前回大会王者のアーセナルが早くも敗退…セインツがウルブス待つ5回戦へ《FAカップ》

2021.01.23 23:19 Sat
Getty Images
FAカップ4回戦、サウサンプトンvsアーセナルが23日にセント・メリーズ・スタジアムで行われ、1-0で勝利したサウサンプトンが5回戦進出を決めた。

前回大会王者のアーセナルは3回戦で同じプレミアリーグ勢のニューカッスルを破って順当に4回戦へ駒を進めた。現在、公式戦5勝1分けと好調を維持するチームは直近のリーグ戦から先発7人を変更。GKレノ、ホールディング、セドリック、ジャカが継続起用も、前線はウィリアン、マルティネッリ、ペペ、エンケティアとフレッシュなメンバーが起用された。

3日後にリーグ戦での対戦を控えるリーグ中位同士の対戦。立ち上がりは前から圧力をかけたホームチームが押し込む入りをみせ、続けてセットプレーから相手守備をけん制。さらに、14分にはウォルコットのパスに抜け出したチェ・アダムスがボックス右からシュートを放つが、これはGKレノの好守に阻まれた。
その後はアーセナルがやや盛り返して拮抗した展開となるが、サウサンプトンが一瞬の隙を突いて先制に成功する。24分、相手陣内中央でウォード=プラウズがキープして右サイドを駆け上がるウォーカー=ピータースにボールを繋ぐと、元スパーズDFの鋭いグラウンダーのクロスがDFガブリエウのオウンゴールを誘った。

幸先よく先制に成功したサウサンプトンはこの勢いのままアーセナルを押し込んで再三のシュートチャンスに繋げていくが、イングスやウォード=プラウズのシュートは枠を捉え切れない。
一方、ホームチームの強度の高い守備に手を焼くアーセナルはなかなか相手の深い位置までボールを運ぶことができず、シュートチャンスはセットプレーの流れに限られた。

結局、サウサンプトンの1点リードで折り返した試合は後半もホームチームが優勢に試合を運んでいく。

なかなか流れの中で決定機まで持ち込めないアウェイチームは58分、マルティネッリとエルネニーを下げてトーマスとサカの主力を同時投入。この交代で攻撃にリズムが出始めると、68分にはペペのスルーパスに抜け出したエンケティアにボックス内で絶好の同点機も、ここはGKフォースターの好守に遭う。

その後、ベジェリンに代えてラカゼットを投入し、サカを左サイドバックでプレーさせる攻撃的な布陣に変更したアーセナルは、過密日程で足が止まり始めたホームチームを完全に押し込む。

だが、スミス=ロウら一部主力の不在で最後のアイデア、精度を欠くアーセナルの攻撃は専守防衛の構えを見せるサウサンプトンの堅守をこじ開けることができず。試合終了間際にはボックス内で再びエンケティアにシュートチャンスが訪れたものの、ここでもシュートを枠に飛ばせず。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、公式戦7戦ぶりの敗戦を喫した前大会王者のアーセナルが早くも4回戦で姿を消すことに。一方、リーグ戦前哨戦を勝利で飾ったサウサンプトンは、ウォルバーハンプトンが待つ5回戦進出を決めた。

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