【プレミア注目プレビュー】開幕無敗のスパーズとリバプールが激突! アンジェの「50」かレッズの「17」か…

2023.09.30 12:30 Sat
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プレミアリーグ第7節、トッテナムvsリバプールが、日本時間30日25:30にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。開幕からリーグ戦無敗を継続する、好調同士のビッグマッチだ。4位のトッテナムは前節、鬼門エミレーツ・スタジアムで開催された今シーズン最初のノースロンドン・ダービーを2-2のドローで終えた。敵地ながら立ち上がりからボールの主導権を握ったものの、アーセナルの連動性と強度の高い前線からのプレスに苦戦。オウンゴールとPKによる不運な形で2度のリードを許す苦しい展開を強いられたが、MFマディソンとソン・フンミンのホットラインによって2度のビハインドを追いつき、鬼門から勝ち点1を持ち帰る上々の結果を残した。

王者マンチェスター・シティとの試合を除き、常に能動的なスタイルで戦うアルテタのチームに対して、敵地でボールの主導権を握って自分たちのスタイルを貫けたことで、指揮官含めチームは大きな自信を手にしたはずだ。そういったなか、今節はハイインテンシティ、カウンターの破壊力において世界最高峰のチームである難敵を相手に、チームとしてさらなる進化や引き出しを求められる。
対する2位のリバプールは、ホーム開催となったウェストハム戦を3-1で勝利し、5連勝を達成した。FWサラーのPKで早々に先制したものの、以降は相手の攻勢に晒されて同点に追いつかれる。それでも、今季無類の強さを誇る後半にFWヌニェス、FWジョタがゴールを重ねて難敵相手にきっちり勝ち切った。また、ミッドウィークのEFLカップ3回戦では大幅にターンオーバーを敢行した中、2部のレスター・シティに先制点を奪われるなど苦戦。それでも、後半にFWガクポ、MFソボスライ、ジョタの3ゴールで一気に試合を引っくり返し、同じく3-1の勝利を収めている。

大幅な中盤刷新の影響もあって開幕前の下馬評は決して高くなかったが、蓋を開けてみれば、5勝1分けの戦績で王者シティの有力な対抗に浮上。ただ、ここまで公式戦8試合でクリーンシートが1度と、守備面や前半の入りの悪さと課題も少なくなく、現状では最も力のあるスパーズとのビッグマッチは現チームの真価が試される一戦となるはずだ。
なお、昨シーズンのシーズンダブルを筆頭に、リーグ戦での今カードはリバプールが8勝3分けの11戦無敗を継続中。トッテナムの勝利は2017年10月の4-1の勝利まで遡る。そのため、下馬評ではアウェイチームが圧倒的優位と見られている。さらに、リバプールは今年4月のマンチェスター・シティ戦の敗戦以降、シーズンをまたいでリーグ戦17試合無敗と現プレミアリーグのチームで最も負けていないチームだ。

一方、トッテナムではポステコグルー新監督が横浜F・マリノス、セルティック、スパーズと3クラブをまたいでホームゲーム50戦無敗を継続中。そのため、今回の一戦ではリーグ戦で負けないリバプール、ホームで負けないポステコグルー監督といずれの勝負強さが発揮されるかという部分にも大きな注目が集まるところだ。

◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ヴィカーリオ
DF:ペドロ・ポロ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドジェ
MF:サール、ビスマ
MF:クルゼフスキ、マディソン、ソロモン
FW:ソン・フンミン

負傷者:GKホワイトマン、MFペリシッチ、ベンタンクール、セセニョン、ロ・チェルソ、FWブレナン・ジョンソン、ブライアン・ヒル
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のアーセナル戦でハムストリングに軽傷を負ったブレナン・ジョンソンが新たな欠場者に。また、軽傷を抱えるソン・フンミンとマディソンに関しては直前まで状態を評価するとしながらも、いずれも起用は可能な状態にあるようだ。

スタメンに関してはソン・フンミンとマディソンが起用可能であることを前提に、ブレナン・ジョンソンからソロモンに変更する以外はダービーと同じメンバーがプレーする見込みだ。仮に、両者のスタートが難しい場合はリシャルリソン、スキップ、ホイビュアらが代役を担う。

◆リバプール◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:ジョー・ゴメス、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ソボスライ、マク・アリスター、カーティス・ジョーンズ
FW:サラー、ヌニェス、ルイス・ディアス

負傷者:DFアレクサンダー=アーノルド、ブラッドリー、MFチアゴ、バイチェティッチ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはチアゴ、バイチェティッチの欠場が確定。ハムストリングの負傷から復帰を目指すアレクサンダー=アーノルドはすでにチームトレーニングに復帰しており、試合に絡む可能性は高い。

スタメンに関しては前節のウェストハム戦をベースに、守備面でより機動力のあるコナテをマティプに代えて起用するとみる。アレクサンダー=アーノルドの先発起用の可能性もあるが、負傷箇所を考えると、いきなりハイインテンシティを強いられるビッグマッチでのスタートからの起用は見送る可能性が高いか。

★注目選手
◆トッテナム:DFミッキー・ファン・デ・フェン
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ヴェルトンゲンの正統後継者が世界最高峰の攻撃陣と対峙。トッテナムが12戦ぶりの勝利を得るためには、近年何度も餌食にあってきたリバプールの強力攻撃陣を抑え込むことが最重要タスクとなる。その中で新戦力のオランダ代表DFのパフォーマンスに注目したい。

今夏、4300万ポンドでヴォルフスブルクから加入した22歳は、193cmの体躯にブンデスリーガ最高クラスのスピードを誇るアスリート型の守備者。初挑戦のプレミアリーグではよりフィジカルなリーグでの適応に若干の不安要素も指摘されていたが、ここまでは地上戦、空中戦共に安定したパフォーマンスを披露。とりわけ、ポステコグルー監督の志向するスタイルにおいて守備時は2バックのリスキーな対応を求められる場面が目立つなか、その守備範囲、カバーリング能力の高さは傑出。また、足元の技術も高くビルドアップの局面でも試合ごとに進化を示す。

今回のビッグマッチではサラーを筆頭にヌニェス、ルイス・ディアスと圧倒的な個の能力を持つ相手アタッカーに対して、ウドジェ、ロメロらとサポートし合いながらどこまでうまく対応できるかが勝利のカギを握る。

なお、対戦相手のリバプールは以前から加入の噂があり、ヴォルフスブルク時代に自身を獲得したシュマートケ氏のスポーツディレクター就任後はより可能性が高まっていたが、最終的に移籍は実現せず。その因縁や代表チームで越えるべき壁となるDFファン・ダイクの存在を考えれば、普段以上に高いモチベーションでのプレーとなるはずだ。

◆リバプール:MFドミニク・ソボスライ
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ジェラードの正統後継者がさらなる躍動期す。リバプールの注目プレーヤーは、新たな8番として大きな期待を背負うハンガリー代表MFだ。今夏中盤刷新の目玉選手の一人としてRBライプツィヒから7000万ユーロで加入した22歳は、そのブンデスリーガクラブの先輩であるナビ・ケイタを挟んだものの、スティーブン・ジェラードの代名詞として知られる背番号8を選択した。

攻守両面でハイインテンシティーが求められる『レッドブルグループ』で純粋培養された超万能型MFは、共通点も少なくない新天地でもプレシーズンから安定したパフォーマンスを披露している。186cmという恵まれた体躯を生かしたダイナミックなプレー、高精度の右足のキックを生かしたミドルレンジのパスやシュートで抜群の存在感を発揮。また、プレミアリーグにおいて適応が懸念された守備面においても、傑出した運動量と献身性を武器に奮闘が続く。

ここまで公式戦8試合2ゴールと数字面では大きなインパクトを残せていないが、アストン・ビラ戦で決めたプレミアリーグ初ゴール、直近のレスター戦で決めた鮮烈なミドルシュートとそのインパクトは絶大。また、プレースキックでも正確なボールを常に配球しており、ここからゴール、アシストを量産する可能性は非常に高い。

今回のビッグマッチではビスマやマディソンらリーグ最高峰のMFとのマッチアップにおいて守備面のタスクをしっかりとこなしつつ、攻撃では持ち味のダイナミズムやミドルシュートで決定的な仕事を果たしたい。

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【プレミアリーグ第35節プレビュー】優勝争い&残留争い決着…残すは熾烈なトップ5争い

FAカップ準決勝の影響で変則開催となった第34節ではリバプールの5シーズンぶりのリーグ優勝に、18位イプスウィッチ・タウンの1年でのチャンピオンシップ降格が決定。リーグタイトル争いと残留争いに早くも決着がついた。そのため、残り4試合では熾烈を極めるトップ5争いにより多くの注目が集まる。 今節はヨーロッパの準決勝を戦うクラブ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いにフォーカスしたい。 そのなかで最注目カードは、5位のチェルシー(勝ち点60)と首位のリバプール(勝ち点82)の上位対決。 チェルシーは前節、エバートン相手に大苦戦もFWジャクソンの13戦ぶりとなる今季10点目を守り切って1-0の勝利。劇的逆転勝利となったフルアム戦に続き勝負強さを発揮しての連勝となった。 続くカンファレンスリーグ(ECL)準決勝1stレグではスウェーデンの強豪ユールゴーデンをホームで迎え撃ち4-1で先勝。前半序盤と終盤にFWサンチョ、FWマドゥエケのゴールで2点を先行し、早いタイミングでメンバーも入れ替えたなか、以降は相手のミスに乗じてジャクソンが2ゴールを奪取。敵地でのリターンレグを前に大きなアドバンテージを手にした。これにより、トップ5フィニッシュへ勝ち点3必須の王者とのホームゲームに全力を注げる環境を整えた。 一方、前節はスパーズ相手に5-1の逆転勝利によって超満員のアンフィールドで2019-20シーズン以来のリーグ制覇を成し遂げたリバプール。他のコンペティションはすべて敗退となり、残り4試合は消化試合となる。得点王とアシスト王を争うFWサラーを除き主力を無理に起用する必要はなく、今後は若手にチャンスを与えつつ来季に向けた戦力の見極めがメインになるはずだ。そのなかでMF遠藤航の今季リーグ初スタメンを期待したいところだ。 2位のアーセナル(勝ち点67)はCL準決勝2ndレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦を控えるなか、10位のボーンマス(勝ち点50)とのホームゲームに臨む。ホーム開催となったPSGとの初戦では開始早々にFWデンベレに決められた先制点を許すと、以降はチャンスも作ったが相手守護神ドンナルンマのビッグセーブを前に0-1で敗戦。厳しい状況で敵地へ乗り込むことになる。6位のノッティンガム・フォレスト(勝ち点60)とのポイント差を考えれば、トップ5フィニッシュへ勝ち点を積み上げる必要はあるが、PSG戦を最優先事項にターンオーバーを敢行することになるはずだ。 MF三笘薫を擁する9位のブライトン&ホーヴ・アルビオン(勝ち点51)は、3位のニューカッスル(勝ち点62)とのホームゲームで連勝を目指す。前節は三笘の今季9点目となる土壇場の同点ゴールで追いつき、MFバレバの鮮烈なミドルシュートによってウェストハムに劇的な3-2の逆転勝利を収めたシーガルズ。この勝利によってわずかながら来季ヨーロッパ出場権への望みを繋いだ。残り4試合での全勝がノルマとなるなか、今節は上位撃破を期す。 なお、今季の公式戦2度の対戦はいずれもFWウェルベックの決勝点によってブライトンが連勝中。そのマグパイズキラーの活躍に加え、リーグ2桁得点が懸かる三笘には3試合連続ゴールを期待したいところだ。 4位のマンチェスター・シティ(勝ち点61)は、リーグ6連勝とこの終盤戦で最も調子がいい13位のウォルバーハンプトンと対戦。リーグ前節はアストン・ビラに劇的勝利を収め、直近のFAカップ準決勝ではフォレストを2-0で退けて復調のシティズンズ。即時の戦列復帰は難しいが、MFロドリとFWハーランドの主力2人の練習復帰という朗報も届いている。今回の一戦では相手の強度の高いプレスや堅固な守備を攻略し、勝ち点3を積み重ねたい。 また、FAカップで明暗分かれたMF鎌田大地を擁する12位のクリスタル・パレス(勝ち点45)と6位フォレストはマンデーナイト開催の一戦で激突。鎌田もフル出場でアストン・ビラ撃破でのFAカップ決勝進出を果たしたパレスに対して、フォレストは準決勝敗退。加えて、ミッドウィーク開催のブレントフォード戦では0-2の敗戦を喫し、CL出場圏外に転落。この一戦ではイーグルスの勢いが勝るか、フォレストのリバウンドメンタリティが勝るか。 プレミアリーグでは低迷も、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグではいずれも先勝に成功した14位のマンチェスター・ユナイテッド(勝ち点39)と16位のトッテナム(勝ち点37)はいずれもボトムハーフの11位ブレントフォード、17位ウェストハムとのアウェイゲームに臨む。 ユナイテッドはアウェイ開催のアスレティック・ビルバオ戦をMFブルーノ・フェルナンデスの2ゴールの活躍などで3-0の完勝。最高の形でオールド・トラッフォードでの2ndレグを迎える。大幅なターンオーバーも見込まれるが、その試合で戦列復帰したDFデ・リフト、FWアマドらを試運転させつつ勝ち点3も手繰り寄せたい。 一方、スパーズはボデ/グリムトとのホームゲームに3-1で先勝。開始38秒のFWブレナン・ジョンソンのゴールを皮切りに、MFマディソンとFWソランケが得点を重ね、試合終盤の失点こそ余計だったが、小さくないアドバンテージを手にした。ただ、同試合ではそのスコアラーのマディソン、ソランケが軽傷を負って交代し、2ndレグは人工芝という慣れない環境での戦いとなるため、ユナイテッド以上に油断できない状況だ。したがって、今回のハマーズ戦はボデ/グリムト戦優先のメンバー構成で臨むことになる。 その他では7位のアストン・ビラ(勝ち点57)、8位のフルアム(勝ち点51)のトップハーフ対決にも注目だ。 《プレミアリーグ第35節》 ▽5/2(金) 《28:00》 マンチェスター・シティ vs ウォルバーハンプトン ▽5/3(土) 《20:30》 アストン・ビラ vs フルアム 《23:00》 エバートン vs イプスウィッチ レスター・シティ vs サウサンプトン 《25:30》 アーセナル vs ボーンマス ▽5/4(日) 《22:00》 ブレントフォード vs マンチェスター・ユナイテッド ブライトン vs ニューカッスル ウェストハム vs トッテナム 《24:30》 チェルシー vs リバプール ▽5/5(月) 《28:00》 クリスタル・パレス vs ノッティンガム・フォレスト 2025.05.02 19:30 Fri

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