ビラに競り負けたエバートン、来季CL出場遠のく痛恨の勝ち点逸…《プレミアリーグ》
2021.05.02 06:04 Sun
プレミアリーグ第34節、エバートンvsアストン・ビラが1日にグディソン・パークで行われ、アウェイのアストン・ビラが1-2で勝利した。
前節、アーセナルとの接戦をモノにしてリーグ6戦ぶりの白星を手にした8位のエバートン(勝ち点52)。11位のアストン・ビラ(勝ち点45)を相手に連勝を狙った一戦では、アーセナル戦と全く同じスタメンを採用。ただ、ウォームアップ中にふくらはぎを痛めたハメス・ロドリゲスがプレー不可能となり、直前にイウォビが急遽スタメンに入った。
ハメス不在によってエバートンは最前線にキャルバート=ルーウィン、2列目に右からイウォビ、シグルドソン、リシャルリソンを配した[4-2-3-1]でスタート。試合は立ち上がりからオープンな展開を見せた。
まずは13分、最終ラインでボールを持っていたDFホルゲイトにプレッシャーをかけたワトキンスがボールを奪い切り、慌てて飛び出してシュートコースを消しにきたGKピックフォードのポジションを見極めてゴール左隅へシュートを流し込んだ。
痛恨のミスから先に失点したエバートンだが、すぐさま試合を振り出しに戻す。19分、右CKの場面でディーニュがファーに浮き球で入れたボールを競り勝ったキャルバート=ルーウィンが強烈なヘディングシュートで決め切った。
すると、前半半ばから終盤にかけてはアウェイのビラが主導権を握り返す。切り替えの鈍さ、2セントラルMFの脇が空くエバートンの守備に対して古巣対戦のバークリーを起点として攻撃が機能。32分にはゴール前の混戦からエル・ガジがクロスバー直撃のシュートを放てば、37分にも中央で浮いたバークリーが左ポスト直撃のミドルシュートを放つなど、勝ち越しゴールまであと一歩という鋭い攻撃を幾度も見せた。
ビラペースも1-1のイーブンで折り返した試合は、ハーフタイムにきっちり修正を施したエバートンが優勢に試合を運ぶ。前半に比べて守備が改善されたホームチームは左サイドのリシャルリソンに良い形で縦パスが入る回数が増え、ブラジル代表FWの打開力で際どい場面を作り出す。
後半半ばを過ぎると、試合は完全に膠着状態に陥ったが、先にゴールをこじ開けたのは、またしてもアウェイチームだった。80分、ペナルティアーク付近で右サイドのトラオレから斜めのパスを受けたエル・ガジが流れるようなフィニッシュワークから見事な右足のコントロールシュートをゴール右上隅に突き刺した。
逆転でのトップ4フィニッシュに向けて勝ち点逸は許されないエバートンは、ここから前がかってゴールを目指す。だが、85分にボックス手前でキングが放った右足のミドルシュートはわずかに枠の左に外れ、絶好の同点機を逸した。
結局、エル・ガジのファインゴールが決勝点となった白熱の一戦に敗れたエバートンは、1試合未消化ながらも4位チェルシーとの勝ち点差が9ポイントに広がった。
前節、アーセナルとの接戦をモノにしてリーグ6戦ぶりの白星を手にした8位のエバートン(勝ち点52)。11位のアストン・ビラ(勝ち点45)を相手に連勝を狙った一戦では、アーセナル戦と全く同じスタメンを採用。ただ、ウォームアップ中にふくらはぎを痛めたハメス・ロドリゲスがプレー不可能となり、直前にイウォビが急遽スタメンに入った。
ハメス不在によってエバートンは最前線にキャルバート=ルーウィン、2列目に右からイウォビ、シグルドソン、リシャルリソンを配した[4-2-3-1]でスタート。試合は立ち上がりからオープンな展開を見せた。
痛恨のミスから先に失点したエバートンだが、すぐさま試合を振り出しに戻す。19分、右CKの場面でディーニュがファーに浮き球で入れたボールを競り勝ったキャルバート=ルーウィンが強烈なヘディングシュートで決め切った。
さらに、畳みかけるホームチームは23分にもディーニュの左サイドからのアーリークロスに反応したキャルバート=ルーウィンがダイビングヘッドでゴールを狙うが、これはGKマルティネスのビッグセーブに阻まれる。
すると、前半半ばから終盤にかけてはアウェイのビラが主導権を握り返す。切り替えの鈍さ、2セントラルMFの脇が空くエバートンの守備に対して古巣対戦のバークリーを起点として攻撃が機能。32分にはゴール前の混戦からエル・ガジがクロスバー直撃のシュートを放てば、37分にも中央で浮いたバークリーが左ポスト直撃のミドルシュートを放つなど、勝ち越しゴールまであと一歩という鋭い攻撃を幾度も見せた。
ビラペースも1-1のイーブンで折り返した試合は、ハーフタイムにきっちり修正を施したエバートンが優勢に試合を運ぶ。前半に比べて守備が改善されたホームチームは左サイドのリシャルリソンに良い形で縦パスが入る回数が増え、ブラジル代表FWの打開力で際どい場面を作り出す。
後半半ばを過ぎると、試合は完全に膠着状態に陥ったが、先にゴールをこじ開けたのは、またしてもアウェイチームだった。80分、ペナルティアーク付近で右サイドのトラオレから斜めのパスを受けたエル・ガジが流れるようなフィニッシュワークから見事な右足のコントロールシュートをゴール右上隅に突き刺した。
逆転でのトップ4フィニッシュに向けて勝ち点逸は許されないエバートンは、ここから前がかってゴールを目指す。だが、85分にボックス手前でキングが放った右足のミドルシュートはわずかに枠の左に外れ、絶好の同点機を逸した。
結局、エル・ガジのファインゴールが決勝点となった白熱の一戦に敗れたエバートンは、1試合未消化ながらも4位チェルシーとの勝ち点差が9ポイントに広がった。
アストン・ビラの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
|
アストン・ビラの人気記事ランキング
1
プレミアリーグ上位対決での疑惑の判定…PGMOLチーフのウェブ氏が見解「アーセナルのゴール取り消しは正しい判断」
プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)でチーフを務めるハワード・ウェブ氏が、アストン・ビラvsアーセナルでの判定について問題なしとの見方を示した。プレミアリーグ公式サイトが伝えている。 今季は定期的に審判の判定が議論になっているプレミアリーグ。特にアーセナルは第11節のニューカッスル戦でいくつかの際どい判定がことごとく不利に働いたことから、試合後にはミケル・アルテタ監督は「恥ずべき判定だ」と主審に激怒。クラブも指揮官の肩を持つ声明を出したことで、賛否両論を巻き起こした。 そんなアーセナルは、プレミアリーグ第16節のビラ戦でも議論の的になる判定が発生。1点を追う状況で迎えた90分、FWカイ・ハヴァーツが同点弾を挙げたかに見えたが、これはハヴァーツのハンドで取り消しに。ただし、その直前には相手DFマティ・キャッシュの手にも当たっているように見えたため、試合後にはさまざまな意見が飛び交った。 これについて、ウェブ氏は判定に問題はなかったと断言。現行ルールについて解説し、ジャレッド・ジレット主審の冷静なジャッジを称えている。 「ルールとして、たとえ偶発的なものであっても攻撃側の選手の手や腕にボールが接触し、それが即ゴールにつながったらファールになる。その点、ジャレッド・ジレット主審のフィールドでの判断は実に正しかった。カイ・ハヴァーツの腕に接触があったなら、ルールとしてファールだ」 「故意ではなくても、ファールはとらなければならない。そして、ハヴァーツの腕に当たりゴールが無効になる状況でありながら、その数秒前にはマティ・キャッシュの腕にも同じように偶然ボールが当たっていた。しかし、彼はファールではなかった」 「ルールとして、彼にファールを与えることはできない。彼は守備側であり、ファールとするには不自然に体を大きく広げたり意図的にハンドがあったりする必要があるからだ。彼はそのどれにも該当せず、ファールとしなかったのは正しい。そしてその後にハヴァーツの手に当たった以上、ゴールは認められない」 「このルールは5年ほど前から施行されている。ルールは常に見直されており、もしかしたら変更されるかもしれない。だが、今回のケースにおいてレフェリーは絶対に正しいことをした」 「これにVARが介入するなら、ボールが手に当たっていないという明確な証拠があるかチェックする必要がある。それが決定的でないなら、彼らはフィールド上の判定のままにするだろう。そして実際にVARを見ると、ハヴァーツの腕に接触していると示す角度があった」 「VARは試合を審判するためにあるのではなく、明らかなミスに対するセーフティネットとして存在する。ジャレッドはその立場からこの状況を明確に見てファールとした。そうするのは正しく、彼の功績になるだろう」 2023.12.13 18:35 Wed2
「寄せすぎ」「コピーだ」アストン・ビラの新エンブレムがチェルシーに酷似?実は過去のデザインを踏襲したもの
アストン・ビラは10日、クラブの新しいエンブレムを発表した。 ビラは6月からクラブのエンブレムデザインを変更することを検討。現在のエンブレムを含めた3つのパターンでファン投票を行った結果、1982年のヨーロッパカップ優勝に敬意を表した円形のエンブレムになることが決まった。 当時のビラも円形のエンブレムを採用しており、ファン投票では実に77%がこのデザインに票を入れたという。 ただ、円形のシルエットに中央に描かれたライオンといくつかの要素がチェルシーと被ることもおり、「寄せすぎ」、「コピーだ」、「ほぼチェルシー」、「チェルシーの色違いみたいじゃん」と指摘する声も多い。 なお、今シーズン限りは現在のエンブレムが継続され、2023-24シーズンから新エンブレムが採用される。来シーズンの新ユニフォーム等も新しいエンブレムを用いたデザインになるとのことだ。 プレミアリーグで得点力不足に喘いでいたビラは10月末にスティーブン・ジェラード監督を解任。11月からウナイ・エメリ監督のもとでは得点力が改善されると同時に早速白星もあげており、ここからの巻き返しに期待がかかっている。 ※記事写真は現在のエンブレム <span class="paragraph-title">【写真】アストン・ビラの新エンブレム!一応チェルシーとも比較…</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">"Can I copy your homework?"<br><br>"Yeah just change it up a bit so it doesn't look obvious"<br><br>"Okay" <a href="https://t.co/R9w7OHEzeE">pic.twitter.com/R9w7OHEzeE</a></p>— ODDSbible (@ODDSbible) <a href="https://twitter.com/ODDSbible/status/1590767899039469573?ref_src=twsrc%5Etfw">November 10, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.11.11 17:45 Fri3
チェルシー相手の一撃から1週間…2部ミドルズブラの21歳FWロジャーズがアストン・ビラへ完全移籍
アストン・ビラは1日、ミドルズブラから元U-20イングランド代表FWモーガン・ロジャーズ(21)の完全移籍獲得を発表した。 ロジャーズはチャンピオンシップ(イングランド2部)のミドルズブラでマイケル・キャリック監督に鍛えられていたアタッカー。ワントップに2列目中央、ウイングと様々なポジションで起用されていた21歳は、今季ここまで公式戦33試合7ゴール9アシストを記録している。 これまでの歩みを紐解くと、16歳でマンチェスター・シティの下部組織に加入もファーストチーム昇格はならず、ボーンマス(2部時代)やブラックプールなどへの武者修行を経験。現在までにプレミアリーグ出場歴はないが、世代別のイングランド代表では常連であり、将来を嘱望されてきたタレントと言える。 今季加入のキャリック・ミドルズブラでは、最後の試合となった1月23日のEFLカップ準決勝2ndレグ・チェルシー戦でゴール。チームは1-6と大敗して決勝戦進出を逃したが、ロジャーズ自身はプレミア挑戦への弾みをつける1点となった。 2024.02.01 21:15 Thu4
エメリ監督がアストン・ビラと2027年まで契約延長!
アストン・ビラは23日、ウナイ・エメリ監督(52)との契約を2027年6月30日まで延長したことを発表した。 新契約にサインしたエメリ監督は、公式サイトで以下のようにコメントしている。 「私たちはビラのファン、クラブのオーナー、経営陣、そして私たちの誇りであるこの素晴らしい選手たちとともに歩む日々を楽しんでいる」 「私と経営陣は、オーナーのビジョンに共感している。ナセフ(・サウィリス)とウェス(・エデンス)はとても協力的で尊敬しているし、このフットボールクラブを発展させるための良い環境と適切な体制が整っている」 「私たちは、これまでに築き上げてきた勤勉な精神、賢明な決断、オーナーとの協調性を維持しなければならない。我々はより良くなるために努力する。そしてお互いに要求し合う。向上心は常にこのプロジェクトのモットーであり、またそうでなければならない」 これまでセビージャやパリ・サンジェルマン、アーセナルなどで監督を歴任したエメリ監督は、2022年10月に解任されたスティーブン・ジェラード前監督の後任としてビラの指揮官に就任。当時16位と低迷していたチームを7位まで押し上げ、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権の獲得に導いた。 昨夏の移籍市場でDFパウ・トーレスやMFユーリ・ティーレマンス、FWムサ・ディアビらを獲得。リーグ戦とヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の二足の草鞋となった今季は、ここまでプレミアリーグでチャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位に位置し、ECLでは準決勝進出を決めている。 2024.04.23 23:40 Tue5
