【プレミア注目プレビュー】公式戦15連勝中の絶好調シティが直近敗れた相手スパーズと激突!

2021.02.13 12:00 Sat
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プレミアリーグ第24節、マンチェスター・シティvsトッテナムが日本時間13日26:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。公式戦15連勝中の絶好調シティが、直近で敗れたトッテナムを相手にリベンジを狙う注目のビッグマッチだ。現在、1試合未消化ながら2位以下に勝ち点5差を付けて首位を快走するシティ(勝ち点50)。前節はこれまで鬼門とされたアンフィールドで昨季王者リバプールに4-1で圧勝し、リーグ戦10連勝を達成。さらに、ミッドウィークに行われたFAカップ5回戦ではチャンピオンシップ(イングランド2部)で3位に付けるスウォンジーを3-1のスコアで退け、イングランドのトップリーグ所属チームとして初の公式戦15連勝という快挙を成し遂げた。

MFデ・ブライネやFWアグエロと一部主力不在を全く感じさせない、現在の圧倒的なパフォーマンス、勝負強さは2017-18シーズンのチームを彷彿させるものがあり、この快進撃は簡単に止まりそうにない。
一方、シティと同じく1試合未消化もトップ4圏外の8位に甘んじているトッテナム(勝ち点36)。前節は下位に低迷するWBAを相手に復帰したFWケイン、FWソン・フンミン揃い踏みの活躍で2-0の勝利を収め、連敗を「3」でストップすると共に4試合ぶりの白星を手にした。ただ、ミッドウィークのFAカップではほぼ主力を起用した中、延長戦までもつれ込んだエバートンとの壮絶な打ち合いを4-5で落とし、今季のコンペティションで初の敗退を味わうことになった。

その心身共にこたえる敗戦から中2日での首位チームとのアウェイゲームはタイミング的に最悪と言えるが、逆転でのトップ4フィニッシュに向けて何とか勝ち点を持ち帰りたいところだ。
なお、昨年11月にトッテナムホームで開催された前回対戦ではFWソン・フンミン、MFロ・チェルソとスパーズ十八番の高速カウンターが嵌り、ホームチームが2-0で勝利。また、元来グアルディオラ監督のチームを苦手とするモウリーニョ監督だが、トッテナムの指揮官就任後は2連勝中。直近の相性を考えればトッテナムに分があると言える。

その敗戦以降、22戦無敗(19勝3分け)と驚異的な強さを見せるシティがリベンジを果たすか、あるいは劣勢必至のトッテナムが再びシティに黒星を与えるか…。

◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:エデルソン
DF:カンセロ、ストーンズ、ルベン・ジアス、ジンチェンコ
MF:ベルナルド・シウバ、ロドリ、ギュンドアン
FW:マフレズ、フォーデン、スターリング

負傷者:DFルベン・ジアス、アケ、MFロドリ、フェルナンジーニョ、デ・ブライネ、FWアグエロ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはデ・ブライネら長期離脱組に加え、フェルナンジーニョが起用できない。ただ、直近のスウォンジー戦で負傷交代したロドリ、風邪と胃腸の問題を抱えるルベン・ジアスは練習に復帰しており、スペイン人指揮官はスタメン起用を示唆している。

スタメンに関しては4-1で快勝したリバプール戦と同じメンバーを予想したが、仮にルベン・ジアス、ロドリが間に合わない場合、ラポルテやギュンドアンが代役を担うことになる。また、対トッテナムという部分でソン・フンミン対策にウォーカー、背後のケアや揺さぶりに弱い相手最終ラインを鑑みてガブリエウ・ジェズスの起用も想定される。

◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
▽トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ロリス
DF:ドハーティ、アルデルヴァイレルト、ダイアー、ベン・デイビス
MF:ムサ・シソコ、ホイビュルク
MF:ベルフワイン、エンドンベレ、ソン・フンミン
FW:ケイン

負傷者:DFオーリエ、レギロン、MFロ・チェルソ、FWベイル
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはレギロン、ロ・チェルソが引き続き起用不可で、直近のエバートン戦を欠場したオーリエとベイルに関しても起用が微妙な状況だ。

システムに関しては守備的な[5-4-1]や[5-3-2]の形も十分に考えられるが、その形で決して失点数が減っているわけではないため、前回対戦で採用した[4-2-3-1]の採用が濃厚だ。

スタメンに関しては前述のメンバーを予想したが、120分を戦ったエバートン戦からの各選手の回復状態次第で幾つかのポジションでメンバーが入れ替わる可能性がありそうだ。直近のパフォーマンスではMFラメラ、FWルーカス・モウラが良い状態だが、守備的に入ることを想定した場合、途中からの起用となるか。また、前回対戦で右に配置したソン・フンミンの起用法にも注目したい。

★注目選手
◆マンチェスター・シティ:DFジョン・ストーンズ
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シティの注目プレーヤーは昨夏の放出候補から一転、主力に定着したストーンズだ。2016年のシティ加入以降、度重なる負傷や守備面のイージーミスが散見され、バックアッパーの域を出なかった26歳は、昨夏のタイミングではアーセナルやニューカッスルといった国内クラブへの放出の可能性が盛んに取りざたされていた。

しかし、ラポルテやアケといったライバルの負傷離脱によってチャンスを掴むと、チームが今季最後に敗れたトッテナム戦以降、ルベン・ジアスの相棒に定着。そして、自身が先発フル出場した直近の13試合でチームが喫した失点はわずかに「2」と、鉄壁の守備の要として君臨している。頼れる相棒のサポートを受け、的確なポジショニング、判断で危険なスペースをきっちりケアし、アジリティに難がある対人守備でも読みと間合いの妙で直近のリバプール戦などの上位対決でも相手のエースを封殺。そこに持ち味のビルドアップ能力、セットプレー時の空中戦の強さと攻守両面でワールドクラスのパフォーマンスを披露中だ。

今回の一戦ではルベン・ジアスのコンディションの問題もあり、いつも以上の存在感が求められる中、相手の高速カウンターの起点となるケインを、ルベン・ジアス、ロドリと共にきっちり潰したい。加えて、被カウンター時の最終局面ではソン・フンミンらアジリティに長けた相手にしっかりと付いていきたい。イングランド代表のエースらを前にリバプール戦のようなハイパフォーマンスを見せられれば、2019年11月以来遠ざかっているスリーライオンズ復帰をより確実なものにできるはずだ。

◆トッテナム:FWハリー・ケイン
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スパーズの注目プレーヤーは絶対的エースのケインだ。リバプール戦で負った両足首のケガから2試合を欠場も、前節のWBA戦では早期復帰を果たして早速ゴールを挙げる、さすがの活躍を見せた27歳は、直近のエバートン戦でも公式戦2試合連続ゴールを記録。この2ゴールによって1950年代から1960年代に活躍したFWボビー・スミス氏を抜き、クラブ歴代得点ランキングで単独2位(209点)に浮上した。

今季のリーグ戦20試合で13ゴール11アシストと圧巻のスタッツを叩き出す世界屈指のコンプリートストライカーには、試合を通して守勢が見込まれるこの一戦でチーム最大のストロングポイントである高速カウンターの起点となる仕事が一番に求められるところだ。

前述のようにシティの鉄壁CBコンビ、ロドリの徹底監視に遭う中、イーブンなボールをいかにマイボールにし、ソン・フンミンやエンドンベレらに決定的なパスを出せるかが、スパーズ勝利の鍵を握る。また、通算10戦2ゴールで6試合連続無得点と苦手とする相手に対して久々のゴールも期待されるところだ。

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