酒井フル出場、乾は64分まで ハノーファーが8試合ぶり勝利《ブンデスリーガ》
2013.12.02 04:42 Mon
1日に行われたブンデスリーガ第14節、ハノーファーvsフランクフルトは、2-0でホームのハノーファーが勝利を収めた。ハノーファーDF酒井宏樹はフル出場し、献身的な守備で白星に貢献。フランクフルトMF乾貴士は64分までプレーし、左サイドからのドリブルでチャンスメークを試みたが、得点には絡めなかった。
最近7試合勝ちのない14位ハノーファーと、同じく8試合勝利なしの15位フランクフルトが激突したこの試合。どちらが苦境から抜け出すかが注目されたが、先手を取ったのはホームのハノーファー。序盤から的確なポゼッションでゲームを組み立て、相手陣内に詰め寄る。フシュティの精度の高いリスタートからも何度かチャンスをつくり、相手守備陣を脅かす。CKから長身DFマルセロが惜しいシュートを放つシーンも2、3回見られた。
そんな中、ハノーファーは良い時間帯に先制点を奪う。25分、左サイドを駆け上がったプリブのクロスに頭で合わせたのがディウフ。打点の高いヘッドにはフランクフルト守備陣も反応しきれなかった。
さらにハノーファーは28分、GKからのロングフィードをディウフが頭で落とし、DFの裏を脱け出したソビエフが強烈シュート。2点目を手に入れたと思われた。しかし、主審はこの流れの中でオフサイドがあったと判断。電光石火の一撃は幻のゴールとなってしまう。スロムカ監督は激しく抗議したが、一度下されたジャッジは覆らない。ハノーファーにとっては悔しすぎる場面だった。
フランクフルトの方はELの疲れが残っていたのか、前半は終始、精彩を欠いた。唯一の得点チャンスといえるのは、左CKをラニヒがヘッドで落とし、そのこぼれ球をカドレツが左足でシュートした41分のシーン。これも得点にはつながらなかった。前半を0-1で折り返したのは、劣勢の彼らにとってラッキーだったと言っていいだろう。
巻き返しを期して後半を迎えたフランクフルトは、シュレクとホセルを交代。前線に新たなターゲットを置いて、攻めに厚みを加えた。この効果もあって、立ち上がりは少し流れが改善されたように思われた。
ところが57分、ボランチのラニヒがソビエフを後ろから倒して2枚目の警告を受けて退場。10人での戦いを余儀なくされる。これはフェー監督にとっても予想外の出来事だっただろう。早速、乾を下げてバカロルツを入れるなどの手を打ったが、劣勢は否めなかった。
苦しむ相手に追い打ちをかけたのが、ハノーファーの2点目だった。67分、ボックス外側の絶好の位置から直接FKを決めたのは、名手フスティ。彼のシュートがゴール右隅に突き刺さった瞬間、相手守護神トラップは微動だにできなかった。
これで勝利に大きく近づいたハノーファーはその後、数的優位を生かして余裕ある試合運びを見せた。フランクフルトも貪欲にゴールを狙う姿勢を示し続け、ホセルやカドレツが前線で良い形になったが、どうしても1点を奪えない。
フランクフルトは3分間のアディショナルタイムも生かしきれず、そのままタイムアップの笛。ハノーファーが9月21日のアウクスブルク戦以来、8試合ぶりに待望の今季5勝目を飾った。フランクフルトの方は今季7敗目。泥沼から抜け出すのは難しそうだ。
提供:goal.com
最近7試合勝ちのない14位ハノーファーと、同じく8試合勝利なしの15位フランクフルトが激突したこの試合。どちらが苦境から抜け出すかが注目されたが、先手を取ったのはホームのハノーファー。序盤から的確なポゼッションでゲームを組み立て、相手陣内に詰め寄る。フシュティの精度の高いリスタートからも何度かチャンスをつくり、相手守備陣を脅かす。CKから長身DFマルセロが惜しいシュートを放つシーンも2、3回見られた。
そんな中、ハノーファーは良い時間帯に先制点を奪う。25分、左サイドを駆け上がったプリブのクロスに頭で合わせたのがディウフ。打点の高いヘッドにはフランクフルト守備陣も反応しきれなかった。
さらにハノーファーは28分、GKからのロングフィードをディウフが頭で落とし、DFの裏を脱け出したソビエフが強烈シュート。2点目を手に入れたと思われた。しかし、主審はこの流れの中でオフサイドがあったと判断。電光石火の一撃は幻のゴールとなってしまう。スロムカ監督は激しく抗議したが、一度下されたジャッジは覆らない。ハノーファーにとっては悔しすぎる場面だった。
フランクフルトの方はELの疲れが残っていたのか、前半は終始、精彩を欠いた。唯一の得点チャンスといえるのは、左CKをラニヒがヘッドで落とし、そのこぼれ球をカドレツが左足でシュートした41分のシーン。これも得点にはつながらなかった。前半を0-1で折り返したのは、劣勢の彼らにとってラッキーだったと言っていいだろう。
巻き返しを期して後半を迎えたフランクフルトは、シュレクとホセルを交代。前線に新たなターゲットを置いて、攻めに厚みを加えた。この効果もあって、立ち上がりは少し流れが改善されたように思われた。
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フランクフルトは3分間のアディショナルタイムも生かしきれず、そのままタイムアップの笛。ハノーファーが9月21日のアウクスブルク戦以来、8試合ぶりに待望の今季5勝目を飾った。フランクフルトの方は今季7敗目。泥沼から抜け出すのは難しそうだ。
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