後半ATにベルフワインが圧巻の2発! 不屈スパーズがレスターに劇的過ぎる逆転勝利!《プレミアリーグ》
2022.01.20 06:39 Thu
プレミアリーグ第17節、レスター・シティvsトッテナムが19日にキング・パワー・スタジアムで行われ、アウェイのトッテナムが2-3で逆転勝利した。
共にコロナ禍の影響で4試合未消化の10位レスター(勝ち点25)と、6位トッテナム(勝ち点33)による、第17節の延期分。
コンテ新体制移行後、リーグ戦8試合無敗を継続するトッテナムは、先週末に開催予定だったアーセナルとのノースロンドン・ダービーが物議醸す対戦相手の開催延期要請が認められ、急遽延期となっていた。
直近の公式戦から1週間ぶりとなったこの一戦では、ソン・フンミン、ダイアー、ロメロを除くベストメンバーが揃い、中盤を厚くした[3-5-2]の布陣を採用した。
レスターが本職中盤のチョードリーを3バックの右に配置したことでミラーゲームの形となったこの試合。立ち上がりから主導権争いがしばらく続いた中、アウェイのトッテナムが先に決定機を作り出す。
最初の決定機をモノにできなかったトッテナムだが、以降は球際の勝負、切り替えの精度で相手を上回り、完全に押し込む形まで持っていく。18分にはウィンクスの左CKをゴール前で競り勝ったケインが頭で合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩く。以降もルーカス・モウラの強烈なシュート、ダビンソン・サンチェスのヘディングシュートでゴールに迫るなど、レスター守備陣を攻め立てる。
一方、立ち上がり以降、防戦一方の展開が続いたレスターだったが、ファーストチャンスをモノにして先制に成功する。24分、左サイドのスペースへ飛び出したデューズバリー=ホールが斜めに入れたボールをルックマンとダカがボックス内で細かくパス交換。この際にDFレギロンの足に当たったボールがゴール左のダカの足元にこぼれると、これを冷静に蹴り込んだ。
試合の主導権を握りながらも先にゴールを奪われたトッテナムは、失点後数分はバタつく場面が見受けられたが、時間の経過と共に失点前と同様のリズムを取り戻す。その中で36分にはスキップからの絶妙なスルーパスの流れから飛び出したGKシュマイケルが短く弾いたボールをボックス内のホイビュルクが回収。無人のゴールへすかさず右足で蹴り込みに行くが、これはオルブライトンの見事なゴールカバーに阻まれる。
それでも、攻勢を続けるアウェイチームは38分、“レスターキラー”がようやく本領を発揮する。中盤でのボール奪取からホイビュルクが背後のスペースに出したパスに追いついたケインがボックス内でDFソユンクを内へのドリブルでかわし、左足のシュートをゴール左隅へ突き刺した。
前半の内に追いついたトッテナムは畳みかける攻めを見せ、41分にはルーカスのスルーパスに抜け出したケインが1点目と近い形からゴールに迫るが、ここはシュートを大きくふかしてしまい、逆転まで持っていくことはできなかった。
迎えた後半、トッテナムは攻撃面で存在感を欠いたエメルソン・ロイヤルを下げてドハーティをハーフタイム明けに投入する。この交代で右サイドの攻撃も活性化し始めると、前半同様に押し込む展開を作り出す。
その流れの中でケインやレギロン、タンガンガと幾度も際どいシュートを放っていくが、集中したレスターの守備をこじ開け切れない。
試合展開に変化はなしも1-1の膠着状態が続く中、両チームのベンチが動く。74分、押し切りたいトッテナムはウィンクスを下げてロ・チェルソ、運動量を上げつつカウンターの脅威を強めたいレスターはジャスティンに続き、バーンズをピッチへ送り出した。
すると、この交代策が試合を動かす。76分、相手陣内右のハーフスペースで縦パスを受けたマディソンがバーンズとのコンビネーションでゴール右へ抜け出すと、すかさず右足のシュート。これがDFタンガンガにディフレクトすると、右ポストの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれた。
前半の流れを踏襲するかのように再び勝ち越しを許したトッテナムは、この直後にレギロンを下げてベルフワインを投入。[4-2-3-1]の攻撃的な布陣で同点、逆転を目指す。だが、攻め疲れに加え、レスターのプレー強度が上がったことで、なかなか決定機まで持ち込むことができず。時間だけが過ぎていく。
1-2のスコアのまま後半アディショナルタイムに突入し、コンテ体制のリーグ戦初黒星濃厚と見られた中、不屈のスパーズが驚異の勝負強さを発揮する。
まずは95分、ホイビュルクからの絶妙な浮き球のフィードに反応したドハーティが斜めのランニングでゴール前に侵入。胸トラップからのシュートはならずも、こぼれ球にいち早く反応したベルフワインが右足のシュートを突き刺し、同点に追いつく。
さらに、直後の相手のキックオフの流れでホイビュルクが自陣中央でインターセプトし、前線のケインへ縦パスを繋ぐと、ケインから相手のハイラインの背後を狙うベルフワインへ絶妙なスルーパスが通る。ここで冷静に右への持ち出しでGKシュマイケルをかわしたベルフワインのシュートが左ポストの内側を叩いてゴールネットを揺らし、トッテナムが土壇場で試合を引っくり返した。
そして、この直後に試合はタイムアップを迎え、ベルフワインの2ゴールで劇的過ぎる勝利を飾ったトッテナムがリーグ戦連勝で5位に浮上。週末のチェルシーとのダービーへ大きな弾みを付けた。
共にコロナ禍の影響で4試合未消化の10位レスター(勝ち点25)と、6位トッテナム(勝ち点33)による、第17節の延期分。
コンテ新体制移行後、リーグ戦8試合無敗を継続するトッテナムは、先週末に開催予定だったアーセナルとのノースロンドン・ダービーが物議醸す対戦相手の開催延期要請が認められ、急遽延期となっていた。
レスターが本職中盤のチョードリーを3バックの右に配置したことでミラーゲームの形となったこの試合。立ち上がりから主導権争いがしばらく続いた中、アウェイのトッテナムが先に決定機を作り出す。
9分、ボックス左で足元にボールを受けたケインが強靭なフィジカルを生かして強引に仕掛け、前向きな状態から左足のシュートを放つ。これがGKシュマイケルが反応できない右隅へ向かうが、DFトーマスの決死のゴールカバーに阻まれる。
最初の決定機をモノにできなかったトッテナムだが、以降は球際の勝負、切り替えの精度で相手を上回り、完全に押し込む形まで持っていく。18分にはウィンクスの左CKをゴール前で競り勝ったケインが頭で合わすが、これは惜しくもクロスバーを叩く。以降もルーカス・モウラの強烈なシュート、ダビンソン・サンチェスのヘディングシュートでゴールに迫るなど、レスター守備陣を攻め立てる。
一方、立ち上がり以降、防戦一方の展開が続いたレスターだったが、ファーストチャンスをモノにして先制に成功する。24分、左サイドのスペースへ飛び出したデューズバリー=ホールが斜めに入れたボールをルックマンとダカがボックス内で細かくパス交換。この際にDFレギロンの足に当たったボールがゴール左のダカの足元にこぼれると、これを冷静に蹴り込んだ。
試合の主導権を握りながらも先にゴールを奪われたトッテナムは、失点後数分はバタつく場面が見受けられたが、時間の経過と共に失点前と同様のリズムを取り戻す。その中で36分にはスキップからの絶妙なスルーパスの流れから飛び出したGKシュマイケルが短く弾いたボールをボックス内のホイビュルクが回収。無人のゴールへすかさず右足で蹴り込みに行くが、これはオルブライトンの見事なゴールカバーに阻まれる。
それでも、攻勢を続けるアウェイチームは38分、“レスターキラー”がようやく本領を発揮する。中盤でのボール奪取からホイビュルクが背後のスペースに出したパスに追いついたケインがボックス内でDFソユンクを内へのドリブルでかわし、左足のシュートをゴール左隅へ突き刺した。
前半の内に追いついたトッテナムは畳みかける攻めを見せ、41分にはルーカスのスルーパスに抜け出したケインが1点目と近い形からゴールに迫るが、ここはシュートを大きくふかしてしまい、逆転まで持っていくことはできなかった。
迎えた後半、トッテナムは攻撃面で存在感を欠いたエメルソン・ロイヤルを下げてドハーティをハーフタイム明けに投入する。この交代で右サイドの攻撃も活性化し始めると、前半同様に押し込む展開を作り出す。
その流れの中でケインやレギロン、タンガンガと幾度も際どいシュートを放っていくが、集中したレスターの守備をこじ開け切れない。
試合展開に変化はなしも1-1の膠着状態が続く中、両チームのベンチが動く。74分、押し切りたいトッテナムはウィンクスを下げてロ・チェルソ、運動量を上げつつカウンターの脅威を強めたいレスターはジャスティンに続き、バーンズをピッチへ送り出した。
すると、この交代策が試合を動かす。76分、相手陣内右のハーフスペースで縦パスを受けたマディソンがバーンズとのコンビネーションでゴール右へ抜け出すと、すかさず右足のシュート。これがDFタンガンガにディフレクトすると、右ポストの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれた。
前半の流れを踏襲するかのように再び勝ち越しを許したトッテナムは、この直後にレギロンを下げてベルフワインを投入。[4-2-3-1]の攻撃的な布陣で同点、逆転を目指す。だが、攻め疲れに加え、レスターのプレー強度が上がったことで、なかなか決定機まで持ち込むことができず。時間だけが過ぎていく。
1-2のスコアのまま後半アディショナルタイムに突入し、コンテ体制のリーグ戦初黒星濃厚と見られた中、不屈のスパーズが驚異の勝負強さを発揮する。
まずは95分、ホイビュルクからの絶妙な浮き球のフィードに反応したドハーティが斜めのランニングでゴール前に侵入。胸トラップからのシュートはならずも、こぼれ球にいち早く反応したベルフワインが右足のシュートを突き刺し、同点に追いつく。
さらに、直後の相手のキックオフの流れでホイビュルクが自陣中央でインターセプトし、前線のケインへ縦パスを繋ぐと、ケインから相手のハイラインの背後を狙うベルフワインへ絶妙なスルーパスが通る。ここで冷静に右への持ち出しでGKシュマイケルをかわしたベルフワインのシュートが左ポストの内側を叩いてゴールネットを揺らし、トッテナムが土壇場で試合を引っくり返した。
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