「勝つためにここにいる、それだけだ」、モロッコ指揮官レグラギが更なる偉業達成に向け決意

2022.12.14 06:30 Wed
Getty Images
モロッコ代表を率いるワリド・レグラギ監督が更なる躍進への決意を語った。フランス『RMC sport』が伝えている。

ここまで多くの波乱が巻き起こるカタール・ワールドカップ(W杯)において最大のサプライズを提供しているモロッコ。
グループステージでベルギー代表、クロアチア代表を退けて首位通過を果たすと、決勝トーナメントではスペイン代表、ポルトガル代表という優勝候補をいずれも無失点で封じ込め、アフリカ勢悲願のベスト4進出を成し遂げた。

アフリカ、アラブ勢に加え、その一体感のある戦いぶりで多くのフットボールファンを魅了する今大会のダークホースは、14日に行われる準決勝で前大会王者フランス代表撃破を狙う。

その大一番に向け、前日会見に出席したレグラギ監督は、「フランスには敬意を示してほしくない。そうなれば我々は難しくなる」と、ジョークを交えながらも更なる野心を隠さない。
「(史上初のベスト4進出で)大陸のメンタリティを変えられた」

「だが、私はさらに決勝に進みたい」

また、この会見では堅守速攻を貫くモロッコの守備的にも見えるスタイルへの批判的な指摘もあったが、モロッコ人指揮官はブレることなく自分たちのスタイルを全うすることを明言した。

「我々は自分たちが熟知している形でプレーするつもりだ」

「ポゼッションは非常に誤解を招きやすいもので、70%のポゼッションがあってもシュートを2回しか打てないこともある。ゴール期待値についても同様だ」

「我々は勝つべきだった! 期待された4つのゴールがあって、それを決めた。我々は勝つためにここにいる、それだけだ」

チームスタイルについてさらに掘り下げるレグラギ監督は、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が志向するスタイルへの憧れを口にしながらも、今回の対戦相手を率いるディディエ・デシャン監督が率いた2018年ロシアW杯でのレ・ブルーの戦いにインスピレーションを受けたと語っている。

「ケビン・デ・ブライネやベルナルド・シウバがいれば、ボールを持つことは確実だ。ペップ・グアルディオラは私を夢中にさせた」

「フランスは2018年、彼らのプレーで私に夢を与えてくれた、デシャンはその方法を理解していた」

「とにかく、統計について話すのはやめよう」

最後に、フランスのエースFWキリアン・ムバッペと、モロッコの絶対的主力であるDFアクラフ・ハキミというパリ・サンジェルマンの親友同士のマッチアップに関する質問が飛ぶと、同監督はハキミの健闘を期待しつつ、特別な対策を講じるつもりはないとした。

「残念ながらフランスは彼だけのチームではない。したがって、対ムバッペのプランは立てない。ライン間に立つアントワーヌ・グリーズマンのレベルも理解している。ただ、ハキミは大きなチャンピオンであり、心配はない」

「彼ら(ムバッペとハキミ)は2人のチャンピオンであり、贈り物を与えあうことはない。それにアクラフは友人を倒したいという強い意欲を持っている」

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