【プレミア注目プレビュー】好対照の序盤戦過ごす優勝候補筆頭同士の今季初対決!

2022.10.16 12:30 Sun
Getty Images
プレミアリーグ第11節、リバプールvsマンチェスター・シティが、日本時間16日24:30にアンフィールドでキックオフされる。開幕から苦戦が続くレッズと、唯一無敗を維持する好調シチズンズによる、優勝候補筆頭同士の今季初対決だ。開幕前はタイトルコンテンダーの筆頭に挙がったリバプールだが、ここまで2勝4分け2敗の10位(勝ち点10)に低迷。エバートン、ブライトンに連続ドローゲームを演じた中、前節のアーセナル戦ではこれまでお得意様としていた相手に2-3で競り負け、マンチェスター・ユナイテッド戦に続く今季2敗目となった。

それでも、チャンピオンズリーグ(CL)では直近のレンジャーズ戦で7-1の圧勝を収めてバウンスバックを果たすと共に、グループリーグ3連勝を達成。引き続き負傷者続出で苦しい台所事情が続くものの、ひとまず良い形で今回のビッグマッチを迎えることになった。
一方、3連覇を目指すシティはここまで7勝2分けと唯一の無敗を継続し、首位のアーセナルと1ポイント差の2位(勝ち点23)と好スタートを切った。とりわけ、直近の3試合はウォルバーハンプトン、ユナイテッド、サウサンプトン相手にいずれも3ゴール以上を奪っての快勝を収めている。

直近のCLでは格下コペンハーゲン相手にFWマフレズのPK失敗、DFセルヒオ・ゴメスの前半半ばの退場が響きグループリーグ4連勝を逃したが、2節を残しての決勝トーナメント進出が決定。同試合の後半は少し疲労を感じさせるパフォーマンスとなったが、来週ミッドウィークのアーセナル戦が延期となったことで、今回のビッグマッチに全精力を注ぐことができるはずだ。
昨シーズンの2度のリーグ戦の対戦はいずれも2-2のドロー決着となったが、開幕前に行われたコミュニティ・シールドはリバプールが3-1の勝利を飾っている。ただ、現時点でのチーム状態、ホームチームの負傷者の多さを考えると、アウェイチーム優位との見方が強い。そういった中、リバプールがここからの巻き返しに繋げる勝利を手にするか、あるいはシティがシーズン序盤の段階でライバルのひとつを蹴落とすか。

◆リバプール◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:ジョー・ゴメス、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ファビーニョ、チアゴ
MF:サラー、フィルミノ、ジョタ
FW:ヌニェス

負傷者:DFマティプ、アレクサンダー=アーノルド、コナテ、MFカーティス・ジョーンズ、オックスレイド=チェンバレン、アルトゥール、ナビ・ケイタ、FWルイス・ディアス
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはマティプ、アレクサンダー=アーノルド、ディアスと主力3人が長期離脱組とともに欠場となる。

直近のレンジャーズ戦では[4-4-2]の布陣を採用したが、よりアタッカー色の強い両翼の主力復帰と、相手アンカーのロドリへの守備対応のために[4-2-3-1]か[4-3-3]への変更を予想。

スタメンに関してはレンジャーズ戦で復帰したロバートソンがチアゴ、ジョタ、サラーと共に復帰する見込み。一方、コナテが筋肉系のトラブルで金曜日のトレーニングを回避したとの報道があり、仮に間に合わない場合はフィリップス(ファビーニョ)が代役を担うか、ジョー・ゴメスをセンターバック、ミルナーを右サイドバックに置く形も考えられる。

◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:エデルソン
DF:アカンジ、ルベン・ディアス、アケ、カンセロ
MF:デ・ブライネ、ロドリ、ベルナルド・シウバ
FW:フォーデン、ハーランド、グリーリッシュ

負傷者:DFウォーカー、ストーンズ、MFフィリップス
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはウォーカー、ストーンズ、フィリップスとイングランド代表の3人が引き続き不在となる。

スタメンに関しては直近のコペンハーゲン戦で今季初めて出番なしに終わったハーランドに加え、ルベン・ディアス、アケ、ベルナルド・シウバ、フォーデンの先発復帰が濃厚だ。ただ、マフレズ、ギュンドアンの2選手を継続起用する可能性も十分に考えられる。

★注目選手
◆リバプール:FWモハメド・サラー
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CL最速ハットトリックの勢いを苦戦のリーグ戦に繋げられるか。昨シーズンはトッテナムFWソン・フンミンと共にプレミリーグ得点王に輝いたサラーだが、今季は開幕から8試合で2ゴールと苦戦。直近のアーセナル戦では過密日程による疲労の影響は大いにあったが、マッチアップしたDF冨安健洋に完璧に抑え込まれ、エースとしての責務を果たすことができなかった。

それでも、途中出場となった直近のレンジャーズ戦では75分から81分までの6分間で3ゴールを重ねるCL史上最速ハットトリックを達成。いずれのゴールも自身の特長を遺憾なく発揮したファインフィニッシュで完全復活を印象付けるものだった。

逆サイドのディアス、右サイドでコンビを組むアレクサンダー=アーノルド不在によって攻撃面では普段以上に個での局面打開が求められる中、好調のカンセロ相手に違いを作れるか。

なお、対シティの公式戦16試合では8ゴール5アシストの数字を残しており、直近のコミュニティ・シールドでも1ゴール1アシストの活躍で勝利に貢献しており、相性自体は申し分ない。

◆マンチェスター・シティ:MFフィル・フォーデン
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新契約締結後の初戦でチームを勝利に導けるか。ここまでリーグ戦8試合連発15ゴールを挙げる怪物FWハーランド、9戦9アシストのデ・ブライネの2選手に大きな注目が集まっているが、22歳の生え抜きMFは9戦6ゴールと、直近2シーズンで記録したキャリアハイの9ゴールに早くも肉薄する好スタート。とりわけ、前々節のマンチェスター・ユナイテッド戦での自身初のハットトリックを含め直近リーグ3戦連発中と絶好調だ。

14日には幼少期から在籍するクラブと2027年までの新契約を結び、サラリー面でもクラブ内でトップクラスの金額を受け取ることに。これにより、名実ともに次代のシチズンズを背負うことになった天才アタッカーは、今季序盤戦で躓いているものの、未だリーグタイトル争いの最大のライバルと目される難敵とのビッグマッチでより一層の存在感発揮が求められるところだ。

ビッグマッチでの勝負強さ光るイングランド代表MFは、難航不落のアンフィールドを苦にしておらず、リーグ戦での直近2試合では2戦連発を含む2ゴール1アシストの数字を残しており、相手がハーランドやデ・ブライネへの警戒を強める中で勝負を決める仕事が期待される。

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