ザニオーロ弾を鉄壁守備で守り抜いたローマがフェイエ退け初代王者に! モウリーニョがUEFA3つ目のタイトル《ECL》
2022.05.26 06:05 Thu
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)決勝、ローマvsフェイエノールトが25日にアルバニアのティラナにあるアレーナ・コムバターレで行われ、1-0で勝利したローマが初代王者に輝いた。
チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐ、UEFA3つ目のコンペティションとして今シーズンから創設されたECL。
モウリーニョ監督の下、1960–61シーズンのフェアーズカップ(ELの前身)以来、クラブ史上2度目のヨーロッパのタイトル獲得を目指すローマは、グループステージ、準々決勝でノルウェー王者のボデ/グリムトに苦戦を強いられながらも、優勝候補として順当にベスト4進出。準決勝では苦手とするイングランド勢のレスター・シティを2戦合計2-1で退け、1990–91シーズンにインテルに敗れて準優勝に終わったUEFAカップ(ELの前身)以来のファイナルに到達した。
直近のトリノとのセリエA最終節を3-0の快勝で飾り、リーグ6試合ぶりの白星を挙げると共に、来季EL出場圏内の6位フィニッシュを決めたジャッロロッシは、中4日での大一番に向けて先発4人を変更。クンブラ、スピナッツォーラ、ショムロドフに代えてスモーリング、カルスドルプ、ザニオーロの主力3人が復帰した他、約1カ月の離脱を強いられていたムヒタリアンがセルジオ・オリベイラに代わってぶっつけ本番でのスタメン起用となった。
一方、スロット新監督の下で今季をスタートしたフェイエノールトは、2回戦からの参戦となった予備予選を危なげなく突破し、グループステージも4勝2分けの無敗で首位通過。決勝トーナメントではパルチザン、スラビア・プラハを連破し、準決勝では優勝候補マルセイユと激突。下馬評では劣勢と思われたが、2戦合計3-2で競り勝って小野伸二らを擁し、優勝を果たした2001-02シーズンのUEFAカップ以来のファイナル進出を果たした。
イタリアとオランダの名門による初代王者の座を懸けた運命のファイナルは、互いにキックオフ直後から球際でバチバチとやり合う展開に。とりわけ、序盤は強度の高い前からの守備に圧力を感じビルドアップでのミスが目立ち、ボールが落ち着かない状況がしばらく続く。
ここからの主導権争いに注目が集まった中、ローマにアクシデントが発生。やはりケガが完治していなかったか、負傷再発のムヒタリアンが自らピッチに座り込んでプレー続行不可能となり、17分にセルジオ・オリベイラがスクランブル投入となった。
前半半ばを過ぎると、ボールを握り地上戦で攻め手を窺うフェイエノールト、カウンターで応戦するローマという構図がより明確に。互いに決定機はおろかシュートの数が増えない膠着状態に陥るが、相手の一瞬の隙を突いたローマがこの試合のファーストシュートをゴールに結びつける。
32分、左サイドでの攻撃で相手を押し込み、相手陣内中央右でボールを受けたマンチーニが浮き球のパスをボックス内に送り込むと、DFトラウナーが完全に被る。このボールを後方で胸トラップしたザニオーロが、DFとGKが寄せてきた寸前で左足のチップキックで流し込んだ。
睨み合いの状況から一転してスコアが動いたことで、試合は徐々にオープンな展開に。前半の内に追いつきたいフェイエノールトは前半終盤にかけて攻勢を強めていくが、得点ランキングトップのデサースがDFスモーリングに、崩しの起点を担うシニステラがDFマンチーニに封じ込まれて攻撃が停滞。コクチュやアウルスネスがミドルレンジからのシュートでゴールを狙うが、いずれもGKルイ・パトリシオに難なくセーブされた。
ローマの1点リードで折り返した試合は、ビハインドを背負うフェイエノールトが勢いを持って入る。後半のキックオフ直後に右CKを得ると、ショートコーナーからゴールライン際のコクチュが入れた高速クロスがニアでクリアを試みたDFマンチーニの足に当たって右ポストを叩く。さらに、ボックス中央でこぼれ球に反応したティルがすかさず右足のシュートを放つが、これはGKパトリシオが見事な反応ではじき出す。
電光石火の同点ゴールは逃したものの、勢いづいて攻め立てるオランダの名門は、50分にもペナルティアーク付近でアウルスネスの丁寧な落としに反応したマラシアが左足を振り抜くが、枠の右を捉えた強烈なシュートはGKパトリシオが再び鋭い反応でセーブすると、右ポストを叩いた。
守護神の圧巻の連続セーブでリードを維持するローマだが、後半はなかなかカウンターで相手を引っくり返すことができず、自陣に押し込まれて耐える状況が続く。それでも、前半以上に守備陣が高い集中力を発揮し、水際でピンチを凌いでいく。
60分を過ぎてフェイエノールトはティルに代えてキャプテンのトールンストラを投入。対するローマは67分に殊勲のザニオーロとザレフスキを下げてヴェレトゥ、スピナッツォーラという経験豊富な選手を同時投入し、中盤の守備にテコ入れを図った。
フェイエノールトの攻め疲れと前述の交代によってイーブンな状況に戻すことに成功したローマは、73分に後半最初の決定機を創出。左CKの流れからボックス手前右でルーズボールに反応したヴェレトゥが強烈な右足のミドルシュートを枠の左に飛ばすが、これはGKバイロウのファインセーブに阻まれ、試合を決める追加点とはならず。
すると、その後は切り札のブライアン・リンセンをピッチに送り込み、2バックに近い前がかりな布陣でゴールを目指すフェイエノールトが攻勢を強めて相手陣内でハーフコートゲームを展開。だが、中央をきっちり締めるローマの守備を崩し切れない。
両ベンチが5枚の交代カードを使い切って最後の勝負に出た中、試合は5分が加えられたアディショナルタイムの攻防に。セットプレーを軸にゴールをこじ開けにかかるフェイエノールトはデサースのお膳立てからリンセンに決定機が訪れるが、これを決め切ることができず。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ザニオーロが挙げた虎の子のゴールを鉄壁の守備で守り抜いたローマがECL初代王者に輝くと共に、約60年ぶりとなる2度目の欧州の頂きに立った。なお、モウリーニョ監督は史上初となるCL、EL、ECLのUEFA3コンペティションの優勝監督となった。
チャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に次ぐ、UEFA3つ目のコンペティションとして今シーズンから創設されたECL。
モウリーニョ監督の下、1960–61シーズンのフェアーズカップ(ELの前身)以来、クラブ史上2度目のヨーロッパのタイトル獲得を目指すローマは、グループステージ、準々決勝でノルウェー王者のボデ/グリムトに苦戦を強いられながらも、優勝候補として順当にベスト4進出。準決勝では苦手とするイングランド勢のレスター・シティを2戦合計2-1で退け、1990–91シーズンにインテルに敗れて準優勝に終わったUEFAカップ(ELの前身)以来のファイナルに到達した。
一方、スロット新監督の下で今季をスタートしたフェイエノールトは、2回戦からの参戦となった予備予選を危なげなく突破し、グループステージも4勝2分けの無敗で首位通過。決勝トーナメントではパルチザン、スラビア・プラハを連破し、準決勝では優勝候補マルセイユと激突。下馬評では劣勢と思われたが、2戦合計3-2で競り勝って小野伸二らを擁し、優勝を果たした2001-02シーズンのUEFAカップ以来のファイナル進出を果たした。
史上初となるCL、EL、ECLの3つのUEFAコンペティション制覇を目指す今季エールディビジ3位のチームは、ホームでの最終節ではトゥベンテ相手に1-2の敗戦を喫したが、中9日と準備期間において大きなアドバンテージを得て、良い状態でティラナの地へ乗り込んだ。なお、注目のスタメンではGKをマルシアノから負傷明けの正GKバイロウに入れ替えた以外、マルセイユとの準決勝2試合と全く同じスタメンを採用した。
イタリアとオランダの名門による初代王者の座を懸けた運命のファイナルは、互いにキックオフ直後から球際でバチバチとやり合う展開に。とりわけ、序盤は強度の高い前からの守備に圧力を感じビルドアップでのミスが目立ち、ボールが落ち着かない状況がしばらく続く。
ここからの主導権争いに注目が集まった中、ローマにアクシデントが発生。やはりケガが完治していなかったか、負傷再発のムヒタリアンが自らピッチに座り込んでプレー続行不可能となり、17分にセルジオ・オリベイラがスクランブル投入となった。
前半半ばを過ぎると、ボールを握り地上戦で攻め手を窺うフェイエノールト、カウンターで応戦するローマという構図がより明確に。互いに決定機はおろかシュートの数が増えない膠着状態に陥るが、相手の一瞬の隙を突いたローマがこの試合のファーストシュートをゴールに結びつける。
32分、左サイドでの攻撃で相手を押し込み、相手陣内中央右でボールを受けたマンチーニが浮き球のパスをボックス内に送り込むと、DFトラウナーが完全に被る。このボールを後方で胸トラップしたザニオーロが、DFとGKが寄せてきた寸前で左足のチップキックで流し込んだ。
睨み合いの状況から一転してスコアが動いたことで、試合は徐々にオープンな展開に。前半の内に追いつきたいフェイエノールトは前半終盤にかけて攻勢を強めていくが、得点ランキングトップのデサースがDFスモーリングに、崩しの起点を担うシニステラがDFマンチーニに封じ込まれて攻撃が停滞。コクチュやアウルスネスがミドルレンジからのシュートでゴールを狙うが、いずれもGKルイ・パトリシオに難なくセーブされた。
ローマの1点リードで折り返した試合は、ビハインドを背負うフェイエノールトが勢いを持って入る。後半のキックオフ直後に右CKを得ると、ショートコーナーからゴールライン際のコクチュが入れた高速クロスがニアでクリアを試みたDFマンチーニの足に当たって右ポストを叩く。さらに、ボックス中央でこぼれ球に反応したティルがすかさず右足のシュートを放つが、これはGKパトリシオが見事な反応ではじき出す。
電光石火の同点ゴールは逃したものの、勢いづいて攻め立てるオランダの名門は、50分にもペナルティアーク付近でアウルスネスの丁寧な落としに反応したマラシアが左足を振り抜くが、枠の右を捉えた強烈なシュートはGKパトリシオが再び鋭い反応でセーブすると、右ポストを叩いた。
守護神の圧巻の連続セーブでリードを維持するローマだが、後半はなかなかカウンターで相手を引っくり返すことができず、自陣に押し込まれて耐える状況が続く。それでも、前半以上に守備陣が高い集中力を発揮し、水際でピンチを凌いでいく。
60分を過ぎてフェイエノールトはティルに代えてキャプテンのトールンストラを投入。対するローマは67分に殊勲のザニオーロとザレフスキを下げてヴェレトゥ、スピナッツォーラという経験豊富な選手を同時投入し、中盤の守備にテコ入れを図った。
フェイエノールトの攻め疲れと前述の交代によってイーブンな状況に戻すことに成功したローマは、73分に後半最初の決定機を創出。左CKの流れからボックス手前右でルーズボールに反応したヴェレトゥが強烈な右足のミドルシュートを枠の左に飛ばすが、これはGKバイロウのファインセーブに阻まれ、試合を決める追加点とはならず。
すると、その後は切り札のブライアン・リンセンをピッチに送り込み、2バックに近い前がかりな布陣でゴールを目指すフェイエノールトが攻勢を強めて相手陣内でハーフコートゲームを展開。だが、中央をきっちり締めるローマの守備を崩し切れない。
両ベンチが5枚の交代カードを使い切って最後の勝負に出た中、試合は5分が加えられたアディショナルタイムの攻防に。セットプレーを軸にゴールをこじ開けにかかるフェイエノールトはデサースのお膳立てからリンセンに決定機が訪れるが、これを決め切ることができず。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ザニオーロが挙げた虎の子のゴールを鉄壁の守備で守り抜いたローマがECL初代王者に輝くと共に、約60年ぶりとなる2度目の欧州の頂きに立った。なお、モウリーニョ監督は史上初となるCL、EL、ECLのUEFA3コンペティションの優勝監督となった。
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