JリーグからはG大阪のDFクォン・ギョンウォンのみ、E-1選手権に臨む韓国代表メンバー26名が発表!

2022.07.11 16:00 Mon
©︎J.LEAGUE
韓国サッカー連盟(KFA)は11日、EAFF E-1サッカー選手権に臨む韓国代表メンバーを発表した。

今回のメンバーには26名が招集。Jリーグ勢ではDFクォン・ギョンウォン(ガンバ大阪)のみが選出。海外組も、MFファン・インボム(ルビン・カザン/ロシア)、MFソン・ジュノ(山東泰山/中国)のみとなっている。
また、MFコ・ヨンジュン(浦項スティーラース)、DFイ・サンミン(FCソウル)、MFカン・ソンジン(FCソウル)、DFキム・ジュソン(金泉尚武)、MFイ・ギヒョク(水原FC)はA代表初招集とのことだ。

韓国は、20日に中国代表と初戦を戦い、24日に香港代表、27日に日本代表と対戦する。

なお、韓国は8度の開催で5度の優勝を経験。前回大会にあたる2019年も優勝し3連覇中。今年は4連覇を狙う。
◆韓国代表メンバー26名
GK
チョ・ヒョヌ(蔚山現代)
キム・ドンジュン(済州ユナイテッド)
ソン・ボムグン(全北現代モータース)

DF
キム・ヨングォン(蔚山現代)
クォン・ギョンウォン(ガンバ大阪/日本)
イ・サンミン(FCソウル)
ユン・ジョンギュ(FCソウル)
キム・ジュソン(金泉尚武)
チョ・ユミン(大田ハナシチズン)
ホン・チョル(大邱FC)
キム・ジンス(全北現代モータース)
キム・ムンファン(全北現代モータース)

MF
クォン・チャンフン(金泉尚武)
ファン・インボム(ルビン・カザン/ロシア)
ペク・スンホ(全北現代モータース)
ソン・ミンギュ(全北現代モータース)
キム・ジンギュ(全北現代モータース)
ソン・ジュノ(山東泰山/中国)
キム・ドンヒョン(江原FC)
オム・ウォンサン(蔚山現代)
ナ・サンホ(FCソウル)
カン・ソンジン(FCソウル)
コ・ヨンジュン(浦項スティーラース)
イ・ギヒョク(水原FC)

FW
チョ・ギュソン(金泉尚武)
チョ・ヨンウク(FCソウル)

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韓国サッカー協会(KFA)は11日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に臨む韓国代表メンバー23名を発表した。 ユルゲン・クリンスマン監督の下、通算3度目の大会制覇を目指してアジアカップ2023に臨んだ韓国。グループステージを突破し準決勝まで勝ち上がったが、ヨルダン代表の前に惨敗に終わり敗退となった。 さらに、ヨルダン戦の前にチーム内で内紛が起きており、予てから燻っていたクリンスマン監督への批判が殺到。KFAもチームマネジメントの観点で問題視し解任。3月は暫定的にU-23韓国代表のファン・ソンホン監督が指揮を執ることが決まっていた。 新たな体制で臨むW杯予選には、キャプテンのFWソン・フンミン(トッテナム)、アジアカップで揉め事を起こしたMFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)は共に選出。その他、DFキム・ミンジェ(バイエルン)、MFファン・インボム(ツルヴェナ・ズヴェズダ)、MFイ・ジェソン(マインツ)らが順当に選出された。 また、MFペク・スンホ(バーミンガム・シティ)やMFオム・ウォンサン(蔚山HD)が久々に代表復帰。また、MFチョン・ホヨン(光州FC)、FWチュ・ミンギュ、DFイ・ミョンジェ(ともに蔚山HD)が初招集を受けている。 Jリーグ組では、GKソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)が唯一選出されている。 韓国はタイ代表との連戦。21日にホームで、26日にアウェイで対戦する。今回発表された韓国代表メンバー23名は以下の通り。 ◆韓国代表メンバー23名 GK ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ/日本) イ・チャングン(大田ハナシチズン) チョ・ヒョヌ(蔚山HD FC) DF クォン・ギョンウォン(水原FC) キム・ムンファン(アル・ドゥハイル/カタール) キム・ミンジェ(バイエルン/ドイツ) キム・ヨングォン(蔚山HD FC) ソル・ヨンウ(蔚山HD FC) イ・ミョンジェ(蔚山HD FC) キム・ジンス(全北現代モータース) チョ・ユミン(シャールジャFC/UAE) MF パク・ジンソプ(全北現代モータース) ペク・スンホ(バーミンガム・シティ/イングランド) ソン・フンミン(トッテナム/イングランド) オム・ウォンサン(蔚山HD FC) イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン/フランス) イ・ジェソン(マインツ/ドイツ) チョン・ウヨン(シュツットガルト/ドイツ) チョン・ホヨン(光州FC) ホン・ヒョンソク(ヘント/ベルギー) ファン・インボム(ツルヴェナ・ズヴェズダ/セルビア) FW チョ・ギュソン(ミッティラン/デンマーク) チュ・ミンギュ(蔚山HD FC) <span class="paragraph-title">【写真】内紛起こしたソン・フンミンとイ・ガンインが和解の2ショット</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C3llyLHKlu9/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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大韓サッカー協会(KFA)は20日、指揮官不在の韓国代表に関して、キム・ドフン氏(53)暫定的に指揮を執ることを発表した。 韓国代表は、アジアカップ終了後にユルゲン・クリンスマン監督を解任。その後新監督探しの時間がなく、U-23韓国代表を指揮するファン・ソンホン監督が暫定指揮。3月の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦っていた。 その後、6月の北中米W杯アジア2次予選に向けて監督探しを再会。しかし、候補として名前が浮上していたジェシー・マーシュ氏はカナダ代表監督に就任するなど、後任が見つからない状況だった。 キム・ドフン氏は、現役時代は韓国代表のストライカーとしても活躍。“コリアン・ボンバー(爆撃機)”の愛称で親しまれ、全北現代ダイノス(現:全北現代モータース)、城南一和(現:城南FC)でプレー。また、1998年から1999年にはヴィッセル神戸dメオプレーし、2シーズンで58試合27ゴールと得点を量産した。 引退後は指導者となり、2015年に仁川ユナイテッドで初となる監督に就任。2017年からは蔚山現代FC(現:蔚山HD FC)で指揮を執り、コロナ禍の2020年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制して退任。2021年からはシンガポールのライオン・シティ・セーラーズで監督を務めていたが、2022年7月に相手コーチと取っ組み合いの喧嘩をし、頭突きなどの暴力行為で解任されていた。 KFAは監督の選任は続いているものの、6月のW杯予選に間に合わない可能性を考慮し、暫定的にキム・ドフン氏が指揮を執ると発表した。 「代表チーム監督選定のための交渉が継続されており、6月のAマッチ前まで監督選任が終わらない可能性がある。この場合を備え、今日(20日)午前、国家代表電力強化委員を開き、この問題を議論し、その結果、6月の2試合を引き受ける臨時監督でキム・ドフン監督を選任することにした」 また、キム・ドフン氏については「キム・ドフン監督は指導者として多様なキャリアを築きながら能力と成果を見せた」と評価。「シンガポールリーグでチームを優勝に導くなど、現地環境をよく知っている点も背景として作用した」と、これまでの指導実績をもとに選んだとした。 2024.05.20 18:20 Mon

偉大なるキャプテン、眞城美春の2ゴールなどで日本が韓国に3発快勝! U-17女子W杯出場権を獲得【U-17女子アジアカップ】

16日、AFC U17女子アジアカップ2024の準決勝がインドネシアで行われ、U-17日本女子代表はU-17韓国女子代表と対戦し、3-0で勝利。U-17女子ワールドカップ(W杯)出場を決めた。 上位3カ国はドミニカ共和国で今年10月から11月にかけて行われるU17女子W杯の出場権を獲得できる今大会。グループステージを3連勝で終えた日本は、グループAで2位の韓国と対戦した。 日本は[4-2-3-1]のシステムを採用。GKに福田真央、最終ラインは右から福島望愛、太田美月、牧口優花、鈴木温子と並び、中盤は榊愛花と眞城美春がダブルボランチ、2列目が右から木下日菜子、辻あみる、根津里莉日と並び、1トップに古田麻子が入った。 キックオフから日本はそのまま攻め込み、辻が10秒でファーストシュート。ミドルシュートはGK正面に飛んだが、キャッチされる。3分には榊のパスを受けた辻がボックス内からシュート。これもセーブされる。 立ち上がりから日本がプレスをかけて前からボールを奪って攻めていく展開に。ポゼッションをしつつ、一気にゴールに迫る形を続けていくが、決定機は作れずに得点は遠い。 対する韓国はなかなかマイボールにできない展開に。それでもスペースをついた攻撃で日本ゴールを目指すが、大きなチャンスは作れない。 日本が攻め込む展開は変わらず。左右のサイドを使って崩していくがゴールは遠い。すると40分、左サイドから古田がクロスを入れると、ボックス内中央で辻がダイレクトで落とし、最後は根津がボックス内からコースを狙ってダイレクトシュート。これが決まり、日本がようやくゴールを奪う。 攻めあぐねた日本だったがリードして後半を迎えることに。日本はハーフタイムで交代を行わず、後半もペースを握って試合を進めていく。 韓国は積極的に選手交代を行い、52分の時点で4枚のカードを切ることに。それだけ日本が押し込んでいる展開となるが、追加点が遠い。 日本は60分に太田と辻を下げ、朝生珠実と平川陽菜を投入。流れを変えにいく。 しかし65分、韓国の自陣からのロングボールを日本が拾うも、バックパスが短くなると、狙っていたケイシー・フェアが奪い飛び出していたGK福田を交わしていくことに。福田はすぐに戻ると、ボックス内からのシュートを水口がブロック。こぼれ球をケイシー・フェア再びシュートもGK福田がセーブ。日本は最大のピンチを凌ぐこととなる。 すると68分に日本がついにスコアを動かす。榊が右サイドに大きく展開すると、ボックス右から福島がクロス。これを相手がクリアミスすると、ボックス内で拾った眞城が落ち着いて左足でシュート。これがネットを揺らし、待望の追加点を奪うことに成功する。 リードを広げた日本は71分に2枚替え。古田、根津を下げて、佐藤ももサロワンウエキと菊地花奈を起用する。 日本は菊地や佐藤を中心に攻め込んでいくと、88分にも追加点。敵陣でボールを奪うと、菊地がクロスこぼれ球を拾った眞城がボックス内でシュートもブロックされると、こぼれ球を木下がボックス内でシュート。これはGKがセーブするが、眞城がすぐに詰めてネットを揺らし、リードを3点とする。 日本は90分に今大会唯一出番がなかったGK永井愛理を福田に変えてピッチへ送ることに。これで、GK、FP全選手がピッチに立つこととなった。 最後までゲームをコントロールし続けた日本。4試合連続4得点以上とはならなかったが、クリーンシートでしっかりと勝利を収めた。 3-0で勝利した日本は、U-17女子W杯の出場権を獲得。決勝では、この後行われるU-17北朝鮮女子代表とU-17中国女子代表の勝者と対戦し5度目の優勝を懸けて戦う。一方の敗れた韓国は、3位決定戦に回ることとなった。 U-17日本女子代表 3-0 U-17韓国女子代表 【得点者】 1-0:40分 根津里莉日(日本) 2-0:68分 眞城美春(日本) 3-0:88分 眞城美春(日本) 【出場メンバー】 GK 21.福田真央(JFAアカデミー福島) →90分 1.永井愛理(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) DF 16.福島望愛(JFAアカデミー福島) 4.太田美月(大商学園高校) →60分 17.朝生珠実(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 3.牧口優花(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) 6.鈴木温子(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) MF 5.榊愛花(JFAアカデミー福島) 14.眞城美春(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 8.木下日菜子(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) 19.辻あみる(三菱重工浦和レッズレディースユース) →60分 22.平川陽菜(三菱重工浦和レッズレディースユース) 11.根津里莉日(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18) →71分 7.菊地花奈(マイナビ仙台レディースユース) FW 10.古田麻子(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) →71分 9.佐藤ももサロワンウエキ(大商学園高校) <span class="paragraph-title">【動画】キャプテン・眞城美春が勝利を近づける落ち着いたゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/U17WAC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#U17WAC</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/JPNvKOR?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#JPNvKOR</a> <a href="https://t.co/lSHN7hfmQ5">pic.twitter.com/lSHN7hfmQ5</a></p>&mdash; #AsianCup2023 (@afcasiancup) <a href="https://twitter.com/afcasiancup/status/1791038962221683107?ref_src=twsrc%5Etfw">May 16, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.16 17:58 Thu

監督不在の韓国代表、最有力候補とされる元リーズのマーシュ氏と交渉中も報酬でズレか?

ユルゲン・クリンスマン監督との契約をアジアカップ後に解消してから監督不在の韓国代表。新監督候補はいるものの、マネーゲームをする気がなく、大韓サッカー協会(KFA)は監督選定を慎重に行う方針のようだ。韓国『聯合ニュース』が伝えた。 アジアカップではベスト4の成績を残した韓国。しかし、準決勝を前にチーム内で問題が発生。選手同士が衝突した中、準決勝ではヨルダン代表相手に2-0で敗れていた。 それまでもクリンスマン監督の手腕には疑問符がついており、マネジメントの問題もあったために契約解除となった中、3月の北中米ワールドカップ予選ではU-23韓国代表のシン・テヨン監督が暫定的に指揮を執っていた。 6月の活動に向けて新監督を探しているKFA。新たな監督候補を11人リストアップ。韓国人で4人、外国人で7人をピックアップした中、外国人監督の3、4名に絞ったという。 最終候補に対してランク付けをし、最も優先順位の高い人物から細部を詰めていく交渉をスタートしていくというKFA。最有力候補と見られていたのが、元リーズ・ユナイテッドの監督であった、アメリカ人指揮官のジェシー・マーシュ氏(50)と見られている。 KFAの幹部が4月にマーシュ監督とロンドンで会談していたことが発覚。ザルツブルクでは南野拓実も指導し、2019年から2021年まで指揮。オーストリア・ブンデスリーガで2度の優勝を経験している。その後は、RBライプツィヒでも指揮を執り、リーズで1年間指揮を執っていた。 実力に疑いはないものの、問題は報酬面だという。KFAは代表チームの監督の年俸について150〜200万ドル(約2億3000万〜3億1000万円)を水準としており、税金を含めるとおよそ倍になるという。ただ、マーシュ監督がこれまでもらっていたサラリーはそれ以上となっており、その部分での交渉が今は詰まっていないという。 韓国はアジア2次予選でグループCに入り、勝ち点10で首位。6月の2試合では最下位のシンガポール代表、2位の中国代表と対戦。予選突破はまだ決まっていない状況だけに、監督が決まらないと再び支障が大宇頃になりそうだ。 2024.05.13 17:55 Mon

韓国代表の新監督候補にヘスス・カサス氏が浮上 日本撃破のイラク代表指揮官

韓国代表の新指揮官候補に、イラク代表を率いるヘスス・カサス・ガルシア監督(50)が浮上だ。 アジア杯2023で日本代表を撃破したイラク代表。チームを率いるのは、2022年11月就任のスペイン人指揮官、ヘスス・カサス監督だ。 過去にバルセロナの分析官やスペイン代表のアシスタントコーチを務めた経験も持つ同監督。イラク代表との契約は2026年末まで残すが、韓国『スポーツ・ソウル』によると、現在正指揮官がいない韓国代表(※1)の新指揮官候補の1人だという。 (※1)U-23韓国代表のファン・ソンホン監督が暫定指揮 これについて、ヘスス・カサス監督の母国スペインから『Relevo』もこの事実を確認したとのこと。U-23代表の五輪逸などでチョン・モンギュ会長への辞任要求が強まる大韓サッカー協会(KFA)だが、ユルゲン・クリンスマン前監督の後任選定人事も進められているという。 ただ、現段階での最有力はヘスス・カサス監督ではなく、ザルツブルクやRBライプツィヒ、リーズ・ユナイテッドを率いたアメリカ人指揮官のジェシー・マーシュ氏(50)とのこと。 こちらはKFAの200万ユーロ(約3億3000万円)という年俸提示に対し、「リーズでもっと貰っていた」マーシュ氏側が難色を示している、との見立てが浮上している。 ヘスス・カサス監督は、マーシュ氏との交渉が決裂した場合の次点候補の1人とされている。 2024.05.10 12:27 Fri

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【2022年カタールへ期待の選手vol.110】欧州関係者が「E-1最大の収穫」と認めた大型FW。近未来の代表1トップへ飛躍を!/町野修斗(湘南ベルマーレ/FW)

「この(EAFF)E-1選手権は集まった時からチームとして優勝を目指していたので、まず目標を達成できたこと、そして、個人としての3ゴールとしての目標を達成したことを嬉しく思っています」 27日に豊田で行われた韓国との優勝決定戦。この大一番でダメ押しとなる3点目をゲットし、3-0の勝利とタイトル獲得の原動力となった町野修斗(湘南)は安堵感を吐露した。 後半27分のゴールシーンは藤田譲瑠チマ、西村拓真、小池龍太という横浜F・マリノス勢の連携から右サイドを攻略する形から生まれたもの。最前線に飛び込んだ町野は押し込むだけでよかったが、「『中で待っているからね』とリュウ君と話をしていたので、狙い通りのゴールだった」と意思疎通を重ねた成果だったことを明かした。 年代別代表経験ゼロのストライカーが短期間でここまでの適応力を発揮するとは、森保一監督も驚いたに違いない。今季開幕時点では全くの無印だった男が、4カ月後に迫った2022年カタールワールドカップ(W杯)への挑戦権を得たのは確かだろう。 新星FWの経歴を改めて振り返ってみると、99年生まれの町野は三重県伊賀市出身。中学生までは地元のクラブチームに所属し、大阪・履正社高校へ。林大地(シント=トロイデン)や田中駿汰(札幌)は2つ上の先輩に当たる。そういう環境の中で1年から試合に出場。横浜のスカウトの目に留まり、2018年にはマリノス入りを果たした。 しかしながら、ウーゴ・ヴィエイラらがひしめく名門で18歳の大型FWが出番を得られるほど甘くない。案の定、リーグ戦出場ゼロに終わり、2019年にはJ3のギラヴァンツ北九州へレンタルに赴く。そこで町野を鍛えたのが、小林伸二監督(現SD)だ。 「J3へ移籍した時には『見返してやる』っていう気持ちでした。基本的な走るところだったり、戦うところ、攻守の切り替えをかなり積み上げることができた」と本人も言うように、原点回帰を図れたのが大きかった。 1年目はJ3で8ゴールを挙げてJ2昇格に貢献し、2年目の2020年はJ2で7ゴールと着実に実績を残すことに成功。その活躍に目を付けた湘南ベルマーレが獲得オファーを出す。かつて自身も点取屋だった坂本紘司強化部長も壮大なスケールとポテンシャルを感じ取ったからこそ、補強に踏み切ったのだろう。 2021年から完全移籍でJ1参戦を果たした町野。しかしながら、湘南での1年目は4ゴールと突出した結果は残せなかった。チーム内でもウェリントン、大橋祐紀らと横一線の状況で、スタメンに定着できたとは言い難かった。 その序列は今季開幕前も同じ。「今季J1・5位」という大目標を掲げた湘南にしてみれば、誰が得点源になるのかは最重要テーマに他ならなかった。山口智監督も当初は新戦力の瀬川祐輔やウェリントン、大橋らを使い回しながら打開策を探っていたが、町野は開幕2戦目のサガン鳥栖戦、4節目の京都サンガ戦でゴール。一歩リードし始めた。 流れに拍車がかかったのが、5月21日のヴィッセル神戸戦だ。アンドレス・イニエスタが最後の最後に直接FKを決めながら認められず、主審に詰め寄った乱戦で、町野は2ゴールをゲット。勝利請負人として大仕事を果たす。続く5月25日の川崎フロンターレ戦でも2発を叩き出し、一気に勢いに乗った。その後、FC東京や京都からもゴールし、6月末時点では8ゴール。E-1選出が有力視されるところまで急浮上した。 ところが、7月2日の名古屋グランパス戦の終了間際に右足首負傷。松葉杖をついて帰る羽目になり、代表入りに黄信号が灯った。森保監督も「1トップの選考が難しくなった」とコメントするなど、動向が懸念された。が、ケガは軽傷で済み、すぐに公式戦に復帰。今回のE-1でのブレイクにつなげた。 このように町野は要所要素で運にも恵まれ、「ポスト大迫勇也(神戸)最右翼」というポジションを勝ち得るところまで来たのである。 「E-1は東アジアの大会。世界基準で見るとどうしてもレベル的には落ちるが、その中で今後への大きな可能性を示したのは町野だ。185センチの長身でスピードと技術があり、いろんな仕事をこなせるし、今後が楽しみ」と欧州在住の日本人関係者も高く評価。2022年シーズン終了後の海外移籍の可能性も出てきたと言っていい。 ただ、その前にカタールW杯があることを忘れてはいけない。森保監督も「9月の欧州遠征にE-1組の何人かを連れていきたい」という意向を示しており、MVPの相馬勇紀(名古屋)や町野は有力候補ということになる。 22歳の大型FWが限られた枠に本当に食い込もうと思うなら、7月30日のジュビロ磐田戦から再開されるJ1でさらなる結果を残すことが肝要だ。もちろん大迫のコンディション次第という部分もあるが、彼がコンスタントにゴールを奪い、名実ともにJリーグトップの地位を勝ち得れば、大舞台への道が開けてこないとも限らないのだ。 「優勝はもう過去の話。Jリーグで自分が持ち味を出してチームを勝利に導くことが、W杯や代表招集につながってくる」と本人もギラギラした野心を押し出している。そういう部分は非常に頼もしい。ここから劇的な成長曲線を描くことを大いに期待したい。<hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。</div> 2022.07.30 15:15 Sat

優勝したからやっと注目が集まったE-1選手権で知っておくと面白いのは!? の巻/倉井史也のJリーグ

いやぁ面白かったですね、E-1選手権。優勝したいけど盛り上げなきゃいけないから……そうだ!! 中国戦に引き分けておこう!! という森保一監督の狙いがピッタリ(ウソ)。 ただ、この大会はインターナショナルマッチデーには開催されないのでリーグ戦のやりくりとか大変なんですよ。つーか、アジアそのものが、アジアカップどこでやるか、たとえば中東が開催国だと冬開催になるし、東アジアだったら真冬には開催できないし、開催国が決まるまで各国のリーグが日程組めないとか大変なんですけど、しかも東アジア選手権はアジアカップやオリンピックやACLや各種大会の予選なんかを避けながら日程組まなきゃいけないって、マジ複雑な方程式を解きながら開催されてるんですけどね。 そもそも今回は中国が開催権を返上したのでいきなり日本でやることになってほとんどプロモーションもなかったし、2年ごとにやってたのが新型コロナウイルスの影響で3年目になったし、となると、来年また開催? 韓国でやって中国が返上して、その次が日本の番だからまた日本開催? それともまた1回休み? みたいな、こっからまたいろんな話がありそうです。 ともあれ、これまで9回の大会が開催されていて、そのうち7回で日本は得点王を出してるわけですね。今年も相馬勇紀と町野修斗の2人が3得点で得点王になってるわけですが、これまでの大会の日本の得点王と、そのときの所属チームがその年にどんな順位だったか気になりません? つーことで調べてみました。 2003年(第1回)久保竜彦(横浜FM:J1リーグ両ステージ優勝) 2005年(第2回) 2008年(第3回)山瀬功治(横浜FM:9位) 2010年(第4回)玉田圭司(名古屋:優勝) 2013年(第5回)柿谷曜一朗(C大阪:4位) 2015年(第6回)武藤雄樹(浦和:1stステージ優勝) 2017年(第7回) 2019年(第8回)小川航基(水戸:J2 7位) おお、なんと得点王を出しているチームは過去6人のうち3人までが優勝に絡んでいる。これは今年の相馬や町野にとってもいいニュースじゃないですか。 ちなみに、このE-1選手権の前身は1990年代に開催されていたダイナスティカップ。その第2回大会、日本は韓国を破って初めて国際公式大会で優勝しました。そのときの監督はハンス・オフトで、その後日本代表チームは順調に力をつけ、1994年アメリカワールドカップアジア最終予選を戦うためにカタール・ドーハに旅立ったのでした。そしてそのチームにはプレーヤーだった森保監督が……なんつう歴史もあるんですよね。 <div id="cws_ad"><hr>【倉井史也】</br>試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。</div> 2022.07.30 15:00 Sat

日韓戦で改めて感じたこと/六川亨の日本サッカー見聞録

さて日韓戦である。日本は“国内組"にもかかわらず3-0と快勝し、2度目の優勝を果たした。そして、これほど覇気のない韓国を見るのも初めてだった。 1980年代の半ばまで、日本も韓国も中東勢の壁を突破できずに国際舞台から遠ざかっていた。そんな中で「日韓定期戦」は両国の実力を推し量る、絶好の機会でもあった。そして当時の「日韓戦」で、韓国の選手はゴールを決めても喜んだりはしなかった。 どちらかというと“怒り"に近い表情で、「ざまぁ見ろ」とか「この野郎」という感情に近かった印象がある。それだけ日本に対する悪感情が残っていたのだろう。 それが変わったのが、85年のメキシコW杯アジア最終予選の日韓戦あたりだった。2度目のW杯出場を果たすと、88年には自国で五輪も開催した。日本より一足早くW杯の常連になったことで、自信を深めたのかもしれない。 ところがEAFF E-1選手権での日本戦では、決定機を1度も作れず完敗した。韓国メディアは、日本のU-23代表とU-16代表が同じく3-0で快勝し、大学選抜の対戦でも日本が5-0で大勝したことを引き合いに出し、警鐘を鳴らす記事もあった。 とはいえ、韓国にはこれまで散々煮え湯を飲まされてきただけに、そう簡単に日本がレベルアップしたとは思えない。日本が“国内組"だったことで、W杯へ対するモチベーションが高かったのに比べ、韓国はロシアW杯の登録メンバーがいたし、最終予選を戦った選手が14人も含まれている。 日本戦での勝敗がカタール行きを決めるわけでもなければ、今大会は5回も優勝している。優勝したからといって、高額なボーナスが出るわけではない。兵役が免除されることもない。選手からすれば、「まずはケガをしないこと」が最優先されてもおかしくはなかっただろう。 一方の日本にとってはどんなメリットがあったのか。宮市亮が右膝前十字じん帯を断裂したのは残念でならないが、一日も早い復帰を期待したい。 今大会は1戦目と3戦目に横浜F・マリノス、2戦目はサンフレッチェ広島の選手を中心に起用し、香港戦と韓国戦は勝利を収めた。かつてJSL(日本サッカーリーグ)時代の終盤は読売クラブと日産が日本代表の主力を務めたこともあった。しかし昨今は“海外組"が主力を務めるようになり、さらに代表選手を招集できる日数も限られたため、どの国も代表チームの強化に苦慮している。 森保一監督は今大会を総括して、「今回は国内組だけでした。ドイツがブラジルW杯で優勝したときは、バイエルンの選手が中心になりました。いつか日本もそうなるかもしれません」と話した。 果たしてそんな日が来るのかどうか。そこで一つ試したいことがある。“海外組"を中心とした日本代表と、“国内組"の横浜F・マリノスと川崎フロンターレを中心とした日本代表との対戦である。チームとしてどちらが機能するか。この試合なら、観客動員も少しは見込めるのではないだろうか。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2022.07.30 14:30 Sat

有言実行の3ゴール! 町野修斗は前を見続ける「明日の練習から全力でW杯にアピール」

日本代表のFW町野修斗(湘南ベルマーレ)が、EAFF E-1サッカー選手権の優勝を喜んだ。 27日、E-1サッカー選手権の最終戦で日本は韓国代表と対戦。ここまで1勝1分けの日本は、2連勝の韓国に勝利しなければ優勝はない状況。大会4連覇を目指す相手には、初戦の香港代表戦のメンバーを中心に送り出した。 先発した町野は1分も経たずにあわやという強烈なオープニングシュートを放ったが、これは相手GKがセーブ。試合後に町野は「立ち上がりのシュートは決めたかった」と、この一髪を決めたかったとした。 惜しいシュートから入った日本。その後も押し込み、ゴールに迫るシーンはあったが得点は奪えない。第2戦の中国代表戦ではそのまま90分を終えてしまっただけに、焦りも見えそうな中、韓国にカウンターで攻められる部分でもしっかりと対処。前半をゴールレスで終えたが、後半に3ゴールを記録。3-0で勝利を収め、逆転で優勝を達成。韓国の4連覇を阻み、4大会ぶりの優勝を成し遂げた。 町野はこの試合で3点目を記録。横浜FMの選手が繋いだボールを最後押し込んだ。得点シーンについては「試合前から右サイドはマリノスの選手が多くて、ニアゾーンというか、龍くん(小池龍太)が受けた位置を取るのが特徴だと話していて、中で待っているという話も試合前にしていました」と、打ち合わせしていた形でもあると語り、「思い通り、狙い通りのゴールだったと思っています」と、狙った形からのゴールになったとした。 その町野は大会前に「3点取りたい」と目標を掲げていた。初戦の香港戦で2ゴールを記録していた中、この試合で1ゴールを記録し有言実行。宣言通りの結果に「有言実行することができて嬉しかったです」と喜んだ。 チームとしての連係も上がっていた中、この韓国戦については「足元に強く来るというのが韓国の分析であって、背後に抜け出そうというのが前日からトライしていたところで、そこを要求できていました」と語り、「チームとしてのクオリティはかなり上げられたと思います」と、分析した結果をピッチでも出せたとコメント。ただ、負ければバッシングを受けるというプレッシャーのある中での試合だったが、「勝たなければいけない状況だったので、気持ちの面も体の面もキックオフに向けて高まっていくような感じでした」と語り、しっかりと準備ができた状態で臨めていたと丹下。 香港戦よりも余裕のあるプレーが見えた町野。「自信はかなり持ってやれましたし、僕が決めて勝つというイメージがかなりできていたので、それが自信になったと思います」と、ポストプレーや繋ぎのところ、背後への動きと、自信があったという。 優勝した点については「このE1選手権は集まった当初から目標は優勝だったので、まずは優勝できたこと、個人の目標も3ゴールで、目標を達成できたことは嬉しく思っています」と2つの目標達成を喜ぶ結果に。かつてはJ3でのプレーも経験した中で、日本代表で3ゴールを記録するまでに成長したが、「基本的な走るところ、戦うところ、攻守の切り替えであったりは北九州の時に積み上げてきたものですし、それをもう一段階レベルアップしたのが湘南という感じです」と、これまで在籍したクラブで積み上げた成果だとした。 この先に目指すのはカタール・ワールドカップ(W杯)となるが「優勝は過去というか、次のJリーグで自分の持ち味を出して勝利に導くことが、ワールドカップであったり、代表の招集につながると思うので、明日の練習から全力でワールドカップへのアピールに向けて頑張っていきたいですし、やらなければいけないこともたくさんE-1で見つかったので、トライしていきたいと思います」と、すでに気持ちを切り替え、前を見て進んでいく町野。日本の前線に新たな風を吹かせてくれそうな予感もある。 <span class="paragraph-title">【動画】横浜FMのホットライン開通で最後は湘南・町野修斗!忍者ポーズも</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://t.co/RJIKqTjpym">https://t.co/RJIKqTjpym</a> <a href="https://t.co/iTKR872t1Q">pic.twitter.com/iTKR872t1Q</a></p>&mdash; フジテレビサッカー (@cxfootball) <a href="https://twitter.com/cxfootball/status/1552261248469053442?ref_src=twsrc%5Etfw">July 27, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.07.28 00:05 Thu

「凄く嬉しい」3度目の正直、日本代表で初優勝喜ぶ森保一監督、アピールした選手は「候補に入る選手は何人も」

日本代表の森保一監督が、EAFF E-1サッカー選手権優勝を振り返った。 27日、E-1サッカー選手権の最終戦で日本は韓国代表と対戦した。 ここまで1勝1分けの日本は、2連勝の韓国に勝利しなければ優勝はない状況。大会4連覇を目指す相手には、初戦の香港代表戦のメンバーを中心に送り出した。 選手1名が新型コロナウイルス(COVID-19)の陽性判定を示すなど、試合前にもドタバタした日本だったが、モチベーション高く試合に入り、開始1分に満たないところで町野修斗(湘南ベルマーレ)が強烈なシュートを浴びせるなどした。 0-0のゴールレスで終わった中国代表戦同様にチャンスを作りながらもゴールが奪えない日本。時折カウンターで韓国に攻め込まれるシーンもありながら、前半はゴールレスで折り返す。 後半に入っても日本が主導権を握ると、59分に藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)のクロスを相馬勇紀(名古屋グランパス)がヘディングで合わせて先制に成功。すると63分には相馬のCKから佐々木翔(サンフレッチェ広島)が豪快にヘッドで決めてリードを広げる。 さらに72分には横浜F・マリノスの選手たちが連係プレー。完璧なパスワークで崩すと、最後は町野が決めて3-0で勝利。韓国の4連覇を阻むとともに、森保ジャパンとしての初タイトルを獲得した。 試合後の記者会見で森保監督は「このE-1選手権に関して、選手たちは集まってきた時から優勝を目標にしようと日々努力をしてくれていました」とコメント。「初めて組む選手も多い中、この短期間でチームが機能したのは、間違いなく選手たちがオンザピッチ、オフザピッチでコミュニケーションをとり、視線を合わせてくれたこと」と、選手同士が連係を高め合ってくれたことが結果に繋がったとした。 また、「選手たちが同じ画を持てるようにコーチ陣が最善の努力をしてくれたと思います」とコーチ陣も称賛。「コーチ陣が代表経験の浅い選手たちをサポートしてくれて、チームが機能することができました」と、感謝のコメントを残した。 韓国戦については「今日の試合に関しては、我々は勝たなければいけない中、選手たちがプレッシャーの中で動じることなく、慌てることなく、魂込めて入りのところから我々が勝つんだと。球際を制し、ハードに戦い、得点を3つしたテクニックの部分を出せたのは良かったと思います」と選手たちのメンタリティとパフォーマンスを称賛。「選手たちが自分たちの価値を示す、価値をあげる、Jリーグ、国内サッカーの価値を示す、価値をあげる、この大会の優勝とともに、価値を上げるという部分は志を持って戦ってくれたと思います」と、強い気持ちを持ち、目標である結果を掴んだことを称賛した。 メンバーを大きく入れ替えながら3試合を戦った日本。香港戦、中国戦、韓国戦と徐々にチームとしての力をあげていった印象がある。特に無失点で大会を終えたことに森保監督は「3試合無失点で終えたのは、前線からGKまでしっかり守備の意識を持って戦うということ。攻撃では今日は3点を取れ、全員が攻撃に関わるという意識でやってくれたと思います」とコメント。「中国戦から韓国戦への改善というよりも、香港戦から中国戦は得点は奪えなかったですが攻守にレベルアップできたと思いますし、中国戦から韓国戦は攻守ともに連係連動のクオリティが上がっていると私は捉えています」と、1試合ずつ着実に成長していると感じているとした。 前半はチャンスを作りながらも我慢の試合展開となったが、「今日の試合はゴールを奪う、ゴールを守るというサッカーの原理原則の中、ボールを奪い合うというところから魂を込めていこうと言っていました」と、基本的なところをしっかりやる気持ちを持っていたとし、「韓国も攻撃的なチームで、デュエルに勝って、カウンター攻撃、サイドからの攻撃を仕掛けるというところで、前半から相手を上回れていたと思います」と、ゴールこそなかったが、前半から良いサッカーができていたと手応えを語った。 また、「前半は相手もフレッシュですし、早いテンポの中で試合をしている中で、ボールをロストしてしまったり、このパスが通ればビッグチャンスを作れるという部分の最後の甘さがあったところでチャンスを作れませんでしたが、画はあっていて、粘り強くやっていたので、後半は良い形で揺さぶりながらクロスからの得点につなげてくれたと思っています」と、ミスがある中でゴールが生まれなかったが、徐々にアジャストしていった結果が後半の先制ゴールにつながったとした。 さらに「セットプレーに至るまでの流れも、主導権を持ってくれていましたし、3点目に関してはこの活動の中で、トップに当ててから3人目の動きで崩すという形は選手たちがトレーニングでやったこと、ミーティングで何度も画を合わせたことを得点という形で表現してくれたと思います。やり続けたことが相手が落ちてきた時に上回って行けたんだと思います」と、トレーニングやミーティングを通して選手たちの理解度が深まった結果が最後のゴールだったと振り返った 初招集や久々の招集となった選手が多かった中、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けてのアピールの場だった今大会。メンバー入りについて森保監督は「ワールドカップのメンバーの候補に入る選手は何人もいたと思います」と、気になる選手はいたとした。 ただ「選ぶかどうかは視察を重ねて、これまでの活動とワールドカップに向けてというところ、選手の情報をさらに集めて決めていきたいと思っています」と、この先のリーグ戦でのパフォーマンスをしっかりと見守っていくとした。 今大会は結果として全選手がピッチに立つことに。出場時間に差はあるが、トレーニングだけでなく試合のピッチでもアピールする場を提供した。森保監督は「全選手を先発で使うことはできませんでしたが、出場時間に差があってもE-1という国際経験の中で、勝利を目指しながら経験を積んで結果を掴み取りながらチャレンジしていきたいと思っていたところでは、みんながアピールする時間があってよかったと思っています」と、それぞれが自分の力を出す機会を与えられて良かったとした。 9月の欧州遠征にも呼びたい選手はいるとした森保監督。改めて、優勝したことについては「率直に言って、凄く嬉しいです」と語った森保監督。「選手、スタッフと努力したことが結果として優勝になったことは嬉しいです」とそれぞれの努力の結果を喜んだ。ただ、「カタールW杯で目標としていることを達成することが最大の目標なので、まだまだ喜びを爆発させることにはならないです」と、浮かれることなく、しっかりと残り4カ月の準備をしたいとした。 そして今大会は久々に日本代表の試合で「声出し応援」が解禁された。その点については「サポーターの声出し応援の後押しで、本当にゲームの中で苦しい時に一踏ん張りできたと思います」とし、「気持ちが上がって選手はプレーできると思います」と、効果はあるという。 また「私自身は厳しい戦いですが、楽しむという気持ちになりますし、戦うメンタリティ、モチベーションを上げてくれるのは、サポーターの声出し応援だと感じさせてもらいましたし、サポーターの皆さんの応援に感謝したいです」と、改めて感謝。ただ、「コロナ禍は続いているので、コロナの制限が緩くなっていく、徐々に解除されていくことは素晴らしいことだと思いますが、依然として感染対策はしっかりしながら、普通の日常生活に早く戻れる日が来ると良いなと思っています」と、まだまだ感染に気をつけながらも、いつか元のようにみんなが声を出せる日が戻ることを最後に願った。 2022.07.27 23:48 Wed

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