【J1注目プレビュー|第2節:大分vs鳥栖】熱き“九州ダービー”で再開、今季初ゴールはどっちが奪う?

4日、2020シーズンの明治安田生命J1リーグが約4カ月の中断期間を経て再開する。開幕戦でセレッソ大阪に敗れた大分トリニータと、川崎フロンターレと引き分けたサガン鳥栖による“九州ダービー”がリモートマッチで行われる。

【明治安田生命J1リーグ第2節】
2020年7月4日(土)
18:30キックオフ
大分トリニータ vs サガン鳥栖
[昭和電工ドーム大分]


◆スタイルを出し、今季初ゴールで勝利を目指す【大分トリニータ】昨シーズンは昇格1年目ながら一桁順位となる9位の好成績を収めた大分。今シーズンは「6位以内、勝ち点55以上」を目標に掲げ、更なる飛躍を目指した。

レンタル組が多かった昨シーズンから大幅に戦力を入れ替え、今シーズンは復帰組を含めて12人がチームに加入。礎を築くべく、10人が完全移籍で加入した。しかし、片野坂知宏監督が目指すサッカーは一朝一夕では成り立たず、今シーズンはここまで無得点。しかし、この約4カ月にわたった中断期間を経て、戦術面は浸透させられたはずだ。

オン・ザ・ピッチでどこまでそれを体現できるのかが鍵を握るが、昨季の主力選手も多く残っており、ベースはある。フィニッシャーとして期待されているFW知念慶やFW渡大生らがどこまでフィットしているかがカギを握る。

★予想スタメン[3-4-2-1]
GK:高木駿
DF:岩田智輝、鈴木義宜、三竿雄斗
MF:松本怜、小林裕紀、長谷川雄志、香川勇気
FW:田中達也、町田也真人
FW:知念慶
監督:片野坂知宏

◆最速始動で準備万端、バランスを崩さずに戦えるか【サガン鳥栖】

昨シーズンは薄氷の残留を掴んだ鳥栖は、中断期間中に大幅な赤字が発表されるなど、ピッチ外の話題で大きな注目を集めた。しかし、チームはJ1の中で最速始動。再開後に懸ける思いは強い。

開幕戦は川崎Fに終始押し込まれる展開ながらもゴールレスドロー。攻撃面では物足りなさが否めないが、守備面では忍耐強さを見せた。チームの約半数が新戦力のため、金明輝監督のやり方の浸透具合が気になるところだが、約2カ月のトレーニングでしっかりと積み上げられているだろう。

守備面の構築は期待できるが、やはり課題は得点力。しかし、得点を求めすぎてバランスを崩さないことが重要だ。如何にして守り、攻撃につなげるか。大分の術中にハマらなければ、勝機は見える。

★予想スタメン[4-3-3]
GK:高丘陽平
DF:森下龍矢、高橋秀人、宮大樹、内田裕斗
MF:本田風智、松岡大起、原川力
FW:チアゴ・アウベス、レンゾ・ロペス、小屋松知哉
監督:金明輝