JFL高知を「オール高知」で後方支援…J3参入要件クリアへ産官民が連携強化、総力戦へ

2024.07.31 17:30 Wed
高知ユナイテッドSCが「オール高知」の総力戦へ
©︎S.Tadokoro
高知ユナイテッドSCが「オール高知」の総力戦へ
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは31日、『高知ユナイテッドSCを応援する会』が設立されたと発表した。「このたび『高知ユナイテッドSCを応援する会』が設立され、その総会が7/29(月)に開催されましたのでお知らせいたします」

「本会には経済やスポーツ、観光の各団体や県内の自治体、そして報道機関などが加盟し、『オール高知』でクラブを後押ししてくださります」
「会長には高知県商工会議所連合会の西山彰一会頭が就任され、集客面でのご協力などを加盟の各団体に呼びかけられました」

「また、高知県出身で元Jリーグ理事の傍士銑太様が、『地元Jリーグチームが地域にもたらす効果』というタイトルで講演をしてくださりました」
「クラブも本会の後押しを力に変え、Jリーグ参入に向けた取り組みをより一層進めてまいります」

・・・

高知は現在、JFLで2位と勝ち点「10」差のダントツ首位に立つ一方、Jリーグ参入へ「2025シーズンJ3クラブライセンス」の申請を開始。来季のJ3リーグ入りを見据える。

ただ、サッカーファンに広く知られる通り、J3入会要件には「ホームゲーム(HG)平均観客動員2000人」と「チケット収入1000万円」という難題が。無論、どのJFLクラブにとっても一筋縄ではいかない大きな壁だ。

少なくとも、高知はHG残り6試合で「2万70人」を動員する必要が。チームの躍進につれ、開幕時と比べて観客動員が大幅増も、まだまだ険しい道のりと言わざるを得ない。

そんななか、リーグは中断期間へ突入。それに前後し、高知県全体で高知ユナイテッドSCをバックアップする機運が高まっている印象も。

今回設立された「高知ユナイテッドSCを応援する会」には、リリースのように、報道機関を含めた県内の産官民が集結。

27日には、日本全国に支店を置く県内企業のメインパートナー「旭食品/旭フレッシュ」とのコラボ商品が発表され、29日には、今年4月に創立されたばかりの高知健康科学大学がクラブとの連携を発表。同大は「詳細は調整中」としつつ、そこにはやはり「観客動員(残り)2万人の確保へ…」と言及がなされている。

来季のJ3入り、そして観客動員などの要件クリアを念頭に、1分1秒を無駄にできない高知。

同じ目標を抱く他のクラブにも当てはまることとして、中断期間に入ったJFLはいま、選手補強を含めた「水面下の動き」が例年以上に活発となっている印象だ。

◆JFL第18節
〜高知銀行Presents〜
ついにJぜよ!高知家大集合
8月31日(土) 18:00キックオフ
高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分
高知県立春野総合運動公園陸上競技場

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クラブ名変更にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み】

NPB(プロ野球)球団がなくとも「野球」が根付き、球史に名を残すスターを輩出してきた高知県。一方で「サッカー」では今や6県しかない“Jなし県”のひとつとなり、県出身の現役Jリーガーは1人だけ。2023年夏、「高知ユナイテッドSC」の躍進で、そんな高知県のサッカーに日本全国から注目が集まることとなる。【第2回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452484" target="_blank">前編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~天皇杯でJ1勢に2連勝~</span> 2023年6月7日、第103回天皇杯2回戦が全国各地で行われ、J1リーグのガンバ大阪は本拠地・パナソニックスタジアム吹田で高知ユナイテッドSC(高知県代表)と対戦。開始4分で先制点を奪われると、41分には追加点も献上し、試合終盤に1点を返すも1-2の敗戦となった。 そう、天皇杯の風物詩“ジャイアントキリング”が成立した瞬間だ。G大阪はJ1制覇2回、アジア制覇1回を誇る関西随一の名門。その本拠地へと乗り込んできた「高知ユナイテッドSC」は県予選を勝ち抜いて天皇杯に出場する日本フットボールリーグ(JFL)所属の社会人チームだ。 「高知から本気でJリーグ!」を合言葉に県勢初のJリーグ参入を掲げる彼らは、2023シーズンのJFLで第26節を終えて6位。来季のJ3参入が「継続審議」とされているなかでも、残り4試合でJ3参入の最低ラインとなる「2位以内確保」を目指して奮闘しているところである。 話を天皇杯での躍進に戻そう。 G大阪撃破という快挙に沸いた高知県。高知は続く3回戦の横浜FC(J1)戦を本拠地・高知県立春野総合運動公園陸上競技場で戦い、この一戦には3000人超が来場。J1クラブのファンにはピンとこないかもしれないが、高知県でサッカーに3000人という集客は大きな数字なのだ。 結果、高知はG大阪に続いて横浜FCも1-0と撃破し、さらに沸き上がる高知県。3試合連続のJ1勢撃破を狙ったラウンド16では川崎フロンターレに敗れたが、今度は春野陸上競技場に7243人が来場。高知県の人口は66万6293人(令和5年10月1日現在)なので、川崎Fファンの存在を考慮しても、高知県民90〜100人に1人は来場した計算となる。 <span class="paragraph-subtitle">〜高知ユナイテッドSCって?〜</span> このように、今シーズンの天皇杯を大いに盛り上げ、地元のファンを大いに沸かせた高知ユナイテッドSC。しかし、彼らはどのような道のりを歩んできたクラブなのか、詳しく知るサッカーファンはあまりいないはずだ。 それもそのはず、高知ユナイテッドSCは前身時代を含め、Jリーグ誕生前の1977年から2018年にかけて40年以上も四国サッカーリーグに所属。この間、四国を代表する社会人の強豪であり続けてきたかと言えばそうでもなく、42年間でリーグ制覇は9回となっている。 それでも、四国から3番目のJクラブとしてカマタマーレ讃岐がJ2参入を果たし、いよいよ高知県が四国4県で唯一の“Jなし県”となった2014年、クラブは「南国高知FC」から「アイゴッソ高知」へと名称を変更。高知県のサッカー界全体がJリーグへの想いを強めるなか、四国リーグ優勝を争うライバルクラブを巻き込んだ変革期へと突入していく。 新生「アイゴッソ高知」は2014年の四国リーグで2位、2015年は3位に終わり、2005年以来の栄冠を逃すことに。2014年は同じ高知県の「高知UトラスターFC」が四国リーグ初制覇を成し遂げ、2015年もアイゴッソ高知を上回る2位という成績を収めている。 この2015年ごろから「アイゴッソ高知」と「高知UトラスターFC」の統合話が持ち上がり、年が明けた16年1月に統合が正式発表。新クラブの母体はアイゴッソ高知側が引き継ぐ(※1)こととなり、ともにJFL参入、Jリーグ参入を目指した高知県の2大クラブが1つになった新しいクラブは「高知ユナイテッドSC」と名付けられた。 (※1)高知UトラスターFCは活動を終え、「KUFC南国」が後継クラブとして四国サッカーリーグに参戦(2016〜) その後、「高知ユナイテッドSC」は1年目の2016年こそ四国リーグ2位に甘んじるも、優勝したFC今治のJFL昇格にも助けられ、2017〜19年にかけて3連覇を達成。四国における地位を確固たるものとする。 そして3連覇達成の2019年、高知は毎年11月に開催される全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)で2位となり、JFL昇格が決定。高知県は、長い長い年月をかけ、とうとう令和元年に全国リーグ(JFL)の舞台までクラブを送り込んだ。 ◆「高知県にJリーグを」目指すは来季のJ3参入!「残り4試合戦い抜きます」【JFL高知の歩み/第3回(全3回)】に続く 2023.11.02 21:00 Thu

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