久保建英のゴラッソは幻に…ソシエダは今季3敗目で公式戦連勝が「8」でストップ《ラ・リーガ》

2022.10.23 01:17 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第11節、バジャドリーvsレアル・ソシエダが22日にホセ・ソリージャで行われ、ホームのバジャドリーが1-0で勝利した。なお、ソシエダのMF久保建英は74分までプレーした。ソシエダは前節、マジョルカ相手に試合序盤のゴールを最後まで守り切ってウノセロの勝利。公式戦8連勝というクラブ史上初の快挙を成し遂げると共に3位に浮上した。週明けには首位通過に向けて重要なヨーロッパリーグ(EL)のオモニア戦を控える中、今節は昇格組で11位のバジャドリー相手に9連勝を狙った。なお、リーグ7戦連続スタメンの久保はセルロートがベンチ外となったことで、カルロス・フェルナンデスと2トップを組むことになった。

立ち上がりにカルロス・フェルナンデス、ハビ・サンチェスの頭同士の接触プレーで数分間の中断を余儀なくされた試合は、ボールを握って押し込むソシエダ、堅守速攻で応戦するバジャドリーと序盤から明確な構図となる。
その中で11分にはバジャドリーのロングカウンターからモンチュのゴール前へのクロスが直接ゴールネットを揺らす。だが、オンフィールド・レビューの結果、カウンターの起点となったオスカル・プラノの潰しがファウルと判断されてゴールは取り消しに。

VARに救われて早々の失点を免れたかに思われたソシエダだったが、直後の16分には再びバジャドリーのロングカウンターからモンチュのロングフィードに抜け出したセルヒオ・レオンにボックス右に持ち込まれてニア上を狙った鋭い右足のシュートを突き刺され、結局先制点を奪われることになった。
早い時間帯に追いつきたいラ・レアルは、すぐさま反撃を開始。2トップの右に入った久保はサイドに流れてのクロスや、逆サイドからのクロスに対して絞る動きでチャンスに絡んでいく。その流れでチームはブライス・メンデスらがフィニッシュまで持ち込んでいくが、決定機まであと一歩という場面が目立つ。37分には久保が右からのカットインで左足を振り抜くが、このシュートは枠の右に外れる。

その後、前半終了間際には久保に大きな見せ場が訪れる。45分、中盤でスビメンディがオスカル・プラノを潰した流れからカウンターに持ち込むと、ボックス手前左でブライス・メンデスからパスを受けた久保が鮮やかなステップワークで一瞬DFを外して左足を一閃。これがゴール左隅に突き刺さった。だが、久保の今季3点目と思われたゴラッソはカウンターの起点となったスビメンディの潰しがファウルと判断され、オンフィールド・レビューの結果、ゴール取り消しとなった。

久保の同点ゴールが幻となって1点ビハインドで後半に臨むことになったソシエダは、ダビド・シルバを下げてロベルト・ナバーロをハーフタイム明けに投入。入りは押し込む状況が続いたソシエダだが、なかなか攻め切れない。

時間の経過と共に相手のロングカウンターに晒されてピンチが続くと、アルグアシル監督は63分にイジャラメンディとカリカブルを同時投入。さらに、74分には久保を下げてトップデビューのマリンをピッチへ送り込む。

守護神レミロを中心に粘りの守備で勝ち点奪取の可能性を残す中、83分にマリンとカリカブルの途中投入コンビの連携からゴール前に飛び込んだスビメンディがゴールネットを揺らすが、これはカリカブルの抜け出しのタイミングでオフサイドを取られてしまい、前半の久保のゴールに続く取り消しに。

その後は連勝ストップが濃厚となった中、何とか勝ち点1を持ち帰ろうと、決死のパワープレーを敢行。だが、今季初の連勝に向けて集中した守備を見せるホームチームの牙城を最後まで崩せず。

この結果、公式戦連勝が「8」でストップしたソシエダは今季3敗目を喫することになった。

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