フランス戦へ香川に宿ったカズの魂
2012.10.12 08:00 Fri
カズ(三浦知良、45)が置いてきた魂を、日本代表FW香川真司(23=マンチェスターU)が受け継ぐ。今日12日に強豪フランスと対戦。10番を背負う香川は代表での重責を感じながらも、打ち勝つ覚悟を見せた。98年W杯フランス大会直前に、メンバーから落選したカズが語った「魂みたいなものは向こうに置いてきた」発言から14年。尊敬の念を寄せるカズがフットサル代表に選出され、ともに代表魂を胸に秘めて戦う。
既にフランスの弱点を見抜き、勝利への道筋は見えている。連日、相手の映像を見た香川は「身体能力が高い選手は多いけど、そこに頼っている。DFがイージー」と分析。相手DFをおびき寄せて、2列目から飛び出せばチャンスはつくれる。「辛抱強くパスを回せれば崩せてくる。最後をどう崩すか、高い精度が必要」。非公開練習では確認作業を入念に行った。
舞台は違うが、同じ日の丸戦士。世代も違うが、同じ魂を胸に秘める。ここフランスで、カズから香川へ受け継がれる。【栗田成芳】
PR
14年の時を超えて、カズの魂が香川の胸に宿った。98年W杯決勝の舞台「スタット・ド・フランス」。青と白のスタンドに囲まれ、代表で戦うことを実感するには十分な雰囲気が漂う。香川は「違ったプレッシャーが代表にはある。代表での期待はあるが、まだ自分は結果を残せていない。ただ、毎試合自分のプレーをするだけ。どこまでやれるのか楽しみ」。この地を踏めなかったカズが再び代表に“復帰”したこの日、重圧を受け入れていた。 98年6月、W杯初出場するフランス大会直前に、カズがメンバーから落選した。合宿地から帰国した際、届かなかった地に「魂みたいなものは向こうに置いてきた」と、今も語り継がれるカズの魂。そして今、尊敬の念を寄せる香川が屈辱の場所で受け継ぐ。C大阪時代にJ2で対戦した横浜FCのカズからプレゼントされたユニホームは、今もマンチェスターの自宅で大事に保管。カズへの思いは、世界へ飛び出しても抱き続けていた。舞台は違うが、同じ日の丸戦士。世代も違うが、同じ魂を胸に秘める。ここフランスで、カズから香川へ受け継がれる。【栗田成芳】
提供:日刊スポーツ
PR
Fリーグ ディビジョン1の関連記事

|