“サッカーボール25個”+3万円の男が、61億円に!? トッテナム加入のポルトガル代表MFの意外な過去

2020.01.17 11:40 Fri
Getty Images
トッテナムへの加入が決定したポルトガル代表MFジェジソン・フェルナンデス(21)には意外な過去があった。イギリス『サン』が伝えている。15日にベンフィカからトッテナムへ買い取りオプション付きの1年半のレンタル移籍で加入したジェジソン・フェルナンデス。イギリス『スカイ・スポーツ』によれば、買い取り時の移籍金は4300万ポンド(約61億5000万円)程度になるとのことだ。

トッテナム以外にも、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム、チェルシーらからの関心も伝えられ、移籍金も高額なジェジソン・フェルナンデスだが、かつての”移籍金”はもっとユニークなものだったという。

サントメ・プリンシペの小さな島で生まれたジェジソン・フェルナンデスは、家族揃ってポルトガルへと移住し、SCフリエラスというクラブでプレーしていた。10歳になる頃にはすでにその才能を見せつけ、2009年にポルトガルの名門クラブであるスポルティング・リスボンとベンフィカからオファーを受けた。
スポルティングから先にオファーを受けたジェジソン・フェルナンデスだったが、ベンフィカからのより良いオファーを待っていたという。すると、ベンフィカはSCフリエラスに250ユーロ(約3万円)とサッカーボール25個を提供することでクラブと懇意になったという。

その結果、SCフリエラスのコーチがジェジソン・フェルナンデスの両親に対し、ベンフィカの方が選手の育成に優れていると説得し、アカデミーへ入る運びとなったようだ。
ベンフィカで順調に成長を遂げ、今や欧州のビッグクラブも注目する逸材となったジェジソン・フェルナンデスだが、その移籍金に見合うだけの活躍を見せることができるだろうか。

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