形なくして勝利なし…森保一監督率いる東京五輪代表に覚える不安/日本代表コラム
2020.01.13 08:30 Mon
チームの主力を務めてきた海外組が不在だったというエクスキューズはあるが、屈辱以外の何物でもない結果となった。森保一監督率いるU-23日本代表は、AFC U-23選手権の第2戦のシリア代表戦で1-2と敗戦。初戦のサウジアラビア代表戦に続く連敗で、大会を後にすることが決定した。
お粗末と言えばそれまで。サウジアラビア戦同様に、先手を奪われるゲーム展開となり、追いつくものの、試合終盤に失点し連敗を喫した。
「勝つためのメンバーで戦いたい」と試合前に語っていた森保監督は、サウジアラビア戦から6名のメンバーを変更。勝ち上がりに望みをつなぐべく、シリアに挑んだ。
◆11月から変わらない守備の問題
しかし7分、スルーパスを通されるとGKと一対一のピンチに。ここはGK大迫敬介のセーブで凌ぐも、その流れから与えたCKではニアでフリックされると、ボックス中央で町田浩樹がファウル。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるチェックが入り、PKを与えることとなった。
前半のうちに相馬勇紀のミドルシュートで追いついた日本。後半は若干修正されてペースを掴んだ時間帯もあり、決定機も作ったが決められず。88分にロングカウンターを受けると、失点を喫し、1-2で敗れた。
2失点目のシーンも相手選手がドリブルで抜け出した際、町田がボールホルダーにチャレンジすることが可能だった。しかし、並走するバラカト(9番)のケアを選択したためにボックス内に侵入。そのままノープレッシャーでシュートを決められてしまった。
サウジアラビア戦の2失点、そしてシリア戦の2失点。ひいては失点につながらないシーンであっても、守備の対応のまずさは同じだ。それは昨年11月に広島で行われたU-23コロンビア代表戦から何も成長していないと言える。後手を踏む守備、寄せの甘さ、ボールを奪い切るという意識。12月のU-23ジャマイカ代表戦は相手のレベル、コンディションの問題もあり計算できるものではなく、それを除けば3試合連続で同じやられ方をしていると言っていい。
◆オーガナイズされていないチーム
今大会、選手の招集に関しては強制力がないため、海外組の選手は食野亮太郎(ハーツ)のみの参加となった。その食野もグループステージのみの参加となることが濃厚と言われていた状況だ。今となっては、グループステージしか戦えないため、ハーツとしては予定通り食野を戻すことができて安心だろう。
この数年で東京オリンピック世代の多くの選手が日本を飛び立った。キャプテンを務めるDF中山雄太(ズヴォレ)を筆頭に、DF冨安健洋(ボローニャ)、DF菅原由勢(AZ)、DF板倉滉(フローニンヘン)、MF三好康児(アントワープ)、MF久保建英(マジョルカ)、FW安部裕葵(バルセロナ)、FW前田大然(マリティモ)がヨーロッパへ。MF堂安律(PSV)もオランダでプレーしており、主力の大半が居ない大会という事実もある。
しかし、日本のサッカーがレベルアップしていくのであれば、この流れはこの先も止まることはないことであり、4年後のパリ・オリンピックの出場権が獲得できなくなる可能性は、現実問題として考えなくてはいけない状況に陥ったと言えるだろう。
前述のコロンビア戦は、久保、堂安をA代表から外してまで臨んだものの0-2で惨敗。チームとしての形はなく、攻撃は単発、守備は軽率という体たらくぶりを見せることとなってしまった。
もちろん集まる時間が少ないということは十分理解できるが、今回は国内組がメインとなって臨んでおり、タイに入ってからも時間はあった。これまでの海外遠征でも一緒にプレーしていたことはあり、チーム力が欠落している言い訳はできない。
◆再現性のない攻守のプレー
しかし、守備面での約束事はこの2試合でも見られていない。カバーに入るのか、ボールホルダーに寄せるのか。どの位置でボールを奪いに行くのか、それとも遅らせるのか。どの局面で、何を選択するという最低限の約束事があるとは考えにくい失点の仕方を4つしている。(1つはバックパスのミスだが、これも含めてだ)
一方で、攻撃面も課題は一緒だ。サウジアラビア戦は小川航基を1トップに、食野と旗手怜央をシャドーに配置し、右WBに橋岡大樹、左WBに杉岡大暉を配置。シリア戦は上田綺世をトップに、食野と森島司をシャドーに、右WBは橋岡、左WBに相馬勇紀を配置した。
サウジアラビア戦は前線のコンビネーションがハマらず、良い形でボールが入るシーンが少なかった。食野の強引なシュートによって1点は奪ったが、クロスも合わず、コンビネーションも合わないというシーンが目立った。
そして迎えたシリア戦。組み合わせを変更したものの、サウジアラビア戦の課題は継続。上田が動き出しているのを見る選手は少なく、頼みの綱は相馬の突破と橋岡のクロスのみ。食野はスペースが少なかった影響もあり、強引なプレーが目立った。森島はバランスを取りながらボールを繋いでいたが、決定的な仕事はできなかった。
攻撃の形というものが確立されていないチームにおいては、選手の組み合わせ、意思の疎通が重視される。しかし、チーム作りが進んでいない中で、それを求めるのは酷というもの。ゴールこそ2つ奪っても、強引なシュートからであり、再現性は皆無だ。この完成度では、攻守ともに東京オリンピック本大会が不安でならない。
◆個に頼る戦いには不安
シリア戦では、左WBの相馬、そしてボランチに入った齊藤未月の活躍が目立った。相馬は、日本代表の一員として臨んだ昨年12月のEAFFE-1サッカー選手権で見せた通り、この突破と攻守にわたる戦う姿勢を見せていた。右の橋岡とともに、チャンスメイクをし、結果自身のミドルシュートで得点も記録している。
また、齊藤は攻守にわたってハードワークを続け、中盤では相手選手への寄せの早さで何度となくボールを奪い、攻撃につなげていた。後半は前線まで顔を出すプレーも増え、ゴールへの意欲も見せていた。湘南ベルマーレでプレーしていることをしっかりと出せた印象だが、勝利には繋がらなかった。
チームの形がない状況で求められるのは個の能力だ。兼任するA代表でもその事象はすでに起こっており、試合の展開を読む力、選手間でのコミュニケーションによる連携プレーが重要となっている。結果を見ればまずまずな2019年だったが、11月のベネズエラ代表戦は最悪の出来。日本代表としての試合出場が少ない選手が揃った結果、何も生み出せない試合となり1-4の大敗を喫した。
前述の通り、今大会に出場していない海外組の選手やオーバーエイジ枠を採用するのならば、ある程度のパフォーマンスが期待される選手が揃い、ピッチ内の修正も可能なのかもしれない。しかし、この2試合ではそこが見られなかったとすると、本気でメダルを目指して臨んでくる対戦国を前に、しっかりと戦えるかはいささか疑問が残る。
本大会まで予定されている試合はあと3試合。国内合宿などを組めたとしても、海外組を招集することは不可能だ。メンバーを絞りきれていないところも気になるが、残り半年でどこまで精度を上げられるのか、正直なところ不安しかない。
まずは残りのカタール戦。ちょうど1年前には、A代表として臨んだアジアカップ決勝で苦杯をなめた相手だ。育成に力を入れており、今大会も優勝候補に挙げられているカタールを相手に、しっかりと最後まで戦い、ピッチで体現してもらいたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
お粗末と言えばそれまで。サウジアラビア戦同様に、先手を奪われるゲーム展開となり、追いつくものの、試合終盤に失点し連敗を喫した。
「勝つためのメンバーで戦いたい」と試合前に語っていた森保監督は、サウジアラビア戦から6名のメンバーを変更。勝ち上がりに望みをつなぐべく、シリアに挑んだ。
しかし7分、スルーパスを通されるとGKと一対一のピンチに。ここはGK大迫敬介のセーブで凌ぐも、その流れから与えたCKではニアでフリックされると、ボックス中央で町田浩樹がファウル。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるチェックが入り、PKを与えることとなった。
直接的な原因は町田が相手選手の頭部を蹴り上げる形となったことだが、そもそもはCKを与えることとなったシーンの守り方にある。ハーフウェイライン付近で齊藤未月が相手選手に寄せるも、体勢を崩しながらスルーパスで通されてしまう。渡辺剛が寄せ、コースを限定したことで大迫がセーブできたが、このスルーパスを出すところまでのリスク管理がなっていなかった。
前半のうちに相馬勇紀のミドルシュートで追いついた日本。後半は若干修正されてペースを掴んだ時間帯もあり、決定機も作ったが決められず。88分にロングカウンターを受けると、失点を喫し、1-2で敗れた。
2失点目のシーンも相手選手がドリブルで抜け出した際、町田がボールホルダーにチャレンジすることが可能だった。しかし、並走するバラカト(9番)のケアを選択したためにボックス内に侵入。そのままノープレッシャーでシュートを決められてしまった。
サウジアラビア戦の2失点、そしてシリア戦の2失点。ひいては失点につながらないシーンであっても、守備の対応のまずさは同じだ。それは昨年11月に広島で行われたU-23コロンビア代表戦から何も成長していないと言える。後手を踏む守備、寄せの甘さ、ボールを奪い切るという意識。12月のU-23ジャマイカ代表戦は相手のレベル、コンディションの問題もあり計算できるものではなく、それを除けば3試合連続で同じやられ方をしていると言っていい。
◆オーガナイズされていないチーム
今大会、選手の招集に関しては強制力がないため、海外組の選手は食野亮太郎(ハーツ)のみの参加となった。その食野もグループステージのみの参加となることが濃厚と言われていた状況だ。今となっては、グループステージしか戦えないため、ハーツとしては予定通り食野を戻すことができて安心だろう。
この数年で東京オリンピック世代の多くの選手が日本を飛び立った。キャプテンを務めるDF中山雄太(ズヴォレ)を筆頭に、DF冨安健洋(ボローニャ)、DF菅原由勢(AZ)、DF板倉滉(フローニンヘン)、MF三好康児(アントワープ)、MF久保建英(マジョルカ)、FW安部裕葵(バルセロナ)、FW前田大然(マリティモ)がヨーロッパへ。MF堂安律(PSV)もオランダでプレーしており、主力の大半が居ない大会という事実もある。
しかし、日本のサッカーがレベルアップしていくのであれば、この流れはこの先も止まることはないことであり、4年後のパリ・オリンピックの出場権が獲得できなくなる可能性は、現実問題として考えなくてはいけない状況に陥ったと言えるだろう。
前述のコロンビア戦は、久保、堂安をA代表から外してまで臨んだものの0-2で惨敗。チームとしての形はなく、攻撃は単発、守備は軽率という体たらくぶりを見せることとなってしまった。
もちろん集まる時間が少ないということは十分理解できるが、今回は国内組がメインとなって臨んでおり、タイに入ってからも時間はあった。これまでの海外遠征でも一緒にプレーしていたことはあり、チーム力が欠落している言い訳はできない。
◆再現性のない攻守のプレー
しかし、守備面での約束事はこの2試合でも見られていない。カバーに入るのか、ボールホルダーに寄せるのか。どの位置でボールを奪いに行くのか、それとも遅らせるのか。どの局面で、何を選択するという最低限の約束事があるとは考えにくい失点の仕方を4つしている。(1つはバックパスのミスだが、これも含めてだ)
一方で、攻撃面も課題は一緒だ。サウジアラビア戦は小川航基を1トップに、食野と旗手怜央をシャドーに配置し、右WBに橋岡大樹、左WBに杉岡大暉を配置。シリア戦は上田綺世をトップに、食野と森島司をシャドーに、右WBは橋岡、左WBに相馬勇紀を配置した。
サウジアラビア戦は前線のコンビネーションがハマらず、良い形でボールが入るシーンが少なかった。食野の強引なシュートによって1点は奪ったが、クロスも合わず、コンビネーションも合わないというシーンが目立った。
そして迎えたシリア戦。組み合わせを変更したものの、サウジアラビア戦の課題は継続。上田が動き出しているのを見る選手は少なく、頼みの綱は相馬の突破と橋岡のクロスのみ。食野はスペースが少なかった影響もあり、強引なプレーが目立った。森島はバランスを取りながらボールを繋いでいたが、決定的な仕事はできなかった。
攻撃の形というものが確立されていないチームにおいては、選手の組み合わせ、意思の疎通が重視される。しかし、チーム作りが進んでいない中で、それを求めるのは酷というもの。ゴールこそ2つ奪っても、強引なシュートからであり、再現性は皆無だ。この完成度では、攻守ともに東京オリンピック本大会が不安でならない。
◆個に頼る戦いには不安
シリア戦では、左WBの相馬、そしてボランチに入った齊藤未月の活躍が目立った。相馬は、日本代表の一員として臨んだ昨年12月のEAFFE-1サッカー選手権で見せた通り、この突破と攻守にわたる戦う姿勢を見せていた。右の橋岡とともに、チャンスメイクをし、結果自身のミドルシュートで得点も記録している。
また、齊藤は攻守にわたってハードワークを続け、中盤では相手選手への寄せの早さで何度となくボールを奪い、攻撃につなげていた。後半は前線まで顔を出すプレーも増え、ゴールへの意欲も見せていた。湘南ベルマーレでプレーしていることをしっかりと出せた印象だが、勝利には繋がらなかった。
チームの形がない状況で求められるのは個の能力だ。兼任するA代表でもその事象はすでに起こっており、試合の展開を読む力、選手間でのコミュニケーションによる連携プレーが重要となっている。結果を見ればまずまずな2019年だったが、11月のベネズエラ代表戦は最悪の出来。日本代表としての試合出場が少ない選手が揃った結果、何も生み出せない試合となり1-4の大敗を喫した。
前述の通り、今大会に出場していない海外組の選手やオーバーエイジ枠を採用するのならば、ある程度のパフォーマンスが期待される選手が揃い、ピッチ内の修正も可能なのかもしれない。しかし、この2試合ではそこが見られなかったとすると、本気でメダルを目指して臨んでくる対戦国を前に、しっかりと戦えるかはいささか疑問が残る。
本大会まで予定されている試合はあと3試合。国内合宿などを組めたとしても、海外組を招集することは不可能だ。メンバーを絞りきれていないところも気になるが、残り半年でどこまで精度を上げられるのか、正直なところ不安しかない。
まずは残りのカタール戦。ちょうど1年前には、A代表として臨んだアジアカップ決勝で苦杯をなめた相手だ。育成に力を入れており、今大会も優勝候補に挙げられているカタールを相手に、しっかりと最後まで戦い、ピッチで体現してもらいたい。
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日本人の約9割だと言われているのが右利き。かつては左利きを矯正する動きもあったほど、日常生活における様式も右利き仕様が多い。 一方で、残りの1割に属する左利きは、スポーツ界では特に稀有な存在でありながら、偉大な記録の持ち主は左利きが多い。日本代表の歴史において、これまでも記憶に残る数々の左利きの選手がいる。かつて背番号10を背負った名波浩、中村俊輔。現在の10番を背負う堂安律も左利きだ。若くして大きな注目を集め、世界にその名を知らしめる久保建英も左利き。強烈なキャラクターで人々を今も魅了し続ける本田圭佑も左利き。攻撃のキーマンにはどの時代も“左利き”の選手がいた。 パリ五輪出場を決め、8大会連続12回目のオリンピックの舞台に立つU-23日本代表。AFC U23アジアカップで見事にチームを優勝に導いた男もまた“左利き”。東京ヴェルディの山田楓喜だ。 パリ五輪世代として、U-21日本代表時代から招集を受けていた山田。左利きながら、右サイドのアタッカーとして起用されてきたが、所属していた京都サンガF.C.ではレギュラーではなく、代表でも出番は限られていた。 その山田は心機一転、今シーズンは東京ヴェルディに移籍。すると、開幕戦の横浜F・マリノス戦では強烈なFKを直接叩き込みインパクトを残すと、ここまで3ゴール。今大会では5試合に出場すると、2ゴール1アシストと数字を残した。 山田が決めたゴールは準々決勝のU-23カタール代表戦での開始早々の強烈ミドルと、決勝のU-23ウズベキスタン代表戦での値千金のミドル。いずれもその左足から繰り出されたシュートがチームの勝利に貢献した。 「今まで自分は準備してきましたし、こういう大舞台で決めるために苦しい時も腐らずに常に準備してきたので、当然かなとも思いますし、大舞台で日本代表という大きなチームを優勝に導けたことは凄く嬉しいなと思います」 決勝の翌日に帰国した山田はそう語り、自身が重ねてきたモノが、結果になって現れただけ。「今までちゃんと準備してきたので、昂ることなく、いつも通り臨めました」と、決勝の終盤に出場しても、普段通りにプレーできたという。 自信を持っているものは強い。プロの世界では特にそれを感じることが多い。常に自身の100%を出すためには、安定したメンタルが重要であり、そのメンタルの支えになるのは、しっかりとした準備と積み上げてきたことによる自信だろう。山田にはそれが備わっている。 東京Vでの好調ぶりももちろん後押しになったはず。ただ、山田は「今までずっと変化し続けてきて、成長し続けてきているので、自分がちゃんと活躍できる場を選んだ道で結果を出せています。いつでもどのタイミングでも結果を出せる自信もありましたし、移籍して自分が輝ける場所を選んで、代表にもつながってきているので、決断というのは良かったと思います」とコメント。京都で燻っていた中で、移籍を決断した結果として、今の活躍がある。それも自信からくる決断のおかげだ。 取材の受け答えを見ていても、淡々と思っていることを語る山田。ただ、そこには確固たる自身の考えと、ブレることのない意志を感じる。それは、パリ五輪に向けての18名のメンバー争いを聞かれた山田の答えからも窺えた。 「とりあえずはこのアジアカップで代表期間が終わったので、オリンピックのことを考えず、ヴェルディの選手として戦わないといけないので、代表のことは忘れて、ヴェルディのために戦いたいなと思います」 「その先のことは何も考えず、ヴェルディのために結果を出し続けるだけです」 アジアで優勝を果たした。パリ五輪の切符も掴んだ。目標としていたものに対し、やれることをやって結果を残した。ただ、次はパリ五輪ではなく、東京V。所属クラブのためにプレーすることが、やるべきこと。その積み上げを続けているからこそ、今の山田がある。 また、強烈な左足のキックについても同様だ。「才能はある程度あったと思いますけど、プロになっている選手であれば誰でもあると思うので、努力は才能を勝らないと思います。努力というのは自分で努力していたという気持ちはないんですけど、それが良かったかなと思います。どんどん上積みしていった日々の練習というのを大事にしてきましたし、これからも必要だと思うので、それは忘れずにずっとやっていきたいです」とコメント。必要なことを積み上げたことだけが重要ということだ。 FKの精度、キック精度を持って、中村俊輔氏と比較される山田。ただ本人は全くそう思っていない。そのメンタリティも、活躍の要因と言える。 「(中村氏とは)全く別の選手ですし、素晴らしいフリーキッカーで左足の選手と比べられることは嬉しいですけど、全く別の選手で、全く違う特徴を持っているので、中村俊輔2世というよりは、山田楓喜というのを、誰かの後釜ではなく山田楓喜というものを見てもらいたいです」 誰もが似たような選手を真似しそうなものだが、「誰もないですね。自分のスタイルを貫き通してきたという感じです」と、山田は昔から誰かを手本にはしていないという。自分は“山田楓喜”。これを大事にしている。 「今年の目標としては、自分の価値を高めて名を売っていくということを移籍した時から決めていました。その途中ですし、まだまだこれからどんどん山田楓喜というものを世界に知らしめていかなければいけないと思います。まだ途中ですし、全然満足していないので、これからという感じです」 今回の大会の活躍で、間違いなく“山田楓喜”の価値は高まり、その名は今まで以上に知られることとなっただろう。その名前にも特徴が。人々に“喜”を与える存在になるべくして、体現している。 「『喜』が先祖代々長男についていて、それが自分も長男なので、『喜』を第一に考えた名前となっています」と、「楓喜」という名前の由来について語ってくれた。そして「自分が喜んでいる姿を出しながら、周りの人にも喜んでもらうという感じです」と、自身が楽しく、喜んでプレーすることで、喜びを与えていく。代表選手にとって、最も大事な要素を、名前として背負っている。 そんな山田の目標は、最高の“山田楓喜”になること。 「最終目的はないですが、自分がどれだけ成長できるか。日々成長したいなという思いがあったから、今までも成長できたと思うので、それを忘れず、変な目標とか高みを見せずに、日々成長することにフォーカスしたいです」 間違いなく注目を集めるその左足。多くの“喜び”をこれからも多くの人々に与えて行ってもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 <span class="paragraph-title">【動画】歓“喜”をもたらした山田楓喜の後半AT弾! 日本を優勝へ導く左足ミドル!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="QYyvg_78ZLE";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.05.06 09:00 Mon4
「転機は相手が退場した時」数的優位でU23日本代表を苦しめたU23中国代表、指揮官は敗戦も満足感「概ね満足」
U-23中国代表のチョン・ヤオドン監督が、U-23日本代表戦を振り返った。アジアサッカー連盟(AFC)が伝えた。 16日、AFC U23アジアカップのグループB第1節が行われ、中国は日本と対戦した。 2008年の自国開催となった北京五輪以来の出場を目指す中国。8大会連続での出場を目指す日本を前に、開始8分で松木玖生にゴールを決められて失点。しかし、17分に西尾隆矢がヒジ打ちで一発退場となり、数的優位に立つ。 中国は人数の差を活かして徐々に押し込み始め、フィジカルを活かしたプレー、ロングボールを多用。また、セットプレーでも何度か日本ゴールに迫ったが、上手く守られてしまい、1-0のまま敗戦となった。 チョン・ヤオドン監督は、試合後に日本戦を振り返り、力の差があることは認識していたとのこと。ただ、相手が1人少なくなったことで戦い方を変えて攻め込めたとした。 「日本代表が我々よりもはるかに強いことは分かっていた」 「普段はカウンターに頼っているが、前半は相手が選手を1人欠いたことを利用しようとしていた」 「転機となったのは相手の選手が1人退場になった時だ。その後、フォーメーションを少し前に進めるようにし、いくつかチャンスを作ることができた。しかし得点できなかったことは残念だ」 「全体として、この試合は非常に激しく、エキサイティングなものだったと思うし、選手たちには概ね満足している」 <span class="paragraph-title">【動画】松木玖生の圧巻ボレーも一発退場で厳しい試合に…</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="hszXHBrGzek";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.17 11:45 Wed5
