J1への切符は残り1枚、国立での“オリジナル10”決戦に清水・秋葉忠宏監督「最大で最高のビッグマッチ」、乾貴士は「みんなで笑って昇格したい」
2023.11.30 16:20 Thu
決戦に向けて意気込んだ乾貴士(左)と秋葉忠宏監督(右)
30日、2023J1昇格プレーオフ決勝に向けた合同記者会見が行われた。2023シーズンの明治安田生命J2リーグで3位の東京ヴェルディと4位の清水エスパルスの対戦。東京Vは準決勝でジェフユナイテッド千葉に勝利、清水はモンテディオ山形に引き分けて決勝に勝ち進んだ。
国立競技場で行われる一戦。Jリーグ30周年の大一番は奇しくも“オリジナル10"の対決となり、大きな盛り上がりを見せることが予想されている。
合同会見には東京Vの城福浩監督とMF森田晃樹、清水の秋葉忠宏監督とMF乾貴士が出席した。
最終節まで自動昇格圏の2位にいながらも、引き分けたことで4位に転落して終わった清水。レギュレーション上、勝利以外ではJ1に昇格することができない。それでも今シーズンのJ2では清水が2勝という結果。良いイメージは少なからずあるはずだ。
また、乾も「最後の本当に大事な試合になるので、自分たちの方が年間順位も下だったので、チャレンジャー精神でしっかり全てをぶつけて、最後勝って、みんなで笑って昇格したいと思います」と勝利を誓った。
多くのファン・サポーターが駆けつけることも予想される国立決戦。両クラブ以外のファンもスタンドに駆けつける可能性がある。
秋葉監督は決戦へ向け、「国立決戦ということで、きっと我々のサポーターファミリーが多く国立まで来てくれると思いますから、その方達にリーグ戦では散々悔しい思いをさせてしまったので、最後のこと大舞台でチャレンジャーらしくサポーターファミリーの力を借りながらヴェルディさんに思い切りぶつかっていって、最後みんなで笑顔で終わりたいと思っています」と、ファン・サポーターの後押しを期待した。
乾は「勝つイメージしか今はしていないですし、しっかりそれを実現できるだけの練習もこの1週間しっかりしてきました」とコメント。「それをしっかり試合で出せるように、みんなでやっていくだけだと思います」と、やってきたことをしっかりピッチで出したいとした。
熱い男としても知られ、パッション迸る秋葉監督。選手たちに対しては「思い切り煽ろうと思っています」と宣言し、「最後は執念、執着、どっちがJ1でプレーしたいのか、勝つための野心的なプレーができるかどうかだと思っています」とコメント。「国立というナショナルスタジアムで輝ける選手、クラブというのが今後のサッカー界には絶対必要で、そういう選手が日本のサッカー界を背負っていくことになります。大舞台でしっかりとしたものを自分たちらしく勇敢に表現できるように、なんとかピッチに立たせたいと思います」と、勇気を持ってプレーできるように鼓舞するとした。
また、勝利に向けては「勇敢に勇気を持って、挑んでいけるかどうか
チャレンジャーとして戦い続けられるかどうかが一番大事だと思っています」と語り、「しっかりと自分たちをコントロールした上で、ゲームに超攻撃的に、超アグレッシブに、いつも通り超強気に我々らしく、攻撃的なフットボールができるようにしっかりやりたいです」と、これまで通り、アグレッシブさを失わずにやりたいとした。
チームの攻撃を担う乾は決戦でのプレーについて「いつも通りなんですけど、自分自身は楽しみたいですし、こういう舞台に立てることは楽しみで、なかなか経験できることではないです」とコメント。「やっぱり勝つことが今は全て。自分たちが目指しているのはJ2ではなくJ1なので、その舞台に帰れるように、最初から全力で自分自身が楽しむだけではなく、気持ちを込めたプレーをしたいと思います」と意気込みを語ると、秋葉監督は「点を取ってくれると思います(笑)」を期待を寄せていた。
泣いても笑ってもあと1試合。明暗を分ける試合のポイントについて乾は「先制点だと思いますし、先制点を取れるか取れないかで凄く変わってくる」とコメント。「ヴェルディさんは粘り強い守備も特徴で、どうこじ開けていくかが大事になると思います」と、東京Vの堅守を警戒した。
秋葉監督はリーグ戦42試合で31失点の東京Vの守備に言及。「ヴェルディさんはリーグ最少失点のチームですから、ハードワークする、最後堅く全員で。GKを除くと日本人で全員でハードワークする印象があるので、そこをどうこじ開けるかがポイント」と、乾同様に守備をどう攻略するかが大事だと語った。
試合は12月2日(土)の14時05分キックオフ。国立競技場で、熱い戦いが幕を開ける。
国立競技場で行われる一戦。Jリーグ30周年の大一番は奇しくも“オリジナル10"の対決となり、大きな盛り上がりを見せることが予想されている。
最終節まで自動昇格圏の2位にいながらも、引き分けたことで4位に転落して終わった清水。レギュレーション上、勝利以外ではJ1に昇格することができない。それでも今シーズンのJ2では清水が2勝という結果。良いイメージは少なからずあるはずだ。
秋葉監督は大一番に向け「2023シーズンの最後にして、最大で最高のビッグマッチを迎えられることに喜びと興奮と嬉しさを感じています」とコメント。「我々は4位というチャレンジャーの立場にいますから、しっかりと勝たなければ次のステージにはいけませんので、昇格も見えてきませんから、チャレンジャーとして思い切りヴェルディさんにぶつかって、しっかりとした結果を得たいと思っています」と意気込みを語った。
また、乾も「最後の本当に大事な試合になるので、自分たちの方が年間順位も下だったので、チャレンジャー精神でしっかり全てをぶつけて、最後勝って、みんなで笑って昇格したいと思います」と勝利を誓った。
多くのファン・サポーターが駆けつけることも予想される国立決戦。両クラブ以外のファンもスタンドに駆けつける可能性がある。
秋葉監督は決戦へ向け、「国立決戦ということで、きっと我々のサポーターファミリーが多く国立まで来てくれると思いますから、その方達にリーグ戦では散々悔しい思いをさせてしまったので、最後のこと大舞台でチャレンジャーらしくサポーターファミリーの力を借りながらヴェルディさんに思い切りぶつかっていって、最後みんなで笑顔で終わりたいと思っています」と、ファン・サポーターの後押しを期待した。
乾は「勝つイメージしか今はしていないですし、しっかりそれを実現できるだけの練習もこの1週間しっかりしてきました」とコメント。「それをしっかり試合で出せるように、みんなでやっていくだけだと思います」と、やってきたことをしっかりピッチで出したいとした。
熱い男としても知られ、パッション迸る秋葉監督。選手たちに対しては「思い切り煽ろうと思っています」と宣言し、「最後は執念、執着、どっちがJ1でプレーしたいのか、勝つための野心的なプレーができるかどうかだと思っています」とコメント。「国立というナショナルスタジアムで輝ける選手、クラブというのが今後のサッカー界には絶対必要で、そういう選手が日本のサッカー界を背負っていくことになります。大舞台でしっかりとしたものを自分たちらしく勇敢に表現できるように、なんとかピッチに立たせたいと思います」と、勇気を持ってプレーできるように鼓舞するとした。
また、勝利に向けては「勇敢に勇気を持って、挑んでいけるかどうか
チャレンジャーとして戦い続けられるかどうかが一番大事だと思っています」と語り、「しっかりと自分たちをコントロールした上で、ゲームに超攻撃的に、超アグレッシブに、いつも通り超強気に我々らしく、攻撃的なフットボールができるようにしっかりやりたいです」と、これまで通り、アグレッシブさを失わずにやりたいとした。
チームの攻撃を担う乾は決戦でのプレーについて「いつも通りなんですけど、自分自身は楽しみたいですし、こういう舞台に立てることは楽しみで、なかなか経験できることではないです」とコメント。「やっぱり勝つことが今は全て。自分たちが目指しているのはJ2ではなくJ1なので、その舞台に帰れるように、最初から全力で自分自身が楽しむだけではなく、気持ちを込めたプレーをしたいと思います」と意気込みを語ると、秋葉監督は「点を取ってくれると思います(笑)」を期待を寄せていた。
泣いても笑ってもあと1試合。明暗を分ける試合のポイントについて乾は「先制点だと思いますし、先制点を取れるか取れないかで凄く変わってくる」とコメント。「ヴェルディさんは粘り強い守備も特徴で、どうこじ開けていくかが大事になると思います」と、東京Vの堅守を警戒した。
秋葉監督はリーグ戦42試合で31失点の東京Vの守備に言及。「ヴェルディさんはリーグ最少失点のチームですから、ハードワークする、最後堅く全員で。GKを除くと日本人で全員でハードワークする印象があるので、そこをどうこじ開けるかがポイント」と、乾同様に守備をどう攻略するかが大事だと語った。
試合は12月2日(土)の14時05分キックオフ。国立競技場で、熱い戦いが幕を開ける。
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東京ヴェルディが敵地で4戦ぶりの敗戦を喫した。 3日、東京Vは埼玉スタジアム2002で行われた明治安田J1リーグ第14節で浦和レッズと対戦し0-2で敗れた。 前々節のセレッソ大阪戦で6試合ぶりの白星を挙げ、前節のファジアーノ岡山戦も2試合連続ウノゼロ勝利で飾った13位のチーム。4連勝で4位に位置し、中7日と休養十分の浦和に対して、中3日のアウェイ連戦というディスアドバンテージを背負いながらも、上位進出に向けた試金石という位置付けで臨んだ一戦だった。 個々のコンディションは配慮しながらも、中3日は連戦とみなさない指揮官は岡山戦と全く同じメンバーを採用。キックオフ直後は互いに長いボールを使い合う形となったが、前からボールを奪いに行くアグレッシブな入りを見せた。 しかし、開始6分にMFマテウス・サヴィオの縦パスに反応したMF松尾佑介に対峙したDF綱島悠斗が寄せ切れずに、緩急を付けたドリブルで内側に切り込まれると、ペナルティアーク左から狙いすました右足のコントロールシュートがゴール前のDF宮原和也にディフレクトして右隅に決まり、開始早々の失点となった。 4試合ぶりの失点に加え、警戒していた相手の背後・スピードを活かした攻撃にやられた影響が大きく、本来の強気なライン設定を維持できず。 前線は引き続き前から行く姿勢を示したが、足元に長けたGK西川周作をプラスワンに使って前に出た2ボランチの背後で浦和のアタッカー陣にボールを受けられる場面も多く、本来であれば前に出て潰したい3バックも1失点目の“残像”によって“ステイ”あるいは重心を下げる選択が目立った。 前半半ばを過ぎてボールを保持して押し返したものの、MF渡邊凌磨、松尾に続けて決定機を許すと、31分には右CKの二次攻撃からペナルティアーク付近で浮いた渡邊に右足シュートを打たれると、DF宮原の股間を抜けてコースが変わったボールが右隅に突き刺さり、痛恨の2失点目。 以降は攻守両面で浦和に圧倒され続けた上、前半終了間際にはDF千田海人がハムストリングを痛めて負傷するアクシデントにも見舞われた。 迎えた後半は千田とFW山見大登に代えてMF翁長聖、MF齋藤功佑を同時投入。後半は再び前からの守備アプローチを選択し、3バックを余らすことなくウイングバックの縦ズレを使って全体を押し上げた。攻撃でも中盤色が強い齋藤が2ボランチとともに出口を作りながら、高い位置を取ったウイングバックを使った攻めから惜しい場面も作った。 しかし、73分には途中出場となったFW髙橋利樹を最後尾で入れ替わられたDF谷口栄斗が後方から手をかけてファウル。これがDOGSOと判断され、決定機阻止での一発レッドに。数的不利を背負った後は2バックに近い腹をくくった戦い方でセットプレーを軸にゴールへ迫ったが、浦和の堅守を最後までこじ開けられず。 相手の対策を含めてディスアドバンテージはありながらも、5万2429人の大観衆を集まった完全アウェイの雰囲気に飲まれた点を含め完敗に終わった。 同試合後、城福浩監督は「空気に飲まれたとは言いたくないですけど…」と、スタジアムの空気や序盤の失点によって後ろに重くなった前半のパフォーマンスを悔やんだ。 「腰が引けたという言い方がいいのか、怖がらずにやれたのかと言えば、そうは言い切れない前半があったことは本当に悔やむところです。1失点目も何かを崩されたわけじゃないけれども、対応のエラーのなかで個人に一振りされるような、我々らしくない守備から入ってしまった」 「特に崩されたわけじゃないけれども、少しのパスワークで会場が沸いたことで何かやられているような空気感というのは、まだまだ若い選手たちなので、ここはあの空気に飲まれたとは言いたくないですけども、そういう状態の前半になってしまったことは本当に残念です」 「怖がらずにフットボールをするというところでは、そこでエラーが出た時にリカバリーパワーを発揮するという、本来の我々の姿勢を見せられたのは、10人になってからというのは、おそらく自分の試合に向けた準備を持って行き方の問題だろうと、自分の力のなさを反省しています」 左サイドバックのMF長沼洋一、戦前からキーマンと目していたマテウス・サヴィオ、渡邊を中心に流動的な相手のパスワークにプレスが嵌らなかった点については、チーム全体で少しずつ歪みがあったことに加え、自分たちのスタイルを貫き通すという覚悟の問題を指摘する。 「我々は攻守においてですが、ボールが誰のボールでもないときにそれに詰めないのかと。そこを迫力を持ってプレッシャーをかけないのかと。それではラインを上げられないじゃないかと。おそらくその連鎖が最初はあったと思います」 「我々がいいプレッシャーをかけたと思っても、マテウス・サヴィオに入ればかわされる。そこも含めて怖がるなということなので、うまくプレスが嵌りそうになったけどダメだった。それがどうしたんだと。1回か2回剥がされたのがどうだと言うんだというぐらいに腹を据えて、我々の攻守においてやろうとしていることを貫くところが必要でした」 おそらく試合後に指揮官からそういった問題点を指摘されたという部分で、選手も前半の守備時の対応を課題として挙げる声が多かった。 山見は「前で奪うという姿勢にもかかわらず、前に人数がかかっていなかったというのがあった。自分たちとしてはそこをやり続けるというところができなかったのが、一番の負けた要因かなと思います」と前線の選手としての後悔を口に。 一方、1失点目の対応に関して「自分が間合いを空けてしまったというのを反省しなければいけない」と振り返った綱島も、後半は「後ろもほぼ同数気味でもいいから、前に圧力をかけていくというところは意識しました」と修正はできた部分もあるとしながらも「自分たちがやろうとしているサッカーが全くできなかった」と完敗を認めた。 その前半をピッチの外から見守り、後半は攻守両面でスイッチ役を担った齋藤は、「序盤で相手のいい部分が出てしまっていました。具体的に言うと、背後とスピード。そこから失点まで行ってしまったなかで、ちょっと最終ラインが重たくなってしまったのはあるかなと思います」と苦戦の要因を冷静に分析した。 加えて、指揮官が「飲まれた」と表現した埼スタでのプレーに関しては「どんな状況でも前向きにトライしていくということが、ヴェルディの良さが出る状態。本当にトライする姿勢は常になくしてはいけないなと思います」と、この一戦を教訓にすべきだと戒めた。 まさに完敗と言えるダメージが残る敗戦となったが、チームは中2日で横浜FCとのホームゲームに挑む。今回同様に対戦相手は中6日と準備万端で勝ち点3を奪いに乗り込んでくる。 また、手薄なセンターバックでは谷口がサスペンション、千田が負傷によって欠場が濃厚だ。 しかし、綱島は「この状況を自分自身はそこまでネガティブに考えていないです。自分もそういう背景があって、今のポジションでスタートから出させてもらっているという背景があるので、ここで試合に出られていない選手たちはここに出るためにすごく準備していますし、こういう機会を得て試合に出場する選手というのは出てくると思うので、自分自身はすごくポジティブな印象を受けています」と、日々悔しさを押し殺しながら厳しいトレーニングに励み続けているタフな仲間たちが、この窮地をチャンスに変えてチームの力になってくれるはずだと確信に満ちた表情で語った。 2025.05.03 22:53 Sat4
全員守備・全員攻撃の体現者、東京VのFW染野唯月「自分たちはもっとゴールを狙っていきたい」
東京ヴェルディは11日、味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第16節で湘南ベルマーレと対戦する。FW染野唯月が自身の2試合連発とともに今季2度目の連勝へ静かに闘志を燃やす。 現在、11位の東京Vは前節の横浜FC戦を2-0で勝利し、厳しい4連戦を3勝1敗の上々の戦績で終えた。 その横浜FC戦では中2日の過密日程と主力数名に離脱者が重なったなか、先発6人を入れ替えてスクランブルで臨んだが、出番に飢えていた選手たちの気迫のプレーによって今季初の複数得点差での勝利を飾った。 自身も5試合ぶりのスタメン且つ、本職である[3-4-2-1]の最前線でプレーし、前半の36分にはMF齋藤功佑がボックス左で上げたクロスを、絶妙なプルアウェイの動きでセンターバックとウイングバックの間に入り打点の高いヘディングシュートを叩き込み、スタメン起用に応える今季2点目を挙げた。 得点場面以外でも再三の競り合いの勝利、献身性・ハードワーク、気の利いた守備でファーストディフェンダーとしてチームが志向するコンパクトな守備を牽引。セットプレー以外で決定機を作らせなかった堅守に一役買った。 ストライカーに対して守備面のハードワークを大前提に、その上でゴールという結果も要求する城福浩監督も、「葛藤し続けた彼が、彼らしいヘディングで点を取ったということは、本当に喜ばしい。守備からスタートして攻撃もやり続けていればボールが来るということを実感してくれたとしたら、このチームのコンセプトにそってプレーする後押しになる」と称賛の言葉を送っていた。 その横浜FC戦について染野は「背後を取りつつ、しっかり相手を裏返すというところは意識していましたし、自分から守備はスタートするので、そこのスイッチというところは心がけてプレーをしていました。守備から入って、いい感じで試合に入れたのはよかったです」と、攻守両面で準備してきたものをある程度出すことができたとポジティブに振り返った。 以前からチームではクロスの入り方、とりわけ前線のアタッカーに対しては動き直しの重要性を口酸っぱく要求。今回の染野の得点はまさに狙い通りの形だった。 染野自身も「練習からチーム全体として共通意識を持ってやっていることではあります。相手の裏というところは常に狙っているところなので、そこの位置取りであったりは意識してやっています。何回も動き直してボールを要求することが結果というか、ゴールに繋がったのかなと思います」と手応えを口にしている。 チームは5試合ぶりのスタメン起用となった染野を含め、久々にプレー機会を得た選手たちがいずれも好パフォーマンスを披露し、ポジション争いという部分でも今後に繋がる結果となった。 どちらの立場も経験している背番号9も「誰が出てもスタメンが定着するというわけでもないので、本当にいい選手、練習からいいパフォーマンスを出した選手が試合に出ていくというのは当たり前。そこはプロとしてチャンスをもらった試合で結果を出す。守備であればゼロで抑えるとかというところは大事だなと思いました」と、深澤らの活躍を称えつつ、チーム内で良い競争が生まれている感覚を得ている。 今季2度目の連勝とともに勝てば、今季初めてシーズン成績で勝ち越しとなる重要な一戦に向けては「マンツーマンというか、相手も似たようなシステムのなかで、自分たちがまず個の力で負けないように、相手に押し込まれないで、自分たちの時間帯を増やせればいいかなと思います」と、横浜FC戦同様にミラーゲームではより重要となる局面での戦いを勝負のポイントに挙げた。 リーグ最多タイの7試合クリーンシートと守備面に安定感が出てきた一方、得点力は引き続き明確な課題となるなか、2試合連発も期待されるストライカーはへそを使ったビルドアップの改善を含め、チームとしてより貪欲にゴールを奪いたいとその決意を語った。 「自分たちは後ろから繋ぐというところをチャレンジしているので、そこを放棄せずに自分たちがしっかり顔を出して動いて、ボールに関わる人数を増やしていきながら、ゴール前に人数をかけていくというところ。それがおのずと個人個人の走行距離にも繋がっていきますし、無駄走りという言い方が正しいかはわからないですけど、そういうところが大事なのかなと思います」 「ゼロに抑えてくれるぶん、攻撃陣はやっぱり点を取らなきゃいけないですし、そこはプラスに捉えながら、自分たちはもっとゴールというところを狙っていきたい。個人としても常にゴールは狙っているので、そこは意識して試合に臨めればなと思います」 ストライカーとしてゴール前での攻撃の仕事により注力したい葛藤を常に抱えながらも、FW木村勇大とともに常にチームのために前線からのハードワークで全員守備・全員攻撃の体現者の一人として奮闘が続く染野。 前節はその献身に対する報酬を自ら手繰り寄せたが、連勝を狙う今回の一戦でも引き続きのハードワークとともにゴールという最高の報酬を得るためピッチの上で戦い続ける。 2025.05.10 14:30 Sat5
中2日で臨む横浜FCとの4連戦最終戦、「だからこそ『勝ってやる』という思いでやる」東京Vの城福監督は日程面での不利はね返す姿勢求む
東京ヴェルディの城福浩監督が、6日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第15節の横浜FC戦に向けた会見を実施した。 東京Vは前節、浦和レッズとのアウェイゲームで0-2の敗戦。4試合ぶりの失点とともに敗戦を喫し、順位をひとつ下げて14位に転落した。 5万2千人超えの埼玉スタジアムの完全アウェイの雰囲気に飲まれたことに加え、警戒していた相手の強度が高い前半立ち上がりの失点で全体が重くなった末にセットプレー流れで2失点目。後半は選手交代と意識の切り替えで押し返したが、DF谷口栄斗の一発退場で万事休す。後半終盤は10人で相手を押し込む気概を示したが、完敗と言わざるを得ない内容で好調の上位チーム相手に敗れた。 試合後の会見では「空気に飲まれた」、「怖がらずにやれたのかと言えば、そうは言い切れない前半があった」。メンタル面を含め、腰が引けた前半の戦いを悔やんだ城福監督。 さらに、「我々が中3日で、浦和さんが中7日ということは一言も言っていない」と意識させずに臨んだものの、中3日でのアウェイ連戦という部分でエンジンのかけ方を含め自身のアプローチを改めて反省した。 「過密日程のなかで連戦が続いていくなかで、一番ありがちなのは疲労感が出て、エンジンのかかりが遅いということ。体が重く感じるような状況がキックオフの時にあり得る。それは自分の経験則でもわかっていましたが、そのエンジンのかけ方というか、そこがうまくいかなかったなと」 「(10人となった2点ビハインドの後半終盤)尻に火がついたらあれだけやるわけじゃないですか。浦和さんが開始の20分、25分がどれだけインテンシティ高く、かつハイクオリティのサッカーをしてくるかというのは、個人のレベルを見ても明らかだったので、そこをしっかりしのげば、我々からしたら自分のエネルギーのひょっとしたら最初の20分で、そのエネルギーの50%を使っているのではないかと思うようなしのぎ方だったとしても、一度息が上がれば過密日程であっても思いのほか動けるというところが、ちょっと息が上がるところまでのやらせ方というのが、自分のなかでは反省しています」 とはいえ、「目が覚めて一息上がった状況になれば、みんながボールを呼び込むようになって、体が動くようになってというのも経験できた。実際には勝っていないし得点を取っていないので、あれをやれたと言えるかは別ですけど、選手としては手応えというか、反省としたら気持ちの持ちようであれだけ変われるというのは感じてくれた」と、痛い目を見ながらもチームがまた一つ成長のきっかけを得たとポジティブな姿勢も忘れない。 そんななか、チームは4連戦のラストゲームで19位の横浜FCと対戦。 昇格組となるアウェイチームは2連敗中且つ4試合未勝利と厳しい序盤戦を過ごしているが、「簡単な相手ではない」と一つ歯車が嚙み合えば、下位を脱する力がある相手だと警戒している。 「資金力があるチームなので、我々から見ると、個を揃えたなかでそれをチームにしていくというプロセス。横浜FCは毎年そういうチーム作りをしてきているチームだと思います。そういう意味で最初は難しい戦いになるけれども、そこが馴染んできて最大値を掴んできたら、それは簡単じゃなくなるというふうに思います」 「個のストロングをお互いが理解しながら、そこから逆算した組み合わせにしているなというふうに思っているので、そこは我々が相手の利き足であったりとか、どのようにしてスクランブルを起こそうとしてきているのかを予測したりであるとかというのは意識しなければいけない」 また、谷口をサスペンション、DF千田海人、DF林尚輝が負傷と3バックの主力3人を欠く形での戦いを強いられるなか、高精度のクロッサーと前線に高さのあるストライカーを揃える相手の攻撃への対応はひとつのポイントとなる。 その点について「細心の注意を払いたい」としながらも、指揮官は試合全体としては自分たちで主導権を握る戦いをすることが重要だと語った。 「相手が利き足でクロスを上げて、中の身長の高い選手が飛び込んでいくという回数が多くなれば、もちろん勝負としては危うくなる難しくなる。まずはその回数を減らすこと。もしその場面になっても、少しでも相手が圧力をかかった状態でクロスを上げるような状況にすること。ヘディングそのものを叩き込まれないように、まずは競り合う直前のところからの駆け引きをすること。あとはセカンドボール。ここへの集中というのは大事になると思うので、そこは細心の注意を払いたいと思います」 「その数を減らすという意味では、我々がボールを握るということが一番大きな方法論のひとつだと思うので、前に進まないということではなくて、我々が相手陣でボールを握りながら厳しいところにボールをつけていくという場面を多くしたいなと思います」 中2日での4連戦のラストマッチという過酷なコンディションに加え、浦和戦に続いて対戦相手の横浜FCは、前節が後ろ倒し開催となる影響で中6日と十分な休養と準備を施して挑んでくる。 過去に指揮を執った際に13連戦を経験し、「いろんなチームのいろんな状況はありますし、これが得だったとか損だとか、なんで我々だけかというふうなことは思ってもしょうがない」と日程面について触れた指揮官。ただ、その経験豊富な指揮官としても「連戦のなかで2試合続けて、相手が大きく休みが取れているというのは自分の経験上でも珍しい」と、正直な思いも吐露。 それでも、逆境でこそ燃える闘将は「だからこそ『勝ってやる』という思いでやる。だからこそ『走ってやる』と。『日程くん、見てろよ』というぐらいのメンタリティがないとダメだと思います」と、ミラーゲームが想定される状況でベースの部分で相手を上回りたいと意気込んだ。 なお、ディフェンスラインを中心に中2日でのメンバリングについては、心身のコンディションを含めギリギリまで見極める必要があるとしながらも、「この状況を、レギュラー格の今まで出ていた選手が同じポジションで何人もいなくなったと捉えるか、だからこそ『見てろよ』と」、「それは当該の選手だけではなくて、我々もそう思わないと、本当にそういうマインドにならないので、これを乗り越えてみせる。そのためにやってきたでしょというエネルギーに満ちた状態でピッチに立たせてやりたい」と、自身も覚悟を持ってチームとしての最大値を引き出す選択をしたいと語った。 2025.05.05 18:30 Mon清水エスパルスの人気記事ランキング
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【明治安田J1第14節まとめ】鹿島は4連勝で首位キープ、浦和は5連勝で2位浮上…G大阪が4ゴール快勝で連勝
3日に明治安田J1リーグ第14節の8試合が各地で行われた。 <h3>【G大阪vs湘南】助っ人の2戦連発など4ゴール快勝</h3> 14位のガンバ大阪は11位の湘南ベルマーレと対戦。前節首位を下したG大阪はこの日も攻撃陣が躍動する。 開始2分、GKのロングボールを受けたデニス・ヒュメットがファン・アラーノのパスを受けるとドリブルをスタートさせボックス手前から左足一閃。強烈なミドルシュートで先制すると、13分にはスルーパスに抜け出した宇佐美貴史がボックス内左からシュート。これはGK上福元直人にセーブされるが、岸本武流が詰めて追加点を奪う。 勢いに乗るG大阪は29分にもカウンター。左サイドを仕掛けたファン・アラーノがクロスを入れると、ボックス内に走り込んだ岸本がハーフボレーで蹴り込み3点目。35分にはボック付近のFKからクリアボールを黒川圭介が拾ってクロス。ファーサイドで半田陸が折り返すと、中谷進之介がヘディングで押し込み4点目。前半に一気に試合を決めたG大阪が4-0で快勝を収めた。 <h3>【鹿島vs町田】4連勝の鹿島が首位キープ</h3> 3連勝で首位に立つ鹿島アントラーズと3連敗を止めた7位のFC町田ゼルビアの一戦。鹿島が主導権を握り中、16分には関川郁万が負傷交代するアクシデントが発生。すると39分、チャヴリッチのパスをボックス手前で受けた鈴木優磨が素早くボックス左に展開。駆け上がった安西幸輝の折り返しを走りこんだ田川亨介が左足で流し込んだ。 鹿島が先制した展開となった中、町田は選手交代で流れを変えにいくも、なかなかゴールを奪えず。70分には、ナ・サンホが直接FKで狙ったがシュートはクロスバー直撃。町田の猛攻は最後まで続いたが、鹿島が1点を守り切って、首位をキープした。 <h3>【新潟vsFC東京】下位対決はFC東京に軍配</h3> 17位のアルビレックス新潟と16位のFC東京の一戦は点の取り合いに。先制したのはFC東京。8分にルーズボールを拾ったマルセロ・ヒアンがドリブルで運ぶと、ボックス手前から左足一閃。移籍後初ゴールで見事に先制する。 前半はFC東京がリードして終えると52分にも追加点。敵陣でFC東京はボールを回すと、細かくパスを繋いでいくと起点となった小泉慶がフィニッシュを仕上げて追加点を奪う。 2点ビハインドとなった新潟。しかし66分に奥村仁が左サイドを仕掛けてボックス内からシュート。これはGK野澤大志ブランドンがセーブするも、クリアが小さくなると笠井佳祐がこぼれ球を蹴り込み1点を返す。 1点差となったが82分には新潟が右サイドからのダニーロ・ゴメスのクロスを奥村がボックス内で合わせるも左ポスト直撃。すると、ここからFC東京がカウンター。白井康介が拾ってドリブルスタート。敵陣まで1人で持ち込みスルーパスを出すと、マルセロ・ヒアンが抜け出しフィニッシュ。新潟は後半アディショナルタイムにダニーロ・ゴメスが1点を返すも2-3でFC東京が勝利を収めた。 その他、東京ヴェルディを2-0で下した浦和レッズは5連勝。2週間ぶりの試合となったヴィッセル神戸はファジアーノ岡山を2-0で下してこちらも4連勝と勝ち点を重ねている。 <h3>◆明治安田J1リーグ第14節</h3> ▽5/3(土) サンフレッチェ広島 2-1 アビスパ福岡 【広島】 加藤陸次樹(後22) ジャーメイン良(後45+8) 【福岡】 見木友哉(後41) アルビレックス新潟 2-3 FC東京 【新潟】 笠井佳祐(後21) ダニーロ・ゴメス(後45+9) 【FC東京】 マルセロ・ヒアン(前8、後37) 小泉慶(後7) 清水エスパルス 0-3 名古屋グランパス 【名古屋】 稲垣祥(前36) 和泉竜司(後3) 椎橋慧也(後5) 鹿島アントラーズ 1-0 FC町田ゼルビア 【鹿島】 田川亨介(前39) 浦和レッズ 2-0 東京ヴェルディ 【浦和】 松尾佑介(前6) 渡邊凌磨(前31) ガンバ大阪 4-0 湘南ベルマーレ 【G大阪】 デニス・ヒュメット(前2) 岸本武流(前13、前29) 中谷進之介(前35) ヴィッセル神戸 2-0 ファジアーノ岡山 【神戸】 宮代大聖(後6) 井手口陽介(後28) 京都サンガF.C. 2-3 セレッソ大阪 【京都】 原大智(前12) 松田天馬(前14) 【C大阪】 ルーカス・フェルナンデス(前18) 古山兼悟(前43) 中島元彦(後20) <span class="paragraph-title">【動画】覚醒した助っ人、デニス・ヒュメットが2戦連発の衝撃ミドル</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="OdH_JRuadok";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.03 21:50 Sat2
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“Jリーグの日”5月15日からJリーグがYouTube&TikTokで32試合フルマッチライブ配信! 各シーズンの名試合を1試合ずつ厳選
Jリーグは9日、Jリーグ開幕32周年を記念して、過去のリーグ戦32試合をJリーグ公式YouTube・TikTokチャンネルにて連続ライブ配信することを発表した。 1993年5月15日に開幕したJリーグ。今年で32周年を迎える中、Jリーグの日 特別企画として5月15日(木)の5時15分から「32試合フルマッチライブ配信」を実施する。 5月17日(土)の12時40分まで、連続して32試合のフルマッチを配信。1993シーズンから2024シーズンのリーグ戦のうち、毎シーズン1試合をピックアップして配信します。2016年以前の試合については、実況・解説を再収録して行われる。 なお、アーカイブは行われないため、ライブ配信でのみ楽しめることとなる。 <h3>◆Jリーグの日特別企画 32試合フルマッチライブ配信リスト</h3> ・1993年 Jリーグサントリーシリーズ 第1節 ヴェルディ川崎 vs 横浜マリノス 実況:平畠啓史 / 解説:水沼貴史 ・1994年 Jリーグサントリーチャンピオンシップ 第2節 ヴェルディ川崎 vs サンフレッチェ広島 実況:平畠啓史 / 解説:水沼貴史 ・1995年 Jリーグサントリーシリーズ 第13節 ベルマーレ平塚 vs 鹿島アントラーズ 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・1996年 Jリーグ 第29節 鹿島アントラーズ vs 名古屋グランパスエイト 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・1997年 Jリーグ1stステージ 第1節 ガンバ大阪 vs ベルマーレ平塚 実況:原大悟 / 解説:永島昭浩 ・1998年 Jリーグ2ndステージ 第8節 ジュビロ磐田 vs ジェフユナイテッド市原 実況:永田実 / 解説:松原良香 ・1999年 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 清水エスパルス vs ジュビロ磐田 実況:永田実 / 解説:松原良香 ・2000年 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ第15節 ヴィッセル神戸 vs 京都サンガF.C. 実況:原大悟 / 解説:永島昭浩 ・2001年 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 鹿島アントラーズ vs ジュビロ磐田 実況:八塚浩 / 解説:名良橋晃 ・2002年 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第12節 ジュビロ磐田 vs ガンバ大阪 実況:桑原学 / 解説:福西崇史 ・2003年 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第15節 横浜F・マリノス vs ジュビロ磐田 実況:原大悟 / 解説:長谷川アーリアジャスール ・2004年 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第1節 ヴィッセル神戸 vs ジェフユナイテッド市原 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史 ・2005年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 川崎フロンターレ vs ガンバ大阪 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史 ・2006年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 浦和レッズ vs ガンバ大阪 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2007年 Jリーグ ディビジョン1 第1節 浦和レッズ vs 横浜FC 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2008年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 ジェフユナイテッド市原 vs FC東京 実況:桑原学 / 解説:石川直宏 ・2009年 Jリーグ ディビジョン1 第34節 浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2010年 Jリーグ ディビジョン1 第12節 FC東京 vs 清水エスパルス 実況:桑原学 / 解説:石川直宏 ・2011年 Jリーグ ディビジョン1 第7節 川崎フロンターレ vs ベガルタ仙台 実況:平畠啓史 / 解説:ワッキー ・2012年 Jリーグ ディビジョン1 第33節 サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪 実況:平畠啓史 / 解説:柿谷曜一朗 ・2013年 Jリーグ ディビジョン1 第33節 セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ 実況:平畠啓史 / 解説:柿谷曜一朗 ・2014年 J1昇格プレーオフ 準決勝 ジュビロ磐田 vs モンテディオ山形 実況:原大悟 / 解説:坪井慶介 ・2015年 明治安田生命 Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第1戦 ガンバ大阪 vs サンフレッチェ広島 実況:永田実 / 解説:藤本淳吾 ・2016年 明治安田生命J1リーグ 1stステージ第5節 ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス 実況:永田実 / 解説:藤本淳吾 ・2017年 明治安田生命J1リーグ 第34節 川崎フロンターレ vs 大宮アルディージャ 実況:西岡明彦 / 解説:名良橋晃 ・2018年 明治安田生命J1リーグ 第21節 ヴィッセル神戸 vs ジュビロ磐田 実況:寺西裕一 / 解説:佐藤慶明 ・2019年 明治安田生命J2リーグ 第42節 柏レイソル vs 京都サンガF.C. 実況:原大悟 / 解説:松原良香 ・2020年 明治安田生命J1リーグ 第30節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 実況:下田恒幸 / 解説:福田正博 ・2021年 明治安田生命J1リーグ 第26節 アビスパ福岡 vs 川崎フロンターレ 実況:南鉄平/ 解説:森﨑浩司 ・2022年 明治安田生命J1リーグ 第24節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 実況:西岡明彦 / 解説:福田正博 ・2023年 J1昇格プレーオフ 決勝 東京ヴェルディ vs 清水エスパルス 実況:原大悟 / 解説:清水範久 ・2024年 明治安田J1リーグ 第1節 東京ヴェルディ vs 横浜F・マリノス 実況:下田恒幸 / 解説:水沼貴史、槙野智章 <span class="paragraph-title”>【動画】Jリーグの日特別企画 32試合フルマッチライブ配信!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="CFavXpQ3W5w";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.05.09 14:15 Fri4
柏が完璧な崩しで決めた垣田裕暉のゴールを守り切り無敗を「9」に、清水は手痛い連敗【明治安田J1第15節】
6日、明治安田J1リーグ第15節の柏レイソルvs清水エスパルスが三協フロンテア柏スタジアムで行われた。 3位につける柏と6位につける清水の一戦。柏は前節は1週間前となり、清水は中2日。ともに名古屋グランパスと対戦しており、柏は勝利、清水は惨敗に終わっていた。 柏はスタメン5名を変更し、中島舜、白井永地、渡井理己、細谷真大、木下康介が外れ、久保藤次郎、熊坂光希、仲間隼斗、垣田裕暉、小泉佳穂が入る。 清水も5名を変更し、山原怜音、弓場将輝、松崎快、乾貴士、北川航也が外れ、蓮川壮大、羽田健人、中原輝、矢島慎也、アフメド・アフメドフが入った。 互いにターンオーバーを行った中での試合。雨が強く降る中で、ピッチには水が溜まりプレーし辛い状況の中、19分に宇野禅斗がクリアしようとして足を上げたところ仲間隼斗の顔面を蹴ってしまうことに。危険なプレーとなったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックの結果、イエローカードに終わった。 柏はボールを動かして時間を使っていく戦いに。清水は柏のポゼッションの前に引いて守る戦いに。柏はボールを動かすが、水が溜まっているところで止まるなど、リズムを掴みきれない。 柏が圧倒的にポゼッションする中で、清水も粘り強く守る展開に。互いにほとんどシュートまで持っていけない展開となる。 柏は40分、左サイドから崩すと垣田がボックス内でコントロールし最後は仲間がシュートも枠を越えていく。 柏は前半アディショナルタイムにカウンターからチャンス。久保が持ち出して最後は垣田がボックス手前からシュートも、DFにブロックされる。 すると47分、北川が前線でキープしてマイナスのボールを送ると、マテウス・ブエノがミドルシュート。しかし、これはクロスバーに嫌われる。 後半立ち上がりに押し込まれた柏だったが52分に完璧に崩す。古賀太陽からのロングスルーパスに仲間が反応。裏に抜け出すと、ボックス内左からのグラウンダーのクロスに垣田がファーサイドで滑り込んだわせて、柏が先制する。 清水は攻め立てる中で67分にビッグチャンス。ロングボールに対してGK小島亨介が飛び出るとこぼれ球を途中出場の乾貴士がカット。無人のゴールへと流し込みにいくが、犬飼智也が戻ってクリアし、柏は事なきを得る。 清水は背後を狙い、柏ゴールに迫っていくが、柏もしっかりと時間を使っていき、良い形で攻撃はさせない。それでも86分、清水は右CKを獲得すると松崎のクロスにドウグラス・タンキがボックス中央でヘッド。これがネットを揺らし清水が同点に追いつく。しかし、ヘディングの前にドウグラス・タンキは小屋松知哉をボックス内で押したとしてノーゴールとなった。 アディショナルタイムは7分と長い時間が設けられるが、清水が攻めて柏が守るという展開に。アディショナルタイム7分には、クロスに飛び出したGK小島がいないところを、カピシャーバが押し込むが木下が肩でブロック。VARチェックでハンドを確認したがPKはなし。そのまま柏が逃げ切って勝利し9戦無敗に。清水は3連勝の後の手痛い連敗となってしまった。 柏レイソル 1-0 清水エスパルス 【柏】 垣田裕暉(後7) <span class="paragraph-title">【動画】柏の完璧な崩しから垣田裕暉が決め切る!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1919670423698211132?ref_src=twsrc%5Etfw">May 6, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.06 18:02 Tue5