾラン・トシッチ(30)が契約満了に伴い、退団することを発表した。 ▽トシッチは、2009年に自国クラブからマンチェスター・ユナイテッドに加入。その後、ケルンを経て、2010年1月にCSKAモスクワと5年契約を結んだ。 ▽そのCSKAモスクワでは切れ味鋭い仕掛けを強みとし、在籍7年間で公式戦通算241試合47ゴール41アシストをマークした。 ▽また、代表キャリアにおいては2007年にA代表デビュー。これまで76試合のキャップ数を誇り、11ゴールを記録している。 2017.07.06 09:00 Thu
2

CSKAモスクワの若きエース!ロシア期待のストライカー、フェドル・チャロフ【ライジング・スター】

ビジャレアルに移籍した日本代表MF久保建英など、10代の選手の活躍が目立っているサッカー界。この企画『Rising Stars』では、近いうちにサッカー界の主役を担うであろう、注目の若手選手たちを紹介していく。 今回はCSKAモスクワに所属するロシア代表FWフェドル・チャロフ(22)だ。 <div id="cws_ad">◆チャロフの若手らしからぬゴール前の落ち着きとゴールパターンの多さ<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJjS2lQcG14USIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> CSKAモスクワの下部組織出身のチャロフは2016-17シーズンのUEFAユースリーグでの活躍が認められ、2016年9月にファーストチームデビューを果たすと、そこからはとんとん拍子に活躍を続け、一気にトップチームのスターティングメンバーに名を連ねるようになった。 高い身体能力と得点感覚、さらに若手とは思えない冷静さで、ゴール前の機知に富んだプレーでアシストもこなす柔軟性を武器に活躍を続け、2018-19シーズンには弱冠20歳にしてチームのエースストライカーを託されると、ロシア・プレミアリーグで30試合15ゴール7アシストの数字を残し、自身初の得点王のタイトルを獲得した。 また、ロシアの世代別代表の常連だったチャロフは、惜しくも2018年のロシア・ワールドカップの最終メンバーからは落選したものの、2019年3月に行われたユーロ予選のベルギー代表戦でフル代表デビューも飾っている。 2019年にCSKAモスクワと2022年までの新契約を締結したチャロフは、これまで度々四大リーグのビッグクラブからの関心もあったものの、移籍は実現せず。22歳の今季も公式戦39試合に出場し9ゴール9アシストと十分な結果を残しているだけに、そろそろステップアップも視野に入れる段階に来ているかもしれない。 2020.08.25 05:00 Tue
3

CSKAモスクワ、エバートンからMFグバミンをレンタル!

CSKAモスクワは21日、エバートンからコートジボワール代表MFジャン=フィリップ・グバミン(26)を今シーズン終了までのレンタル移籍で獲得したことを発表した。 なお、今回の契約は買い取りオプションが付かないドライローンとなる。 186cmの体躯を生かした球際の強さと複数ポジションをこなせるユーティリティ性を武器にマインツで台頭したグバミン。2019年夏にはパリ・サンジェルマン(PSG)に旅立ったセネガル代表MFイドリサ・グイエの後釜として、推定2500万ポンド(約39億円)の移籍金でエバートンに加入した。 しかし、その新天地ではハムストリング、アキレス腱断裂、ヒザの内側側副じん帯損傷と3度の重傷に見舞われ、在籍2シーズン半で公式戦8試合の出場に留まっていた。 また、クラブは今冬の移籍市場でイングランド代表MFデレ・アリ、オランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークと中盤の2選手を確保しており、負傷離脱中のその他の中盤の主力が復帰したあかつきにはコートジボワール代表MFの出場機会減が見込まれていた。 2022.02.22 06:10 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly