「熱狂的な雰囲気と安心・安全は両立可能」野々村芳和チェアマン、暴徒化したサポーターの問題に言及「ヨーロッパと日本の感覚はだいぶ違う」
2023.09.26 22:50 Tue
Jリーグは26日、理事会後の会見を行った。
記者会見では、シーズン移行の進捗、またJ1クラブライセンス判定についての説明などが行われた。
シーズン移行の件は、大きな進捗はない状況だが、10月にはJ1、J2、J3のカテゴリーごとの分科会を行うという。
そんな中、記者会見で野々村芳和チェアマンがサポーターが暴徒化した浦和レッズの件についても言及。先日はJリーグ、日本サッカー協会(JFA)、Jリーグ全60クラブが共同声明を発表していた中、日本ならではの実現可能なことがあると語った。
「実行委員会でも60クラブの実行委員と話をして、僕らはどういう作品を作りたいのかを確認し合いました」
「ヨーロッパの人たちが持っている感覚と、日本の人が持っている感覚は大分違う。彼らは日本は良いよねと思っている中で、日本がどう見せていきたいか」
「熱狂的な雰囲気と安心・安全は両立できるので、みんなで目指していこうということを伝えました」
それぞれが応援するチームを熱く後押ししたい気持ちがある一方で、その熱量は安心で安全な観戦環境であっても実現は可能と語った野々村チェアマン。全てにおいてヨーロッパのスタイルをまねる必要はなく、浦和の一件、そしてFC東京サポーターの花火・発煙等の件を含め、日本らしい熱い応援の仕方を見つけていきたいところだ。
記者会見では、シーズン移行の進捗、またJ1クラブライセンス判定についての説明などが行われた。
シーズン移行の件は、大きな進捗はない状況だが、10月にはJ1、J2、J3のカテゴリーごとの分科会を行うという。
「実行委員会でも60クラブの実行委員と話をして、僕らはどういう作品を作りたいのかを確認し合いました」
「サッカーが表現したい熱狂的なスタジアムとか、熱烈な雰囲気と安心・安全は、両立できると思います。日本だからこそ、それが両立できると思っています」
「ヨーロッパの人たちが持っている感覚と、日本の人が持っている感覚は大分違う。彼らは日本は良いよねと思っている中で、日本がどう見せていきたいか」
「熱狂的な雰囲気と安心・安全は両立できるので、みんなで目指していこうということを伝えました」
それぞれが応援するチームを熱く後押ししたい気持ちがある一方で、その熱量は安心で安全な観戦環境であっても実現は可能と語った野々村チェアマン。全てにおいてヨーロッパのスタイルをまねる必要はなく、浦和の一件、そしてFC東京サポーターの花火・発煙等の件を含め、日本らしい熱い応援の仕方を見つけていきたいところだ。
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プロABC契約の撤廃を歓迎/六川亨の日本サッカー見聞録
今週はうれしいニュースと残念なニュースが交錯した。 まず、うれしいニュースは24日のJリーグ理事会でプロ選手の「ABC契約」が26年2月から撤廃されることだ。正直、時代に即しているとは言い難い契約がずいぶん長く踏襲されてきた。それがやっと撤廃されることが決まった。 この「プロ選手のABC契約」、導入されたのは1999年のことだった。高卒、大卒にかかわらず、日本人選手はまずプロC契約からスタートする。その際の年俸は460万円で(新卒サラリーマンの月給38万円は当時の物価からすればそれなりの高給だったが、プロとして誇れる数字ではないだろう)、出場試合数に応じてB契約、A契約と更新することができた。 この「プロABC契約」を導入したのは川淵三郎チェアマンだった。当時のJリーグには年俸の上限がなく、それこそJリーグ開幕前は選手の引き抜きを防ぐため、ラモス瑠偉や三浦知良、都並敏史、柱谷哲二、北澤豪、武田修宏ら元&現代表を擁するヴェルディ川崎(現東京V)などは“億”という年俸を選手に用意したと言われている。 当然、高卒や大卒の有望選手にも高額のオファーが提示されるようになる。いきなりヨーロッパのクラブに行っても契約できる時代ではない。まずは「Jリーグでプロになる」のがサッカー選手にとって“憧れ”の時代であり、高額な年俸はきわめて魅力的だった。 ただ、そうした栄華も長くは続かない。95年を境にJリーグブームは下り坂を迎え、日本経済のバブルも弾けた。そして97年、Jリーグバブルの頃は「会社の利益が税金で取られるくらいなら選手に還元する」という方針だった清水が経営難に陥り、運営母体だったテレビ静岡が経営から撤退。その後、関係者の努力により地元企業の新スポンサーが短期の約束だったが今日まで支援を続け、いま現在も清水をサポートしている。 清水に限らず、佐藤工業(フリューゲルスのスポンサー)やフジタ工業(ベルマーレ平塚のスポンサー)などゼネコンは業績不振に直面し、V川崎やジェフ市原(現ジェフ千葉)も観客動員に苦しんだ。そして98年10月、横浜フリューゲルスがJリーグから消滅し、窮余の策として横浜マリノスと合併することが電撃的に決まった。さらに11月にはJリーグの隆盛の一翼に担ってきたV川崎から、親会社である読売新聞とグループ企業が撤退することが正式に決まった。日本が初めてW杯に出場したにもかかわらず、だ。 翌99年、危機に直面したJリーグは「身の丈にあった経営」(川淵チェアマン)を提唱していたが、さらに選手の初年度の年俸に「ABC契約」という制限を加えたのに加え、1チームのプロ保有選手を25人に絞り、各クラブには経営状況を開示・報告するよう求めた。これは現在も受け継がれていて、クラブの健全経営の礎ともなっている。 ただし「ABC契約」は施行から四半世紀が過ぎている。その間に多くの選手が海外へ流出し、高卒や大卒で直接海外のリーグへチャレンジする選手も増えてきた。もはや“形骸化”したルールと言っていいだろう。撤廃は自然の流れであり、JFAでの選手登録は「プロ」か「アマチュア」の2種類、プロ選手の最低基本年俸は1200万円、新天地での生活のための支度金(引っ越しなどの費用)は500万円(独身、妻帯者を問わず)で一律化された。 やっと「時代が追いついてきたな」というのが正直な感想でもある。これには長年に渡る日本プロサッカー選手会(JPFA)の働きかけも大きかったのだろう。ただ、導入が26年からというのが気になるところ。会見で野々村芳和チェアマンは「J60クラブのヒアリングは終わっている」としてJ3クラブにとっても負担にならない金額であることを強調していた。たぶんJFLや大学・高校などJFAとの調整もあるのだろう。こちらは一日も早い導入を実現してほしいと願わずにはいられない。 そして残念なニュースは、WEリーグの新理事から女性理事が大幅に減少したことだ。こちらについては機会を改めて私見を述べたいと思っている。 2024.09.27 22:00 Fri5
