コーフェルトCL初陣のヴォルフスブルクがザルツブルクの今節突破を阻止! セビージャ撃破のリールが初勝利《CL》
2021.11.03 07:12 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)のグループG第4節、ヴォルフスブルクvsレッドブル・ザルツブルクが2日に行われ、ホームのヴォルフスブルクが2-1で勝利した。
前節、ヴォルフスブルクに3-1の快勝を収めた首位のザルツブルク(勝ち点7)は、国内リーグでも開幕から無敗を継続。勝利で決勝トーナメント進出が決定する重要な一戦ではゴールを挙げたアデイェミとオカフォルの2トップを含め前回対戦と全く同じスタメンを起用した。
一方、僅差でグループ最下位に沈むヴォルフスブルク(勝ち点2)は、先月24日にファン・ボメル前監督を解任。コーフェルト監督を新指揮官に据え、ここからの逆転突破を目指す。新体制初陣を制した直近のレバークーゼン戦からは先発2人を変更。シュテフェン、フィリップに代えてオタビオ、ヴェグホルストを起用した。
試合は互いにキックオフ直後からチャンスを作り合うオープンな展開となる。まずは2分、前線に抜け出したオカフォルの短い落としを受けたアデイェミがそのままボックス内へ持ち込んで左足のシュートを狙うが、これは枠の左に外れる。
すると、直後の3分にはオタビオとゲルハルトのコンビでヴォルフスブルクが左サイドを完璧に崩すと、ボックス内へ運んだゲルハルトからの丁寧なグラウンダーの折り返しをファーに走り込んだバクが右足で難なく流し込んだ。
一方、立ち上がり以降はなかなか決定機まで持ち込めないザルツブルクだったが、セットプレーからゴールをこじ開ける。30分、ペナルティアーク付近で得たFKの場面でキッカーのウーバーが左足を振り抜くと、壁の上から急激に落ちたシュートをGKカスティールスがはじき出せず、ゴールネットを揺らした。
1-1の振り出しに戻った試合は前半終盤にかけて再びオープンな展開に。その流れの中で36分にはゲルハルトからの正確な左クロスに飛び込んだヴェグホルスト、41分にはザルツブルクのロングカウンターからアーロンソンに絶好機も、いずれも決め切ることはできず。
後半も先に決定機を作ったのはザルツブルク。立ち上がりの50分に高速カウンターからオカフォルのスルーパスに抜け出したアデイェミがボックス内でGKと一対一となるが、左足のシュートはわずかに枠の右に外れる。
以降もザルツブルクが押し気味に試合を運んでいたが、ヴォルフスブルクが前半同様に決定力を見せる。60分、アルノルトからの浮き球のフィードに反応したルーカス・エンメチャがボックス右から強烈な右足のシュートをニア上へ突き刺した。
試合の均衡が破られた中、両チームはここから選手交代で流れに変化を加えていく。ヴォルフスブルクはルシヨンやムバブ、ルケバキオを投入し、堅守速攻の色合いを強める。対するザルツブルクは決定力を欠いたアデイェミらを下げてアダム、シェシュコとアタッカーを送り出していく。
流れの中で決定機まであと一歩という状況が続くアウェイチームは83分に鮮やかなパスワークから、ボックス手前のシェシュコが強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKカスティールスの好守に遭う。
その後、ザルツブルクの決死のパワープレーを最後まで撥ね返し続けたヴォルフスブルクが今グループステージ初勝利を挙げると共に、コーフェルト新監督のCL初陣を飾った。一方、初黒星を喫したザルツブルクはクラブ史上初の決勝トーナメント進出はお預けとなった。
また、同日行われたグループGのもう1試合、セビージャvsリールは、アウェイのリールが1-2で勝利した。
前回対戦を0-0のドローで終えた2位のセビージャ(勝ち点3)と、3位のリール(勝ち点2)のリターンマッチ。試合はホームのセビージャが先手を奪う。15分、カウンターから右サイドを破ってスソからのマイナスのパスを受けたラファ・ミルのシュートはGKの好守に遭うが、こぼれ球をオカンポスが押し込んだ。
その後はリスクを冒して攻撃に出るリールの時間帯が続き、幾度か縦に速い攻めで決定機を創出。すると、前半終了間際にはデラネイのボックス内でのファウルによって得たPKをキッカーのデイビッドが冷静に決めて前半の内に追いついた。
迎えた後半、追いついた勢いに乗るリールは51分にショートカウンターからボックス右でチェリクが放ったシュートが左ポストを直撃。この跳ね返りをイコネが冷静に蹴り込んで逆転に成功した。
その後、両者は積極的に交代カードを切っていく中、球際のバトルが強調される白熱の攻防を見せる。だが、後半だけで10枚のカードが飛び交う荒れ模様の状況とは裏腹に決定機まで持ち込めない睨み合いが続き、試合はこのままタイムアップ。
敵地で逆転勝利のリールがグループステージ初勝利で2位に浮上。一方、4戦未勝利のセビージャは最下位に転落した。
前節、ヴォルフスブルクに3-1の快勝を収めた首位のザルツブルク(勝ち点7)は、国内リーグでも開幕から無敗を継続。勝利で決勝トーナメント進出が決定する重要な一戦ではゴールを挙げたアデイェミとオカフォルの2トップを含め前回対戦と全く同じスタメンを起用した。
一方、僅差でグループ最下位に沈むヴォルフスブルク(勝ち点2)は、先月24日にファン・ボメル前監督を解任。コーフェルト監督を新指揮官に据え、ここからの逆転突破を目指す。新体制初陣を制した直近のレバークーゼン戦からは先発2人を変更。シュテフェン、フィリップに代えてオタビオ、ヴェグホルストを起用した。
すると、直後の3分にはオタビオとゲルハルトのコンビでヴォルフスブルクが左サイドを完璧に崩すと、ボックス内へ運んだゲルハルトからの丁寧なグラウンダーの折り返しをファーに走り込んだバクが右足で難なく流し込んだ。
幸先よく先制に成功したヴォルフスブルクは、ここからザルツブルクにボールを握られる展開となるが、中盤を中心に強度の高い守備で相手に自由を与えず。また、前回対戦で苦戦した背後のスペースも3バックへの変更が奏功し、相手2トップをきっちりケアする。
一方、立ち上がり以降はなかなか決定機まで持ち込めないザルツブルクだったが、セットプレーからゴールをこじ開ける。30分、ペナルティアーク付近で得たFKの場面でキッカーのウーバーが左足を振り抜くと、壁の上から急激に落ちたシュートをGKカスティールスがはじき出せず、ゴールネットを揺らした。
1-1の振り出しに戻った試合は前半終盤にかけて再びオープンな展開に。その流れの中で36分にはゲルハルトからの正確な左クロスに飛び込んだヴェグホルスト、41分にはザルツブルクのロングカウンターからアーロンソンに絶好機も、いずれも決め切ることはできず。
後半も先に決定機を作ったのはザルツブルク。立ち上がりの50分に高速カウンターからオカフォルのスルーパスに抜け出したアデイェミがボックス内でGKと一対一となるが、左足のシュートはわずかに枠の右に外れる。
以降もザルツブルクが押し気味に試合を運んでいたが、ヴォルフスブルクが前半同様に決定力を見せる。60分、アルノルトからの浮き球のフィードに反応したルーカス・エンメチャがボックス右から強烈な右足のシュートをニア上へ突き刺した。
試合の均衡が破られた中、両チームはここから選手交代で流れに変化を加えていく。ヴォルフスブルクはルシヨンやムバブ、ルケバキオを投入し、堅守速攻の色合いを強める。対するザルツブルクは決定力を欠いたアデイェミらを下げてアダム、シェシュコとアタッカーを送り出していく。
流れの中で決定機まであと一歩という状況が続くアウェイチームは83分に鮮やかなパスワークから、ボックス手前のシェシュコが強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKカスティールスの好守に遭う。
その後、ザルツブルクの決死のパワープレーを最後まで撥ね返し続けたヴォルフスブルクが今グループステージ初勝利を挙げると共に、コーフェルト新監督のCL初陣を飾った。一方、初黒星を喫したザルツブルクはクラブ史上初の決勝トーナメント進出はお預けとなった。
また、同日行われたグループGのもう1試合、セビージャvsリールは、アウェイのリールが1-2で勝利した。
前回対戦を0-0のドローで終えた2位のセビージャ(勝ち点3)と、3位のリール(勝ち点2)のリターンマッチ。試合はホームのセビージャが先手を奪う。15分、カウンターから右サイドを破ってスソからのマイナスのパスを受けたラファ・ミルのシュートはGKの好守に遭うが、こぼれ球をオカンポスが押し込んだ。
その後はリスクを冒して攻撃に出るリールの時間帯が続き、幾度か縦に速い攻めで決定機を創出。すると、前半終了間際にはデラネイのボックス内でのファウルによって得たPKをキッカーのデイビッドが冷静に決めて前半の内に追いついた。
迎えた後半、追いついた勢いに乗るリールは51分にショートカウンターからボックス右でチェリクが放ったシュートが左ポストを直撃。この跳ね返りをイコネが冷静に蹴り込んで逆転に成功した。
その後、両者は積極的に交代カードを切っていく中、球際のバトルが強調される白熱の攻防を見せる。だが、後半だけで10枚のカードが飛び交う荒れ模様の状況とは裏腹に決定機まで持ち込めない睨み合いが続き、試合はこのままタイムアップ。
敵地で逆転勝利のリールがグループステージ初勝利で2位に浮上。一方、4戦未勝利のセビージャは最下位に転落した。
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