【プレミア注目プレビュー】公式戦15連勝中の絶好調シティが直近敗れた相手スパーズと激突!
2021.02.13 12:00 Sat
プレミアリーグ第24節、マンチェスター・シティvsトッテナムが日本時間13日26:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。公式戦15連勝中の絶好調シティが、直近で敗れたトッテナムを相手にリベンジを狙う注目のビッグマッチだ。現在、1試合未消化ながら2位以下に勝ち点5差を付けて首位を快走するシティ(勝ち点50)。前節はこれまで鬼門とされたアンフィールドで昨季王者リバプールに4-1で圧勝し、リーグ戦10連勝を達成。さらに、ミッドウィークに行われたFAカップ5回戦ではチャンピオンシップ(イングランド2部)で3位に付けるスウォンジーを3-1のスコアで退け、イングランドのトップリーグ所属チームとして初の公式戦15連勝という快挙を成し遂げた。
MFデ・ブライネやFWアグエロと一部主力不在を全く感じさせない、現在の圧倒的なパフォーマンス、勝負強さは2017-18シーズンのチームを彷彿させるものがあり、この快進撃は簡単に止まりそうにない。
一方、シティと同じく1試合未消化もトップ4圏外の8位に甘んじているトッテナム(勝ち点36)。前節は下位に低迷するWBAを相手に復帰したFWケイン、FWソン・フンミン揃い踏みの活躍で2-0の勝利を収め、連敗を「3」でストップすると共に4試合ぶりの白星を手にした。ただ、ミッドウィークのFAカップではほぼ主力を起用した中、延長戦までもつれ込んだエバートンとの壮絶な打ち合いを4-5で落とし、今季のコンペティションで初の敗退を味わうことになった。
その心身共にこたえる敗戦から中2日での首位チームとのアウェイゲームはタイミング的に最悪と言えるが、逆転でのトップ4フィニッシュに向けて何とか勝ち点を持ち帰りたいところだ。
その敗戦以降、22戦無敗(19勝3分け)と驚異的な強さを見せるシティがリベンジを果たすか、あるいは劣勢必至のトッテナムが再びシティに黒星を与えるか…。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン

GK:エデルソン
DF:カンセロ、ストーンズ、ルベン・ジアス、ジンチェンコ
MF:ベルナルド・シウバ、ロドリ、ギュンドアン
FW:マフレズ、フォーデン、スターリング
負傷者:DFルベン・ジアス、アケ、MFロドリ、フェルナンジーニョ、デ・ブライネ、FWアグエロ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはデ・ブライネら長期離脱組に加え、フェルナンジーニョが起用できない。ただ、直近のスウォンジー戦で負傷交代したロドリ、風邪と胃腸の問題を抱えるルベン・ジアスは練習に復帰しており、スペイン人指揮官はスタメン起用を示唆している。
スタメンに関しては4-1で快勝したリバプール戦と同じメンバーを予想したが、仮にルベン・ジアス、ロドリが間に合わない場合、ラポルテやギュンドアンが代役を担うことになる。また、対トッテナムという部分でソン・フンミン対策にウォーカー、背後のケアや揺さぶりに弱い相手最終ラインを鑑みてガブリエウ・ジェズスの起用も想定される。
◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
▽トッテナム予想スタメン

GK:ロリス
DF:ドハーティ、アルデルヴァイレルト、ダイアー、ベン・デイビス
MF:ムサ・シソコ、ホイビュルク
MF:ベルフワイン、エンドンベレ、ソン・フンミン
FW:ケイン
負傷者:DFオーリエ、レギロン、MFロ・チェルソ、FWベイル
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはレギロン、ロ・チェルソが引き続き起用不可で、直近のエバートン戦を欠場したオーリエとベイルに関しても起用が微妙な状況だ。
システムに関しては守備的な[5-4-1]や[5-3-2]の形も十分に考えられるが、その形で決して失点数が減っているわけではないため、前回対戦で採用した[4-2-3-1]の採用が濃厚だ。
スタメンに関しては前述のメンバーを予想したが、120分を戦ったエバートン戦からの各選手の回復状態次第で幾つかのポジションでメンバーが入れ替わる可能性がありそうだ。直近のパフォーマンスではMFラメラ、FWルーカス・モウラが良い状態だが、守備的に入ることを想定した場合、途中からの起用となるか。また、前回対戦で右に配置したソン・フンミンの起用法にも注目したい。
★注目選手
◆マンチェスター・シティ:DFジョン・ストーンズ

シティの注目プレーヤーは昨夏の放出候補から一転、主力に定着したストーンズだ。2016年のシティ加入以降、度重なる負傷や守備面のイージーミスが散見され、バックアッパーの域を出なかった26歳は、昨夏のタイミングではアーセナルやニューカッスルといった国内クラブへの放出の可能性が盛んに取りざたされていた。
しかし、ラポルテやアケといったライバルの負傷離脱によってチャンスを掴むと、チームが今季最後に敗れたトッテナム戦以降、ルベン・ジアスの相棒に定着。そして、自身が先発フル出場した直近の13試合でチームが喫した失点はわずかに「2」と、鉄壁の守備の要として君臨している。頼れる相棒のサポートを受け、的確なポジショニング、判断で危険なスペースをきっちりケアし、アジリティに難がある対人守備でも読みと間合いの妙で直近のリバプール戦などの上位対決でも相手のエースを封殺。そこに持ち味のビルドアップ能力、セットプレー時の空中戦の強さと攻守両面でワールドクラスのパフォーマンスを披露中だ。
今回の一戦ではルベン・ジアスのコンディションの問題もあり、いつも以上の存在感が求められる中、相手の高速カウンターの起点となるケインを、ルベン・ジアス、ロドリと共にきっちり潰したい。加えて、被カウンター時の最終局面ではソン・フンミンらアジリティに長けた相手にしっかりと付いていきたい。イングランド代表のエースらを前にリバプール戦のようなハイパフォーマンスを見せられれば、2019年11月以来遠ざかっているスリーライオンズ復帰をより確実なものにできるはずだ。
◆トッテナム:FWハリー・ケイン

スパーズの注目プレーヤーは絶対的エースのケインだ。リバプール戦で負った両足首のケガから2試合を欠場も、前節のWBA戦では早期復帰を果たして早速ゴールを挙げる、さすがの活躍を見せた27歳は、直近のエバートン戦でも公式戦2試合連続ゴールを記録。この2ゴールによって1950年代から1960年代に活躍したFWボビー・スミス氏を抜き、クラブ歴代得点ランキングで単独2位(209点)に浮上した。
今季のリーグ戦20試合で13ゴール11アシストと圧巻のスタッツを叩き出す世界屈指のコンプリートストライカーには、試合を通して守勢が見込まれるこの一戦でチーム最大のストロングポイントである高速カウンターの起点となる仕事が一番に求められるところだ。
前述のようにシティの鉄壁CBコンビ、ロドリの徹底監視に遭う中、イーブンなボールをいかにマイボールにし、ソン・フンミンやエンドンベレらに決定的なパスを出せるかが、スパーズ勝利の鍵を握る。また、通算10戦2ゴールで6試合連続無得点と苦手とする相手に対して久々のゴールも期待されるところだ。
MFデ・ブライネやFWアグエロと一部主力不在を全く感じさせない、現在の圧倒的なパフォーマンス、勝負強さは2017-18シーズンのチームを彷彿させるものがあり、この快進撃は簡単に止まりそうにない。
その心身共にこたえる敗戦から中2日での首位チームとのアウェイゲームはタイミング的に最悪と言えるが、逆転でのトップ4フィニッシュに向けて何とか勝ち点を持ち帰りたいところだ。
なお、昨年11月にトッテナムホームで開催された前回対戦ではFWソン・フンミン、MFロ・チェルソとスパーズ十八番の高速カウンターが嵌り、ホームチームが2-0で勝利。また、元来グアルディオラ監督のチームを苦手とするモウリーニョ監督だが、トッテナムの指揮官就任後は2連勝中。直近の相性を考えればトッテナムに分があると言える。
その敗戦以降、22戦無敗(19勝3分け)と驚異的な強さを見せるシティがリベンジを果たすか、あるいは劣勢必至のトッテナムが再びシティに黒星を与えるか…。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:エデルソン
DF:カンセロ、ストーンズ、ルベン・ジアス、ジンチェンコ
MF:ベルナルド・シウバ、ロドリ、ギュンドアン
FW:マフレズ、フォーデン、スターリング
負傷者:DFルベン・ジアス、アケ、MFロドリ、フェルナンジーニョ、デ・ブライネ、FWアグエロ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはデ・ブライネら長期離脱組に加え、フェルナンジーニョが起用できない。ただ、直近のスウォンジー戦で負傷交代したロドリ、風邪と胃腸の問題を抱えるルベン・ジアスは練習に復帰しており、スペイン人指揮官はスタメン起用を示唆している。
スタメンに関しては4-1で快勝したリバプール戦と同じメンバーを予想したが、仮にルベン・ジアス、ロドリが間に合わない場合、ラポルテやギュンドアンが代役を担うことになる。また、対トッテナムという部分でソン・フンミン対策にウォーカー、背後のケアや揺さぶりに弱い相手最終ラインを鑑みてガブリエウ・ジェズスの起用も想定される。
◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
▽トッテナム予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:ドハーティ、アルデルヴァイレルト、ダイアー、ベン・デイビス
MF:ムサ・シソコ、ホイビュルク
MF:ベルフワイン、エンドンベレ、ソン・フンミン
FW:ケイン
負傷者:DFオーリエ、レギロン、MFロ・チェルソ、FWベイル
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはレギロン、ロ・チェルソが引き続き起用不可で、直近のエバートン戦を欠場したオーリエとベイルに関しても起用が微妙な状況だ。
システムに関しては守備的な[5-4-1]や[5-3-2]の形も十分に考えられるが、その形で決して失点数が減っているわけではないため、前回対戦で採用した[4-2-3-1]の採用が濃厚だ。
スタメンに関しては前述のメンバーを予想したが、120分を戦ったエバートン戦からの各選手の回復状態次第で幾つかのポジションでメンバーが入れ替わる可能性がありそうだ。直近のパフォーマンスではMFラメラ、FWルーカス・モウラが良い状態だが、守備的に入ることを想定した場合、途中からの起用となるか。また、前回対戦で右に配置したソン・フンミンの起用法にも注目したい。
★注目選手
◆マンチェスター・シティ:DFジョン・ストーンズ

Getty Images
シティの注目プレーヤーは昨夏の放出候補から一転、主力に定着したストーンズだ。2016年のシティ加入以降、度重なる負傷や守備面のイージーミスが散見され、バックアッパーの域を出なかった26歳は、昨夏のタイミングではアーセナルやニューカッスルといった国内クラブへの放出の可能性が盛んに取りざたされていた。
しかし、ラポルテやアケといったライバルの負傷離脱によってチャンスを掴むと、チームが今季最後に敗れたトッテナム戦以降、ルベン・ジアスの相棒に定着。そして、自身が先発フル出場した直近の13試合でチームが喫した失点はわずかに「2」と、鉄壁の守備の要として君臨している。頼れる相棒のサポートを受け、的確なポジショニング、判断で危険なスペースをきっちりケアし、アジリティに難がある対人守備でも読みと間合いの妙で直近のリバプール戦などの上位対決でも相手のエースを封殺。そこに持ち味のビルドアップ能力、セットプレー時の空中戦の強さと攻守両面でワールドクラスのパフォーマンスを披露中だ。
今回の一戦ではルベン・ジアスのコンディションの問題もあり、いつも以上の存在感が求められる中、相手の高速カウンターの起点となるケインを、ルベン・ジアス、ロドリと共にきっちり潰したい。加えて、被カウンター時の最終局面ではソン・フンミンらアジリティに長けた相手にしっかりと付いていきたい。イングランド代表のエースらを前にリバプール戦のようなハイパフォーマンスを見せられれば、2019年11月以来遠ざかっているスリーライオンズ復帰をより確実なものにできるはずだ。
◆トッテナム:FWハリー・ケイン

Getty Images
スパーズの注目プレーヤーは絶対的エースのケインだ。リバプール戦で負った両足首のケガから2試合を欠場も、前節のWBA戦では早期復帰を果たして早速ゴールを挙げる、さすがの活躍を見せた27歳は、直近のエバートン戦でも公式戦2試合連続ゴールを記録。この2ゴールによって1950年代から1960年代に活躍したFWボビー・スミス氏を抜き、クラブ歴代得点ランキングで単独2位(209点)に浮上した。
今季のリーグ戦20試合で13ゴール11アシストと圧巻のスタッツを叩き出す世界屈指のコンプリートストライカーには、試合を通して守勢が見込まれるこの一戦でチーム最大のストロングポイントである高速カウンターの起点となる仕事が一番に求められるところだ。
前述のようにシティの鉄壁CBコンビ、ロドリの徹底監視に遭う中、イーブンなボールをいかにマイボールにし、ソン・フンミンやエンドンベレらに決定的なパスを出せるかが、スパーズ勝利の鍵を握る。また、通算10戦2ゴールで6試合連続無得点と苦手とする相手に対して久々のゴールも期待されるところだ。
トッテナムの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
まさにアンフィールド劇場! リバプールがジョタ劇的弾で3点差追いつかれての痛恨ドローゲームを劇的4連勝に変える! スパーズは新体制初黒星《プレミアリーグ》
プレミアリーグ第34節、リバプールvsトッテナムが4月30日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが4-3で勝利した。 逆転でのトップ4フィニッシュへわずかながら可能性を残す7位のリバプール(勝ち点53)。前節はアウェイで復調のウェストハムと対戦し、苦戦しながらも2-1の逆転勝利。ノッティンガム・フォレスト戦に続き接戦をモノにして3連勝を達成した。今季最後の対ビッグ6戦で2度目の4連勝を狙うクロップのチームは、そのハマーズ戦から先発3人を変更。マティプとヘンダーソン、ジョタに代わってコナテとエリオット、長期離脱明け後初スタメンとなるルイス・ディアスが起用された。 一方、5位のトッテナム(勝ち点54)はライアン・メイソン新体制の初陣となった前節にマンチェスター・ユナイテッドと対戦。前半に2点のビハインドを背負ったが、盛り返した後半に2点差を追いついてドローに持ち込んだ。鬼門アンフィールドでの中2日でのアウェイゲームで新体制初勝利を目指した新生スパーズは先発2人を変更。ラングレとリシャルリソンに代えてベン・デイビスとクルゼフスキを起用した。 注目の名門対決はホームのリバプールが電光石火の先制点を奪う。開始3分、バイタルエリアでのガクポのボールキープから右サイドのサラーに展開。ボックス右角でDF3人を引き付けたサラーからマイナスのパスを受けたアレクサンダー=アーノルドが高精度のクロスをファーのスペースへ落とすと、これにフリーで反応したカーティス・ジョーンズが左足ダイレクトで合わせた。 ホームで最高の入りとなったホームチームは、さらに畳みかける。5分、再びバイタルエリアでのアレクサンダー=アーノルドの粘りから右に張ったサラーの足元にボールが入る。ここでサラーがポケットへのランニングを見せたガクポにスルーパスを送ると、ガクポがゴールラインぎりぎりで折り返す。これにニアで反応したディアスがスタメン復帰を自ら祝う8カ月ぶりのゴールとした。 これで完全にノッたクロップのチームは、明らかに動揺するアウェイチームを一方的に攻め立てて早い時間帯に試合を決めようと攻勢を継続。すると、14分にはボックス内でややボールコントロールが大きくなったガクポがDFロメロにアフターで倒される形となってPKを獲得。これがリバプールでの通算300試合目となったエースのサラーが中央の上部へ強烈なシュートを突き刺し、自身のメモリアルゲームをゴールで祝った。 一方、21分までの5失点を喫した前々節のニューカッスル戦の再現かのような低調な入りとなり、早くもアウェイまで駆けつけた一部サポーターがスタジアムをあとにする様子も映されたトッテナム。前半のうちに1点を返せば、ユナイテッド戦のような展開に持ち込むことも可能だが、相手の攻勢を何とか凌ぐので精一杯という状況が続く。 その後、3点リードによってリバプールがペースを落としたことで、防戦一方の状況を脱したトッテナムは、覚悟を決めた前線からの守備に加え、相手のプレスを何とかいなすパスワークでボールを前進させる場面を増やしていく。そして、前半終盤にかけて決死の猛攻を仕掛けていく。 39分、ロバートソンからボールを奪ってのショートカウンターからケインの絶妙なラストパスを受けたソン・フンミンのボックス内でのシュートはDFファン・ダイクの見事なゴールカバーに阻まれる。だが、この直後には自陣低い位置でのビルドアップから左サイドでの鮮やかなパス交換を見せる。そして、スキップの圧巻のダイレクトスルーパスに抜け出した左サイドのペリシッチがファン・ダイクを振り切ってロバートソンの頭上を越える浮き球クロスを供給すると、フリーのケインが右足ボレーで叩き込んだ。 前半の内に反撃の狼煙を上げるゴールを挙げて勢いを取り戻したメイソンのチームは、直後の41分にもビッグチャンス。再びロバートソンのところで引っかけたカウンターからボックス内に持ち込んだクルゼフスキが左足のシュートを狙ったが、これはGKアリソンの左足を使ったビッグセーブに阻まれた。畳みかける連続ゴールはならずも、ピッチサイドのクロップ監督に苦い表情を浮かべさせるなど勝ち点の望みを繋げて前半を終えることになった。 迎えた後半、互いに戦術面の修正と共にメンタル面を引き締めて臨んだ中、立ち上がりは拮抗した展開に。それでも、前半終盤からのよい流れを継続するトッテナムが続けて決定機を創出していく。 54分にはクルゼフスキとケインの見事なラストパスからソン・フンミン、ケインが続けてボックス付近で際どいシュートを放つが、いずれも左右のポストに嫌われる。さらに、57分にはペドロ・ポロがクロスを匂わせつつ、ボックス右角から強烈なミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKアリソンの好守に阻まれた。 以降は次の1点をどちらが奪うかで大きく試合の流れが変わりそうな緊迫感のある攻防が続いていく。その中でこの試合に関してはオープンな攻防でやや劣勢のリバプールはテンポをコントロールしつつ、63分にはディアスとエリオットを下げてジョタとヘンダーソンの主力コンビをピッチへ送り込んだ。 一方、前半途中から[3-5-2]の形で戦っていたトッテナムは66分にクルゼフスキを下げて右のインサイドハーフにパプ・サールを投入。このタイミングではリシャルリソンやダンジュマを投入してギャンブルに出ることを見送った。 一連の交代ではリバプールがうまく膠着状態に持ち込んだかに思われたが、トッテナムが再び鮮やかなコンビプレーでゴールをこじ開ける。77分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたロメロがウェーブの動きでディフェンスラインの背後を狙ったソン・フンミンへ完璧なスルーパスを供給。そのままボックス内に持ち込んだ韓国代表FWが2試合連続となるゴールを記録した。 これで一気に勝敗がわからなくなると、押せ押せのトッテナムはこのタイミングで勝負に出る。直前にジョタとの接触で流血したスキップを下げて84分に元エバートンのエースFWリシャルリソンを投入。さらに、90分には両ウイングバックを下げてルーカス・モウラ、ダンジュマとピッチ内に5人のストライカーを同居させることに。 すると、指揮官の勝負手が土壇場での同点ゴールをもたらす。6分が加えられたアディショナルタイムの93分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのソン・フンミンが右足インスウィングの正確なボールをゴール前のスペースに落とすと、これに飛び込んだリシャルリソンがヌニェスと交錯しながらも頭でわずかにコースを変えてピッチに叩きつけると、GKアリソンの頭上を越えたボールがゴールネットを揺らした。 元トフィーズのエースの今季リーグ戦初ゴールによってさすがに一瞬静まり返ったアンフィールドだったが、そのわずか1分後にはこの試合最大の歓声がスタジアムを包んだ。94分、GKアリソンのロングフィードをルーカス・モウラが不用意にフリックの形で後ろにボールを下げると、これを狙っていたジョタがかっさらってそのままボックス左に持ち込むと、左足の正確なシュートをゴール右隅に流し込んだ。 そして、3点差を追いつかれての痛恨のドローゲームとなりかけた一戦を劇的な4-3の勝利に変えたリバプールが、シックスポインターを制して4連勝。上位陣の勝利で勝ち点差こそ縮まらなかったが、5位浮上に成功した。一方、2試合連続で複数失点から追いつく気概を見せたトッテナムだったが、脆弱な守備と勝負弱さによって新体制初黒星と共に4戦未勝利となった。 2023.05.01 02:42 Mon2
バイエルンとトッテナムが2年連続プレマッチで対戦! 今年はアリアンツ・アレーナで
バイエルンとトッテナムは16日、プレシーズンマッチでバイエルンと対戦することを発表した。 バイエルンは昨シーズン逃したブンデスリーガの優勝を今シーズンは達成。対するトッテナムは、今シーズンのプレミアリーグで大苦戦。残り2節で17位と低迷している一方で、ヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出し、マンチェスター・ユナイテッドと王者を争うこととなる。 両チームは、8月7日にアリアンツ・アレーナで対戦することが決定した。 2024-25シーズンに向けてもプレシーズンで対戦している両者は、韓国で1度目の対戦。2度目はトッテナム・ホットスパースタジアムで3-2とバイエルンが勝利を収めていた。 2025.05.16 19:30 Fri3
「トッテナム」は禁止、「スパーズ」で…クラブが改めて通達、放送局からも「トッテナム」表記が消える
現在はアンジェ・ポステコグルー監督が指揮し、韓国代表FWソン・フンミンらが所属。かつては戸田和幸氏も在籍したことがあるトッテナム・ホットスパーだが、クラブは「トッテナム」と呼ばれることを望んでいない。 チーム名は「トッテナム・ホットスパー」。愛称は「スパーズ」として知られているが、「トッテナム」と称されることも多い。 「トッテナム」と言えば、「トッテナム・ホットスパー」と誰もが考える状況。イギリス『スカイ・スポーツ』もプレミアリーグの順位表などを伝える時には「Tottenham(トッテナム)」とこれまで表記してきた。しかし、ここにきて「Spurs(スパーズ)」の表記に変更されていた。 『The Athletic』によると、2月10日、クラブからプレミアリーグの放送局に通達があったとのこと。「トッテナム・ホットスパーの名称変更」というメールが届いたという。 「トッテナム・ホットスパーはクラブ名に関して説明を行った。クラブは主にトッテナム・ホットスパーとして知られるよう要請し、短縮形としてスパーズが好まれている。クラブはトッテナムと呼ばれないよう要請する」 この通達は世界中のプレミアリーグの放送局に対して送られたとのこと。プレミアリーグの公式サイトでも、「Tottenham(トッテナム)」の表記はなく、「Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)」か「Spurs(スパーズ)」のみになったという。 そもそも、クラブは2011年以来、「トッテナム」と呼ばれることは好ましくないというスタンス。「トッテナム」とは地域の名前であり、クラブ名ではないということが理由だ。 2024年11月にリマスターされたブランドアイデンティティを発表。「ユナイテッド、シティ、ローバーズが溢れるこの世界で、ホットスパーはただ1つ、トッテナム・ホットスパーだけです。チームやブランドについて言及する際は、『トッテナム・ホットスパー』、『トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ』、または『THFC』を使用してください。決して我々のクラブを『トッテナム』、『トッテナム・ホットスパーFC』、または『TH』と呼ばないでください」とのことだ。 「スパーズ」でも確かに多くの人にとっては印象付けられる一方で、世界的に見ればNBAの「サンアントニオ・スパーズ」もあり、混同される可能性もゼロではない。むしろ「トッテナム」の方が唯一無二。いずれにしても、クラブの方針としては「トッテナム」とは呼ばれなくないようなので、ファン・サポーターの方は改めて認識すると良いかもしれない。 2025.02.22 23:55 Sat4
10年前、当時21歳のベイルがCLで覚醒…!インテル相手に記録した衝撃のハットトリック【CL名場面プレイバック】
20日、遂に新シーズンの幕が上がったチャンピオンズリーグ(CL)。今まで数多くの名場面が生まれてきたが、その中でも選りすぐりの名場面を振り返る。今回は、トッテナム時代のウェールズ代表FWガレス・ベイルが今から10年前に見せた驚愕のハットトリックだ。 育成の名門サウサンプトンで育ったベイルは2007年夏にトッテナムに加入。当初は左サイドバックとしてプレーしていたが、2010-11シーズンに一列前で起用されるようになると、その攻撃力が爆発した。 <div id="cws_ad">◆10年前、伝説となったベイルのサン・シーロでの夜<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJiUGM1dHM4WSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ベイルがその才能を覚醒させるきっかけの1つとなった試合が、2010年10月20日にサン・シーロで行われたCLグループリーグのインテル戦だった。 試合は開始2分でインテルが先制すると、その後8分にはトッテナムのGKエウレリョ・ゴメスが一発退場。10人になったトッテナムは前半だけで4失点と数的不利を背負うという絶望的な状況に置かれた。 しかし後半、ベイルが覚醒する。52分に自陣でボールを持ったベイルがドリブルを開始。相手を寄せ付けない高速ドリブルでぐんぐん加速し、あっという間にボックス左に侵入すると、そのまま左足を振りぬいてシュートを放つ。ゴール右下の完璧なコースに鋭いシュートを突き刺して1点を返した。 その後は膠着状態が続いたものの90分、左サイドのスペースで味方からのボールを得たベイルが、またも高速ドリブルでボックス左に侵入。1点目とほぼ同じ位置からシュートを放つと、再びゴール右下のコースにシュートを突き刺して2点目を奪った。 直後の92分、中央突破に成功したMFアーロン・レノンがペナルティアーク内までボールを運ぶと、ボックス内のベイルにパスを送る。このパスを受けたベイルが再びゴール右下にシュートを突き刺し、1点差に迫る3点目を記録した。 トッテナムの反撃もここまでとなり、試合は4-3でインテルが制したが、当時世界最高のサイドバックの一人であった元ブラジル代表DFマイコンの守るインテルの右サイドを完全に圧倒してのハットトリックは世界に衝撃を与えた。 その後、天職とも言えるポジションを手にしたベイルは、トッテナムの攻撃を牽引し、ワールドクラスのアタッカーへと成長を遂げる。2013年夏にレアル・マドリーへ巨額の移籍金で加入し、数々のタイトルを勝ち取ったベイルは、今シーズンからブレイクを果たしたトッテナムに復帰した。ベイル擁するトッテナムは今季、CL出場を逃しているものの、チームを再びCLの舞台に導く活躍に期待だ。 2020.10.21 20:15 Wed5