ブラジル下部リーグで事件…軍警察が選手の足を狙って故意にゴム弾発砲

2024.07.12 16:45 Fri
Getty Images
ブラジル下部リーグで試合後の小競り合いの際に、軍警察による選手への故意のゴム弾発砲が問題となっている。事件は10日に行われたカンピオナート・ゴイアーノ2部のグレミオ・アナポリスvsセントロ・オエステの試合後に発生。セントロ・オエステの2-1の勝利に終わった試合後にピッチ上で両チームの選手が乱闘となり、これを阻止する目的で軍警察が介入した。

その際にビデオカメラには軍警察の隊員が、グレミオ・アナポリスのGKラモン・ソウザの左足を狙ってゴム弾を発砲する様子が映されていた。
隊員は発砲後も再び足を痛めたソウザに銃を向け、同選手は足を引きずりながらも、さらなる被弾を避けるためにその場から逃げていた。

その後、足の出血がひどかったソウザはピッチ上でチームドクターの応急処置を受けた後、救急車で付近の医療センターに搬送された。
所属選手のこの被害を受け、グレミオ・アナポリスは以下の声明を発表。軍警察の対応を強く非難した。

「グレミオ・アナポリスは、水曜日の夜にホナス・ドゥアルテ・スタジアムで起きた、遺憾で馬鹿げた、不快な事件を公に非難します。試合終了後、私たちのゴールキーパー、ラモン・ソウザは、特殊警察会社(CPE)の警察官が発射したゴム弾に卑劣にも撃たれました」

「これは、ホナス・ドゥアルテ・スタジアムにいた人々の安全と誠実さを気にかけるべき人物による、恐ろしく、信じ難い、犯罪的な行為です」

「グレミオ・アナポリスは、責任者が処罰され、正義が実現し、この犯罪行為が罰せられないままにならないよう、適切な措置を講じると発表します」

一方、軍警察は事件の捜査を開始したことを確認すると共に、「隊員によるいかなる不正行為も容認しない」との声明を発表している。

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