途中出場インモービレ2発のラツィオに今節突破の可能性! 古橋不発のセルティックは最下位での敗退決定…【CL】
2023.11.29 04:51 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)グループE第5節、ラツィオvsセルティックが28日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのラツィオが2-0で勝利した。
前節、フェイエノールト(勝ち点6)とのホームゲームを1-0で競り勝ち、グループ2位に浮上したラツィオ(勝ち点7)。今節の勝利且つ、数時間後に行われるフェイエノールトとアトレティコ・マドリー(勝ち点8)で首位のアトレティコの勝利で決勝トーナメント進出が決まるなか、グループ最下位チームをホームで迎え撃った。直近のセリエAで格下サレルニターナに1-2で敗れる失態を演じたサッリのチームは、その試合から先発4人を変更。MF鎌田大地に代わってルイス・アルベルト、カタルディとインモービレ、ザッカーニに代えてロベッラ、イサクセン、カステジャノスを起用した。
一方、奇跡の逆転突破へこの試合の勝利が絶対条件となるセルティック(勝ち点1)。だが、直近のマザーウェルとのホームゲームでは土壇場の失点で1-1のドローに終わり、難敵相手のアウェイゲームに弾みを付けられず。なお、この試合ではFW古橋亨梧がスタメン。負傷のDF岩田智輝、FW前田大然とMF旗手怜央は登録外のDF小林友希と共にメンバー外となった。
互いに前から圧力をかけ合うアグレッシブな入りを見せると、開始5分にはペナルティアーク付近でボールを受けた古橋が左足のシュートで最初の枠内シュートを記録。
一方、ラツィオも徐々に中盤でプレス回避を見せると、10分にはボックス手前右でゲンドゥージが上げたクロスをファーに走り込んだフェリペ・アンデルソンがフリーでダイビングヘッド。だが、このシュートを枠に飛ばせない。
ただ、アタッキングサードでは相手の集中した守備を崩し切れず、中盤の選手がミドルシュートを打たされる場面が目立った。そして、ややクローズな展開が続いた試合はゴールレスでの折り返しとなった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半、前半同様に古橋に見せ場。48分、高い位置でのオライリーのボール奪取からボックス右でボールを受けた古橋が相手DFの股間を抜く右足のシュートを放つが、これは惜しくも枠の左に外れる。
以降は再びラツィオペースで試合が進むと、ボックス内でカステジャノス、イサクセンと続けて際どいシュートを放つが、いずれも枠を捉え切れない。
60分過ぎには両ベンチが動く。セルティックはフォレスト、ベルナルドを下げてマイキー・ジョンストン、オ・ヒョンギュを、ラツィオはカステジャノスとフェリペ・アンデルソンに代えて切り札のインモービレとペドロのベテランアタッカー2人をピッチに送り出す。
後半半ばから終盤にかけて試合は一進一退の攻防に。互いに前半に比べてフィニッシュの回数を増やしていくが、ゴール前あと一歩という場面が目立つ。だが、その焦れる展開のなかでホームチームの頼れる主砲が見事な決定力を発揮する。
82分、ボックス手前右でイサクセンが強引に放った左足シュートが相手DFにディフレクトしてボックス左に流れると、これに反応したインモービレが左足で押し込んだ。
前節のフェイエノールト戦に続きインモービレのゴールで先手を奪ったラツィオは直後にルイス・アルベルトを下げて鎌田を投入。すると、この直後の85分にはイサクセンの浮き球パスにボックス内で反応したインモービレがDFスケールズに競り勝って足元にボールを収めると、最後は巧みなシュートフェイントでカバーに入ったDFを外してゴール右隅へ左足のシュートを流し込んだ。
このエースの2ゴールによって大勢が決したなか、何とか一矢報いたいセルティックだったが、終盤の攻勢も実らず。試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、2連勝で暫定首位に立ったラツィオは自力突破に王手をかけると共に、今節での突破の可能性を残した。一方、敗れたセルティックは最終節を前に最下位での敗退が確定した。
前節、フェイエノールト(勝ち点6)とのホームゲームを1-0で競り勝ち、グループ2位に浮上したラツィオ(勝ち点7)。今節の勝利且つ、数時間後に行われるフェイエノールトとアトレティコ・マドリー(勝ち点8)で首位のアトレティコの勝利で決勝トーナメント進出が決まるなか、グループ最下位チームをホームで迎え撃った。直近のセリエAで格下サレルニターナに1-2で敗れる失態を演じたサッリのチームは、その試合から先発4人を変更。MF鎌田大地に代わってルイス・アルベルト、カタルディとインモービレ、ザッカーニに代えてロベッラ、イサクセン、カステジャノスを起用した。
一方、奇跡の逆転突破へこの試合の勝利が絶対条件となるセルティック(勝ち点1)。だが、直近のマザーウェルとのホームゲームでは土壇場の失点で1-1のドローに終わり、難敵相手のアウェイゲームに弾みを付けられず。なお、この試合ではFW古橋亨梧がスタメン。負傷のDF岩田智輝、FW前田大然とMF旗手怜央は登録外のDF小林友希と共にメンバー外となった。
一方、ラツィオも徐々に中盤でプレス回避を見せると、10分にはボックス手前右でゲンドゥージが上げたクロスをファーに走り込んだフェリペ・アンデルソンがフリーでダイビングヘッド。だが、このシュートを枠に飛ばせない。
互いにプレスの勢いが落ち着き始めると、以降は共に後方からボールを動かしながら相手の守備ブロック攻略を図る。ボール支配率はほぼ五分五分も、ルイス・アルベルトを起点によりスムーズに前進するラツィオが多くのフィニッシュに繋げていく。
ただ、アタッキングサードでは相手の集中した守備を崩し切れず、中盤の選手がミドルシュートを打たされる場面が目立った。そして、ややクローズな展開が続いた試合はゴールレスでの折り返しとなった。
互いに選手交代なしで臨んだ後半、前半同様に古橋に見せ場。48分、高い位置でのオライリーのボール奪取からボックス右でボールを受けた古橋が相手DFの股間を抜く右足のシュートを放つが、これは惜しくも枠の左に外れる。
以降は再びラツィオペースで試合が進むと、ボックス内でカステジャノス、イサクセンと続けて際どいシュートを放つが、いずれも枠を捉え切れない。
60分過ぎには両ベンチが動く。セルティックはフォレスト、ベルナルドを下げてマイキー・ジョンストン、オ・ヒョンギュを、ラツィオはカステジャノスとフェリペ・アンデルソンに代えて切り札のインモービレとペドロのベテランアタッカー2人をピッチに送り出す。
後半半ばから終盤にかけて試合は一進一退の攻防に。互いに前半に比べてフィニッシュの回数を増やしていくが、ゴール前あと一歩という場面が目立つ。だが、その焦れる展開のなかでホームチームの頼れる主砲が見事な決定力を発揮する。
82分、ボックス手前右でイサクセンが強引に放った左足シュートが相手DFにディフレクトしてボックス左に流れると、これに反応したインモービレが左足で押し込んだ。
前節のフェイエノールト戦に続きインモービレのゴールで先手を奪ったラツィオは直後にルイス・アルベルトを下げて鎌田を投入。すると、この直後の85分にはイサクセンの浮き球パスにボックス内で反応したインモービレがDFスケールズに競り勝って足元にボールを収めると、最後は巧みなシュートフェイントでカバーに入ったDFを外してゴール右隅へ左足のシュートを流し込んだ。
このエースの2ゴールによって大勢が決したなか、何とか一矢報いたいセルティックだったが、終盤の攻勢も実らず。試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、2連勝で暫定首位に立ったラツィオは自力突破に王手をかけると共に、今節での突破の可能性を残した。一方、敗れたセルティックは最終節を前に最下位での敗退が確定した。
ラツィオの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
ラツィオの人気記事ランキング
1
セルティック関心のデンマーク代表FW、ラツィオ会長が放出を否定「長く留まってくれることを望む」
セルティックへの移籍が噂されているラツィオのデンマーク代表FWグスタフ・イサクセン(24)だが、クラウディオ・ロティート会長が否定した。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。 イサクセンはミッティランの下部組織出身で、2023年8月にラツィオに完全移籍で加入した。 ラツィオでは2シーズンで公式戦83試合に出場し9ゴール10アシストを記録。今シーズンはセリエAで34試合4ゴール3アシスト、ヨーロッパリーグ(EL)で10試合2ゴール3アシストを記録し、右ウイングとして攻撃を支えている。 そのイサクセンは、2028年夏までラツィオと契約を結んでいる中、今夏の退団が噂されている。 セルティックはポルトガル人FWジョタが長期離脱となり、ウインガーを探している状況。その中でイサクセンに関心を寄せているという。 ただ、ラツィオのロティート会長は放出する気はないとコメント。チームに残ることを希望した。 「我々は闘志あふれるチームを築き上げてきた」 「グスタフには予想外の瞬間から注目してきた。彼が素晴らしい選手だと確信している」 「彼は最近ラツィオに加入した他の多くの選手たちと同様にまだ成長の可能性があり、我々は彼が長く留まってくれることを望んでいる」 2025.05.04 23:30 Sun2
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.15“クラニョッティの黄金郷”26年ぶりのスクデット/ラツィオ[1999-2000]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.15</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1999-2000シーズン/ラツィオ 〜クラニョッティの黄金郷〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1999-2000lazio.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:スベン・ゴラン・エリクソン(52) 獲得タイトル:セリエA、コッパ・イタリア 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント9:★★★★★★★★★☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層10:★★★★★★★★★★</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">26年ぶりのスクデット</div> イタリアの大手食品会社であるチリオのオーナーだったセルジオ・クラニョッティが1992年に会長に就任してから、ラツィオは大きく変貌を遂げていった。1998年にイタリアのクラブで初となる株式上場を行って豊富な資金力を得たクラブは、ヴェロン、ミハイロビッチ、サラス、シメオネら当時のスター選手を買い漁り、ヨーロッパ屈指の強豪チームを作り上げていく。 迎えた1999-00シーズン、前シーズンにUEFAカップ(現在のEL)を制したラツィオは、3冠を達成したマンチェスター・ユナイテッドを破ってUEFAスーパーカップを獲得。素晴らしいシーズンスタートを切った。リーグ戦ではジダンやデル・ピエロを擁するユベントスとの激しい首位争いを展開。そして、首位のユベントスと勝ち点2差の2位で最終戦を迎えたラツィオは、レッジーナに3-0で快勝する。一方のユベントスは、ペルージャにまさかの敗戦。この結果、劇的な展開でラツィオに26年ぶり2度目のスクデットがもたらされた。 コッパ・イタリアも制覇して充実のシーズンを送ったラツィオだったが、この夢物語は長く続かなかった。サッカーバブルの崩壊とともに多額の負債を抱えたクラニョッティ会長は、栄光をもたらしたスター選手たちを次々に売却。2002年にはついに、バンディエラのネスタをミランに放出する事件まで起きてしまった。そして、自身の財力で築き上げた黄金郷は、数年で消え失せてしまった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">組織+個</div> 基本的な戦術は堅守速攻。フラットな[4-4-2]のシステムで、組織的な守備からの鋭いカウンターが最大の武器だった。ネスタを中心とした守備は、失点数リーグ2位の少なさ(31失点)を記録。また、高精度の左足を持つミハイロビッチはセットプレー時に相手の脅威となり、FKだけで6ゴールを奪った。 攻撃陣に関しては、チームトップの得点を奪ったのがサラスの12得点と凡庸な結果ではあるが、中盤のネドベドやセルジオ・コンセイソンらも得点力を発揮。あらゆるポジションの選手が得点を奪える形ができていた。その攻撃陣を操ったのが“魔術師”ヴェロン。長短における正確なパスを駆使して攻撃のタクトを振るった。 そのヴェロンと中盤のセンターでコンビを組んだシメオネの存在も忘れてはならない。献身的な守備でヴェロンの守備力の低さを補いながら、苦しい時にゴールを奪う勝負強さも見せた。その他にも“ピッポ”の弟であるシモーネ・インザーギが実力を発揮して得点を重ね、マンチーニはファンタジー溢れるプレーで攻撃にアクセントを付けた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFアレッサンドロ・ネスタ(24)</span> 数多のスター選手が揃うチームの中でキャプテンを務めたのが、チーム生え抜きの青年だった。クラニョッティ会長の庇護の下でチームを束ねる重責を担ったネスタは、若くしてディフェンダーに要求されるあらゆる能力を高いレベルで備えており、完成されたプレーを披露。エレガントなボール奪取は観衆を魅了した。引退までラツィオでプレーすることが約束されたはずだったが、クラブの経営悪化によりミランへ移籍。この事実は、ネスタ自身に大きな影をもたらしたことだろう。 2019.04.10 22:00 Wed3
ローマ・ダービー全勝ストップも無敗で監督業を引退するラニエリ監督「ロマニスタとして無敗で終えられたのは素晴らしい」
ローマのクラウディオ・ラニエリ監督が13日に行われ、1-1で引き分けたセリエA第32節ラツィオとのダービーを振り返った。 過去5度指揮を執ったローマ・ダービーで全勝していたラニエリ監督。今季終了後に退任し、ローマのフロントに入閣することが決まっている老将は引き分けで自身最後のダービーを終え、無敗で監督業を後にすることになった。 「試合中には考えなかったが、ロマニスタとして無敗で終えられたのは素晴らしいことだ。できれば勝利で終えたかったが、スポーツでも人生でも全てを手に入れることはできない。受け入れるしかない」 そしてスーパーゴールを叩き込んだFWマティアス・スーレについては「将来は彼のもの」と今後の飛躍を予言した。 「スーレは質の高い選手でゴールの位置を理解している。将来は彼のものだ。なぜなら成長に必要な全てがあるからだ」 試合自体に関しては引き分けで妥当と考えている。 「得点のチャンスではラツィオの方が少し多く、我々はより少なかったが、勝ち点は取っておこう」 2025.04.14 11:30 Mon4
ノルウェー勢初のELベスト4、殊勲のGKハイキン「ノルウェー全体にとって大きな意味を持つ」
ボデ/グリムトのGKニキータ・ハイキンが17日にアウェイで行われ、PK戦の末に勝ち上がったヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのラツィオ戦を振り返った。 ホームでの1stレグを2-0と先勝していたボデ/グリムト。21分に先制される展開となった中、GKハイキンの好守もあって1点のリードを保っていく。 しかし後半追加タイムに失点し、2戦合計スコアで追いつかれ延長戦へ。その延長戦ではラツィオに勝ち越された中、FWアンドレアス・ヘルメルセンのゴールで追いつきPK戦に持ち込んだ。そしてPK戦ではGKハイキンが2本シュートを止めてノルウェー勢初となるELベスト4進出とした。 イスラエル生まれでロシアにルーツを持ち、チェルシーの下部組織に在籍していた経歴を持つ29歳のハイキン。ロシア代表候補招集歴があるが、昨年10月にノルウェー人と婚約。ノルウェー国籍を取得する意向であり、今後のノルウェー代表入りが見据えられる中でボデ/グリムトをELベスト4に導いた。 「信じられない! ここまで試合が続くと思っていなかったけど、諦めるわけにはいかなかった。チャンスが来ることはわかっていた。これ以上嬉しいことはない。これはノルウェー全体にとって、ボデ/グリムトにとって、僕の家族にとって大きな意味を持つ。本当に素晴らしい。歴史的な夜だ」 指揮官のヒェティル・クヌートセン監督もハイキンを勝因に挙げた。 「ニキータは我々にとって決定的な存在だ。彼は試合とPK戦の両方で決定付ける存在だった」 2025.04.18 10:00 Fri5